ECサイトのランニングコストとは|費用を抑えるコツも解説

ECサイトを運用する際には、サーバーを維持したり、ドメインを維持したりするランニングコストが必要となります。そして、ECサイトの構築の仕方によって費用のかかり方が変わります。この記事では、ECサイトの運用に必要なランニングコストや費用を抑えるコツを解説します。

目次

開く

閉じる

  1. 本格的なECサイトを構築するならECサイト構築ツールがおすすめ
  2. ECサイトにおけるランニングコストの目安
  3. ECサイトにおけるランニングコストの内訳と相場
  4. ECサイト構築方法によってランニングコストが変わる
  5. ECサイトの構築・運用にかかるコストを抑えるコツ
  6. SNSでの販売も可能なおすすめのECサイト構築ツール
  7. まとめ

本格的なECサイトを構築するならECサイト構築ツールがおすすめ

Squareは、無料のアカウント登録をするだけで、実店舗とオンライン販売両方の注文に対応したECサイトを構築することができます。パソコンでの表示はもちろん、SNSやモバイルを含め、さまざまな販路の販売・在庫状況をリアルタイムで把握可能です。

ECサイト構築において、コーディングや開発の専門知識が必要ないため、初めてでも簡単にネットショップを開設できるのが大きなメリットです。また、無料のフォトスタジオアプリを活用し、本格的な商品写真を簡単に用意することもできます。

Squareでは、特定のイベントや期間限定セールなどを設定して顧客にお知らせするといった、売上につながる施策が行えます。スマートフォンでもスムーズにショッピング可能な、ブランドイメージに即したECサイト構築を行うなら、Squareの導入がおすすめです。

Square株式会社

Square

Square株式会社

Square

飲食店や小売業に◎3つのプランで事業規模問わずおすすめ


Squareでは、期間限定のキャンペーンの開催や、サービスのアップデートを積極的に行っています。2024年9月には対応するQRコードの決済サービスが大幅に増え、今後のアップデートにも期待です。

GOOD
ここがおすすめ!

  • 「フリープラン」をはじめ、目的や規模にあわせて選べる3つのプラン
  • Squareの社名やロゴを非表示にでき、カスタムフォントやファビコンの追加に対応
  • 注文・会計・商品・カタログなど機能が豊富で、マーケティング機能も備えている

MORE
ここが少し気になる…

  • フリープランは手軽に導入できる反面、使える機能が少ない

ECサイトにおけるランニングコストの目安

ECサイトの構築には初期費用がかかりますが、運用においても様々なランニングコストが発生します。ECサイトを運営する上で、これらのランニングコストを無視することはできません。

ECサイトのランニングコストには、ECサイトというシステムを維持するためのハード面での費用、ECサイトの運営に必要なソフト面での費用、さらに必要に応じて発生する補助的なコストもあります。固定費と変動費、どちらも発生します。

ランニングコストの総額はサイトの規模によって大きく変動しますが、年間で数十万〜数百万円程度が一般的な目安となります。ECサイトを立ち上げる際は、ランニングコストを考慮してあらかじめ予算を組んでおく必要があります。

ECサイトにおけるランニングコストの内訳と相場

では、具体的にどのようなランニングコストがかかるのか、見ていきましょう。ここでは、一般的なECサイトの運用で発生するランニングコストの内訳と相場について、1つずつ解説します。

\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/

サーバーを維持する費用

ECサイトを運営するためには、ウェブサイトのデータや情報を格納・提供するサーバーが必要です。サーバーにはいくつかの選択肢があり、その中で最も一般的なのは専用サーバーと共有サーバーです。

専用サーバーは、1つのECサイト専用に借りられるもので、高いパフォーマンスとカスタマイズ性を提供しますが、費用は高額になりがちです。

それに対して、共有サーバーは複数のユーザーが同じサーバーを共有する形態で、コストを抑えられることが魅力です。小規模なECサイトには共有サーバーが適しており、年間費用は通常500円から10,000円程度です。

ドメインの契約料

ドメインはインターネット上でのサイトの住所を示し、ECサイトがインターネット上でどこに存在するかを特定するために使用されます。ECサイトを構築・運営する際、新たなドメインを登録する必要があります。

この登録には一定の費用がかかり、通常は年間500円から6,000円ほどが目安です。ドメインの契約料は、ECサイト運用の一環として予算に組み込む必要があり、定期的な維持費として考慮しましょう。

適切にドメインを管理し、期限切れにならないように注意することが重要です。

独自のSSLサーバー証明書

SSL(Secure Sockets Layer)は、Webブラウザとサーバー間のデータ通信を暗号化して送受信させる技術や仕組みを指します。ECサイトでは、ユーザーの個人情報やクレジットカード情報など、非常に機密性の高い情報を取り扱います。

そのため、セキュリティ対策の一環としてSSLを導入することが必須です。SSLサーバー証明書の導入には、年間で約10,000円から100,000円程度の費用がかかります。

この費用はECサイトのセキュリティと信頼性を高め、ユーザーからの信用を獲得するために必要な投資と言えます。

カートシステムの利用料

カートシステムはECサイトにおいて非常に重要な役割を果たす注文処理ソフトウェアで、このサービスを利用するには月額の利用料が必要です。

一部のカートシステムは無料で利用できることもありますが、無料版には通常、制限が多く設けられています。カートシステム利用料は、ECサイトの規模や必要な機能によって異なり、約3,000円から100,000円程度の月額費用がかかります。

また、特定の機能やサポートをカートシステムに追加する場合に追加料金が発生することがあります。そのため、ランニングコストを計画する際には、カートシステムの基本利用料と追加料金を含め、総合的なコストを検討することが重要です。

クレジットカード決済の手数料

ECサイトのランニングコストの一部として、クレジットカード決済の手数料が発生します。クレジットカード決済をECサイトで提供するためには、決済代行会社と契約するか、クレジットカード会社と直接契約する必要があります。

この手数料は、ユーザーが商品を購入した際にかかるクレジットカード決済の手数料で、購入代金の約3〜5%が手数料として課金されます。クレジットカード決済は多くのECサイトで利用されており、現代では一般的な支払い方法です。

そのため、ECサイトでクレジットカード決済が利用できない場合、購入意欲を喪失させる可能性があります。クレジットカードでの決済機能はECサイトにおいて必須ものと考え、ランニングコスト計画に組み込んでおく必要があります。

配送料や梱包材費

ECサイトでは、商品が顧客に購入されたら、その商品を配送する必要があります。配送料は主に商品の大きさや重さ、お届け先の地域によって異なり、1回の配送にかかるコストは一般的に100円から2,000円程度が目安です。

また、商品を発送する際には適切な梱包が必要であり、そのためにダンボールや緩衝材などの梱包材が必要です。梱包材費は、一般的に1個あたり50円〜500円程度です。

商品を安全に配送するためには、このコストも運用費用の一部として予算を確保しておく必要があります。

商品画像の撮影や編集などのコンテンツ作成費

商品画像はECサイトにおいて非常に重要な要素であり、顧客に商品を魅力的にアピールするために高品質な画像が必要です。高品質な画像を得るためには、プロのカメラマンやデザイナーに依頼することが一般的ですが、これには費用がかかります。

また、画像の後処理や編集も重要で、専門業者に依頼する場合、費用がさらに増加します。自分で商品画像を撮影することも可能ですが、撮影機材や適切なライティング、背景設定などが必要で、これらのコストも考慮する必要があります。

費用はかかるものの、高品質な商品画像は顧客に信頼感を与えるため、コンテンツ作成に適切な予算を割くことが重要です。

スタッフの人件費や広告・マーケティング費用

ECサイトの運用にかかるランニングコストには、スタッフの人件費と広告・マーケティング費用が含まれます。スタッフの人件費には、ECサイト運用に関連する業務を担当するための給与や雇用関連費用が含まれます。

スタッフの人件費には、ECサイト運用に関連する業務を担当するための給与や雇用関連費用が含まれます。人件費はECサイトの運用体制や規模によって変動し、労働力の必要性に応じて調整されます。

また、広告・マーケティング費用は、ECサイトの知名度向上や新規顧客獲得のために必要です。広告・マーケティングには、広告キャンペーン・SNS広告・SEO対策・コンテンツマーケティングなどが含まれます。

広告とマーケティングに対して予算を適切に割り当てることで、効果的なプロモーション活動を行うことができ、ECサイトの成長につながるでしょう。

顧客サポートにかかる人件費も忘れずに

人件費として見落としがちなのが、顧客サポートにかかる費用です。ECサイトの規模が小さく商品数なども少なければ、顧客対応にかかる工数はそれほど多くないと考えられます。

しかし、ある程度の規模があるECサイトの場合、専任のサポート人員を配置する必要性も出てきます。さらに、コールセンターを配置して顧客対応を行う場合は、自社で運営するにしても委託するにしても、まとまった予算が必要になります。

ECサイトの運営代行を外注する場合の費用

ECサイトの運営代行を外注する際の費用は、サイトの規模や運用範囲によって異なりますが、年額で約50万円から500万円です。

外注先によって提供されるサービス内容は異なりますが、一般的には商品管理から物流・顧客サポートまで幅広い業務を委託できます。また、一部の運営代行会社はマーケティングや運営コンサルティングも提供しています。

外部の専門家に業務を委託することで、自社のECサイトの効率と品質向上を図りつつ、他の業務にも注力できます。

ECサイト構築方法によってランニングコストが変わる

ECサイト構築方法によってランニングコストの内訳や金額が異なるため、企業の財政状況やニーズに合わせた最適な方法を見つけることが重要です。以下では、ECサイトの構築方法ごとにランニングコストに影響を与える要因を詳しく解説します。

\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/

ECサイト構築方法によってランニングコストが変わる

  1. ASPショッピングカート
  2. ECパッケージ
  3. ECモール
  4. オープンソース
  5. フルスクラッチ

ASPショッピングカート

ASPカートは、ECサイトを運営するためのクラウドベースのツールです。構築費用としては、無料から100万円程度まで幅広い料金相場が存在します。この方式は比較的低コストでECサイトを構築できるため、初期投資を抑えたい場合に適しています。

また、運用においてもホスティングやセキュリティなどのランニングコストがASPプロバイダーによって提供されるため、管理の手間も軽減できます。顧客は比較的安価な月額料金でサービスを受けることができます。

ECパッケージ

ECパッケージは、すでに完成したECシステムを個社ごとにカスタマイズして提供するものです。初期費用は、ECサイトを導入・カスタマイズするために必要な費用で、最低で数百万円からです。

また、ECサイトの運用にかかるランニングコストには、ホスティング・セキュリティの維持・システムのアップデート・カスタマイズの変更・必要に応じたサポートなどが含まれます。

ECパッケージ型ではECサイト構築費用が高くつく傾向がありますが、その後のランニングコストを効果的に管理できる利点もあります。

ECモール

モール型ECサイトは、複数の独立した店舗やブランドが同じプラットフォーム内に出店し、商品を販売する形態をとります。この構築方法によるECサイトの初期費用は、無料から10万円程度です。

低コストでスタートできるのが魅力で、ECサイト構築にかかる開発費用がほとんどかからないため、多くの企業や個人が比較的手軽にECサイトを立ち上げることができます。

また、モール提供者からのサポートを受けられるため、EC運営の初心者にとっても適したプランと言えます。この方式は、ECサイトの運用コストを抑えたい小規模事業者や新規参入者にとって魅力的な選択肢となっています。

オープンソース

オープンソース型ECサイトとは、ソースコードが無料で利用でき、カスタマイズが可能なECシステムを指します。この方法では、ソースコードが無料で利用でき、コードのカスタマイズによって自社に合わせたECシステムの構築が可能です。

オープンソース型ECサイトの構築費用の相場は、おおよそ10万円からで、中規模や大規模のプロジェクトになると数百万円に上ることもあります。

ECサイトの自社構築と運用を行う場合、オープンソースを利用することで比較的低い初期コストでスタートできます。ただし、カスタマイズなどをECサイトの制作会社に依頼する場合、相応の費用がかかることがあります。

この点に留意して、自社で技術力を持って構築・運用できるか、それとも外部の制作会社に依頼するかを検討することが重要です。

フルスクラッチ

フルスクラッチのECサイトは、ECシステムをゼロから自社で構築する方法です。一般的に、フルスクラッチ方式でECサイトを構築する場合、初期費用の相場は500万円以上となります。

この高額な初期投資は、自社独自の要件でゼロからECサイトを実装するために必要なものです。その分、企業は完全な制御権を持ち、ユニークで特別なECサイトを構築できるという利点があります。

運用にかかるランニングコストも他の方法と比べて高くなりがちで、システムの保守費用・アップデート費用・セキュリティ費用などに多くの予算が必要です。

ECサイトの構築・運用にかかるコストを抑えるコツ

ECサイトの構築・運用にかかるコストを抑えることは、多くの企業にとって重要な課題です。知識を持つことで、コストを最小限に抑えつつ、効果的なECサイトを構築して運用できるでしょう。

ここからは、ECサイトの構築・運用にかかるコストを抑えるために、コストを抑えるコツを詳しく解説していきます。

\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/

ECサイトの構築・運用にかかるコストを抑えるコツ

  1. 自社が必要とする機能を明確にする
  2. 補助金制度を活用する

自社が必要とする機能を明確にする

ECサイトにはさまざまな機能があり、その一部は特定のビジネスや業界に特有のものであるため、必ずしも全ての機能を導入する必要はありません。自社にとって本当に重要で、欠かせない機能を優先的に選定しましょう。

必要な機能を明確にすることによって、不必要な機能のカスタマイズや運用にかかるコストを削減できます。

補助金制度を活用する

ECサイトの構築や運用にかかるコストを削減する方法の中で、補助金制度の活用は有力です。補助金制度は、国や自治体から事業者の費用負担を軽減するために提供されています。ここでは、以下3つの補助金制度について紹介します。

\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/

IT導入補助金

IT導入補助金は、中小企業や個人事業主向けに提供され、業務の効率化やデジタル化を奨励するための支援制度です。この補助金は、ECサイトの立ち上げにも活用できます。

特徴的な点は、補助金の額や採択率が平均的であることと、ECサイト構築に関連する事例が比較的多いことです。これは、多くの中小企業がECサイトを通じて新たなビジネス機会を模索しているためです。

規模の大きい企業には適用されませんが、以下の公式サイトで条件や申請手順を確認して、適用できる場合は申請を検討しましょう。

参考: IT導入補助金2024

小規模事業者持続化補助金

小規模事業者持続化補助金は、商工会議所が運営し、小規模事業者などが販路開拓や業務効率化などの取組みを支援するための補助金です。

この補助金の対象として、ECサイトやWebサイトの制作と運用も含まれており、ECサイトの構築に関連する費用の一部をカバーすることが可能です。

IT導入補助金と同様に規模の大きい事業者は対象外ですが、一定の要件を満たすことで補助金を受けることができます。予算が限られている小規模事業者にとっては、大きな助けとなるでしょう。

参考:小規模事業者持続化補助金(一般型)

事業再構築補助金

事業再構築補助金は新型コロナウイルスの影響で収益が悪化した企業が事業再構築に必要な費用を支援する制度です。事業再構築補助金は、高額な補助金額が特徴です。

ただし、この補助金は主に事業の再構築や転換を支援することを目的としており、単にECサイトの構築だけを対象とはしていません。

対象となるのは、ITを活用した事業転換や再構築を行う企業がECサイトを作成する場合です。この制度を利用することで、ECサイトの構築費用の一部をカバーでき、事業再構築に必要な経費を削減することができます。

参考:事業再構築補助金

SNSでの販売も可能なおすすめのECサイト構築ツール

Square株式会社

Square

Square株式会社

Square

飲食店や小売業に◎3つのプランで事業規模問わずおすすめ


Squareでは、期間限定のキャンペーンの開催や、サービスのアップデートを積極的に行っています。2024年9月には対応するQRコードの決済サービスが大幅に増え、今後のアップデートにも期待です。

GOOD
ここがおすすめ!

  • 「フリープラン」をはじめ、目的や規模にあわせて選べる3つのプラン
  • Squareの社名やロゴを非表示にでき、カスタムフォントやファビコンの追加に対応
  • 注文・会計・商品・カタログなど機能が豊富で、マーケティング機能も備えている

MORE
ここが少し気になる…

  • フリープランは手軽に導入できる反面、使える機能が少ない

まとめ

ECサイトのランニングコストは、様々な要素から成り立っています。ECサイト構築方法によってランニングコストの内訳は異なり、企業の財政状況やニーズに合わせた最適な方法を見つけることが重要です。

コストを抑えるコツとして、必要な機能のみを導入することで余分なコストを省く、補助金制度を活用する、といった方法があります。適切な構築方法と効果的な経費管理を行うことで、ECサイトのランニングコストを最適化し、収益を最大化させましょう。

Share

top