ECサイトの作り方|構築方法別の手順や立ち上げに必要なことを解説

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  • ECサイトを構築する方法は6種類あり、初心者や個人にはASPがおすすめ
  • ECサイトを作成する際は、事業方針やコンセプトを明確にする必要がある
  • ECサイトを構築する際は、サイト作成に必要な期間を把握して計画を立てること

ECサイトの構築方法には、モール型、オープンソース型など6種類あり、中にはプログラミングの知識が必要なものもあります。本記事ではECサイトの作り方・手順を構築方法別に解説し、ECサイトを立ち上げる際に必要なことや、注意点についても紹介します。

目次

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  1. 本格的なECサイトを構築するならECサイト構築ツールがおすすめ
  2. ECサイトの構築方法は主に6種類
  3. 基本的なECサイト立ち上げの手順と必要なこと
  4. 構築方法別のECサイトを作る手順
  5. 初心者や個人事業主にはASPがおすすめ
  6. ECサイトを構築する際の注意点
  7. SNSでの販売も可能なおすすめのECサイト構築ツール
  8. まとめ

本格的なECサイトを構築するならECサイト構築ツールがおすすめ

Squareは、無料のアカウント登録をするだけで、実店舗とオンライン販売両方の注文に対応したECサイトを構築することができます。パソコンでの表示はもちろん、SNSやモバイルを含め、さまざまな販路の販売・在庫状況をリアルタイムで把握可能です。

ECサイト構築において、コーディングや開発の専門知識が必要ないため、初めてでも簡単にネットショップを開設できるのが大きなメリットです。また、無料のフォトスタジオアプリを活用し、本格的な商品写真を簡単に用意することもできます。

Squareでは、特定のイベントや期間限定セールなどを設定して顧客にお知らせするといった、売上につながる施策が行えます。スマートフォンでもスムーズにショッピング可能な、ブランドイメージに即したECサイト構築を行うなら、Squareの導入がおすすめです。

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ECサイトの構築方法は主に6種類

ECサイトの構築方法には、モール型やオープンソース型など6つの主要な方法があります。それぞれに異なる特性があるので、ECサイト構築にかけられるリソースやニーズに合わせて選ぶ必要があります。

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モール

ECサイトを構築する最も簡単な方法の1つに「モール」を利用する方法があります。複数の店舗が同じWebサイト上に出店、または出品する方法です。

細かく分類すると、モールに各店舗が商品を出品する「マーケットプレイス型」、モールの中に店舗を構える「テナント型」などいくつかの種類があります。

モール自体の知名度を利用できるため、自ブランドに集客力がなくても販売チャンスを多く得られます。また、ECの仕組みは既にできあがっているため、出店の手続きをするだけですぐにEC運用を始めることができます。

ただし、手数料がかかる点、ECサイトとしての機能やサイトデザインに制限がある点、ブランディングや顧客情報の取得が難しい点には注意が必要です。

ASP

ASP(Application Service Provider)は、インターネット経由でサービスを提供するクラウドベースのツールで、ECサイト向けASPにはカート機能や決済機能などECに必要な機能が備わっています。

自社でハードウェアやソフトウェアを用意する必要がなく、オリジナルのECサイトを構築する方法の中では迅速かつコストを抑えてEC機能を導入できます

デザインや機能の変更が難しい場合があるため、独自の要件に合わせた高度なカスタマイズが必要な場合には、他の構築方法を検討すべきです。

クラウドEC

クラウドECは、ASPと同じようにクラウドベースで機能を提供するECプラットフォームです。しかし、ASPよりもカスタマイズ高いことが特徴です。

企業はクラウドECプラットフォームを活用することで、ECサイトを独自にカスタマイズし、必要なシステム連携を比較的容易に実現できます。

ただし、クラウドECはASPと比べると初期費用や月額費用が高く、導入にかかる時間も長くなる傾向があります。そのため、ある程度の規模があり、一定以上の売上も見込める場合の選択肢となるでしょう。

オープンソース

オープンソースとは、ソースコードを一般に公開しているソフトウェアのことです。無料で利用でき、自由にカスタマイズできるのが特徴です。オープンソースのECツールには、それぞれのニーズに合わせてECサイトを詳細に調整できる柔軟性があります。

ただし、ハードウェアに関しては自社で用意しなければならないこと、カスタマイズするためにプログラミングスキルなどが必要になることには注意が必要です。

また、ソースコードが一般に公開されているため、セキュリティの脆弱性を発見されやすいです。つまり、ハッカーや悪意のある攻撃者によって標的にされやすいのです。

そのため、オープンソースでECサイトを構築する際は、セキュリティ対策に対して特に注意を払う必要があります。定期的なアップデートやセキュリティパッチの適用を怠らないことが、潜在的なリスクから守る重要な手段です。

パッケージ

ECパッケージは、ECサイトの構築・運用に必要なあらゆる機能が1つにまとめられたシステム・ソフトウェアのことを指します。導入する際は、自社に合わせてカスタマイズしたうえで導入します。

ECパッケージには、カートシステム・商品管理・注文処理・決済処理・顧客管理・在庫管理など一般的なEC機能が含まれており、それを土台にしてカスタマイズすることができます。

なお、ECパッケージはクラウドベースではなく、企業自身のサーバにシステムをインストールする形態です。カスタマイズ性やセキュリティ性は高いですが、運用には適切なハードウェアとネットワークのインフラ整備が必要となります。

フルスクラッチ

フルスクラッチは、ECシステムをゼロから自社で開発する手法です。自社の要件やニーズに合わせた設計が可能で、ECサイトの機能やデザインを完全にコントロールできます。

そのため、他の構築方法で要件を満たせない場合は、フルスクラッチでの開発が有力な手段となります。自社内で開発するのであれば、システムの改修やアップデートも自社の都合に合わせて柔軟に行えるでしょう。 

しかし、新しいシステムを開発するには専門の開発チームを設置し、多額の経費を投じる必要があります。さらに、開発期間が長引くため、市場への参入が遅れることがあります。

基本的なECサイト立ち上げの手順と必要なこと

ECサイト構築は多くのステップで構成されており、新たなECビジネスをスタートさせるためには、これらのステップを理解し、順を追って進める必要があります。

以下では、ECサイトを構築して運営するための基本的な手順と必要な要点について詳しく解説します。

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事業の方針・コンセプトを明確にする

まずは、ECサイト構築の前に、なぜそのサイトを運営するのか・どのような価値を提供するのか・どの顧客層に焦点を当てるのか、これらの基本的な事業の方針・コンセプトを明確にします。

サイトのコンセプトが明確でないと、ECサイト構築の後で問題が生じる可能性が高まります。同様に、独自のセールスポイントを確立してブランドメッセージを明確にしましょう。

ECサイトに必要な機能をまとめる

ECサイトには多くの機能が存在し、中には特定のビジネス・業界特有のものもあります。そのため、全ての機能を導入する必要はありません。重要なのは、自社にとって本当に必要で欠かせない機能を明確に選定することです。

搭載する機能は、ビジネスの要件や戦略に合致し、顧客ニーズを満たすものであるべきです。無駄な機能の導入を避けることは、カスタマイズや運用にかかる余分なコストを削減することにつながるでしょう。

構築方法・作成ツールを決める

ECサイトのコンセプトや必要な機能が明確になったら、それらを実現できる構築方法と作成ツールを検討します。具体的には、モールへの出店かオリジナルの自社EC構築か、自社ECの場合にはASP型・オープンソース型・パッケージ型など、選択肢が複数あります。

ECプラットフォームの選定にあたっては、自社の要件やビジネスモデルに最適なものを見つけることが重要です。複数のプラットフォームをリストアップし、価格・機能・サポートなどを比較し、最適なプラットフォームを選びましょう。

ECプラットフォームはECサイトの基盤であり、将来的な拡張やアップデートにも影響を与えるため、慎重な選定が必要です。適切なプラットフォームを選ぶことで、効率的なECサイトの運用と成長が期待できます。

決済方法を決める

ユーザーが商品やサービスを購入する際、選択できる決済手段が多様であるほど、購買意欲が高まり、カート落ちや離脱率を減少させることにつながります。そのため、ECサイトの成功においては、多くの異なる決済オプションを提供することが重要です。

決済方法の選択肢は、クレジットカード・デビットカード・電子マネー・銀行振込・代金引換などがあります。ユーザーの好みを考慮して、最適な決済方法の導入を行う必要があります。

サイトデザインを制作する

次は、サイトデザインの制作です。ECサイトのデザインは見た目だけでなく、ビジネスコンセプトとも密接に関連しています。最も大切なのは、ユーザーの視点からデザインを考えることです。

見栄えが良くても使い勝手の悪いサイトや、過剰な機能が搭載されていて必要な情報が埋もれてしまうサイトは、ユーザーの離脱を招きます。

デザインは自社のコンセプトやブランドイメージを忠実に表現しつつ、ユーザーが直感的に操作でき、求めている情報や商品に迅速にアクセスできるように配慮する必要があります。

商品の登録・各種設定を行う

サイトデザインが整ったら、実際に販売する商品をECサイトのカートシステムに登録していきます。スムーズに進めるために、事前に商品の画像や説明文のデータを用意し、CSVデータなどを活用して一括登録を行うことをおすすめします。

登録時にミスが生じると、商品価格に誤りがあるなどの問題が生じ、クレームや顧客満足度の低下につながる可能性があるため、慎重に作業しましょう。

テスト注文を行う

ECサイトを本番運用前にテスト注文を行うのは、非常に重要です。このテスト注文によって、サイトの機能が正常に機能していることを確認できます。

テスト注文では、通常の顧客が商品を選んでカートに入れて支払いを行い、最終的に注文が受け付けられるまでの一連の流れを再現します。テスト注文によって、ECサイトが正しく機能することを確認しましょう。

問題が発見された場合、修正と再テストを行い、本番環境に移行する前に問題を解決します。

オープンする

テスト注文が正常に完了したら、いよいよECサイトのオープンです。実際の取引が始まります。しかし、予期せぬ問題が起こることがあります

まず、注文が急増する可能性があるため、サーバーの負荷とパフォーマンスをモニタリングし、必要に応じてスケーリングを検討しましょう。

また、カスタマーサポートとサービスの体制を整備しましょう。お客様からの問い合わせやクレームに素早く対応するサポートを行えるようにしておくべきです。計画的で注意深い運用を行いましょう。

構築方法別のECサイトを作る手順

ECサイトの構築方法は様々であり、それぞれの方法によって手順が異なります。ここからは、構築方法ごとにECサイトを作成する手順を詳しく解説していきます。

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モールで開店する場合

モール型のECサイトを構築する場合、まずモールプラットフォームを選び、出品・出店の手続きをします。次に、自社の商品情報を登録し、商品写真や説明文を充実させます。商品情報がユーザーにわかりやすく伝わるように工夫する必要があります。

さらに、決済方法や配送手段などを設定し、問い合わせ対応など顧客サポートの体制を整えます。なお、モールでのECサイト開店にかかる期間は約2週間~1ヵ月程度が目安です。

ASPで構築する場合

ASP型ECサイトでは、ASP提供業者を選定して契約を結び、サイトのURLを決定します。その際、「独自ドメイン」や「サブドメイン」を選択する必要があります。

次に、ショップ名や会社情報、お問い合わせ先などショップの基本情報を登録し、提供されているテンプレートを利用してサイトデザインを決定します。顧客層を考慮して、親しみやすく利用しやすいデザインを選びましょう。

決済方法や配送方法を設定し、商品の登録を終えたら、ECサイトを公開して運用を始めます。

クラウドEC・パッケージで構築する場合

クラウドECやパッケージの場合、まずは自社に合うベンダーを選びます。ECサイトを構築する際は、ベンダーと要件のすり合わせをしながらカスタマイズを行っていきます

カスタマイズが完了したら、商品情報などデータの登録を済ませ、テストを行います。テストで問題がなければ、運用を開始できます。

なお、要件定義やカスタマイズの手間がかかるので、ASP型のように即日から運用を開始することは難しいです。また、パッケージの場合は自社でサーバーを用意する必要があります。

オープンソースで構築する場合

オープンソースで構築する際は、ソフトウェアをインストールするサーバーを準備する必要があります。インストールが完了したら、基本設定とデザインや機能のカスタマイズを行ってサイトを自社仕様に整備していきます。

なお、オープンソースの場合、HTMLやCSSなどのフロントエンドの知識が必要です。決済機能やセキュリティ機能についても自分たちで実装しなければなりません。また、カスタマイズの範囲が広い分、公開前のテストも念入りに行っておく必要があるでしょう。

フルスクラッチで構築する場合

フルスクラッチの場合はECサイトの全てを自社で設計・開発します。実際に開発を行うのは自社内の開発チームの場合もあれば、開発会社(ECサイト制作会社)に依頼する場合もあります

どちらの場合も、要件定義→設計→開発→テストといった順でECサイト構築を行っていきます。ECサイトシステムをゼロから構築するうえ、ハードウェアとインフラの整備にも取り組まなければならないため、どの工程にも十分なリソースが必要です。

特に要件定義や設計は慎重に行っておかないと、後で思わぬトラブルが発生する可能性もあります。ECサイト公開後をイメージして、セキュリティ対策も含め細かいところまで確認しておきましょう。

初心者や個人事業主にはASPがおすすめ

ECサイトを立ち上げる際、個人事業主や初心者にASPがおすすめな理由はいくつかあります。ASPは月額の利用料金で必要な機能やサポートを提供しており、多額な初期投資をしなくても、コストを抑えてECサイトを運営できます。

また、ASPは手軽に導入しやすいという特長があります。技術的な知識がない個人や初心者でも、ASPプラットフォームを選んでアカウントを作成するだけで、簡単にECサイトを始めることができます。

予算や技術的なリソースが限られている個人事業主や初心者は、ASPを選ぶことで手軽にEC事業を始めることができるでしょう。

ECサイトを構築する際の注意点

ECサイトを構築する際には、いくつか注意しておくべき点があります。最後に、そのポイントについて詳しく解説します。

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サイト制作期間を考慮する

クラウドECやASPを利用する場合、比較的迅速にサイトを立ち上げることが可能です。テンプレートを活用すれば、簡単なECサイトならばわずかな期間で運用開始が可能です。

オープンソース方式では、自社で構築やカスタマイズを行うため、柔軟性が高い一方で時間を要します。また、制作期間はプロジェクトの規模や技術力に依存します。

フルスクラッチ方式では、全てを独自に設計・開発するため、最も制作期間が長くなります。サイトを予定通り運用開始するには、ゆとりを持った計画が必要です。

構築方法によって制作期間は大きく異なりますが、どの方法を選ぶにせよ、計画的なスケジュール管理はプロジェクトが滞ることを防ぎ、運用を確実に開始するために重要です。

構築方法による費用の違いを理解する

ASPやクラウドECは比較的低コストで始められる方法で、月額料金や取引手数料が発生しますが、初期投資が少ないため、予算を抑えつつ運用を始められます。パッケージはこの2つに比べると費用はやや高くなる傾向にあります。

オープンソースはプログラムのライセンス費用が不要ですが、開発やカスタマイズに人件費がかかります。

一方、フルスクラッチは全てを自社で設計・開発するため、開発コストやハードウェア、インフラの整備に多額の予算が必要です。隠れたコストやランニングコストも考慮し、全体の財務計画を練ることが大切です。予算に合わせた構築方法を選びましょう。

ECサイト構築費用の内訳と料金相場|見積もりに関係する項目も解説

ECサイトを構築するのに必要な費用は、構築方法や求める要件によって異なります。本記事では、ECサイトの構築手法の種類と料金相場を解説し、見積もり前に確認しておきたい費用に関係する項目や、利用できる補助金制度についても紹介します。

カスタマイズのしやすさを確認する

ECサイトを構築する際、カスタマイズのしやすさを確認することが重要です。選択したECプラットフォームや構築方法によって、カスタマイズの自由度が異なります。

クラウドECやASP型の場合、プラットフォーム提供者が用意したテンプレートやプラグインを活用してカスタマイズが行えますが、自由度は制限されます。

オープンソース型ではプログラムの改変が自由であり、高度なカスタマイズが可能ですが、技術力が必要です。フルスクラッチでは全てを自社で開発できますが、開発コストと時間がかかります。

選択したカスタマイズ方法によってECサイトの柔軟性や拡張性が変わるため、将来必要になる拡張性も考慮して自社に合ったカスタマイズが可能かどうかを確認しましょう。

セキュリティ対策について確認する

ECサイトを構築する際、セキュリティ対策は絶対に見逃せません。まず、選択したECプラットフォームや構築方法が提供するセキュリティ対策について確認しましょう。

また、自社側で行うセキュリティ対策も重要です。セキュリティ対策の不備は信頼性の低下や法的問題を引き起こす可能性があります。

セキュリティはECサイトの信頼性とユーザーのプライバシー保護に関わる重要な要素であるため、プロのアドバイスを受けることや業界標準に従うことが推奨されます。セキュリティに対する万全の態勢を整え、データや顧客の信頼を守りましょう。

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まとめ

ECサイトの構築方法は多様で、モール型やオープンソース型などの方法があります。方法によって特徴が異なるため、それらを理解して適切な方法を選ぶことが重要です。

なお、どの方法を選ぶにしても、段階的な計画が必要です。まずは事業の方針とコンセプトを明確に定義し、どんなサイトを作りたいのかを明確にします。決済方法の設定やサイトのデザインは、顧客のニーズやブランドイメージを考慮しましょう。

テスト注文を行い、システムの正確な運用を確認することも重要です。これらのステップを迅速かつ慎重に進め、ECサイトを有効に活用しましょう。

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