リワード広告とは?メリットや目的、効果を高めるポイントを解説
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- リワード広告とは、主にスマホユーザー向けアフィリエイト広告である成功報酬型の広告
- 視聴者の利益になるため、ポジティブな気持ちで広告を見てもらえることがメリット
- 効果を高めるには、広告の配置位置や付与するリワードについて熟考することが重要
リワード広告とは、ユーザーへアプリ内で利用できるポイントなどの特典を付与する代わりに、広告の完全視聴を促す広告フォーマットです。この記事では、リワード広告のメリット・デメリット、目的や効果を高めるポイントなどについて詳しく解説していきます。
リワード広告とは
リワード広告の「リワード」とは報酬のことです。リワード広告とは、ユーザーが次のような行動を行うことで報酬が発生する広告のことを言います。
- 動画を最後まで見る
- 商品を購入する
- アプリをインストールする
報酬は、ユーザーが行動を起こしたサイトやアプリ内で使用できるアイテムやポイントなどで支払われます。ユーザー自身がリワード広告を見るかどうか選ぶ立場にあるため、コンバージョンが達成しやすいという利点があります。
企業側にとってもユーザーにとっても双方に利益がもたらされるため、使用される頻度が高いです。
リワード広告の特徴
リワード広告の特徴は次の2つです。
- スマホユーザーを対象にしている
- 10秒~30秒の短い動画を利用している
まず、リワード広告の対象がスマホユーザーである理由は、リワード広告がスマホアプリのインストールに適したもので、広告の報酬もアプリ内で完結できるからです。リワード広告をアプリ内で使用し、アプリに関する報酬を支払うことで、ユーザーの満足度をアップさせる効果もあります。
また、リワード広告が10~30秒の短い動画を利用している理由は、ユーザー離れをできるだけ阻止するためです。10秒より短かすぎると広告の内容が分かりにくかったり、30秒より長すぎると、ユーザーが離れて行ってしまうため、最適な時間の設定が必要なのです。
リワード広告の仕組み
では実際にどのような仕組みで報酬が発生しているのでしょうか。実はリワード広告には、広告を出したい企業と、広告を載せて運営するアフィリエイト事業者やブログ・サイト運営者、ユーザーという4者の関わりがあります。
アフィリエイト事業者とは、アフィリエイトと呼ばれる成果報酬型の広告を載せるサイトを運営している事業者のことです。企業はアフィリエイト事業者に登録して、サイトに広告を載せてもらいます。
アフィリエイト事業者はサイトやブログ運営者に広告を載せてもらいます。広告を見たユーザーが成果を達成し、報酬を得ると、アフィリエイト事業者やサイト・ブログ運営者も企業側から報酬を得ます。このようにしてリワード広告では報酬が発生しているのです。
リワード広告と他の広告の違い
リワード広告とは報酬が発生する広告である、と説明しましたが、同じように報酬を得るタイプの広告が他に2つあります。
- アフィリエイト広告
- ブースト広告
上記2つはどのようなものなのか、また、リワード広告とはどのような点が違うのか、詳しく解説します。
アフィリエイト広告との違い
アフィリエイト広告とは、ASPと呼ばれるアフィリエイト事業者による仲介によって、サイトに掲載される広告のことです。どちらも広告に課せられている一定の条件を達成することで報酬を得るため、リワード広告はアフィリエイト広告のひとつとも言えます。
リワード広告とアフィリエイト広告の1番の違いは、ユーザーも報酬を得られる点です。アフィリエイト広告では、広告によって商品やサービスの購入がされても、購入者であるユーザーに報酬は発生しません。
ブースト広告との違い
ブースト広告とは、短い期間でアプリの認知度を高めるのを目的として、大量のリワード広告を配信する手法のことを言います。ブースト広告を利用すると、多くのユーザーの目に止まりやすくなるため、早急にアプリを周知できます。
また、話題性や注目度を集めるため、アプリのランキングを急激に加速させる(ブースト)効果も期待できます。さらに報酬度が高ければ、インストール数も増え、コンバージョン率がアップします。
しかし、不正にランキング上位を行う行為としてペナルティを受ける可能性もあるため、気を付けましょう。
リワード広告のメリット
ここではリワード広告のメリットについて紹介します。リワード広告の4つのメリットについて、順に解説します。
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認知度やインストール数の上昇が期待できる
リワード広告には、宣伝したサービスや商品、アプリなどの認知度やインストール数の上昇を期待できます。短時間ではあるものの、動画を最後まで見ることが報酬につながる場合、ほとんどの方が途中で辞めることはありません。そのため、サービスや商品の宣伝をしっかり行えます。
また、アプリのインストールのみだけではなく、一定時間のプレイが必要となるのが達成条件の場合は、実際に使用した実体験をユーザーに与えられるのもポイントです。使用している人が多ければ、注目度を浴び、さらに人を呼び込みます。
体験レビューは次の商品やサービス作りに役立てることができるため、次の仕事に役立ちます。
動画再生に対して抵抗がなく視聴されやすい
リワード広告は、報酬を手に入れるためにユーザー自身が選んだ広告です。ユーザーがサービスや商品に対して悪いイメージを持ちにくいというメリットがあります。動画再生に対して抵抗が少なく、最後まで視聴されやすいです。
アプリ使用中に勝手に流れる動画広告は、ユーザーの意思ではないため、不快な気分になることもあるでしょう。しかし、自身で選んだ広告なら報酬を手に入れるという目的があるため、最後まで抵抗なく動画視聴を行えます。
動画を最後まで見ることで、商品やサービスの内容が伝わりやすくなるでしょう。実際に手に取ってみようという機会も与えられるため、コンバージョンアップにつながります。
ユーザーからの課金を促すことができる
リワード広告によって得た報酬は、アプリ内で使用できるサービスも多いです。そのため、実際はお金は払っていないものの、課金体験ができるのです。本来は課金に抵抗があるユーザーも、報酬としてもらったポイントやコインは気兼ねなく使うでしょう。
このような課金の疑似体験を行うことで、実際の課金でどのようなサービスが受けられるのか、どんなに便利かがわかります。そのため、ユーザーの課金率をアップさせる効果が期待できます。
掲載方法の幅が広い
リワード広告は、他の広告よりも掲載方法の幅が広いのもメリットです。たとえば、ゲーム内アプリでの広告掲載の場合、アイテムを手に入れるために必要な報酬が得られるのなら、リワード広告の視聴も苦にならないでしょう。
また、リワード広告の報酬もポイントやアイテムに限りません。アプリを円滑に進めることができるために必要な条件を報酬にすることで、よりリワード広告の実用性をユーザーに感じさせることができます。
リワード広告のデメリット
ここではリワード広告のデメリットについて紹介します。デメリットは3つありますが、どれも重要なポイントです。デメリットを理解し、リワード広告の効果的な利用法について考えましょう。
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リワード広告のデメリット
動画制作にコストがかかる
リワード広告は主に動画を使用した広告となるため、制作コストがかかります。ユーザーをひきつけるためには、質の高い画像やストーリーが求められるため、一定のレベルで動画制作ができる人員を確保しなければなりません。また、制作には一定の時間が必要です。
また、訴求効果の高いものでなければ、費用対効果も得られません。従来のバナーやテキストを使った広告よりも高い技術が求められるため、なぜリワード広告が必要なのか、意識を明確にして制作に望む姿勢が求められます。
アプリの評価が下がりやすくなる
ブースト広告では、ユーザーが何度も同じ広告を目にしがちです。これはマーケティング手法のひとつで、はじめのうちは興味がなくても、何度も目にすることで次第に好意をもつ、といったザイオンス効果を狙う手法でもありますが、やりすぎには注意が必要です。
いくら報酬目的とはいえ、同じ動画を何度も見せられてしまうと、嫌悪感を引き出してしまいます。結果として、ブロックやアプリの低評価といった、マイナス要因に陥ってしまうこともあるため気を付けましょう。
アクティブユーザーは獲得しにくい
短期間でのアプリユーザーの獲得や、ランキング上位表示を目的としてブースト広告を行う場合、報酬目当てのユーザーが多いため、一時期を過ぎてしまうとアプリの使用感が低くなり、評価が下がってしまうことを念頭に置いておかなくてはいけません。
報酬を得たユーザーは、アプリの使用頻度は低いです。また、評価も適当なため、マイナスイメージを持ったまま低評価にされてしまうと、アクティブユーザーを確保しにくくなります。
リワード広告の目的
ここではリワード広告の目的について紹介します。目的には主に3つのポイントがあります。どれもアプリ運営やマーケティング戦略には必須のポイントです。
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リワード広告の目的
スマホユーザーへ訴求する
1人1台スマホを持つ時代となり、情報取得や余暇時間を楽しむためにスマホは欠かせない存在となりました。スマホユーザーは、インターネットを使用した情報収集や、マンガや動画、ゲームといったアプリ日々使いこなし、一日の時間の数割をスマホの利用に費やしています。
そのため、スマホユーザーが使用するアプリの合間に、リワード広告を利用して自社製品の訴求を行うことは企業にとって大変効果のあるマーケティング戦略のひとつと言えます。
視聴者に利益をもたらす
スマホアプリを利用している時に、急に差し込まれる広告動画と、あらかじめ報酬が提示され、使用の有無を選べるリワード広告では、ユーザーにとってどちらが忌避感がないかは明確です。
リワード広告は、動画を見て報酬を得る、という行動を自身で選んで行います。そのため、企業広告へマイナスイメージを持たれにくいです。マイナスイメージなく、視聴者へ商品やサービスの紹介が行えるため、企業側としても大きなメリットがあります。
広告費を節約する
広告費の節約にもリワード広告は有効です。リワード広告を含むアフィリエイト広告を使った手法は、成果が出た時のみに報酬を支払うシステムのため、他の宣伝費用と比較すると費用対効果が高く、人気があります。
また、リワード広告は、ユーザーが意図せずに目にするバナー広告等の広告類とは異なり、ユーザーが自ら選んで表示する広告です。そのため、気に入れば高い評価を付けたり、SNSで情報を拡散してくれたりという効果も期待できます。
リワード広告の効果を高めるポイント
では、リワード広告の効果をさらに高めるためには、どのようなことに注意すればいいのでしょうか。ここではリワード広告の効果を高めるポイントについて紹介します。
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広告デザイン
リワード広告の効果を高めるためには、デザイン性において下記の2点を考えてみましょう。
- 分かりやすいデザインか
- ターゲットになるユーザーの好みに合わせたデザインか
リワード広告の内容が分かりやすいデザインかどうかについては、制作者や企業側だけでなく、第3者の視点も必要です。また、明確なメッセージがあるか、画像がきれいかどうかなども分かりやすさに直結します。画像が荒いと意図した情報が伝わりにくいです。
また、ターゲット層に親しみやすさを感じさせる動画やキャラクターであるか、使用するカラーは刺激が強くないか、なども検討しましょう。統一性のあるデザインやカラーを使用するのも、ユーザー理解を深める点で重要です。
配置の位置
リワード広告の配置場所は、以下の2つが効果的です。
- ユーザートラフィックの高い場所であるか
- ユーザーエクスペリエンスにとって重要な場所か
アプリ内のどの場面でどのように配置するかでリワード広告の効果が変わります。たとえば、ゲーム内の最初のページなら、ユーザーが必ず訪れる場所なので、目に留まりやすいです。
また、必要なアイテムを失ってしまったり、不足したりした時や、ライフポイントを失ってもゲームを継続したい時などに、効果的な報酬を与えるリワード広告を配置するのも効果的です。ユーザーの利益に直結するため、アクセス数が伸びるでしょう。
付与するリワード
付与するリワードは、必ずしもユーザーの誰もが求めているとは限りません。そのため、ユーザーが利用を選べるオプトイン方式の採用が望ましいです。ユーザーが自ら選んで利用することにより、さらにコンバージョン率がアップします。
また、付与するリワードの内容については、さまざまな種類のものを用意してテストをしましょう。ユーザーにとってニーズが高い報酬が何かが分かれば、より効果の高いリワードを設定でき、効果的にリワード広告を利用できます。
まとめ
リワード広告とは、ユーザーに報酬を与える代わりに、企業側が紹介したいサービスや商品に関する動画を最後まで見てもらうために設置する動画広告です。
バナーやテキストを使用した広告とは異なり、ユーザーが自ら選んで広告を見る、という点でポジティブな効果が期待できます。費用対効果も高く、やり方次第では短期間で効果を得られますが、長期間の利益を持続するには目先の利益にとらわれないことも大切です。
本記事で紹介しているメリットやデメリットをふまえて、リワード広告を利用する目的を明確化しましょう。より効果を高めるための対策も必須です。自社マーケティングの戦略のひとつとしてうまく利用しましょう。