リワード広告とは?メリットや目的、効果を高めるポイントを解説

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  • リワード広告とは、主にスマホユーザー向けの成功報酬型の広告
  • 視聴者の利益になるため、ポジティブな気持ちで広告を見てもらえることがメリット
  • 効果を高めるには、広告の配置位置や付与するリワードについて熟考することが重要

リワード広告とは、ユーザーへポイントなどの特典を付与する代わりに、広告の完全視聴を促す広告フォーマットです。この記事では、リワード広告のメリット・デメリット、目的や効果を高めるポイントなどについて詳しく解説していきます。

目次

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  1. リワード広告とは
  2. リワード広告の目的
  3. リワード広告の種類と例
  4. リワード広告のメリット
  5. リワード広告のデメリット
  6. リワード広告の効果を高めるポイント
  7. まとめ

リワード広告とは

リワード広告の「リワード」とは報酬のことです。つまりリワード広告とは、ユーザーが特定の行動を行うことで報酬が発生する広告のことを言います。ユーザーに求められる行動としては、以下のようなものが挙げられます。

  1. 動画広告視聴する
  2. 画像広告を一定時間表示する
  3. 広告をクリックする
  4. アプリをインストールする
  5. 会員登録をする

報酬は、そのWebサイトやアプリ内で使用できるアイテムやポイントなどで支払われます。企業側にとってもユーザーにとっても双方に利益がもたらされるため、近年使用される頻度が高まっています。

リワード広告の特徴

リワード広告の主な特徴は次の2つです。

  1. スマホユーザーを対象にしている
  2. 10秒~30秒の短い動画広告が多い

リワード広告の対象がスマホユーザーである理由は、リワード広告の報酬もアプリ内で完結できるからです。リワード広告をアプリ内で使用し、アプリに関する報酬を支払うことができます。

また、リワード広告が10〜30秒の短い動画を利用している理由は、ユーザー離れをできるだけ阻止するためです。10秒より短いと広告の内容が分かりにくかったり、30秒より長いと、ユーザーが離れたりしてしまうため、最適な時間の設定が必要になります。

リワード広告の仕組み

では、実際にどのような仕組みで報酬が発生しているのでしょうか。リワード広告には、広告主・アドネットワーク・広告を表示する媒体・ユーザーという4者の関わりがあります。

アドネットワークとは、アプリなどの媒体で広告を配信するためのプラットフォームで、広告主はアドネットワークに広告の出稿をし、媒体の運営者はアドネットワーク経由で広告を配信してもらいます。

広告主はアドネットワークへ広告費を支払い、各媒体で広告を見たユーザーが成果を達成すると、アドネットワークから媒体運営者へ成果報酬が支払われます。その一部がポイントなどとしてユーザーに還元される仕組みです。

リワード広告と他の広告の違い

リワード広告とは報酬が発生する広告である、と説明しましたが、同じように報酬を得るタイプの広告が他に2つあります。

  1. アフィリエイト広告
  2. ブースト広告

上記2つはどのようなものなのか、また、リワード広告とはどのような点が違うのか、詳しく解説します。

アフィリエイト広告との違い

アフィリエイト広告とは、ASPと呼ばれるアフィリエイト事業者による仲介によって、サイトに掲載される広告のことです。広告主と媒体の間に仲介者がいて、媒体への報酬は仲介者が支払うという仕組みはリワード広告と共通していて、リワード広告はアフィリエイト広告のひとつとも言えます。

リワード広告とアフィリエイト広告の1番の違いは、ユーザーも報酬を得られる点です。アフィリエイト広告では、広告によって商品やサービスの購入がされても、購入者であるユーザーに報酬は発生しません。

ブースト広告との違い

ブースト広告とは、短い期間でアプリの認知度を高めるのを目的として、大量のリワード広告を配信する手法のことを言います。ブースト広告を利用すると、多くのユーザーの目に止まりやすくなるため、早急にアプリを周知できます。

また、話題性や注目度を集めるため、アプリストアでのランキングを急激に加速させる(ブースト)効果も期待できます。アプリインストールによるユーザーへの報酬度が高ければ、インストール数も増え、コンバージョン率がアップします。

しかし、不正にランキング上位を行う行為としてペナルティを受ける可能性もあるため、気を付けましょう。

リワード広告の目的

ここではリワード広告の目的について紹介します。目的には主に3つのポイントがあります。どれもアプリ運営やマーケティング戦略には必須のポイントです。

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スマホユーザーへ訴求する

1人1台スマホを持つ時代となり、情報取得や余暇時間を楽しむためにスマホは欠かせない存在となりました。スマホユーザーは、インターネットを使用した情報収集や、マンガや動画、ゲームといったさまざまな媒体やアプリを日々使いこなしています。

多くの人が、一日の時間の数割をスマホの利用に費やしているため、スマホユーザーが使用するアプリの合間にリワード広告を利用し、自社製品の訴求を行うことは企業にとって非常に効果のあるマーケティング戦略のひとつと言えます。

視聴者に利益をもたらす

リワード広告では、広告の視聴などミッションを達成したユーザーに報酬が支払われます。報酬はほとんどの場合その媒体の中で使えるもので、報酬を得たユーザーはその媒体をさらに積極的に使ってくれるようになります

課金には抵抗があるユーザーも、動画を見るだけなど無料でできるものなら受け入れてくれることが多いです。こうしたハードルの低いミッションを課すことで、サービスやアプリのさらなる利用を促しながら、運営者側も広告報酬という形で課金に変わる利益を得ることができます。

広告費を節約する

広告費の節約にもリワード広告は有効です。リワード広告を含むアフィリエイト広告を使った手法は、成果が出た時のみに報酬を支払うシステムのため、他の宣伝費用と比較すると費用対効果が高く、人気があります

また、リワード広告は、ユーザーが意図せずに目にするバナー広告等の広告類とは異なり、ユーザーが自ら選んで表示する広告です。そのため、気に入れば高い評価を付けたり、SNSで情報を拡散してくれたりという効果も期待できます

リワード広告の種類と例

リワード広告は、その掲載方法などによって大きく4つの種類に分けられます。それぞれの概要と、どのような場面で使われているのか例を紹介します。

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動画リワード広告

リワード広告の中で最も一般的なのが、動画リワード広告です。10秒〜30秒程度の短い動画広告を見ることで、ユーザーは報酬を獲得します

動画リワード広告がよく使われているのが、無料で遊べるゲームアプリです。例えば、ゲームをプレイするためのライフが足りなくなると、動画広告へ遷移する画面が表示され、実際に動画を視聴するとライフが補充されます。

オファーウォール広告

オファーウォール広告とは、アプリやサービス内に専用のページを設け、複数の広告とそれによってユーザーが得られる報酬を一覧にして表示する形式です。ユーザーはそこから好きなものを選んで報酬を得ます。

ゲームアプリなら報酬として各アイテムが用意されていたり、記事などのコンテンツを配信しているメディアであれば限定記事などが報酬アイテムとなります。

広告の内容は動画リワード広告のように動画広告の視聴もあれば、アプリのインストール、会員登録、アンケートへの回答などもあります。

リワードインタースティシャル広告

リワードインタースティシャル広告は、アプリ内などで画面が遷移する際に挟まれる広告です。動画または画像の広告で、一定時間経過すると画面が遷移するか、動画をスキップできます。例えば、アプリ内でホーム画面に戻る際などに表示されます。

広告は全画面に表示されるのでインパクトが大きく、表示中に興味を持ったユーザーが広告をクリックすると、アプリから離れて広告主のWebページに誘導される仕組みになっています。

ネイティブリワード広告

アプリやWebサイトのデザインに合わせて、画面に自然に溶け込むようにカスタマイズした広告をネイティブ広告と言います。このネイティブ広告の特性を活かしたリワード広告がネイティブリワード広告です。

ユーザーがアプリやWebサイトを見ている途中で違和感なく表示されるようになっており、ユーザーはクリックをするなどして報酬を得ます。デザインが統一されているので、他の種類と比べてもさらに抵抗感が少ないのが特徴です。

リワード広告のメリット

ここではリワード広告のメリットについて紹介します。リワード広告の4つのメリットについて、順に解説します。

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認知度やインストール数の上昇が期待できる

リワード広告には、宣伝したサービスや商品、アプリなどの認知度やインストール数の上昇を期待できます。短時間ではあるものの、動画を最後まで見ることが報酬につながる場合、ほとんどの方が途中で辞めることはありません。そのため、サービスや商品の宣伝をしっかり行えます。

また、達成条件を満たすために一定時間のプレイなどが必要となる場合は、実際に使用した実体験をユーザーに与えられるのもポイントです。ユーザーから体験レビューを得られれば、次の商品やサービス作りに役立てることもできます。

動画再生に対して抵抗なく視聴されやすい

リワード広告の視聴は、報酬を手に入れるためにユーザー自身が選んだアクションです。ユーザーが、サービスや商品に対して悪いイメージを持ちにくいというメリットがあります。動画再生に対して抵抗が少なく、最後まで視聴されやすいのが特徴です。

アプリ使用中に勝手に流れる動画広告は、ユーザーの意思ではないため、不快な気分になることもあるでしょう。しかし、自身で選んだ広告なら報酬を手に入れるという目的があるため、最後まで抵抗なく動画視聴を行ってくれる可能性が高いです。

ユーザーからの課金を促すことができる

リワード広告によって得た報酬は、アプリ内で使用できる場合も多いです。そのため、実際はお金は払っていないものの、課金体験ができるのです。本来は課金に抵抗があるユーザーも、報酬としてもらったポイントやコインは気兼ねなく使うでしょう。

このような課金の疑似体験をすることで、実際の課金でどのようなサービスが受けられるのか、またどれほど便利で魅力的なものかがわかります。そのため、ユーザーの課金率をアップさせる効果が期待できます。

掲載方法の幅が広い

リワード広告は、他の広告と比べて掲載方法の幅が広いのもメリットです。前述のようにリワード広告にはさまざまな種類がありますし、ユーザーに与える報酬も自由に決めることができます。

広告を掲載する各媒体のユーザー層に合わせて広告の表示をカスタマイズし、ユーザーに受け入れられやすい工夫をすることで、媒体の運営者にも広告主にも大きな利益をもたらすことができます。

リワード広告のデメリット

ここではリワード広告のデメリットについて紹介します。デメリットは3つありますが、どれも重要なポイントです。デメリットを理解し、リワード広告の効果的な利用法について考えましょう。

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動画制作にコストがかかる

リワード広告動画を使用した広告であることが多く、制作コストがかかります。ユーザーをひきつけるためには、質の高い映像やストーリーが求められるため、一定のレベルで動画制作ができる人員を確保しなければなりません。また、制作にはある程度の時間も必要です。

また、訴求効果の高いものでなければ、費用対効果も得られません。従来のバナーやテキストを使った広告よりも高い技術が求められるため、なぜリワード広告が必要なのか、方針を明確にして制作に望む姿勢が求められます。

ユーザーからの評価が下がることもある

ブースト広告では、ユーザーが何度も同じ広告を目にしがちです。これはマーケティング手法のひとつで、はじめのうちは興味がなくても、何度も目にすることで次第に好意をもつ、といったザイオンス効果を狙う手法でもありますが、やりすぎには注意が必要です。

いくら報酬目的とはいえ、同じ動画を何度も見せられてしまうと、嫌悪感を引き出してしまいます。結果として、ブロックや低評価といった、マイナス要因に陥ってしまうこともあるため気を付けましょう。

アクティブユーザーは獲得しにくい

短期間でのアプリユーザーの獲得や、ランキング上位表示を目的としてブースト広告を行う場合、報酬目当てのユーザーが多いので、一定の期間を過ぎてしまうとアプリの使用頻度が低くなります。

例えばアプリのインストールによって報酬を得たユーザーは、満足してそのアプリ自体は使わないことも考えられます。そのため、アプリを積極的に使用するアクティブユーザーにはならないことが多いです。

リワード広告の効果を高めるポイント

では、リワード広告の効果をさらに高めるためには、どのようなことに注意すればいいのでしょうか。ここではリワード広告の効果を高めるポイントについて紹介します。

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リワード広告の効果を高めるポイント

  1. 広告デザイン
  2. 配置の位置
  3. 付与するリワード

広告デザイン

リワード広告の効果を高めるためには、デザイン性において下記の2点を考えてみましょう。

  1. 分かりやすいデザインか
  2. ターゲットになるユーザーの好みに合わせたデザインか

リワード広告の内容が分かりやすいデザインかどうかについては、制作者や企業側だけでなく、第3者の視点も必要です。また、明確なメッセージがあるか、画像がきれいかどうかなども分かりやすさに直結します。画像が荒いと意図した情報が伝わりにくいです。

また、ターゲット層に親しみやすさを感じさせる動画やキャラクターであるか、使用するカラーは刺激が強くないか、なども検討しましょう。統一性のあるデザインやカラーを使用するのも、ユーザー理解を深める点で重要です。

配置の位置

リワード広告の配置場所については、以下の2つが重要なポイントとなります。

  1. ユーザートラフィックの高い場所であるか
  2. ユーザーエクスペリエンスにとって重要な場所か

アプリ内のどの場面でどのように配置するかでリワード広告の効果が変わります。たとえば、ゲーム内の最初のページなら、ユーザーが必ず訪れる場所なので、目に留まりやすいです。

また、必要なアイテムを失ってしまったり、不足したりした時や、ライフポイントを失ってもゲームを継続したい時などに、効果的な報酬を与えるリワード広告を配置するのも効果的です。ユーザーの利益に直結するため、アクセス数が伸びるでしょう。

付与するリワード

付与するリワードは、必ずしもユーザーの誰もが求めているとは限りません。そのため、ユーザーが利用を選べるオプトイン方式の採用が望ましいです。ユーザーが自ら選んで利用することにより、さらにコンバージョン率がアップします。

また、付与するリワードの内容については、さまざまな種類のものを用意してテストをしましょう。ユーザーにとってニーズが高い報酬が何かが分かれば、より効果の高いリワードを設定でき、効果的にリワード広告を利用できます。

まとめ

リワード広告とは、ユーザーに報酬を与える代わりに、広告主が紹介したいサービスや商品に関する動画を最後まで見てもらうために設置する動画広告です。

バナーやテキストを使用した広告とは異なり、ユーザーが自ら選んで広告を見る、という点でポジティブな効果が期待できます。費用対効果も高く、やり方次第では短期間で効果を得られますが、長期間の利益を持続するには目先の利益にとらわれないことも大切です。

本記事で紹介しているメリットやデメリットをふまえて、リワード広告を利用する目的を明確化しましょう。より効果を高めるための対策も必須です。自社マーケティングの戦略のひとつとしてうまく利用しましょう。

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