POSレジ導入時のフローとは|導入費用や利用できる補助金を解説
Check!
- POSレジ導入には、見積もり・比較検討・初期設定・トレーニングなどのフローがある
- POSレジにはパソコン型・ターミナル型・タブレット型があり、各々導入費用が異なる
- POSレジ導入時は、IT導入補助金・業務改善助成金などの補助金が利用できる場合がある
POSレジは小売店・飲食店・美容室など、さまざまな業界で採用されていますが、実際に導入するにはどのようなフローが必要になるのでしょうか。本記事では、POSレジ導入を検討する企業へ向けて、導入フローにおける費用、利用可能な補助金などについて解説します。
おすすめ記事
目次
開く
閉じる
開く
閉じる
スムーズな会計処理を行うならPOSシステムがおすすめ
Squareは、無料のPOSレジアプリを提供しており、POSレジ利用における固定費を0円に抑えられます。発生する費用はキャッシュレス決済の決済手数料のみであり、経営の効率化に大きく貢献するのが特徴です。
売上管理・顧客管理・勤怠管理・複数店舗の管理など、POSシステムとしての機能を標準搭載しており、複雑な手続きを必要とせず最短で申し込み当日から使用可能です。また、ネットショップの解説やギフトカードといった機能も、POSレジと合わせて使えます。
Squareは簡単なレジ操作で利用できるため、トレーニングにかける手間と時間が必要ありません。待ち時間とレジ締め作業におけるミスを削減し、オフラインでもスムーズな会計処理を行うなら、Squareの導入がおすすめです。
Square株式会社
Square
GOOD
ここがおすすめ!
- Androidスマートフォンの「タッチ決済」にも対応
- 「複数店舗管理」「eギフトカード」「勤怠管理」など、充実した機能数
- 電話やメールでのサポートが受けられ、導入後も安心して利用できる
- 新規のお客様はVISA&・Mastercardの決済手数料が業界最安の 2.5%で導入が可能(2024年11月1日~)※詳細は公式ページを確認※
MORE
ここが少し気になる…
- 払い戻しやオフラインモード時に対応している決済が限られている
POSレジとは
POSレジとは、POSシステムを備えたレジを指します。POSシステムとは、商品情報や販売情報の一元管理や売上分析ができるシステムです。
そのためPOSレジでは、会計だけでなく売れ筋商品の把握、在庫管理、オーダーエントリーシステムとの連携など、多くの作業を行えます。
POSレジは現在、小売店・飲食店・美容室などのさまざまな業界で採用されています。これから導入を考えている場合は、導入する際のフローや利用できる補助金について確認しておくことで、効果的な運用につなげることができます。
POSシステムとは、小売業の日々の売上や販売した商品をデータ化して管理するシステムを指します。POSシステムを活用することで、売上管理の効率化や商品在庫の最適化が実現します。この記事では、POSシステムの機能やメリット・デメリット、選ぶ際のポイントを解説します。
POSレジの主な機能
基本的なレジ機能以外にも、多くの機能を備えていることがPOSレジの特徴です。POSレジの種類によって、搭載されている機能は異なりますが、代表的なものを以下にまとめました。
機能 | 内容 |
---|---|
売上管理 | 売上や販売個数の確認、商品ごとの集計をする |
データ分析 | リアルタイムで店舗状況を把握し、売れている商品や在庫管理に活用する |
顧客管理 | 顧客情報を収集し、マーケティング施策に活用する |
商品管理 | 商品情報の登録とデータベース化を行う |
在庫管理 | 売上データから在庫情報を自動更新する |
システム連携 | 他のシステムと連携して経営管理を効率化する |
勤怠管理 | 従業員の出退勤を管理する |
複数店舗管理 | 複数店舗の情報を一元管理する |
POSレジ・POSシステムの導入フロー
POSレジ・POSシステムを導入する際には、どのような流れに沿って行うのか、ここからは、以下の導入フローについて詳しく解説します。
\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/
POSレジ・POSシステムの導入フロー
ベンダーへの問い合わせ・見積もり依頼
まずは、ベンダーに問い合わせを行い、見積もり依頼をします。POSシステムは一般的な汎用型と、特定の業界に特化した業界特化型があります。汎用型POSレジは多くの小売業や飲食店で使えることから、高い柔軟性があります。
一方、業界特化型POSレジは、特定の業界に合わせた機能を備えており、各業界における特有のニーズに合致しています。よって、自社にはどちらのタイプが適しているのかを把握するためにも、ベンダーに問い合わせ・見積もりを依頼しましょう。
複数の製品を比較検討する
次に、ベンダーから受け取った見積もりを基に、利用可能な異なるPOSシステムをいくつか比較しましょう。その際、自社のニーズに合致するかどうか、導入費用・保守・サポートなどを比較することが重要です。
時にシミュレーションを行いながら、さまざまな視点から比較し、最適なPOSレジを選択しましょう。なお、一部の企業は無料トライアルやデモンストレーションを提供しており、導入前に実際の使用感や効果を確かめることが可能です。
契約・導入スケジュールの確認
導入するPOSシステムを決定したら契約を行います。契約方法や手続きは提供会社によって異なるため、公式ホームページや提供会社とのコミュニケーションを通じて詳細を確認しましょう。
なお、契約前にはサービス内容・導入コスト・サポート体制などを再度検討することが重要です。また、導入スケジュールの確認も忘れないように注意しましょう。
機器の設置・初期設定を行う
POSレジ契約が確定したらPOSレジを店舗内に設置しますが、設置と初期設定においては慎重な作業が必要です。そのため、提供会社によっては、設置作業と初期設定をサポートしてくれることがあります。
具体的には、商品名・金額・店名登録など、レジ業務に関わる内容を慎重に入力していきます。初期設定でミスをすると運用にトラブルが発生するため、POSレジの使いやすさと性能を最大限に引き出せるように、設置と初期設定には時間をかけて取り組みましょう。
使い方のトレーニングを実施する
POSレジが導入できたら、スムーズな運用を実現するため、スタッフがシステムを適切に操作できるようなトレーニングを行います。なお、この際もベンダーがサポートしてくれる場合があるため、確認しておきましょう。
スタッフがPOSレジを適切に使用できるようになることで、エラーや混乱を最小限に抑え、トラブルの発生を回避できます。スタッフがPOSレジを使用する際に、自信を持って効率的に業務を遂行できるよう、しっかりとトレーニングを行いましょう。
POSレジ・POSシステムの導入費用・価格
POSレジ・POSシステムは主に以下の3タイプに分けられます。導入費用がタイプごとに異なるため、十分に比較検討し、自社の二ーズ・規模に適合したタイプを選択しましょう。
パソコン型 | ターミナル型 | タブレット型 | |
---|---|---|---|
特徴 | パソコンにPOSシステムをインストールする | POSシステム搭載のレジ | タブレットやスマホにインストールする |
初期費用 | 無料~50万円程度 | 数十万~100万円程度 | 無料~20万円程度 |
月額費用 | 数千円程度 | – | 無料~数万円程度 |
POSレジ周辺機器の導入費用
POSレジと合わせて、会計業務を効率化するための周辺機器と導入費用についてまとめました。これらの費用も併せて確認したうえで、予算を設定しましょう。
周辺機器 | 導入費用 |
---|---|
キャッシュドロア | 1万円~1万5,000円程度 |
レシートプリンター | 2万円~10万円程度 |
バーコードリーダー | 1万円~3万円程度 |
キャッシュレス決済端末 | 数千円~数万円 |
POSレジ・POSシステム導入時に利用できる補助金
POSレジの導入を検討している場合、補助金が利用できる可能性があります。しかし、補助金の利用には条件が設けられており、場合によっては利用できないこともあるため、申請時には最新の情報を確認することが大切です。
補助金を受け取ることができれば、POSレジの導入にかかる費用の軽減にもつながります。具体的な条件や補助金プログラムの詳細情報は、地域や業界によって異なりますが、以下では、POSレジ・POSシステム導入時に利用できる主な補助金について解説します。
\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/
POSレジ・POSシステム導入時に利用できる補助金
IT導入補助金
IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者がITツールを導入する際の経費を補助してくれる制度です。ITツールの導入により、売上の向上や業務の効率化につなげられるようにサポートすることが目的となっています。
POSレジは会計業務を効率化するのはもちろん、売上データの集計も可能であり、販売促進や経営戦略などに役立つことから、IT導入補助金の対象となっています。IT導入補助金にはいくつかの申請枠があり、POSレジ導入はデジタル化基盤導入枠で申請できます。
デジタル化基盤導入枠では最大で350万円までの補助が受けられます。なお、申請から受給までには1ヶ月程度かかることもあるため、余裕を持って申し込みを行いましょう。
小規模事業者持続化補助金
小規模事業者持続化補助金は、地域の雇用や産業を支える小規模事業者の持続的経営や生産性向上をサポートするための制度です。
POSレジは生産性向上の取り組みに該当するため補助対象となり、補助上限は最大で200万円です。商工会議所の管轄地域内で事業を営んでいる法人・個人事業・特定非営利活動法人が対象となります。
申請には、経営計画書・補助事業計画書といった書類の作成が必須となります。また、補助金が受給できるのは、補助事業を実施してから実績報告書を提出した後であり、事業を行う際には一時的に自己負担が必要となるため注意しましょう。
参考:小規模事業者持続化補助金(一般型)|小規模事業者持続化補助金
業務改善助成金
業務改善助成金は、生産性向上を目的として設備投資などを行い、事業場内最低賃金を一定額以上引き上げた際に発生した費用の一部を助成してくれる制度です。POSレジ導入費用は生産性向上に資する設備投資に該当し、助成対象となります。
助成される金額は、事業場内最低賃金の引き上げ額や人数などによって変化し、最大で600万円となっています。また、受給条件としては中小企業・小規模事業者であること、事業場内最低賃金と地域別最低賃金の差額が50円以内であることなどが挙げられます。
ものづくり補助金
ものづくり補助金は、中小企業などが革新的サービス開発・試作品開発などを行う際に、その生産プロセスに必要な設備投資をサポートしてくれる補助金です。POSレジ導入も一定の要件を満たすことで補助対象となります。
ものづくり補助金にはいくつかの申請枠がありますが、POSレジ導入では「通常枠」または「デジタル枠」での申請が可能です。補助される金額は最大で1,250万円となっています。
申請には事業計画書・誓約書・決算書など、必要となる書類が複数あり、不備があると不採択となることもあるため、公式サイトで要件の詳細を十分に確認する必要があります。
働き方改革推進支援助成金
働き方改革推進支援助成金は、中小企業が有給休暇取得や労働時間削減といった働き方改革を推進する際に、必要な費用の一部を助成するものです。目的は生産性の向上となっており、POSレジ導入費用も助成対象となります。
働き方改革推進支援助成金には「労働時間短縮・年休促進支援コース」と「労働時間適正管理推進コース」があり、POSレジ導入ではどちらでも申請可能ですが、いずれの場合も労働者災害補償保険の適用事業主である必要があります。
また、助成金の交付は、取り組みを実施してから成果報告が認められた後となるため、事業者は先に費用負担が必要な点に注意しましょう。
参考:働き方改革推進支援助成金(労働時間短縮・年休促進支援コース)|厚生労働省
POSレジ・POSシステム導入によるメリット
POSレジやPOSシステムを導入することで、いくつかのメリットを得ることができます。具体例を挙げると以下の通りです。
- 会計作業の効率化とデータの一元管理
- 在庫管理の最適化による過剰・不足の防止
- 業務の簡略化による人件費と教育費の削減
- レジ作業における不正・ミスの防止
- 機会損失の防止と顧客満足度の向上
これら以外にも、POSレジと合わせてPOSシステムを導入することで得られるメリットが多く存在します。
特に、パソコン型やターミナル型、近年多くの業種で利用されているタブレット型など、業種業態に合わせてPOSレジを選択し、それに合わせたPOSシステムを採用することで大幅な業務の効率化につながるでしょう。
POSレジ・POSシステム導入時の注意点
POSレジやPOSシステムを導入する際には、いくつかの注意点が存在します。これらの注意点を把握しておくことは、スムーズな導入と効果的な運用のために非常に重要です。
以下では、POSレジ・POSシステムの導入時に留意すべき事項について詳しく解説します。
\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/
POSレジ・POSシステム導入時の注意点
適切なインターネット環境を整備する
POSシステムは、データの送受信やクラウドベースの機能を活用することが多いため、安定したインターネット環境が必要です。適切なインターネット環境が整備されていない場合、システムの動作が不安定になり、営業中にトラブルが発生する可能性があります。
したがって、POSシステムの導入を検討する前には現在のインターネット環境を確認し、必要に応じてアップグレードや安定化を行うことが重要です。適切な対処を行うことで、POSシステムの運用中に生じる遅延などの障害を最小限に抑えることができます。
POSレジ導入時には、インフラの整備も忘れずに行いましょう。
誰でも使いやすいシステムを選択する
POSレジは日常的に多くの従業員が利用するツールであり、操作が簡単かつ直感的に行えなければ、効率的に利用することが難しくなります。使いやすいPOSシステムを採用することで、従業員はトレーニング期間を短縮し、エラーの発生も減らすことができます。
従業員が自信を持ってPOSシステムを利用できるよう、使い勝手の良さに重点を置きながら最適なPOSレジを選定することが大切です。
最適な規模とカスタマイズ性を確認する
POSレジやPOSシステムにはさまざまな種類が存在し、それぞれにおいて適応する規模と機能性が異なります。そのため、自社の規模に合わせた機能を備えているかを確認し、どのような機能が必要であるかを比較するようにしましょう。
また、自社の事業展開に合わせてカスタマイズ可能であることも、POSレジ・POSシステム選びにおける重要な判断要素です。
他システムと連携できるかを確認する
店舗や事業が既存の顧客管理システム、会計ソフトウェア、在庫管理ツールなどと連携している場合、新たに導入するPOSシステムがこれらのシステムとシームレスに連携できるかどうかを確認する必要があります。
連携がスムーズに行えれば、データの一元管理や情報の共有が容易になります。そのため、POSシステムの導入前に既存のシステムとの互換性や連携の実現性を検証し、問題があれば調整することが大切です。
こうした連携の確保は、POSシステムの導入後に業務の円滑な運用とデータの正確な管理を支援します。
おすすめのPOSシステム10選|選び方のポイントや注意点を解説
POSシステムとは、商品のバーコードを読み取るだけで、商品の会計作業を自動的にできるシステムのことを言います。本記事では、POSシステムの導入を検討している方に向けて、おすすめのPOSシステムや選び方、導入する際の注意点を詳しく解説しています。
オフラインでも決済可能なおすすめのPOSシステム
Square株式会社
Square
GOOD
ここがおすすめ!
- Androidスマートフォンの「タッチ決済」にも対応
- 「複数店舗管理」「eギフトカード」「勤怠管理」など、充実した機能数
- 電話やメールでのサポートが受けられ、導入後も安心して利用できる
- 新規のお客様はVISA&・Mastercardの決済手数料が業界最安の 2.5%で導入が可能(2024年11月1日~)※詳細は公式ページを確認※
MORE
ここが少し気になる…
- 払い戻しやオフラインモード時に対応している決済が限られている
まとめ
POSレジはPOSシステムを備えたレジであり、会計に関する作業だけでなく、売れ筋商品の把握や在庫管理、オーダーエントリーシステムとの連携など、多くの作業を1つのレジで行えます。
POSシステムを選ぶ際は、自社のニーズや予算に合致するPOSシステムを探し出し、補助金の対象である場合には積極的に活用することがおすすめです。そして、契約時にはサービス内容・導入コスト・サポート体制などを確認しましょう。
POSシステムは顧客管理や在庫管理、他のシステムとの連携も考慮し、綿密な計画による選定が必要です。適切なステップを踏むことで、効率的な販売業務と優れた顧客サービスの提供につながるPOSシステムを導入できるでしょう。
この記事に興味を持った方におすすめ