アフィリエイト広告とは?初心者向けに仕組みや費用、運用方法を解説

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  • アフィリエイト広告は、インターネット広告の中でも優れた費用対効果を発揮する手法
  • 低額の初期費用で予算管理しやすく、多彩な訴求方法による露出拡大が可能
  • 成功させるためには競合調査や条件の設計、掲載面のチェックなどが重要

アフィリエイト広告とは、ユーザーが広告をクリックし、商品購入や会員登録などの成果が発生した際に報酬を支払う広告手法の1つです。この記事では、アフィリエイト広告の仕組みや種類、メリット・デメリット、向いているサイトや成功のためのポイントなどを解説します。

目次

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  1. アフィリエイト広告とは
  2. アフィリエイト広告の仕組み
  3. アフィリエイト広告の種類
  4. アフィリエイト広告のメリット
  5. アフィリエイト広告のデメリット
  6. アフィリエイト広告に向いているサイト
  7. アフィリエイト広告を成功させるためのポイント
  8. まとめ

アフィリエイト広告とは

アフィリエイトとは、主にインターネットにおける成果報酬型の広告のことを指します。アフィリエイト広告を掲載したり、掲載した広告がクリックされたりするだけでは報酬は発生しません。

広告をクリックしたユーザーが、商品購入・会員登録・資料請求などの成果地点まで到達することで報酬が発生する仕組みです。アフィリエイト広告は、大手法人サイトだけでなく、個人ブログ・Instagram・X(旧Twitter)・YouTubeなど、さまざまなメディアに掲載されています。

インターネット広告の中でも特に費用対効果が高いため、収益以外の面でも現在のインターネット集客には欠かせない方法の1つです。また、大手企業だけでなく、個人のブロガー・アフィリエイターが手軽に掲載できる広告でもあります。

アフィリエイト広告については、消費者庁が「アフィリエイト広告等に関する検討会」を開催するなど、不当表示を防止して適切に利用されるための取り組みが行われています。

参考:アフィリエイト広告等に関する検討会|消費者庁

アフィリエイト広告とリスティング広告との違い

同じWeb広告であるアフィリエイト広告とリスティング広告の違いは、アフィリエイト広告が成果報酬型の広告であるのに対して、リスティング広告は検索連動型の広告である点です。

アフィリエイト広告は、広告をクリックしたユーザーが商品購入・会員登録などのアクションを起こした際に報酬が発生します。一方で、リスティング広告は、クリック単価やクリック回数などによって報酬が決まる仕組みです。

リスティング広告はGoogle・Yahoo!など検索エンジンにおいて、ユーザーの検索結果画面に表示される広告を指します。アフィリエイト広告は検索結果画面に一般記事として表示されるのに対し、リスティング広告は、広告として表示されるのが特徴です。

広告主の立場では、アフィリエイト広告は成果報酬型のため、売り上げにつながらなければ、固定費を除く費用は発生しません。一方で、リスティング広告は売り上げにつながらなくても、クリック数に応じて報酬を支払う必要があります。

アフィリエイト広告の仕組み

アフィリエイト広告を掲載して料金が発生するまでには、いくつかの手順を踏む必要があります。ここでは、アフィリエイト広告の仕組みについて解説します。

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アフィリエイト広告の仕組み

  1. 広告出稿
  2. 広告配信
  3. 広告掲載
  4. 成果発生
  5. 料金発生

広告出稿

アフィリエイト広告は、まず商品・サービスを販売したい広告主がASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)に広告出稿する必要があります。ASPとは、広告主と媒体主である企業・アフィリエイターなどを仲介する企業のことです。

このASPにて、広告主が成果地点・掲載媒体・成果単価など、広告の成果条件を決定して広告出稿します。媒体主側は登録が無料で、審査が通って提携できれば、出稿されている広告を自由に自身のメディアに掲載することが可能です。

広告配信

ASPが広告主からの依頼内容に添って、アフィリエイターや企業などの媒体主に向けて広告を配信します。管理画面で媒体主に広告案内を行なったり、媒体主が掲載したい広告のキーワードを検索したりすることで、広告主と媒体主がつながります。

広告掲載

媒体主が、登録しているASPの中で自身のメディアで紹介しやすい広告を選択・提携します。提携が完了すると、自身のHP・ブログ・SNSなどのメディアにその広告の掲載ができ、ユーザーに広告の紹介・宣伝が可能です。

集客する訴求内容は、基本的に媒体主側で判断されるので、広告主側は提携する媒体主を慎重に選ぶ必要があります。

成果発生

ユーザーが、媒体主のメディア内にあるアフィリエイト広告をクリックし、クリック先で商品購入や会員登録など、広告主の設定した成果条件を満たせば成果が発生します。ユーザーが広告をクリックしても、成果条件を満たさなければ、報酬は発生しません。

料金発生

ASPが月毎に成果情報をもとにして報酬を計算し、広告主がそれに承認することで報酬が確定されます。ASPが広告主から受け取った報酬額を、広告主の代わりに媒体主に支払うことで料金が発生します。

成果の締め日・支払い日などは、利用するASPによって異なるため、事前にチェックしておきましょう。

アフィリエイト広告の種類

アフィリエイト広告は主に成果報酬型のことを言いますが、そのほかの場合でもアフィリエイト広告として扱われることがあります。ここでは、アフィリエイト広告の種類について解説します。

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アフィリエイト広告の種類

  1. クリック型
  2. インプレッション型
  3. 成果報酬型

クリック型

クリック型は、メディア内に掲載された広告をユーザーがクリックするだけで報酬が発生します。1クリックにつき○円という形で設定されていることが多く、各広告によって1クリックあたりの報酬が異なり、一律ではありません。

クリックするだけで報酬が発生するので、テレビ・SNSなどで注目されている記事を扱うトレンドブログなどの閲覧者が多いメディアとの相性が良いです。

インプレッション型

インプレッション型は、ブログをはじめとしたメディアに表示される回数によって報酬が決まる広告です。広告表示が条件なので、クリックも必要としません。クリック型と同様に閲覧者が多いメディアとの相性が良く、多くの人に閲覧させることで報酬が増加します。

一方で単価自体は非常に低いため、主に認知向上やブランディングなどのマーケティングに活用されることが多いです。

成果報酬型

成果報酬型はアフィリエイト広告の最も一般的なタイプですブログやSNSなどに掲載されたアフィリエイトリンクから、ユーザーが広告の商品の購入・会員登録・サービスを利用することで報酬が発生します。

そのため、報酬を発生させる難易度は高いです。しかし、1件あたりの報酬は比較的高めなので、閲覧者が少なくてもユーザーが成果報酬を満たせば、ある程度の収益が見込めます。

アフィリエイト広告のメリット

アフィリエイト広告は、その他の広告と比較してさまざまなメリットがあります。ここでは代表的なメリットをいくつか紹介します。

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費用対効果が高い

アフィリエイト広告は、成果報酬型の広告であるため、成果条件を満たしてはじめて費用が発生します。無駄なコストを極力抑えることができ、ユーザーが成果条件を満たさなくても、認知は広がるのがメリットです。そのため、費用対効果が高いと言えます。

多彩な訴求方法で効率的な露出拡大できる

メディアに掲載するアフィリエイトリンクは、広告主が用意したバナーを掲載するだけでなく、紹介文章に合わせて広告を掲載できます。また、アフィリエイトサイトだけでなく、SNSを中心に集客もできるので、多彩な訴求方法で効率的な宣伝・露出拡大が可能です。

見出しや文章の書き方と合わせて広告を掲載することで、ユーザーの購入意欲を煽る効果が期待できます。掲載の仕方で成果報酬が大きく変わるので、運用に慣れたアフィリエイターほど、高い成果報酬が見込めるでしょう。

初期費用が低額で予算管理しやすい

アフィリエイト広告の場合、広告主はASPの月額利用料などのコストが明確なので予算を立てやすく、初期費用も比較的低額です。そのため、予算が少なくても広告を出すことができます。

また、媒体者に対して成果が発生した場合でも、広告主が1媒体主に支払う金額は決まっているので予算管理がしやすいメリットがあります。媒体者に不正な成果が発生している場合、広告主は媒体者への報酬を承認しないこともできます。

アフィリエイト広告のデメリット

アフィリエイト広告は、メリットだけでなくデメリットもあります。アフィリエイト広告を効果的に利用するために、デメリットもしっかりと把握しておきましょう。

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広告掲載される保証がない

広告主が指定する媒体に必ず広告を掲載できるわけではありません。そのため、多くの掲載媒体数が見込めなかったり、希望する媒体に掲載されなかったりすることもあります。

成果単価が低かったり、成果条件が厳しかったりする広告は、媒体者から避けられることも多いです。広告主は、有益な媒体者を増やすためにも、成果条件の設定が重要なポイントとなります。

ASPの利用に初期費用・月額費用が発生する

広告主は、ASP毎の利用に初期費用やその他月額費用など、一定の固定費が発生します。広告による売上に関係なく、固定費が発生することに注意しましょう。

広告主が支払う固定費はASPによって異なりますが、月額数万円程度であるところが多いです。媒体主のメディアに自社アフィリエイト広告が全く掲載されなかったとしても、広告主側にはそれらコストが発生します。

また、各ASPによって最低契約期間などが異なるので、広告主に合ったASPを検討する必要があります。

意図しないサイトに掲載される可能性がある

ASPは法人サイトから個人ブログなど、登録できる媒体者の幅が広いので、広告主の企業に合わないサイト、または間違った紹介文で掲載されることがあります。場合によっては、自社のイメージを損なう可能性もあるので注意しましょう。

広告配信ジャンルの設定や掲載媒体審査・広告掲載後の掲載面を事前に確認しておくことをおすすめします。

アフィリエイト広告に向いているサイト

アフィリエイト広告は、その手軽さやメリットから、幅広いサイトに適しています。ここでは、アフィリエイト広告の掲載に適しているサイトを種類別に紹介します。

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専門業種サイト

代表的なものの1つが自社商品やサービスを取り扱う専門業種サイトです。美容関係・健康食品・サプリメント・カードモール・暗号通貨関連サイトなど、自社商品を扱うさまざまな専門業者サイトがあります。

ランキング・比較サイト

同業種サービスが多く存在する、クレジットカードなどの金融系や健康食品・化粧品などの商品を、ランキング化するなどして比較するサイトです。スムーズに広告を掲載してもらいやすい点がメリットと言えます。

しかし、競合サイトと比較されやすい点や、条件次第で広告の掲載位置が良くも悪くもなりえる点など、注意が必要なサイトでもあります。

個人ブログ

個人が運営する日記や趣味などのブログサイトに、アフィリエイト広告を掲載して収益化しているサイトです。個人運営のため、PVが少ないサイトが多いですが、中には多くの収益が発生しているサイトも存在します。

SEOサイト

検索結果上位に表示されることを目的に作成されたサイトです。自社商品に関連したキーワードで上位表示されているサイトに広告が掲載されれば、おのずとユーザーの目にとまりやすく、狙った成果を得やすいため、非常に人気があります。

ポイントサイト

アフィリエイト広告の成果条件を満たすことでポイントがたまるサイトです.。ただし、ポイントサイトは、ユーザーがポイント目的で商品購入・会員登録などを行なう場合も多いため、広告主から見た成果の質は低い場合が多いことに注意しなければなりません。

そのため、資料請求型など、ユーザーの質を重視する広告主は掲載を避ける傾向にあります。一方で、成果に結びつく割合は高いため、「登録者数○○万人突破」のように広告で謳える数値的な強みを作りたい場合に好まれます。

アフィリエイト広告を成功させるためのポイント

アフィリエイト広告はユーザーが商品購入・会員登録などのアクションを起こしてはじめて収益が生まれます。ここでは、アフィリエイト広告成功のための確率を上げるポイントをご紹介します。

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競合の調査

自社と同じ業種の企業をチェックして、アフィリエイト広告をどのくらいの単価・成果条件に設定しているか把握しましょう。競合他社の実績や類似企業も確認しておくと、さらに効果的です。

掲載条件の設計

競合の調査が完了したら、自社の広告実施の成果条件・掲載条件を設定しましょう。競合他社といっても、自社と他社ではサービス内容や環境に差があるので、競合他社と同じ広告出稿や設定にしても、同じ成果が得られるわけではありません。

そのため、競合他社を参考にしつつ、自社にあった掲載条件の設定が必要です。自社のネームバリューやサービス内容・キャンペーンなどを加味して、最適な条件設定を行ないましょう。

掲載面のチェック

アフィリエイト広告は、自社に適した媒体主が掲載することで大きなメリットを生み出します。掲載メディアを増やすことは重要ですが、収益を生む枠を確保するのがポイントです。そのため、広告掲載面は事前にしっかり確認しておきましょう。

多くの媒体主が自社広告を掲載しても、間違った紹介や不適切な表現で掲載されると、逆にブランドの価値を下げてしまいます。企業や消費者にとって不利益となる行為が表記されていれば、特定商取引法や景品表示法に違反する場合もあるので、しっかりと確認しましょう。

案件に合ったASPの選定

広告主と媒体主をつなげるASPは、非常に数が多いです。ASPによってサービス内容や扱う広告の種類などに違いがあるので、どのASPを選ぶかが重要になります。各ASPの特徴をしっかり把握して、自社案件に最適なASPの選定を行ないましょう。

多くのASPの中から自社に合ったASPを見つけるポイントは、固定費・収益を生むサイトの数や質・競合他社の実績・サイトの連携数などです。

案件に合った媒体のリクルーティング

自社に合ったASPが選定できたら、自社広告を効果的にユーザーに届けてくれる媒体主のリクルーティングを行ないましょう。個人のブロガー・アフィリエイターにアプローチする場合、まずWeb上で自社サービスに関係するキーワード検索を行ないます。

そこで上位表示されるほど力のある媒体社に、自社の広告を掲載してもらえるかASPで交渉するのがおすすめです。ランキングサイト・比較サイトであれば、単価次第で掲載ができます。

ASP内で自社広告を少しでも多くの媒体主に見つけてもらう方法として、管理画面の紹介文に媒体主が検索しそうなキーワードを入れておくのが有効です。また、定期的に報酬アップキャンペーンを行なうのも、媒体主の目に止まりやすくなります。

まとめ

アフィリエイト広告は、広告主・媒体主双方とも、一定の知識や準備が必要ですが、費用対効果の高い広告です。うまく活用すれば、収益を生みつつ大きな宣伝効果も期待できます。

仕組みはやや複雑ですが、広告主と媒体主の面倒なやり取りはASPが行なうので、ハードルも高くありません。広告主に大きなメリットを生むためには、媒体主の選定が非常に重要です。
アフィリエイト広告の導入を検討する際は、広告主・媒体主にとって最適なASP選定や成果条件設定を行ないましょう。

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