無料でECサイトを構築できるサービス2選|メリットや選び方を解説

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  • 無料のECサイト構築サービスは手軽に導入でき、比較検討もしやすい
  • 無料のECサイト構築サービスは、自社の事業拡大やノウハウレベルを考慮して選ぶ
  • 完全に無料でECサイトを構築するのは難しく、決済手数料などが別途掛かる

ECサイトは無料でも構築できます。無料であることから比較検討しやすく、初めてでも利用しやすいです。この記事では、無料のECサイト構築サービスを利用するメリットと、選ぶ際のポイントや注意点を解説し、無料で利用できるおすすめのECサイト構築サービスを紹介します。

目次

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  1. ECサイト構築は無料でも可能
  2. 無料のECサイト構築サービスを利用するメリット
  3. 無料のECサイト構築サービスを利用する際の注意点
  4. 無料のECサイト構築サービスを選ぶ際のポイント
  5. おすすめの無料ECサイト構築サービス2選
  6. その他のECサイト構築サービスの選び方
  7. まとめ
この記事に掲載されているサービス

ECサイト構築は無料でも可能

ECサイトの構築には、初期費用や月額料金がかからない方法も存在します。その中でも無料でECサイトを構築可能なサービスは、大きく4つのカテゴリに分けられます

これらの方法により、予算に制約のあるスタートアップ企業や小規模事業者でもECサイトを手軽に構築可能です。ここではまず、その4つの方法について解説します。

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ASPカート

ASPカートは、ECサイトにおいて販売や注文処理のためのショッピングカート機能を提供するアプリケーションです。 ASPカートにはサービスによって無料版と有料版があり、無料ASPカートでは初期費用や月額料金がかかりません

無料ASPカートは、基本的な機能のみの提供となるためユーザーインターフェースもシンプルなのが特徴です。また、ASPカートの特徴として、サーバーの設定や管理に関する心配が不要というメリットもあります。特に初心者には嬉しいポイントです。

オープンソース

ECサイトを構築できるプラットフォームには、オープンソース型のものもあります。オープンソースでは、プログラムのソースコードが公開されているため、誰でも無料で使用でき、スキルさえあれば自由にカスタマイズできます。

多彩なプラグインやテーマが提供され、柔軟なデザインや機能拡張が可能であることがオープンソースの特徴です。利用者が多く信頼性のあるオープンソースであれば、コミュニティによるサポートが充実しており、セキュリティのアップデートも頻繁に行われます。

CMSのプラグイン

CMSはWebサイトのコンテンツを作成・管理するためのサービスで、専用のプラットフォーム上でWebサイトを設計・運営します。専門知識がなくてもWebページを作成でき、オープンソース型やクラウド型の一部のサービスは無料で利用可能です。

CMSの対象はWebサイト全般でECサイト専門というわけではありませんが、必要に応じて追加できるプラグインによってEC機能を実装できます。

ただし、無料の範囲では一部制約があり、特定のデザインや機能の要求には対応しづらいことがあります。そのため、柔軟性に欠ける可能性があることを考慮しておきましょう。

既存サービスへの出店

厳密に言うとECサイトを「構築」する方法ではありませんが、ECモールなどの既存サービスに無料で出店する方法もあります。こうしたサービスでは多数の販売者が1つのプラットフォーム上に集まり、商品を出品しています。

出店料がかかる場合もありますが、中には初期費用無料のサービスも存在します。また、大きなメリットは、サービス自体の知名度を利用できる点です。毎日多くのユーザーがサービスを利用するため、自店舗を見つけてもらえる確率も高まります。

無料のECサイト構築サービスを利用するメリット

無料のECサイト構築サービスの利用には、多くのメリットがあります。初期費用を抑えられるため、初めてECビジネスに挑戦する企業にとって、このような無料サービスは有益な機会となるでしょう。

さらに、無料のプランであればリスクを抑えて複数のサービスを試せます。以下で、無料サービスを利用するメリットについて詳しく解説します。

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導入費用やランニングコストを抑えられる

無料のECサイト構築サービスの最大のメリットは、導入費用とランニングコストを抑えられる点です。初めてのECサイト展開においては予算が限られていることも少なくないですが、無料のサービスを使えば初期費用をかけずにECサイトを構築できます

構築に費用がかからないため、商品の販売による利益を最大限得られる点がメリットです。また、こうしたサービスは多くの場合、有料・無料に関わらず、ホスティング、セキュリティ、バックアップなどの技術的な業務をプロバイダが担ってくれます。

特にリソースや予算に制約のある中小企業や個人事業主にとっては、無料サービスが有力な選択肢となります。

使いやすいサービスか比較検討しやすい

ECサイト構築サービスは多数あるため、どのサービスを利用しようか迷うこともあるでしょう。特にECサイトについての理解が浅い場合は、どのような判断基準でサービスを選定すれば良いのかわからないことも多いはずです。

無料のサービスであれば費用がかからないため、実際に使ってみてから比較検討できます。異なるサービスでそれぞれの使い勝手や提供する機能を体験することで、自身のニーズに最適なサービスの選定が可能です。

無料のため金銭的なリスクが少なく、気軽にサービスの信頼性や適合性を確認できます。特に初めてECサイトを構築するユーザーにとっては大きなメリットです。

一から自分で構築する必要がない

これは無料サービスに限ったことではありませんが、ECサイト構築サービスは事前に設計されたテンプレートやツールを提供し、ユーザーが必要なコンテンツや設定を追加するだけでサイトを構築できます。

これにより、プログラミングやデザインの専門知識がないユーザーでも、洗練された外観や機能を持つECサイトを迅速に立ち上げることができます

また、技術的な課題やセキュリティの心配を最小限に抑えつつ、ビジネスに集中できるため、時間とリソースを節約できます。

困った時の解決策や情報が豊富である

こちらも無料サービス・有料サービスに共通するメリットですが、有名なサービスは多くのユーザー数や事例を持っており、ユーザーコミュニティやオンラインフォーラムなどで解決策や情報を簡単に見つけることができます。

近年では多くの事業者が構築サービスを利用してECサイトを構築しており、豊富な導入実績を持つサービスも多くあります。無料のサービスはサポートが薄い場合も多いですが、有名サービスであれば情報量が多いため安心です。

困った時には、他のユーザーの経験やアドバイスに基づいて問題を解決することができ、自身のECサイトの運営に役立ちます。このような豊富なサポート環境は、初心者や経験の浅いユーザーにとって特に心強いものとなるでしょう。

無料のECサイト構築サービスを利用する際の注意点

以上のように無料のECサイト構築サービスには利点も多いですが、注意すべき点も存在します。以下では、無料でECサイトを構築する際に留意すべき要点を簡単に説明します。

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無料のECサイト構築サービスを選ぶ際の3つの注意点

手数料やサーバーレンタル代がかかる

無料のECサイト構築サービスを利用する際の注意点として、手数料やサーバーレンタル代などが別途掛かる場合があることに注意しましょう。

初期費用や月額費用は無料であっても、導入の際には決済手数料、ドメイン取得費用、または高度な機能を利用する際の追加料金がかかることが一般的です。サービス選定の際は、提供者の価格体系を十分に理解し、実際の運用コストを評価しましょう。

無料期間が制限されている製品もある

無料のECサイト構築サービスの中には、無料トライアル的な目的で、一定期間のみ無料で提供されているものもあります。このようなサービスでは、利用開始時は無料でも一定の期間を過ぎると自動的に有料版に切り替わるケースがあることに注意しましょう。

また、無料期間中に機能や利用規模に制限が設けられていることが一般的であり、有料に切り替えることで全ての機能が使えるようになります。

そのため、利用開始前に利用規約を詳細に確認し、無料期間終了後の料金体系やサービス内容について注意深く把握しておくことが重要です。

サイトデザインや機能に制限がある

無料期間中に機能や利用規模に制限が設けられることについて述べましたが、これは無料期間の設定がある場合もない場合も同じです。期間設定がない場合でも、一般的に以下のような制限がかけられています。

  1. 出品できる商品数
  2. 決済方法の種類
  3. サイトデザインのテンプレート数
  4. アップロードできるファイルのサイズ

小規模で商品数も少ないサイトであれば問題ないかもしれませんが、ある程度の規模があるサイトや事業の成長により規模が大きくなった場合には、無料の範囲では機能不足を感じる可能性が高いです。また、無料サービスでは広告が表示される場合もあります。

セキュリティ対策が脆弱な場合がある

多くの場合、無料版のEC構築サービスは有料版に比べてセキュリティ面での不安が残ります。これは、上述のように無料版では基本的な機能のみの提供であることが多く、セキュリティの強化や保護に対しても十分に対策されていないケースが多いためです。

特にオープンソース型のサービスは、セキュリティについて利用者自身が対応する必要があることが一般的です。

セキュリティの不備はデータ漏洩やハッキングのリスクを高め、重要な情報や顧客データの安全性を脅かす可能性があるため、慎重に対策を取る必要があります。そのためには、サービスのセキュリティについて事前に確認し、自社でも十分な対策を行うことが必要です

オープンソースはサポート体制がない

オープンソースは、一般公開されているソースコードを自社で改良して構築する形態であるため、基本的にサポート体制がありません。そのため、トラブルが発生した場合には、自力で原因を調査し、解決する必要があります。

自社にサポート体制がなくても運用していけるような高度な専門知識や技術力を持った社員がいなければ、オープンソースの活用は難しいでしょう。

なお、自社の技術力に不安がある中でオープンソースを活用する場合、ECサイト構築を外部に委託する方法があります。この場合、サポートを受けられるケースもありますが、委託費用が必要になるため、無料ではなくなります。

競合が多いため収益化が難しい

近年では、ECサービスの利用拡大に伴い、ECサイトの作成も手軽になっているため、法人・個人を問わずビジネスとしての活用が増加しています。低コストで手間をかけずに収益化を狙えるため、多くの競合他社が存在し、激戦しているのが現状です。

そのため、ただECサイトを作成するだけでは利益を得ることは難しいでしょう。自社サイトの認知度を高めたり、訪問者数を増加させたりするには、アクセス分析や戦略的な施策の実施などの工夫が必要です。

無料のECサイト構築サービスは、機能やデザイン性が制限される場合も多いため、無料の機能だけでは上手く集客に繋がらない可能性もあります。投じるコストと得られる利益を比較し、必要に応じて有料のプランや機能を活用するのも選択肢です。

無料のECサイト構築サービスを選ぶ際のポイント

ECサイト構築サービスを導入する際は、適切なサービスを選ぶために比較検討が欠かせません。比較する際に考慮すべきポイントはいくつかあります。ここでは、その比較ポイントについて解説します。

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開設までに必要な期間・費用はどのくらいか

ECサイトを構築するには、ある程度の工数と時間が必要です。そのため、各サービスを利用して構築する場合、それぞれどの程度の時間や作業量が必要なのかシミュレーションしておく必要があります。

また、構築自体は無料であっても販売手数料などがかかることも多いです。実際に商品を販売するにあたって、どのくらいの費用がかかるのかも確認しておきましょう。

さらに、追加機能やデザインのカスタマイズに別途費用や工数がかかることもあります。このような点も含めて総合的に判断することで、予期せぬ遅延や予算超過を防ぐことができます。

使いやすさと更新のしやすさはどうか

ECサイト構築サービスの比較において、実際にサービスを試用し、使用感を確認しましょう。直感的なインターフェースやシンプルな操作性は、サイトの管理と更新を効率的に行うために重要です。

また、コンテンツの追加や編集、画像のアップロード、商品情報の更新が容易であるかを評価することも大切です。使いやすいサービスは、運営業務を簡素化し、効率的なECサイト運営を実現します

事業拡大に合わせてカスタマイズが可能か

ECサイト構築サービスを比較する際、将来の事業拡大に合わせてカスタマイズが可能かどうかを検討しましょう。ECサイトの運営を続けていくにつれ、事業拡大や自社ニーズの変化が生じることがあります。

したがって、サイトの機能面やデザインのカスタマイズが柔軟に行えるかどうかは重要です。追加の機能やページを組み込んだり、ユーザーのフィードバックや市場動向に応じて変更を加えたりできる柔軟性が求められます。

自社のノウハウレベルに合ったサポート体制か

ECサイトを管理する自社の従業員がメンテナンスやカスタマイズ可能であるか、また、サービス提供者が自社が保有するノウハウに適切なサポートを提供できるかを確認しておきましょう。

サポート体制は運用のスムーズさや問題解決の迅速さに影響を及ぼします。自社のスキルやニーズに合致したサポートを受けることは、ECサイトの効果的な運営と成長に不可欠です。

各サービスのサポート体制やカスタマーサービスの品質を比較し、導入後のトラブル時にスムーズに対処できるかどうかも確認しましょう。

おすすめの無料ECサイト構築サービス2選

Square株式会社

Square

飲食店や小売業に◎3つのプランで事業規模問わずおすすめ

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ここがおすすめ!

  • 「フリープラン」をはじめ、目的や規模にあわせて選べる3つのプラン
  • Squareの社名やロゴを非表示にでき、カスタムフォントやファビコンの追加に対応
  • 注文・会計・商品・カタログなど機能が豊富で、マーケティング機能も備えている

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ここが少し気になる…

  • フリープランは手軽に導入できる反面、使える機能が少ない


Squareでは、6月30日までの期間限定キャンペーンとして、最大で決済額100万円分の手数料が無料・決済端末が無料になるなど、お得なキャンペーンを実施しています。大規模事業であるほど特典が大きくなるため、この機会に導入を検討してみるのがおすすめです。

株式会社イーシーキューブ

EC-CUBE

デザイン豊富!オープンソースで予算を持てない方におすすめ

GOOD
ここがおすすめ!

  • 買い切りの「プラグイン」により、無駄なコストを抑えられる
  • 初期費用を安く済ませられる「オープンソース」タイプで、必要なものが豊富に揃っている
  • デザインテンプレートが本格的で数も多い

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ここが少し気になる…

  • プラグインが豊富にある反面、何が必要になるのか分かりにくい

その他のECサイト構築サービスの選び方

ECサイト構築サービスの選定においては、他にも重要なポイントがあります。自社のニーズに合った機能がシステム内に含まれているかを確認しましょう。例えば、クーポンの発行やアクセス解析など、集客や分析に役立つ機能などが挙げられます。

サービスによって強みや特徴が異なるため、自社の商品カテゴリや顧客層にマッチしているかといった観点も含めて多角的に検討することが重要です。

【重要なポイント】

  1. 自社に必要な機能が揃っているか

まとめ

ECサイト構築サービスには多くのメリットがあります。ゼロからサイトを構築する手間が不要で、既存のテンプレートを活用できます。無料のサービスであれば導入費用やランニングコストを抑えることができ、小規模事業者や新興企業におすすめです。

ただし、無料ECサイト構築サービスを選ぶ際にはいくつかのポイントに留意する必要があります。開設までに必要な期間や別途発生する販売手数料などの費用はサービスによって異なりますので、事前に確認が必要です。

また、事業拡大を見据えて、カスタマイズが可能かどうかも検討する必要があります。さらに、自社のノウハウに合ったサポート体制が提供されているかどうかも重要です。これらの要点を考慮して、最適なECサイト構築サービスを選び、競争力を強化しましょう。

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