おすすめの医療機器卸業向け販売管理システム|選び方も解説

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  • 医療機器卸業では、扱う在庫の種類が多いことで在庫の把握や管理が難しい課題がある
  • 販売管理システムの導入で、適切な在庫量を維持でき、余剰在庫・在庫不足防止に繋がる
  • 医療機器卸業が販売管理システムを選ぶ際は、自社に必要な機能を洗い出しておく

医療機器卸業における販売管理の課題には、有効期限切れによる廃棄ロスの発生などがあります。販売管理を適切に行うなら、販売管理システムの導入がおすすめです。本記事では、医療機器卸業におすすめの販売管理システムと選び方、導入メリットなどを解説しています。

目次

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  1. 医療機器卸業における販売管理の課題
  2. 医療機器の販売管理には販売管理システムがおすすめ
  3. 医療機器卸業に販売管理システムを導入するメリット
  4. 医療機器卸業が販売管理システムを選ぶ際のポイント
  5. おすすめの医療機器卸業向け販売管理システム
  6. その他の医療機器卸業向け販売管理システムの選び方
  7. まとめ
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医療機器卸業における販売管理の課題

医療機器卸業では、販売管理におけるさまざまな課題が存在します。代表的な課題として、在庫管理の難しさや廃棄ロスの発生に加え、コンプライアンス面での管理方法などが挙げられます。ここでは、これらの課題について解説します。

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種類ごとの在庫の把握・管理が難しい

医療機器の種類は多岐にわたり、取り扱う在庫の品種も多様です。自社内にある通常の在庫だけでなく、預託在庫や取置在庫、さらに貸出などの多様な取引形態に対応しなければなりません。

そのため、在庫管理が複雑になりやすく、適切な在庫管理や在庫状況の把握が難しいという課題を抱えています。

正しい在庫を把握できないと、受発注業務が滞る原因となります。また、適切な在庫管理を行えないことで商品の所在が把握しづらくなり、大きなトラブルにつながる恐れもあります。

在庫の有効期限切れによる廃棄ロスの発生

医療機器は医薬品や医療材料と同じように有効期限が厳密に定められており、在庫の保管方法も複雑なため、廃棄ロスが発生しやすくなっています。

有効期限が切れたものや、誤った保管方法によって管理されていたものは使用できないため、定められた方法によって廃棄を行わなければなりません。

医療機器は特殊な処分方法が必要なものも多く、廃棄によって環境への悪影響を与える場合があります。また、期限切れの医療機器を使用した場合、患者に健康被害が発生する可能性があるため、誤って使用することのないよう厳密な管理が求められます。

規制やコンプライアンスの遵守

医療機器卸業においては、薬機法をはじめとするコンプライアンスの遵守が求められます。一般的な企業にも適用される独占禁止法などの法令に加え、医療機器業界が守らなければならないさまざまな規制が存在するため、適切な管理が課題となっています。

コンプライアンスの違反があった場合、社会的な信用を失ってしまうリスクが発生します。これらの法令は随時改正が行われるため、常に最新の情報を把握し、コンプライアンスの遵守に努めましょう。

参考:医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律|e-Gov法令検索

医療機器の販売管理には販売管理システムがおすすめ

医療機器卸業における販売管理には、販売管理システムの導入がおすすめです。販売管理システムは、顧客に商品を提供するまでのさまざまなプロセスを効率化する機能を備えており、医療機器卸業界が抱える課題を解決に導きます。

販売管理システムの導入によって、リアルタイムでの在庫管理や、商品に関連するさまざま情報の一元化が実現します。また、データ分析に必要な情報をスムーズに取得できるため、迅速な戦略決定が可能になります。

\より詳しい販売管理システムの解説はこちら/

販売管理システムとは?主な機能やメリット・選ぶポイントを解説

受注・発注・入荷・出荷・売上・請求・入金など、内容が多岐にわたる販売業務を一元的に管理することができ、業務の効率化に最適なのが販売管理システムです。この記事では、販売管理システムの主な機能やメリット・デメリット、主な導入形態や選び方のポイントを解説します。

医療機器卸業に販売管理システムを導入するメリット

医療機器卸業に販売管理システムを導入することで、さまざまなメリットが得られます。在庫状況の可視化や販売管理業務の効率化が可能になるほか、在庫量の管理やコンプライアンスへの対応などもスムーズに行えます。ここでは、これらのメリットを解説します。

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販売管理業務の効率化

販売管理システムによって、販売管理に必要となる情報を一元管理できます。これにより、手作業によるデータの確認・管理が不要となり、時間的・人的なコストの削減に繋がります。

また、商品の見積り・受注処理・入金管理・在庫管理などのさまざまな業務をシステム上で完結できます。そのため、複数のシステムから情報を取得する手間がかからず、業務の大幅な効率化が期待できます。

販売管理システムには定型業務の自動化や、関連データの共有などの機能が備わっているため、人的なミスを削減できるというメリットも得られます。さらに、販売管理業務全体の進捗状況も把握しやすくなるため、業務の透明性が向上します。

在庫状況の見える化

販売管理システムの導入によって、商品の発注から出荷にかかるまでの情報をリアルタイムで把握できます。これにより、商品ごと・ロットごとの在庫状況を見える化できるというメリットが得られます。

販売管理システムを利用していない場合、保管場所が異なる在庫の管理が困難です。システムによって全ての在庫情報を一元管理することで、常に正確な在庫数を可視化でき、適切な出荷業務を行うことができます。

適切な在庫量の維持

販売管理システムによって在庫状況が可視化されると、どの商品をどれだけ発注すればよいかが明確になります。また、在庫量の変動データを分析することで、適切な在庫量の維持に向けて迅速な対策を取ることができます。

販売管理システムによっては、適切な在庫量を設定して自動的に発注業務を行えるものもあります。このようなシステムなら、手間や時間をかけずに正確な在庫量の維持を実現できます。

規制・コンプライアンスへの適切な対応

医療機器卸業においては、各種規制やコンプライアンスへの対応が不可欠です。販売管理システムにはさまざまな種類がありますが、クラウド型の提供形態のものなら、最新の規制やコンプライアンスの変更に対して、自動的に対応できます。

また、販売管理システムによって在庫管理が適正化すると、トレーサビリティの向上が見込めます。これにより、商品に不具合が生じた場合も速やかな追跡・回収が可能になり、事故を未然に防止する効果も得られます。

医療機器卸業が販売管理システムを選ぶ際のポイント

医療機器卸業が販売管理システムを選ぶ際は、自社に必要な機能を備えているかを確認しましょう。また、カスタマイズ性やセキュリティ対策に優れたものを選ぶことも重要です。ここでは、販売管理システムを選ぶ際のポイントについて解説します。

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医療機器を適切に管理できる仕様か

医療機器の管理には、一般的な製品とは異なる特有の管理項目が必要になります。販売管理システムを導入する際は、システムがこうした特有の項目に対応しているか、よく確認する必要があります。特に重要な確認ポイントとしては、以下の4つが挙げられます。

医療業界特有の項目への対応償還分類、クラス分類、生物由来製品などの区分設定
ロット/シリアル管理・期限管理ロットNo.・シリアルNo.ごとの管理、滅菌期限などの期限管理
貸出管理・預託管理自社在庫・他社在庫・病院在庫などに分けて管理
単価設定・値引管理得意先や商品の荷姿(バラ・ケース・箱)ごとの価格設定、先値引・後値引などの値引き設定

自社にとって使いやすいシステムか

販売管理システムを選ぶ際は、自社にとって使いやすいシステムかどうかを確認することも重要です。自社の販売管理における課題を明確にし、導入後の目標を定めることで自社に必要なシステム像が見えてきます。

自社が求める要件に十分に対応していないシステムを導入してしまうと、一部の業務を手作業で補うなどの対応が必要になります。このような場合、業務の正確性と効率性の低下を招いてしまうため、自社が求める機能を備えたものを選びましょう。

医療機器向けの販売管理システムにもさまざまな製品があり、サービスによって一部の機能や仕様、UIが異なります。そのため、自社の従業員が使いこなせるのか、自社の課題解決につながるシステムなのか、事前に無料トライアルなどで確認しておくのがおすすめです。

カスタマイズ性を確認

販売管理業務にはさまざまな業務が含まれており、個々の業務フローや管理方法などが変更される可能性があります。また、企業の成長や統廃合などによって業務の規模が変動する場合もあるため、自社のニーズに合わせてカスタマイズが可能なシステムを選びましょう。

通常の販売管理システムでは対応しきれない業務でも、医療機器卸業向けにカスタマイズを加えることで使用が可能になる場合もあります。医療機器関連の規制変更などに柔軟に対応するためにも、カスタマイズ性の確認は重要なポイントであると言えます。

セキュリティ対策が万全か

医療機器卸業においては、機密事項やプライバシーに関わる情報を取り扱う場合があるため、使用するシステムのセキュリティ対策が重要となります。

オンプレミス型ではなくクラウド型を選ぶ場合は特にセキュリティに関するチェックが重要です。インターネットなどを経由した第三者の不正アクセスに加え、社内におけるセキュリティリスクにも注目しましょう。

ユーザーによるアクセス制限が可能なシステムなら、担当者以外が操作を行えないよう制限を加えることができます。また、情報の書き換えやデータの削除を防止するためのバックアップ機能なども確認しましょう。

信頼できる導入実績があるか

導入実績が豊富なシステムは、そのシステムの有効性やベンダーの信頼性も高いと考えられます。候補となったシステムについては、どのくらいの導入実績があるのかも確認しておいた方が良いでしょう。

また、導入事例をホームページや資料などで確認できるのであれば、目を通しておくことをおすすめします。実際にシステムを利用した企業ではどのように活用されているのか、どのような効果が出ているのかが理解できると、自社への導入イメージもより明確に持てます。

おすすめの医療機器卸業向け販売管理システム

株式会社アールエスエス

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CRMとしても◎サポートの手厚さ重視の企業におすすめ

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ここがおすすめ!

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ここが少し気になる…

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その他の医療機器卸業向け販売管理システムの選び方

医療機器卸業向けの販売管理システムを選ぶ際は、既存システムとの連携制や、費用対効果にも注目しましょう。自社が使用しているシステムや、管理内容との相性がいいものを選ぶことが重要です。

続いて、事業の規模や範囲に合わせてシステムを絞り込み、スマホ対応などの機能による比較検討を行いましょう。その際、サポート体制や無料トライアル期間などの確認を行うのがおすすめです。

【重要なポイント】

  1. 既存システムとの連携性はあるか
  2. 自社の管理内容とコストが見合っているか

【その他の比較ポイント】

  1. 事業規模や業務範囲に適しているか
  2. スマホに対応しているか
  3. サポート体制は充実しているか
  4. 無料トライアルがあるか

おすすめの販売管理システム7選|選び方や導入手順を詳しく解説

販売管理システムとは、受注から納品までの商品やお金の流れを一元管理できるシステムです。システムの導入をしたくても種類が多くてどれを選べば良いか分からない企業もあるでしょう。本記事では、おすすめの販売管理システムと選び方を解説しています。

まとめ

医療機器卸業における販売管理の課題として、在庫管理の難しさによる廃棄ロスの発生や、コンプライアンス面での管理が必要である点が挙げられます。これらの課題を解決するには、販売管理システムの導入がおすすめです。

販売管理システムの導入によって、在庫状況を正確に把握でき、適正な在庫量を保つことができます。また、商品のトレーサビリティが向上し、医療機器に求められる適切な商品管理が実現します。

医療機器卸業に携わる企業が販売管理システムを導入する際は、自社にとって必要な機能を備えたシステムを選びましょう。また、カスタマイズ制やセキュリティ対策にも注目し、自社に合ったシステムの導入を目指しましょう。

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