無料のMAツールおすすめ2選|メリットや選ぶ際のポイントも解説
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- マーケティング業務を自動化するMAツールには、無料で利用できるものもある
- 無料のMAツールはコストを抑えられる一方で、機能や容量が不足している場合がある
- 無料のMAツールを選ぶ際は、日本語のサポート対応があるかを確認すべきである
マーケティング業務を自動化するMAツールには、無料で利用できるものもあります。コストを抑えられるのはもちろん、有料版を導入する前に比較検討できるのがメリットです。この記事では、無料で使えるおすすめのMAツールや選ぶ際のポイントを解説します。
目次
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MAツールを無料で利用しよう
MAツールとは、「Marketing Automation(マーケティングオートメーション)」を実現するためのツールです。具体的には、新規顧客の獲得や見込み顧客の育成といったマーケティング業務を自動化できます。
MAツールにはさまざまなメリットがある一方、導入・運用に費用がかかるため、なかなか導入に踏み切れないこともあるでしょう。
そこでおすすめなのが、無料で利用できるMAツールを利用する方法です。本記事では、無料のMAツールのメリットや選ぶ際のポイントについて解説していきます。
MA(マーケティングオートメーション)ツールとは、マーケティング活動を可視化し自動化できるツールを指します。本記事では、マーケティングに伴う作業を効率化してくれるMAの主な機能やシステム導入によるメリット・デメリット、導入の際に選ぶポイントを解説します。
MAツールを無料で利用する方法
MAツールを無料で利用することは可能ですが、オープンソースを開発するための専門知識が必要であったり、機能や期間に制限があったりするため、デメリットを十分に理解しておく必要があります。ここでは、MAツールを無料で利用する方法を3つ解説します。
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MAツールを無料で利用する方法
オープンソースを開発して利用する
オープンソースとは、ソースコードが無償で一般公開された、誰でも自由に改変・再配布できるソフトウェアのことです。自社に導入するためにはカスタマイズが必要になるため、専門知識・スキルが求められますが、コストをかけずに導入できます。
ただし、運用を行うにはサーバーが必要であり、サーバーの設置やレンタルには費用がかかります。MAツールを運用するには一定のサーバーパフォーマンスが必要であり、サーバー代が想定以上にかさむ可能性もあるため、運用コストを考慮して検討しましょう。
フリープランを利用する
ベンダーから提供されるMAツールの中には、有料プランとは別に無料プランが用意されているシステムもあります。この場合、ベンダーが無料プランの提供を終了するリスクはありますが、基本的に提供されている間は、期間の制限なく利用可能です。
ただし、多くの場合、利用できる機能や人数、サポート体制は制限されています。自社の導入目的を満たす機能などが不足している場合は、有料プランへの切り替えの検討が必要です。
無料トライアルを利用する
無料トライアルは、企業が本格導入に向けてツールの機能性や操作性を試せるサービスであり、多くのツールで提供されています。ただし、あくまでお試し期間であるため、2週間や1か月などツールごとに設定された期間しか利用できません。
無料トライアル期間が終了すると、企業は、そのまま導入するか導入を見送るか選ぶ必要があります。また、無料トライアル期間中の機能制限の有無はツールにより異なるため、事前に確認しておきましょう。
無料のMAツールのメリット
無料のMAツールには、単にコストだけでなく、費用対効果の面でもメリットが期待できます。ここでは、無料のMAツールのメリットについて、詳しい内容を解説します。
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無料のMAツールのメリット
コストを抑えられる
無料のMAツールの大きなメリットの1つが、コストを抑えられる点です。有料のMAツールの場合、導入費用として数十万円程度の費用がかかります。また、導入後も月額利用料金として数千円~数万円のコストが発生するのが一般的です。
無料のMAツールであれば、こういったコストは発生しません。できる限りツールの導入・運用にコストをかけたくない企業や、まずはスモールスタートをきって様子を見たいという企業にとっては、メリットが大きいでしょう。
本格的な導入の前に比較検討できる
無料のMAツールは、本格導入前に複数の製品の使い比べができる点もメリットです。実際に運用しながら、各製品の機能性や使いやすさを確かめられるため、自社にとって最適なシステムを選定できるでしょう。
有料版の製品でも使い比べは可能ですが、当然ながら導入費用や利用料金がかかるため、無料版ほど気楽にというわけにはいきません。加えて、有料版は月/年単位契約のものが多く、この点も使い比べしにくい理由です。
一方、無料のMAツールの多くは最低利用期間が設けられていません。自由にサービスを利用開始・終了できるため、複数製品を比較するには無料版のMAツールのほうが適しています。
MAツールの導入体制を準備できる
本格導入前に戦略を立て、それに沿って導入体制を準備できる点も無料のMAツールならではのメリットです。無料のMAツールであれば、費用をかけずに導入準備を進められます。
新しいツールの導入にあたっては、「本当に効果が出るのか」「自社に適しているのか」といった不安は尽きないものです。
無料のMAツールを利用することで、想定と実際の使用感・効果の差を確認できるため、本格導入後にどのようにMAツールを運用していくべきかを考えやすくなります。
また、実際にMAツールを導入することで、思わぬ課題や改善点を発見できることもあるでしょう。例えば、業務フローや人員配置を見直さなければならないこともあります。
無料ツールの利用期間中に、こういった課題解決に向けた体制を整えておくことで、本格導入後もスムーズなツールの運用が可能になります。
無料のMAツールの注意点
無料のMAツールにはさまざまなメリットがある一方、注意すべきポイントもあります。無料のMAツールの注意点について、具体的にご紹介します。
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無料のMAツールの注意点
機能や容量が不足している場合がある
無料のMAツールは、有料ツールに比べると機能や容量が制限されていることが多いです。例えば、配信できるメール数や管理できるリード数に上限が設定されているケースがあります。
MAの実現に最低限必要な機能はそろっているため、中小企業や個人事業主であれば、無料版の機能・容量でも十分対応できる可能性はあります。しかし、ある程度の事業規模がある企業では機能不足を感じる場面も出てくるでしょう。
機能や容量の不足に不安がある場合は、ひとまず無料版を利用し、より充実した機能・容量を求める場合は有料版への切り替えを検討するのがおすすめです。
サービスを終了する場合がある
無料のMAツールは、提供元がサービスを終了する可能性があります。サービス終了以降はMAツールそのものはもちろん、MAに保管されているデータも利用できなくなります。
無料サービスの終了前には、何らかの告知があることが多いため、その時がきたら有料版に切り替えるなどして対処しましょう。有料プランもあるMAツールを選んでおけば、同じサービス内で有料版への切り替えができるので社内の負担も少なく済みます。
サポートが手薄な傾向がある
サポートの充実度が低いことも、無料版の大きなデメリットの1つです。
有料版のMAツールは、導入支援や利用方法のレクチャー、効果的に運用するためのアドバイス、障害発生時の対応といったサポートを備えているものが一般的です。また、サポート方法も訪問・遠隔操作など、多彩に用意されています。
一方、無料のMAツールは操作方法のレクチャーなど、最低限のサポートに留まるものが多いです。サポート方法も、多くの場合は電話のみ・チャットのみのように制限されています。
MAツールをサポートなしで使いこなすには、ツールそのものの知識はもちろん、デジタルマーケティングの知見が求められます。無料のMAツールを運用するには、あらかじめ各種の知識を備えた人材の確保が必要です。
セキュリティが万全でない可能性がある
有料のツールは、MAに関する機能だけでなくセキュリティ面でも充実しています。データの保護に力を入れており、アクセス制限や権限管理などのセキュリティ機能も豊富であることが多いです。
対して無料ツールでは、セキュリティが万全であるとは言えないケースもあります。MAツールは企業の重要な情報を入力するツールであるため、セキュリティ面の懸念を払拭できないことはデメリットと言えるでしょう。
特にオープンソースのツールはプログラムが公開されているため、脆弱性が見つかりやすいです。こうしたツールを使う際は、自社でしっかりとセキュリティ対策を施す必要があります。
無料のMAツールを選ぶ際のポイント
無料のMAツールを選ぶ際は、有料版に比べて機能や容量が不足していることが多い点を念頭に置いておきましょう。具体的な選定ポイントをご紹介します。
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無料のMAツールを選ぶ際のポイント
無料で使える期間
無料のMAツールの導入前には、無料で利用できる期間を必ず確認しましょう。ツールによっては、トライアルとして無料利用期間を設けているものがあり、この場合は期間終了後に自動的に有料プランに切り替わることが多いです。
実際に運用してみて、自社に合うと感じる場合は有料プランに切り替えるのも1つの方法です。もし合わないと感じる場合は、有料プラン切り替え前に契約終了手続きを行いましょう。
もともと有料プランの利用を想定していない場合は、完全無料のツールまたはプランを選ぶ必要があります。なお、無料のツールは突然サービスが終了する可能性があるため、そういったリスクも念頭に入れておきましょう。
利用できる機能
無料ツールは有料ツールに比べて機能に制限があることには既に触れましたが、具体的にどのような機能が使えるのか、また使えないのかはツールによって異なるため、事前によく確認する必要があります。
有料プランと比べて無料プランでどのような機能が制限されるのか、といった観点で確認を行いましょう。また、将来的に有料プランに移行する可能性も踏まえて、異なるツールの有料プラン同士も比較することをおすすめします。
さらに、自社にとってどの機能が重要かを把握しておくことも重要です。ニーズは業種や業界によっても変わってくるため、そのツールが自社に向いているのか、公式サイトやサービス資料、導入事例などを参考にしながら確かめましょう。
日本語のサポートがあるか
無料で利用できるMAツールは、海外製品が多いです。海外製品の場合は、日本語でのサポートがあるかを確認しておきましょう。
MAツールを使いこなすには、ツール自体の知識とデジタルマーケティングの知識の両方が求められます。こういった知識に不安がある企業の場合は、サポートチームを頼る機会が増えやすいため、円滑なコミュニケーションが取れるかは必ず確認する必要があります。
言語の種類に加えて、サポート日時(早朝・深夜・休日)やサポート方法(電話・チャット・訪問)を事前に確認しておくと、万が一の事態でも落ち着いて対処できます。
管理できるリード数
無料のMAツールの場合、管理できるリード数に上限があることが多いです。リードとは「見込み顧客」のことで、MAツールではリード獲得やリード育成をマネジメントします。
一般的に、事業規模の大きい企業の方が多くの見込み顧客をカバーする必要があり、中小企業や個人事業主の場合は管理すべきリードも少ない傾向にあります。そのため、無料のMAツールを選ぶ際は、自社にとって十分なリード数を登録できるかの確認が大切です。
また、将来的にビジネスが拡大して管理すべきリードが増えた場合でも、対応できるかどうかも確認しましょう。
メールの配信数
MAツールの多くは、見込み顧客や既存顧客への自動メール配信機能を備えています。ただし、無料のMAツールは配信できるメール数が少ない傾向があるため、自社の規模に合った配信数かどうか、選定前に確認しておきましょう。
自動メール配信機能は、顧客の購買履歴・ニーズ・行動傾向にあわせて、内容が異なるメールを配信できることが多いです。これらの機能により、メールを用いたマーケティング活動を簡略化できます。
しかし、無料のMAツールはこういった自動配信機能を備えていない場合もあります。メールの配信数だけでなく、メールの自動作成機能の有無にも注目すると良いでしょう。
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- それぞれ機能が充実している分使いこなすのにも時間がかかる
その他のMAツールの選び方
MAツールは、製品によって特徴や強みが異なります。自社に最適なツールを選ぶためにも、前述したポイントと合わせて、次のようなポイントに注目するのがおすすめです。
【重要なポイント3つ】
- BtoB向けかBtoC向けか
- 統合型か特化型か
- 自社で使いこなせるか
【その他の比較ポイント】
- 導入形態を確認
- 自社と同規模の企業が導入しているか
- セキュリティ対策は万全か
まとめ
MAツールは、企業のマーケティング活動を自動化するツールです。導入により、マーケティング活動の効率化だけでなく、自社の売上拡大も期待できます。
MAツールの中には無料で利用できるものもあるため、コストを抑えたい場合はそちらがおすすめです。また、複数製品の比較や導入前のトライアルを行いたい場合も、無料のMAツールが役立つでしょう。
なお、無料のMAツールは、有料ツールに比べて機能・容量・サポートが不足している傾向があります。併せて、無料で利用できる期間についても事前の確認が大切です。無料のMAツールをうまく活用し、コストを抑えてマーケティング活動の効率化を図りましょう。