法人カードで分割払いやリボ払いはできるのか?おすすめカードや注意点を解説
Check!
- 法人カードの支払いは一括払いが基本だが、一部のカードで分割払いやリボ払いができる
- 法人カードで分割払いやリボ払いを利用すると、資金繰りの改善などのメリットがある
- 分割払いやリボ払いを利用する際には、利息や支払いの遅延に気をつける必要がある
法人カードの支払いは、一括払いが基本です。しかし、一部のカードでは分割払いやリボ払いを利用することができ、事業の成長にも役立てられます。本記事では、法人カードで分割払いやリボ払いを行う際のメリット・デメリット、利用する際の注意点を解説しています。
おすすめ記事
目次
開く
閉じる
開く
閉じる
分割払い・リボ払い対応の法人カードなら三井住友カード ビジネスオーナーズ
三井住友カード
三井住友カード ビジネスオーナーズ
主要スペックとカード発行フロー
GOOD
ここがおすすめ!
- 年会費が永年無料で追加カードも18枚まで発行できる
- 指定の個人カードと合わせて保有することでETCなど特約店利用のポイント還元率が最大1.5%*になる(※対象の個人カードとの2枚持ちが条件です。)
- 「請求書支払い代行サービス」が利用できるので、カード払いに対応していない取引先への支払いも決済できる
- ナンバーレスカードなのでセキュリティ面も安心できる
MORE
ここが少し気になる…
- ETCカードが1枚しか発行できない
- 国内旅行傷害保険とショッピング保険がない
- 最大利用可能枠が500万円*なので大きな金額の決済はできない(※所定の審査がございます。)
そもそも法人カードとは
法人カードとは、企業や法人に対して発行されるクレジットカードで、ビジネスにおける支払いや経費で利用されます。一般的な個人向けのクレジットカードよりも限度額が大きく、ビジネスに特化した特典が多いのも特徴です。
また、法人カードには、大企業向けのコーポレートカードと、中小企業や個人事業主を対象とするビジネスカードに大別されます。基本的な機能は共通しますが、コーポレートカードはより高度な経費管理機能を備えていることがあります。
なお、信用審査については、ビジネスカードが代表者個人の信用情報を重要視するのに対し、コーポレートカードは法人の資本金・事業の継続性・財務状況などを重点的に評価します。
法人カードとは、会社や個人事業主などの法人向けに発行するクレジットカードのことです。法人カードの年会費は経費計上できたり、経理業務の効率化にも繋がります。本記事では、法人カードと個人カードの違いや、利用するメリット・注意点などを解説しています。
法人カードで分割払い・リボ払いはできるのか
法人カードは、企業が経費をまとめて一括で支払うことが通常であり、一括払いが基本です。多くの場合は、比較的潤沢な資金を保有することにより、事業運営で発生する支払いはその都度賄えることを前提としています。
しかし、一部の法人カードは柔軟な資金調整のため、分割払いやリボ払いをオプションとして提供している場合もあります。中小企業や新興企業にとっては、支出を段階的に調整したい場合があることから、ニーズに合わせた支払い方法に柔軟性を持たせています。
したがって、分割払いやリボ払いを希望する場合には、法人カードのオプションを確認すると共に、利息を含めて無理のない支払いを計画することが大切です。
分割・リボ払いができるおすすめ法人カードをチェック法人カードで分割払いやリボ払いをするメリット
法人カードで分割払いやリボ払いが可能な場合、経費管理の負担を抑えられることが主な利点として挙げられます。ここでは、さらに具体的にはどのようなメリットがあるのかについて解説します。
\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/
法人カードで分割払いやリボ払いをするメリット
収入が安定しない期間に有効活用できる
分割払いやリボ払いは、支払額の負担を柔軟に分散できるため、企業の収入が不安定な時期には、一括払いによる負担を軽減できるメリットがあります。例えば、市場環境の変化で損失が増えた場合に支払額を抑えられることで、経営上の助けとなります。
また、起業直後の事業が軌道に乗っていない不安定な時期は、支払いの分割によって資金を効果的に活用して、起業の成長に集中することも可能です。
分割払いやリボ払いは、収益を最大化するために必要な投資や支出を、収入が発生するタイミングに合わせて行えるため、経営戦略上の柔軟性を高めます。
長期返済により資金繰りを改善できる
分割払いやリボ払いは、長期的な返済計画を可能にします。そのため、月々の支払い負担を軽減でき、事業運営に必要なキャッシュフローを確保しやすくなることがメリットです。
一括払いのように固定的な支払いは、時に資金繰りが困難になる場合がありますが、分割払いでは、支払い期間が延びることによって資金の分配の調整がしやすくなり、適切なタイミングでまとまった資金を使いやすくなります。
適切な投資で機会損失の防止につながる
企業の経営を行う上で、大規模な支出や投資に対して柔軟に資金を活用できることは、ビジネスの機会損失の防止にもつながります。市場の変化や顧客のニーズに合わせ、急な投資に対しても適切なタイミングで行えることで、機会損失を防ぎます。
ただし、分割払いやリボ払いには利息や手数料がかかる点を考慮しながら、バランスの取れた計画的な資金運用を行うことも重要となります。
リボ払いで毎月の支払額を一定にできる
リボ払いにおいては、毎月の支払額を一定にすることができます。一定額であることにより、企業は経費を予測しやすく、毎月の支払いを予算内に収めやすくなります。
つまり、将来の支出を正確に見積もり、予算に合わせた効率的な経費管理を行いやすい点も大きなメリットです。
分割・リボ払いができるおすすめ法人カードをチェック法人カードで分割払いやリボ払いをするデメリット
法人カードで分割払いやリボ払いをすると経費管理がしやすく、そこから派生するさまざまなメリットがあります。しかし、利息の発生や返済上の制約など、利用には気をつけなければいけないポイントもあります。以下では分割払いやリボ払いのデメリットを解説します。
\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/
法人カードで分割払いやリボ払いをするデメリット
繰上げ返済をすることができない
毎月の支払額とは別にまとまった金額を返済することを繰上げ返済と言いますが、法人カードの分割払いやリボ払いでは繰り上げ返済ができません。これは個人のクレジットカードとは異なる点です。
したがって、法人カードは支払い方法を決めてしまうと、企業の都合に応じて借り入れを早期に返済できず、設定した期限まで利息を支払う必要があります。
長期的な分割払いは、経費管理に柔軟性を持たせやすい反面、結果的には支払い負担が増加する特徴があるため、適切な計画が大切です。無計画に分割払いを続けると、将来的に資金不足を招くリスクもあることから、十分に注意しなければいけません。
利息が発生する
一括払いでは利息は発生しませんが、分割払いやリボ払いでは利息が発生します。これは、残高が繰り越されることによる手数料や、利息を徴収する金融機関の仕組みによるものです。
支払いの分割によって生じた利息が少額の場合は負担を感じにくいですが、長期にわたる分割は最終的に利息の合計が大きくなり、企業の負担となります。そして、資金が必要な時に余分な支出が発生することで、キャッシュフローの悪影響となる可能性があります。
ただし、綿密な資金計画や適切な返済計画を行うことで、これらのデメリットは最小限に抑えられます。そのため、分割払いやリボ払いを選択する時は、短期かつ必要最低限の分割になるよう、計画を慎重に行うことが重要です。
分割払い・リボ払いができるおすすめ法人カード5選
先述の通り、法人カードの多くは後払いが基本ですが、ここでは分割払い・リボ払いができるおすすめの法人カードを紹介します。登記簿謄本など法人の審査がなく、本人確認書類のみで発行できるものもあるので、個人事業主の方も要チェックです。
三井住友カード
三井住友カード ビジネスオーナーズ
主要スペックとカード発行フロー
GOOD
ここがおすすめ!
- 年会費が永年無料で追加カードも18枚まで発行できる
- 指定の個人カードと合わせて保有することでETCなど特約店利用のポイント還元率が最大1.5%*になる(※対象の個人カードとの2枚持ちが条件です。)
- 「請求書支払い代行サービス」が利用できるので、カード払いに対応していない取引先への支払いも決済できる
- ナンバーレスカードなのでセキュリティ面も安心できる
MORE
ここが少し気になる…
- ETCカードが1枚しか発行できない
- 国内旅行傷害保険とショッピング保険がない
- 最大利用可能枠が500万円*なので大きな金額の決済はできない(※所定の審査がございます。)
ライフカード
ライフカードビジネスライトプラス スタンダード
ライフカード
ライフカードビジネスライトプラス スタンダード
最短3日で発行できる年会費無料のカードが欲しく、付帯サービスに魅力を感じる方におすすめ
GOOD
ここがおすすめ!
- 追加カードも含め年会費が永年無料
- 基本カード1枚につき1枚のETCカードを発行することができる
- ホテル、旅館、ジム、映画館など、豊富な優待がある
- タイムズカーの会員カード発行手数料が無料
- 提携弁護士に1時間無料で法律相談ができる
MORE
ここが少し気になる…
- 追加カードの発行が3枚までなので、利用者が多い企業には不向き
- 国内・海外旅行傷害保険とショッピング保険がない
- 付帯サービスに魅力を感じない場合、他カードと比べてメリットが少ない
アメリカン・エキスプレス・インターナショナル・インコーポレイテッド
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
アメリカン・エキスプレス・インターナショナル・インコーポレイテッド
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
ステータス性が高いカードで充実したサービスを受けたい個人事業主におすすめ
【新規入会特典】最大年会費4年分相当*のポイント付与
加盟店利用で+100,000ボーナスポイント
*利用額に応じた通常加算ポイントを含む
主要スペックとカード発行フロー
GOOD
ここがおすすめ!
- 旅行サービスが充実しており、空港ラウンジは同伴者1名まで無料で使える
- 手荷物ホテル当日宅配サービスで宿泊先に荷物を届けてもらえる
- 国内外を問わず保険が充実している
- ETCカードを20枚まで無料で発行できる
- ワインクラブやレストランの優待などのハイクラスな優待サービスがある
- アメックスのゴールドというステータス性とメタルカードにより所有欲が満たされる
MORE
ここが少し気になる…
- 年会費が36,300円と高く、割引などもない
- 追加カードの年会費も年会費13,200円/枚と高い設定
- ポイント還元率を上げるためには「メンバーシップ・リワード・プラス」への登録(3,300円)が必要
主要スペックとカード発行フロー
GOOD
ここがおすすめ!
- 法人確認書類不要で審査が不安な個人事業主に
- Amazonなど優待店でのご利用でポイント還元率がアップ
- Oki Dokiポイント1pt3円で支払い金額にキャッシュバック
- 「弥生会計オンライン」を2年間、 「やよいの青色申告 オンライン」を1年間、無料利用キャンペーン中(対象期間:2024年4月1日~2025年3月31日)
MORE
ここが少し気になる…
- 追加カード・ETCカードはそれぞれ1枚までの発行のため、利用者や社用車が多い企業には不向き
- 国内利用ではショッピングカード保険が適応されない
三井住友カード
三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド
三井住友カード
三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド
条件達成で翌年以降の年会費がお得!(※1,※2)複数の従業員にカードを持たせたい中小企業におすすめ
主要スペックとカード発行フロー
GOOD
ここがおすすめ!
- 年間100万円の利用で翌年以降の年会費が永年無料になる ※年間100万円利用の対象取引や算定期間等の実際の適用条件などの詳細は、三井住友カードのホームページを必ずご確認ください。
- 年会費が永年無料で追加カードも18枚まで発行できる
- 国内旅行傷害保険・海外旅行傷害保険・ショッピング保険を全て備えている
- 空港ラウンジサービスを利用することができる
MORE
ここが少し気になる…
- ETCカードが1枚しか発行できない
- ゴールドカードとしての優待はあまり多くない
※1.年間100万円のご利用で翌年以降の年会費永年無料
※2.年間100万円利用の対象取引や算定期間等の実際の適用条件などの詳細は、三井住友カードのホームページを必ずご確認ください。
※年間100万円のご利用で翌年以降の年会費永年無料
※年間100万円利用の対象取引や算定期間等の実際の適用条件などの詳細は、三井住友カードのホームページを必ずご確認ください。
おすすめの最強法人カード・ビジネスカード18選を比較|人気の高還元率カードや選び方を紹介
失敗せずに最強の法人カード・ビジネスカードを選びたい。けれど、気にすべきことが多すぎてよくわからない。そんな経営者や経理担当者の方も多いと思います。本記事では、重視したいことに観点を絞りわかりやすく解説しています。中小企業や個人事業主の方は必見です。
法人カードで分割払いをする際の注意点
法人カードで分割払いやリボ払いを選択する時は、分割によるメリットを最大限に活かし、デメリットを最小限に抑えられるように計画的な管理をすることがポイントです。ここでは、分割払いやリボ払いをする時の注意点をまとめています。
\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/
法人カードで分割払いをする際の注意点
一括払いよりも資金状況の管理を徹底する
分割払いやリボ払いは、直近で支払う額が少なくなりますが、支払総額や利息は増加します。そのため、支払いが先延ばしになることを優先すべきか、支払総額を最低限に抑えることを優先すべきかを慎重に検討することが大切です。
また、分割払いの残額は総利用可能枠を圧迫するため、過度な分割払いは将来の資金調達や急な支出に備える余裕を損なうリスクがあります。
バランス良く分割払いやリボ払いを利用するためには、定期的に資金状況を確認して分割払いやリボ払いの影響を監視する必要があります。一括払いよりも資金繰りの透明性を維持する意識を強め、適切な資金管理を行うことが重要です。
分割払いやリボ払いのリスクを十分に理解する
分割払いやリボ払いでは利息・手数料が発生するため、最終的な追加コストを考慮しながら、設定時に適切な利用期間を設定することが求められます。長期にわたるほど利息の合計額が増加するため、必要最低限の利用にとどめることが重要です。
特に、将来の事業計画や支出が見えにくい状態で分割払いやリボ払いをすると、キャッシュフローに悪影響を与えるリスクがあるため、慎重に計画することを推奨します。
支払いの遅延で評価を下げないようにする
分割払いやリボ払いのリスクと関連して、支払い遅延も大きなリスクの1つです。例えば、一度でも支払い期日を厳守しないと、信用機関に登録されて企業の信用履歴に悪影響を及ぼします。よって、将来的な融資や取引に支障がないように、期日は必ず守るようにします。
仮に、企業の信用評価が低下すると、取引先との信頼関係の悪化や新規の資金調達の困難さを招くことにもつながりかねません。したがって、リスク対策と合わせて慎重な計画に基づいた返済をしていくことが大切です。
分割払いやリボ払いは最終手段として考える
クレジットカード払いは、クレジットカード会社が代金を立て替える仕組みのため、実質的に借金と同じです。
特に、分割払いやリボ払いには最終的な支払額が増加するデメリットがあり、利用可能枠も圧迫するため、将来的な出費に備えるなら常用することはおすすめできません。
あくまでも資金繰りが苦しい時の最終手段や、その先の成長を見越した一時的な戦略として活用するのが理想的です。
法人カードの分割払いをおすすめできる企業
法人カードで分割払いやリボ払いを利用するメリット・注意点を踏まえて、おすすめできる企業の特徴としては以下の通りです。
- 中小企業で急に大きな出費を必要としない
- 毎月の固定費が少なくて安定した収入がある
- 普段からクレジットカード払いの利用が少ない
- 事業の成長に本当に必要な費用だと判断できる
- 分割払い・リボ払いのシミュレーションができる
分割払いやリボ払いは極力利用しないのが得策です。しかし、事業の成長に本当に必要な費用・投資だと判断できる場合には利用する価値があります。
また、管理者が分割払い・リボ払いに関して正しく理解し、利用前にはシミュレーションを行うなどの対策を行うことをおすすめします。
多額の仕入れや入金サイトの長期化が予想される業種には不向き
一方で、飲食業や製造業、建設業など、仕入が前提となっていて多くのしきんを必要とする業種、掛け取引が一般的で入金サイトが長くなりやすい業種には、分割払いやリボ払いは推奨されません。
こういった業種は、もともとキャッシュフローが不安定になりやすく、原材料費の高騰や急な設備投資の発生など想定外の事態も起こる可能性もあります。将来の資金状況を予測しにくい状態で分割払いやリボ払いをするのはリスキーであるため、利用を避けるのが無難でしょう。
分割・リボ払いができるおすすめ法人カードをチェックまとめ
法人カードの中には、分割払いやリボ払いが可能なものもあります。分割払いやリボ払いができることによって、経費管理の負担が抑えられるメリットがあり、起業直後や資金繰りの厳しい時にも柔軟に支出を調整することができます。
しかし、利息が発生するだけでなく、最終的な支払額も増加します。そのため、ビジネス戦略として支払いに柔軟性を持たせることを優先すべきか、コストを最小限に抑えるべきか、慎重な判断が求められます。
法人カードで分割払いやリボ払いを利用する際には、効率的な資金管理をしながら計画的な利用を徹底し、将来的な事業の成長に役立てましょう。
この記事に興味を持った方におすすめ