おすすめのオンプレミス型プロジェクト管理ツール2選|選び方も解説
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- オンプレミス型のプロジェクト管理ツールは、インターネット環境がなくても利用できる
- オンプレミス型ツールは、社内だけで大規模なプロジェクトを行う企業におすすめ
- オンプレミス型プロジェクト管理ツールを選ぶ際は、コスト・拡張性の確認が必要
オンプレミス型のプロジェクト管理ツールは、カスタマイズ性が高く、セキュリティも強固です。本記事では、オンプレミス型のプロジェクト管理ツールの導入を検討している方に向けて、おすすめのオンプレミス型プロジェクト管理ツールとメリットや注意点を解説しています。
目次
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オンプレミス型のプロジェクト管理ツールとは
プロジェクト管理ツールとは、その名の通りプロジェクトを円滑に進められるように管理するツールのことです。スケジュール管理やタスク管理をまとめて行え、社員数が多かったり、プロジェクトの工程数が多かったりする場合でも視覚的に管理しやすくなります。
プロジェクト管理ツールは、主にオンプレミス型とクラウド型の2種類あり、今回はオンプレミス型について解説していきます。オンプレミス型は、自社のサーバー内にインストールして使用するため、セキュリティ性やカスタマイズ性が高いのが特徴です。
クラウド型との違い
オンプレミス型とクラウド型の大きな違いは、自社サーバーを使用するかしないかという点にありますが、これがどのような部分に影響するのかを把握する必要があります。ここからは、オンプレミス型とクラウド型の具体的な違いについて解説します。
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使用環境
オンプレミス型とクラウド型は使用するサーバーの提供元が異なるため、使用環境が大きく異なります。自社サーバーでシステムを運用するオンプレミス型は、システムがインストールされたPCなど特定のデバイス・決められた場所でしかシステムを利用できません。
しかし、オフラインでもシステムを利用できるという利点もあります。それに対しクラウド型は、インターネット環境があればどこからでもシステムを利用できます。リモートワークに対応できる反面、オフラインでは使用できないのが難点です。
カスタマイズ性
オンプレミス型は自社のサーバーでシステムを運用するため、社内環境に合わせてカスタマイズできます。業界や業種に特化したシステムではなく、自社に適したものを導入できるため、抱えていた課題解決に大きく貢献します。
クラウド型は、システムの構築や保守などは提供元が管理するため、手軽に運用できますが、カスタマイズ性はオンプレミス型に劣ります。ベンダーが提供している機能やオプションを超えるカスタマイズはできません。
コスト
導入コストはオンプレミス型の方が高額です。オンプレミス型は、自社サーバーなどの機器やソフトウェアを購入することになるため、導入費用が高くなりがちです。しかし、長期運用を考えると、トータルのコストはオンプレミス型の方が安くなる場合もあります。
それに対しクラウド型は、サーバーなどを用意する必要がない上に月額制が多いため、オンプレミス型よりも圧倒的に低コストで導入できます。ただし、ユーザー単位での従量制を従業員が多い大企業が利用すると、毎月かなりの利用料が必要になります。
オンプレミス型のプロジェクト管理ツールのメリット
オンプレミス型のプロジェクト管理ツールの導入には、多くのメリットがあります。自社の状況に合わせてカスタマイズができたり、セキュリティ性が高かったりなど、具体的なメリットについて詳しく解説します。
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オンプレミス型のプロジェクト管理ツールのメリット
自社に合わせてカスタマイズができる
オンプレミス型は、自社に合わせてカスタマイズができるのがメリットです。なぜならオンプレミス型は、自社サーバー内にシステムを構築するため、自社で機能の拡張などの細かい調整が可能になるからです。
カスタマイズできる範囲はシステムごとに異なりますが、使用する中で出てきたシステムに対する改善も自由に行えます。カスタマイズにより組織改革に対応することも可能なため、拡張性の高いシステムであればシステム自体は変えずに一新することもできます。
クラウド型システムは変化に対応しきれない場合が多いため、システムを変更せずに組織改革に対応できるのは、オンプレミス型の強みと言えます。
インターネット環境がなくても利用できる
オンプレミス型は、インターネット環境がなくても利用できます。クラウド型のようなインターネット環境を介しての利用ではないため、通信環境の影響を受けずに利用できるのがメリットです。
通信環境によって途切れる・動作が遅くなるなどの通信トラブルの心配がなく、安定した運用が可能になります。ただし、基本的にシステムをインストールした端末のみの対応になるため、機器にソフトウェアをインストールするなどの導入準備の時間が必要になります。
セキュリティが高い
オンプレミス型のメリットとして、セキュリティ性の高さが挙げられます。オンプレミス型はシステムを自社で構築するため、自社でセキュリティ対策を行えます。クラウド型は提供元が管理をするため、ユーザー側でセキュリティ面のコントロールがしにくいです。
ただし、オンプレミス型のセキュリティ対策を自社で行う際は、システム構築の専門知識をもった人材が必要になります。導入費用とシステム構築のコストが高額になることも考慮し、コストが適切かどうか慎重に検討しましょう。
オンプレミス型のプロジェクト管理ツールが向いている企業
オンプレミス型のプロジェクト管理ツールの導入には多くのメリットがありますが、実際どのような企業に向いているのか気になる方も多いでしょう。ここからは、オンプレミス型のプロジェクト管理ツールが向いている企業とその理由について解説します。
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オンプレミス型のプロジェクト管理ツールが向いている企業
セキュリティを重視する企業
オンプレミス型のプロジェクト管理ツールは、セキュリティを重視する企業におすすめです。オンプレミス型は自社に合ったシステムのカスタマイズが可能なため、より強靭なセキュリティシステムを構築することができます。
具体的には、個人情報などの機密情報を多く扱う企業に向いています。情報漏洩などが起きてしまうと、会社の信用を失ってしまうため、個人情報を扱う企業はオンプレミス型の導入を検討しましょう。
ただし、システム構築のためには、システムの構築や運用できるエンジニアなどの準備が必要です。
大規模なプロジェクトを社内で行う企業
オンプレミス型のプロジェクト管理ツールは、大規模なプロジェクトを社内で行う企業におすすめです。なぜなら、社員数が多いほどシステムのカスタマイズが必要になる場合が多いからです。
多くの社員のスケジュールやタスクを管理することになるため、業務を効率化するために機能の細かい調整などが必要になります。オンプレミス型は、システムを自社の環境に合うようにカスタマイズできるため、大規模なプロジェクトを行う企業に最適です。
また、費用面に関しても、オンプレミス型のほうが有利な場合があります。オンプレミス型は、ユーザー数が無制限であるシステムが多く、運用コストを抑えることが期待できます。
オンプレミス型のプロジェクト管理ツールの注意点
オンプレミス型のプロジェクト管理ツールの導入には、注意すべき点もあります。システムの導入には、以下のような事項に注意しましょう。
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オンプレミス型のプロジェクト管理ツールの注意点
導入・運用にコストがかかる
オンプレミス型のプロジェクト管理ツールは、導入・運用にコストがかかります。オンプレミス型は、導入時に自社サーバー等の機器やソフトウェアを一括で購入することになるため、導入コストが高額になります。
また、メンテナンスやシステム構築などの費用も自社負担となるため、開発費用や保守・管理コストがかかることも理解しておきましょう。そのため、ある程度のコストの用意ができる企業でないと、運用が難しい場合があります。
導入から稼働までに時間がかかる
オンプレミス型のプロジェクト管理ツールは、導入から稼働までに時間がかかります。自社に合ったシステムを構築するには、初期設計や設定などの準備期間が必要です。
そのため、すぐにプロジェクト管理ツールを導入したい企業は、クラウド型のシステムがおすすめです。オンプレミス型は導入後も状況や需要に合わせてシステムの調整が必要になるため、導入から稼働までの期間を多めに見積もっておく必要があります。
複数拠点と協力して進めるプロジェクトには不向き
オンプレミス型のプロジェクト管理ツールは、複数拠点と協力して進めるプロジェクトには不向きです。なぜなら、オンプレミス型はWebを利用したデータ共有ができないからです。
そのため、プロジェクトを進めるにあたってデータ共有などの工程が多くなってしまいます。他社やフリーランスなど、複数拠点と協力して行うプロジェクトには、クラウド型のプロジェクト管理ツールがおすすめです。
クラウド型は、Webで手軽に情報共有が行え、進捗状況もリアルタイムで把握が可能です。このようにオンプレミス型にも、向き・不向きがあるため、自社のプロジェクト環境に合ったシステムを選定しましょう。
オンプレミス型のプロジェクト管理ツールを選ぶポイント
最近はさまざまなオンプレミス型のプロジェクト管理ツールがあるため、どのシステムが自社に適しているかわからない方もいるでしょう。ここでは、オンプレミス型のプロジェクト管理ツールを選ぶポイントを解説します。
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オンプレミス型のプロジェクト管理ツールを選ぶポイント
従業員が使いやすいか
まずは、従業員が使いやすいかどうかを確認しましょう。使い勝手が悪い製品は、せっかく導入しても従業員に使われない可能性もあり、コストの無駄遣いとなってしまいます。
従来のプロジェクト管理では、Excelやスケジュール帳などを利用して個人でタスクやスケジュール管理を行っているケースが多く、初めは使い方に慣れない従業員も多いです。
そのため、使い方や機能をレクチャーする機会を作り、従業員が円滑に利用できるように工夫する必要があります。また、無料トライアルなどを設けている製品も多いため、実際に操作性を試してから選定する方法もおすすめです。
コストが適切か
オンプレミス型のプロジェクト管理ツールは、導入コストが高額な場合が多いため、コストが適切かどうか慎重に判断しましょう。自社の目的に必要な機能を明確にし、機能とコストのバランス・費用対効果の検討を行います。
使わない機能に高額なコストをかけないように、必要な機能の洗い出しを行い、さまざまなシステムを比較検討することが大切です。また、初期費用だけでなく、保守などにかかる運用コストを検討し、長期運用が可能かどうかの判断も重要です。
コストをかけずプロジェクト管理ツールを利用したい場合は、オープンソースを導入している製品もあるため、さまざまな製品を比較しましょう。
拡張性・柔軟性が高いか
プロジェクト管理ツールの拡張性・柔軟性の高さも非常に重要です。オンプレミス型は既存システムと連携しやすく、拡張性・柔軟性が高い点がメリットですが、各製品によって拡張やカスタマイズができる範囲が異なります。
システムの拡張性・柔軟性が高いと、状況や需要の変化に応じてリソースの拡張や縮小など柔軟な対応が可能になります。
運用中に拡張性が足りなくなった場合、追加料金を支払ったり、他のシステムに変更したりしなければならない可能性もあります。無駄なコストをかけてしまうリスクもあるため、導入時点で拡張性・柔軟性が高いものを選ぶことが大切です。
複数言語に対応しているか
プロジェクト管理ツールは、複数言語に対応しているかも確認しましょう。特に海外の製品の場合、日本語に対応していない可能性があるため注意が必要です。
プロジェクトを管理する上では、プロジェクトチームの全員が操作できるということが大前提です。チームの1人が入力方法がわからず間違った入力をしてしまうと、大きなミスが生じてしまう可能性もあります。
また、日本語対応の製品でも、一部対応していないシステムもあるため、海外の製品は無料トライアルなどを利用して実践的に使用し、操作性に問題がないかどうか確認しておくと安心です。
おすすめのオンプレミス型プロジェクト管理ツール2選
GOOD
ここがおすすめ!
- シンプルかつ分かりやすいデザインで苦手意識が強い方でも慣れやすい
- メンバーが増えても利用価格が変わらない「スペース課金」方式を採用
- 業務管理に欠かせない機能が揃っており、セキュリティも強固
MORE
ここが少し気になる…
- 画像添付を頻繁に使う場合、プロジェクトが長期化すると数制限に引っ掛かって新たにプロジェクトを作成し直す必要がある
GOOD
ここがおすすめ!
- タスクの洗い出し・組み立て・進捗管理の工程がスムーズに行える
- プロジェクト後半は目標通り完了できるかどうか「ガントチャート」を使って効果的に管理できる
MORE
ここが少し気になる…
- 翌月分の利用料が前払いになるため、予め予算の用意が必要
その他のオンプレミス型プロジェクト管理ツールの選び方
その他のオンプレミス型プロジェクト管理ツールを選ぶ際は、いくつかのポイントがあります。プロジェクト管理ツールを選ぶ際には、自社に必要な機能やセキュリティ対策、サポート対策など、以下のようなポイントに注目することがおすすめです。
また、オンプレミス型プロジェクト管理ツールの中でも、無料トライアルなどがある製品も多いため、導入前に一度試してから操作性を確かめましょう。
【重要なポイント】
- 自社に必要な機能が揃っているか
【その他の比較ポイント】
- セキュリティ対策は万全か
- サポート体制は充実しているか
- 無料トライアルがあるか
【2024年最新】プロジェクト管理ツールおすすめ10選|選び方を徹底解説
プロジェクト管理ツールとは、プロジェクトのスケジュール管理やタスクの進捗管理などプロジェクト運営を可視化できるツールです。本記事では、ツールの導入を検討している方に向けて、おすすめのプロジェクト管理ツールとその選び方を詳しく解説しています。
まとめ
オンプレミス型のプロジェクト管理ツールは、カスタマイズ性が高く、セキュリティの強固さがメリットです。特にセキュリティを重視する企業や、社内で大規模なプロジェクトを行う企業に最適なシステムといえます。
ただし、オンプレミス型のプロジェクト管理ツールは、自社サーバー内でシステムの構築が可能である分、導入・運用にコストを要し、導入から稼働までに時間がかかるなど、注意すべき点もあります。
オンプレミス型のプロジェクト管理ツールの導入を検討する際は、この記事を参考に利用するシステムの選定を行い、プロジェクト管理の効率化などといったシステムのメリットを実感できる環境づくりを行いましょう。