オンプレミス型プロジェクト管理ツールおすすめ8選を徹底比較!企業規模・業種ごとの最適な選び方も
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Check!
- 厳選したオンプレミス型プロジェクト管理ツール8選をご紹介
- 2025年最新の比較表であなたにぴったりのプロジェクト管理ツールがわかる
- プロジェクト管理ツール選びでは提供形態・機能・操作性に着目する
オンプレミス型のプロジェクト管理ツールは、カスタマイズ性が高く、セキュリティも強固です。本記事では、オンプレミス型プロジェクト管理ツールのおすすめ8選と選び方をご紹介。オンプレだからこそのメリットを把握し、自社のプロジェクト管理を最適化しましょう。今さら聞けないクラウド型との違いも解説しています。
目次
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プロジェクト管理ツールの始め方
プロジェクト管理ツールの一般化により、プロジェクトの進行状況が可視化され、効率的なタスク追跡やリソース管理ができるようになりました。AI(人工知能)を取り入れ、各業務の最適化の精度も向上し、今後はより高度かつ柔軟で、自社の体系・ワークフローに適応したプロジェクト管理ツールの選定が求められます。
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プロジェクト管理ツールの多くは資料請求をすることで、運用を開始できます。これは公式サイトから検討した場合も同様です。本サイトでは複数のサービスをまとめて比較・資料請求することができます。資料請求は無料なので、複数の製品を比較して自社に最適なプロジェクト管理ツールを選びましょう。
おすすめのオンプレミス型プロジェクト管理ツール8選
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本記事では、対象や目的別におすすめのプロジェクト管理ツールをご紹介しています。気になるところからチェックしてみましょう。
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株式会社オロ
ZAC
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GOOD
ここがおすすめ!
- 個別原価計算の自動化で業務を効率化できる
- 独自設計で柔軟性を保ちつつ、安価での導入が可能
- タイムリーなプロジェクト管理で利益の着地が可視化できる
MORE
ここが少し気になる…
- 詳しい料金やプランを確認するには問い合わせが必要
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株式会社アジャイルウェア
Lychee Redmine
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GOOD
ここがおすすめ!
- 出来高管理・コストマネジメントなどの管理機能を標準装備
- 進捗はリアルタイムで確認できて、遅延の確認も簡単に行える
- 負荷状況の把握がしやすく、無理のない計画を立てられる
MORE
ここが少し気になる…
- 機械管理を利用したい場合はオプション扱い
Bitrix社
Bitrix24
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Taskworld Inc.
タスクワールド
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GOOD
ここがおすすめ!
- タスクの洗い出し・組み立て・進捗管理の工程がスムーズに行える
- プロジェクト後半は目標通り完了できるかどうか「ガントチャート」を使って効果的に管理できる
MORE
ここが少し気になる…
- 翌月分の利用料が前払いになるため、予め予算の用意が必要
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株式会社 日立製作所
Hi-PerBT KIT3
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GOOD
ここがおすすめ!
- 業種別テンプレートで、自社にフィットするシステム構築が可能!フルカスタマイズではないためリーズナブルに始められるのも◎
- 生産管理・販売管理・ワークフローと広範囲を自社仕様にカスタマイズできるため、複数のツールを併用する必要がない
MORE
ここが少し気になる…
- カスタマイズが前提なので、運用まで時間を要することも
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【比較表】おすすめのプロジェクト管理ツール
強み | 価格 | 企業規模 | 機能 | 無料プラン | 無料トライアル | |||
オンプレミス型プロジェクト管理ツール | ![]() | 多機能型 | 要問合せ | 全規模 | ![]() | ![]() | – | |
![]() | 多機能型 | 月2,970円~ | 全規模 | ![]() | ![]() | ![]() | ||
![]() | コスト管理 | 月900円~ /1ユーザー | 全規模 | ![]() | ![]() | ![]() | ||
![]() | コスト管理 | 要問合せ | – | ![]() | – | ![]() | ||
![]() | タスク 進捗管理 | 月額US$49~ | 全規模 | ![]() | ![]() | ![]() | ||
![]() | タスク 進捗管理 | 月1,650円~ | 全規模 | ![]() | ![]() | ![]() | ||
![]() | タスク 進捗管理 | 月500円~ /1ユーザー | 全規模 | ![]() | ![]() | ![]() | ||
![]() | 在庫管理 | 要問合せ | 大規模 | ![]() | – | – | ||
プロジェクト管理とは
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プロジェクト管理とは、ビジネスや組織におけるプロジェクトを計画的かつ効率的に遂行し、成功に導くための総合的なアプローチです。「人・もの・お金・時間・情報」を適切にコントロールし、プロジェクトの成功確率を高めます。
プロジェクト管理には「プロジェクトマネージャー(PM)」の存在も欠かせず、需要が高まる昨今ではプロジェクトマネジメントに係るスキルや資格も注目されています。
人員配置、スケジュール管理、予実管理、各部門とのコミュニケーションなど、プロジェクト全体を細部まで把握することが求められます。それらを効率的に遂行し計画達成に導くツールとして、多くのプロジェクト管理ツールが展開されています。
オンプレミス型とクラウド型の違い
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オンプレミス型とクラウド型の大きな違いは、自社サーバーを使用するかしないかという点にありますが、これがどのような部分に影響するのかを把握する必要があります。ここからは、オンプレミス型とクラウド型の具体的な違いについて解説します。
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使用環境
オンプレミス型とクラウド型は使用するサーバーの提供元が異なるため、使用環境が大きく異なります。自社サーバーでシステムを運用するオンプレミス型は、システムがインストールされたPCなど特定のデバイス・決められた場所でしかシステムを利用できません。
しかし、オフラインでもシステムを利用できるという利点もあります。それに対しクラウド型は、インターネット環境があればどこからでもシステムを利用できます。リモートワークに対応できる反面、オフラインでは使用できないのが難点です。
カスタマイズ性
オンプレミス型は自社のサーバーでシステムを運用するため、社内環境に合わせてカスタマイズできます。業界や業種に特化したシステムではなく、自社に適したものを導入できるため、抱えていた課題解決に大きく貢献します。
クラウド型は、システムの構築や保守などは提供元が管理するため、手軽に運用できますが、カスタマイズ性はオンプレミス型に劣ります。ベンダーが提供している機能やオプションを超えるカスタマイズはできません。
コスト
導入コストはオンプレミス型の方が高額です。オンプレミス型は、自社サーバーなどの機器やソフトウェアを購入することになるため、導入費用が高くなりがちです。しかし、長期運用を考えると、トータルのコストはオンプレミス型の方が安くなる場合もあります。
それに対しクラウド型は、サーバーなどを用意する必要がない上に月額制が多いため、オンプレミス型よりも圧倒的に低コストで導入できます。ただし、ユーザー単位での従量制を従業員が多い大企業が利用すると、毎月かなりの利用料が必要になります。
オンプレミス型プロジェクト管理ツールのメリット
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オンプレミス型のプロジェクト管理ツールの導入には、多くのメリットがあります。自社の状況に合わせてカスタマイズができたり、セキュリティ性が高かったりなど、具体的なメリットについて詳しく解説します。
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オンプレミス型のプロジェクト管理ツールのメリット
自社に合わせてカスタマイズができる
オンプレミス型は、自社に合わせてカスタマイズができるのがメリットです。なぜならオンプレミス型は、自社サーバー内にシステムを構築するため、自社で機能の拡張などの細かい調整が可能になるからです。
カスタマイズできる範囲はシステムごとに異なりますが、使用する中で出てきたシステムに対する改善も自由に行えます。カスタマイズにより組織改革に対応することも可能なため、拡張性の高いシステムであればシステム自体は変えずに一新することもできます。
クラウド型システムは変化に対応しきれない場合が多いため、システムを変更せずに組織改革に対応できるのは、オンプレミス型の強みと言えます。
インターネット環境がなくても利用できる
オンプレミス型は、インターネット環境がなくても利用できます。クラウド型のようなインターネット環境を介しての利用ではないため、通信環境の影響を受けずに利用できるのがメリットです。
通信環境によって途切れる・動作が遅くなるなどの通信トラブルの心配がなく、安定した運用が可能になります。ただし、基本的にシステムをインストールした端末のみの対応になるため、機器にソフトウェアをインストールするなどの導入準備の時間が必要になります。
セキュリティが高い
オンプレミス型のメリットとして、セキュリティ性の高さが挙げられます。オンプレミス型はシステムを自社で構築するため、自社でセキュリティ対策を行えます。クラウド型は提供元が管理をするため、ユーザー側でセキュリティ面のコントロールがしにくいです。
ただし、オンプレミス型のセキュリティ対策を自社で行う際は、システム構築の専門知識をもった人材が必要になります。導入費用とシステム構築のコストが高額になることも考慮し、コストが適切かどうか慎重に検討しましょう。
プロジェクト管理:基本の流れ
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ここでは、プロジェクト管理の流れについて詳しく解説します。以下の3つの項目を参考にして、効果的なプロジェクト管理を実行しましょう。
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プロジェクト管理の流れ
プロジェクトの目標設定
プロジェクトの目標設定では、まずプロジェクトのスコープを明確に定義し、何を達成すべきかを明示します。次に、ステークホルダーの要望や要件を考慮し、利益が出るように目標を策定します。
そして、目標が明確になったら、それをプロジェクト計画やリソース割り当てに反映させ、プロジェクト全体が目標達成に向けて進行する基盤を築きます。
目標設定はプロジェクトの成功に向けた第一歩であり、それを適切に実行することがプロジェクトの方向性と成果に大きな影響を与えます。
タスク整理
タスク整理では、プロジェクト内の全タスクと活動を明確に整理し、プロジェクト全体の構造を構築します。まず、プロジェクトのスコープを確認し、必要なタスクを特定します。次に、これらのタスクを依存関係に基づいて整理し、優先順位を設定します。
依存関係を理解することで、タスクの進行順序が明確になり、効率的なプロジェクト進行が可能となります。タスク整理により、プロジェクトの全体像が明確になり、円滑に計画を実行しやすくなります。
進捗チェックと軌道修正
進捗チェックは、プロジェクトが計画通りに進行しているかどうかを定期的に評価するプロセスです。実績と計画を比較し、問題点や遅延を早期に発見します。
進捗チェックの結果、問題が浮上した場合、軌道修正が行われます。軌道修正とは、計画やスケジュールの変更・リソースの再配置・優先順位の調整など、問題に対処するための措置を指します。
これにより、プロジェクトの課題をクリアし、目標達成に向かう方向へ修正されます。進捗チェックと軌道修正は連続的なプロセスであり、柔軟性とコミュニケーションが不可欠です。
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プロジェクト管理の方法|プロジェクトを成功させるポイントも解説
プロジェクト管理では、スケジュール管理や進捗管理だけではなく、コスト管理や品質管理といった項目も含めた、本質的な内容を管理することが重要です。本記事では、プロジェクト管理の代表的な手法・方法論から、管理する項目や成功させるポイントを交えて解説します。
プロジェクト管理に必須の「見える化」と主要5つの注意点
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プロジェクト管理を効果的に行っていくために、作業内容や進捗状況などの見える化は大前提にあります。プロジェクト作業の平準化が図れていない状態では、問題が発生しても適切な対応ができないだけでなく、プロジェクト全体に歪みが生じかねません。
プロジェクト管理を行う際の5つの主な注意点
プロジェクトを見える化した上で、主要な5つの注意点についても解説していきます。問題や課題が発生した場合、これらのバランスが崩れており、すぐ近くに改善点が隠されているかもしれません。
- プロジェクトの範囲は明確化か
- リスクへの即時対応、管理・対応策に備えがあるか
- 現実的・効果的なスケジュール管理ができているか
- 透明性のある予算管理を徹底できているか
- 各所と重点的にコミュニケーションが取れているか
プロジェクト成功において、スコープ定義が明確であることは非常に重要です。スコープとは、プロジェクト完了のために必要となるタスクや時間、リソースなどあらゆるものが含まれます。
プロジェクトの範囲を誤り、監視するべき対象を見逃しているならば、適切な管理・調整は不可能です。リスクへの対応、スケジュール・予算管理など、事前計画を怠らないことはもちろんですが、各所とのコミュニケーションもプロジェクト成否に大きく影響します。
プロジェクトメンバーや顧客、関係者間に問題が発生した際は、密なコミュニケーションを行い、しっかりとフィードバックを受けましょう。そのフィードバックを反映させることで信頼関係を築き、プロジェクトをより前進させていくことができます。
プロジェクト管理ツールの選び方
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プロジェクト管理ツール選びを失敗しないための重要な比較ポイントを3点紹介します。より詳しく知りたい方は、「【もっと詳しく】プロジェクト管理ツールの選び方」をご覧ください。
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プロジェクト管理ツールの選び方・比較ポイント
提供形態を確認
プロジェクト管理ツールの提供形態はクラウド型とオンプレミス型の2種に大別できます。それぞれのメリット・デメリットを理解し、自社に適した提供形態を選択しましょう。
- クラウド型:インターネット経由でサーバー・システムを利用する
- オンプレミス型:組織内に設置したサーバー・システムを利用する
クラウド型
クラウド型は、ベンダーがインターネット上に設置したサーバーやシステムにアクセスして利用するという提供形態です。クラウド型のメリットとデメリットには次のようなものがあります。
メリット | デメリット |
---|---|
自社でのサーバーの設置・システムの構築が不要 | インターネット環境がなければ利用できない |
自社での環境整備が不要なため、導入費用が比較的安い | 通信障害やシステム障害の影響を受けやすい |
契約後は短期間で利用できるツールが多い | 自社に合わせたカスタマイズはしづらい |
自社でのセキュリティ対策やシステムアップデートが不要 | セキュリティ精度はベンダーに左右される |
マルチデバイス対応なら社外からのアクセスも◎ | システム利用料金が継続的に発生する |
他システムとの互換性・連携性が比較的高い |
クラウド型は、導入・運用・保守のコストが小さい点がメリットです。基本的にインターネット環境があれば社外からでも利用できるため、リモートワークや在宅勤務の推進にも役立ちます。
ただし、利用料を支払うことでベンダーが用意したシステムやサーバーを使用する権利を得るようなツールのため、自社にあわせたシステムのカスタマイズやセキュリティ対策は難しいです。
オンプレミス型
オンプレミス型は、自社内にサーバーやシステムを構築して利用する提供形態です。ネットワークも自社内で用意したものを利用し、運用や保守も社内の担当者が行います。オンプレミス型には、以下のようなメリットとデメリットがあります。
メリット | デメリット |
---|---|
自社でシステムを構築するため柔軟なカスタマイズが可能 | 導入コスト(環境整備費・人件費・時間・手間)が莫大になりやすい |
オフラインでも利用できる | システムの改修やアップデートは自社で行う必要がある |
閉鎖ネットワークを利用するためセキュリティリスクが比較的低い | インターネットを経由しないため、社外メンバーや取引先とのやりとりがしにくい |
システムの利用料(ランニングコスト)はかからない |
オンプレミス型は、通信環境に左右されずに利用できます。また、自社に適したシステムを構築しやすい上に、インターネットに接続しないことから、クラウド型よりもサイバー攻撃や情報漏えいといったリスクが低いです。
ただし、システムの改修やアップデートは自社内で対応しなければならず、専門的な知識やスキルを持った人材の確保が必須です。
自社に必要な機能が揃っているか
プロジェクト管理ツールは、自社が必要とする機能が揃っているか必ず確認しましょう。自社の課プロジェクト管理において解決したい課題・達成したい目標を明確にすることで、それらの実現に必要な機能が明らかになります。
どのような機能を必要としているかは企業によって異なりますが、次のような機能は汎用性が高く、多くの企業で重宝されます。
カレンダー機能
カレンダー機能とは、タスクをスケジュールのように日程で管理できる機能です。個別のタスクやクライアントへの納期期限も一目で把握でき、プロジェクト全体の進行予定や進捗状況の管理に役立ちます。
また、予定変更などの情報もリアルタイムで共有できるため、メンバーが多くてスケジュールの変更などの連絡が行き届きにくい場合でも、カレンダー機能を使えば各自でスケジュール管理がしやすくなります。
レポート機能
レポート機能は、各メンバーのタスクの達成状況などを管理者に報告する機能です。メンバーやタスク別の空き工数・達成度・実績などを一目で把握でき、プロジェクト全体の達成率の把握に役立ちます。
数値の入力やプルダウンの選択でレポートを作成できるものが多く、従来のように一から手動で文書を作成する必要がないことから、レポートや報告書の作成業務を効率化したい場合などにおすすめです。
コメント・チャット機能
コメント・チャット機能は、プロジェクトメンバー同士のコミュニケーションを円滑にする機能です。メールや電話よりも手軽にコミュニケーションが取れるため、チームの団結力を強化できるだけでなく、緊密な情報共有も可能になります。
中には取引先とのやりとりや画像・音声の共有が可能なものもあり、資料の提示や共有も手軽に行えるため、さらに利便性が高いと言えます。
従業員が使いやすい操作性か
プロジェクト管理ツールは、現場の従業員が使いやすいものを選びましょう。使い勝手の悪いシステムは、社内に浸透しない恐れがあります。操作方法などの教育を行うのも1つの方法ですが、そのための時間の浪費や手間は避けられません。
使いやすさの基準は人それぞれですが、例えば次のようなポイントを抑えたツールは、どのような方にでも使いやすいでしょう。
- 画面デザインがシンプル
- 直感的に操作できる
- 画面の切り替えが簡単
- 画像や音声をワンタップで送信できる
- 入力内容の編集がしやすい
社外で活動するメンバーが多い場合は、モバイル端末に対応したツールがおすすめです。取引先との商談状況・作業現場の状況などを迅速に社内と共有できるため、円滑なプロジェクト遂行が見込めます。
プロジェクト管理ツールの導入フローと注意点
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プロジェクト管理ツールは、ただ導入するだけではその効果を実感できない恐れがあります。円滑な導入・運用につなげるために、次のような4つのポイントを押さえて事前準備を行いましょう。
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プロジェクト管理ツールの導入フローと注意点
1. 導入目的の明確化
プロジェクト管理ツールは製品によって実装機能や強みが異なるため、あらかじめ導入目的を明確にしておきましょう。導入目的が曖昧なままでは、自社に必要な機能を的確に洗い出せず、自社の状況にそぐわないツールを選ぶ可能性があります。
たとえば、タスク管理の効率化を狙う場合は、ガントチャート機能やスケジュール管理機能が強化されたものが向いており、チーム内の連携を高めたい場合は、チャット機能やレポート機能を備えたものがおすすめです。
ただし、多機能なツールほど利用料金も高くなる傾向があります。機能が充実したツールはたしかに魅力的ですが、自社に不要な機能ばかりでは導入する意味がありません。
コストを無駄にしないためにも、自社が本当に必要とする機能を見極め、それらを備えたツールを選定することが大切です。
2. ツールの利用範囲とコストが適切か
プロジェクト管理ツールは、費用対効果を見極めることも大切です。費用対効果を見極めるポイントとして、ツールの利用範囲とコストのバランスは必ずチェックしましょう。
一般的にユーザー数やストレージ容量が大きいほどツールの利用料金は高額になります。自社の従業員規模やプロジェクト内容と照らし合わせて、最適なプランのものを選びましょう。
3. 従業員への周知・研修を行う
新しいツールの導入の際は、多かれ少なかれトラブルや混乱が生じます。特にITツールに不慣れな企業では、従業員が新しいツールに抵抗を覚える可能性が高いため、事前の周知や研修が重要です。
周知や研修を行うにあたって、操作方法のマニュアルの策定や利用ルールの整備を進めましょう。ITツールに不慣れな従業員が多い場合は、利用方法の研修を実施するのも良い方法です。
また、プロジェクト管理ツールの重要性や導入のメリットを組織全体で共有することで、積極的な活用を後押しできます。
4. トラブルに備えた準備をしておく
プロジェクト管理ツールを導入する際は、ツールが使用できなった場合を想定した準備をしておきましょう。プロジェクト管理ツールに限らずですが、ツールやシステム側のトラブルによって一時的にツールを使用できなくなる可能性があります。
深刻なトラブルだった場合、数日間ツールが使用できなくなるといったケースも考えられるため、作成したガントチャートをツール以外のファイルに書き出しておくなどの対策が必要です。
ツールへの依存度が高いと、何らかの理由でツールが使用できなくなった際にプロジェクトの進行にも影響が出てしまうことから、ツールが利用できない場合のプロジェクト管理方法についても定めておきましょう。
オンプレミス型のプロジェクト管理ツールが向いている企業
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オンプレミス型のプロジェクト管理ツールの導入には多くのメリットがありますが、実際どのような企業に向いているのか気になる方も多いでしょう。ここからは、オンプレミス型のプロジェクト管理ツールが向いている企業とその理由について解説します。
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オンプレミス型のプロジェクト管理ツールが向いている企業
セキュリティを重視する企業
オンプレミス型のプロジェクト管理ツールは、セキュリティを重視する企業におすすめです。オンプレミス型は自社に合ったシステムのカスタマイズが可能なため、より強靭なセキュリティシステムを構築することができます。
具体的には、個人情報などの機密情報を多く扱う企業に向いています。情報漏洩などが起きてしまうと、会社の信用を失ってしまうため、個人情報を扱う企業はオンプレミス型の導入を検討しましょう。
ただし、システム構築のためには、システムの構築や運用できるエンジニアなどの準備が必要です。
大規模なプロジェクトを社内で行う企業
オンプレミス型のプロジェクト管理ツールは、大規模なプロジェクトを社内で行う企業におすすめです。なぜなら、社員数が多いほどシステムのカスタマイズが必要になる場合が多いからです。
多くの社員のスケジュールやタスクを管理することになるため、業務を効率化するために機能の細かい調整などが必要になります。オンプレミス型は、システムを自社の環境に合うようにカスタマイズできるため、大規模なプロジェクトを行う企業に最適です。
また、費用面に関しても、オンプレミス型のほうが有利な場合があります。オンプレミス型は、ユーザー数が無制限であるシステムが多く、運用コストを抑えることが期待できます。
オンプレミス型のプロジェクト管理ツールの注意点
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オンプレミス型のプロジェクト管理ツールの導入には、注意すべき点もあります。システムの導入には、以下のような事項に注意しましょう。
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オンプレミス型のプロジェクト管理ツールの注意点
導入・運用にコストがかかる
オンプレミス型のプロジェクト管理ツールは、導入・運用にコストがかかります。オンプレミス型は、導入時に自社サーバー等の機器やソフトウェアを一括で購入することになるため、導入コストが高額になります。
また、メンテナンスやシステム構築などの費用も自社負担となるため、開発費用や保守・管理コストがかかることも理解しておきましょう。そのため、ある程度のコストの用意ができる企業でないと、運用が難しい場合があります。
導入から稼働までに時間がかかる
オンプレミス型のプロジェクト管理ツールは、導入から稼働までに時間がかかります。自社に合ったシステムを構築するには、初期設計や設定などの準備期間が必要です。
そのため、すぐにプロジェクト管理ツールを導入したい企業は、クラウド型のシステムがおすすめです。オンプレミス型は導入後も状況や需要に合わせてシステムの調整が必要になるため、導入から稼働までの期間を多めに見積もっておく必要があります。
複数拠点と協力して進めるプロジェクトには不向き
オンプレミス型のプロジェクト管理ツールは、複数拠点と協力して進めるプロジェクトには不向きです。なぜなら、オンプレミス型はWebを利用したデータ共有ができないからです。
そのため、プロジェクトを進めるにあたってデータ共有などの工程が多くなってしまいます。他社やフリーランスなど、複数拠点と協力して行うプロジェクトには、クラウド型のプロジェクト管理ツールがおすすめです。
クラウド型は、Webで手軽に情報共有が行え、進捗状況もリアルタイムで把握が可能です。このようにオンプレミス型にも、向き・不向きがあるため、自社のプロジェクト環境に合ったシステムを選定しましょう。
【もっと詳しく】プロジェクト管理ツールの選び方
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プロジェクト管理ツール選びでは先述した他、以下のような比較ポイントがあります。自社のニーズを把握し、最適なシステムを選びましょう。
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【その他】プロジェクト管理ツールの選び方・比較ポイント
対応言語を確認
複数言語に対応したツールであれば、プロジェクトチーム内に海外出身の従業員がいる場合でも円滑に運用できます。外国人従業員が複数人いる場合は、それぞれの母国語に対応しているツールを選ばなければならない点に注意が必要です。
また、ツール自体は複数言語に対応していてもサポートは日本語のみといったケースもあるため、外国人従業員がサポートに問い合わせる可能性がある場合はサポートの対応言語も確認しましょう。
セキュリティ対策は万全か
プロジェクト管理ツールでは、取引先情報や商談内容、場合によっては個人情報などの機密性の高い情報を扱うことから、サイバー攻撃・外部への情報漏えいといったリスクを低減するためにも、セキュリティ対策が万全なツールを選びましょう。
たとえば次のようなポイントを押さえたツールがおすすめです。
- 通信の暗号化
- 多要素認証(生体認証・ワンタイムパスワード・クライアント認証など)
- アクセス権限の設定
- アクセスログの管理
- ファイヤーウォールの有無
- データの自動バックアップ機能
特に自動バックアップ機能のあるものは、自然災害・サーバーダウン・デバイスの故障などによるデータ消失に備えられます。
サポート体制は充実しているか
ベンダーのサポートの有無も、重要な選定ポイントです。できる限り手厚いサポート体制を敷いているツールを選べば、運用開始後のトラブルもスムーズに解決できます。
操作方法の問い合わせ対応・トラブル対応などのほか、導入時の導入支援があるものがおすすめです。また、次のようなサポート範囲の確認も行いましょう。
- サポート方法:電話・チャット・訪問
- サポート日時:早朝・深夜・休日
- 多言語対応:(海外製ツールの場合)日本語でのサポートが可能か
無料トライアルがあるか
プロジェクト管理ツールは、無料トライアルがあるものを選ぶのがおすすめです。本格的な導入前に機能性や操作性を確かめることで、導入後のミスマッチを防ぎやすくなります。
特に操作性は使ってみて初めて評価できる観点のため、自社にとって本当に使いやすいツールを選ぶためにも、本格導入前の試験運用は重要です。
まとめ
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オンプレミス型のプロジェクト管理ツールは、カスタマイズ性が高く、セキュリティの強固さがメリットです。特にセキュリティを重視する企業や、社内で大規模なプロジェクトを行う企業に最適なシステムといえます。
ただし、オンプレミス型のプロジェクト管理ツールは、自社サーバー内でシステムの構築が可能である分、導入・運用にコストを要し、導入から稼働までに時間がかかるなど、注意すべき点もあります。
オンプレミス型のプロジェクト管理ツールの導入を検討する際は、この記事を参考に利用するシステムの選定を行い、プロジェクト管理の効率化などといったシステムのメリットを実感できる環境づくりを行いましょう。