急増している中途採用とは?今更聞けないメリット・デメリットを紹介

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  • 中途採用は欠員補充や増員を目的に行われるが、即戦力となる人材の確保も実現できる
  • 中途採用により、若手の昇進チャンスが奪われる可能性がある
  • 中途採用を失敗なくおこなうには、採用計画を入念に練る必要がある

中途採用とは、学校を卒業して3年間正規社員に就かなかった既卒、卒業して就職し入社3年以内に就職活動をした第2新卒、それ以外の職務経験者を採用することです。この記事では、中途採用のメリット・デメリットや目的、基本的な流れとポイントなどを詳しく解説します。

目次

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  1. そもそも中途採用とは
  2. なぜ中途採用をおこなうのか
  3. 中途採用のメリット
  4. 中途採用のデメリット
  5. 中途採用の基本的な流れとポイント
  6. 中途採用を成功させるためのポイント
  7. まとめ

そもそも中途採用とは

中途採用とは、学校を卒業して3年間正規社員に就かなかった既卒、卒業して就職し入社3年以内に就職活動をした第2新卒、それ以外の職務経験者を採用することです。アルバイト経験しかないフリーターでも、正社員を目指して中途採用募集に応募できます。

中途採用者は社会人の経験があり、ビジネスマナーも取得している傾向にあるため、企業にとっても大きく期待ができる採用形態となります。

採用計画にもよりますが、中途採用は通年おこなわれています。ただし、企業によって中途採用の活発な時期や閑散期は異なります。

中途採用・新卒採用・キャリア採用の違い

採用の種類にもいくつかありますが、ここでは中途採用と新卒採用・キャリア採用の違いをそれぞれ解説します。

中途採用と新卒採用の違い

その年に新しく学校を卒業する社会人未経験者を採用することを、新卒採用といいます。中途採用とは違って社会人としての経験がないため、ポテンシャルや将来性を期待した採用が多くなっています。

また、通年おこなっている中途採用とは異なり、新卒採用は日本の学校の卒業時期である3月から翌月の4月に入社する一括採用が主流です。

さらに、即戦力重視の中途採用とは違い、一から育成を行った上で会社に貢献してくれる人材を確保することが新卒採用の目的です。

中途採用とキャリア採用の違い

同業種・異業種関係なく就業経験がある人材を採用する中途採用とは違い、就業経験・専門スキルを持った人材を採用することをキャリア採用といいます。

中途採用は職務経験者であれば誰でも応募できることが多いですが、キャリア採用は「同じ業界での職種経験◯年以上」「◯◯経験者」などといった応募条件を指定している企業が多く、企業の競争力アップに直結する人材を確保するためにおこないます。

なぜ中途採用をおこなうのか

中途採用をおこなう1番の目的は、欠員補助や増員、即戦力のある人材を獲得することです。中途採用に特定の時期はなく、企業ごとにいつでも短期間で人員を確保できます。

また、ビジネスマナーも既に取得している傾向にあるため、教育コストをかけずに増員できるといったメリットもあります。

新たな風を取り入れるために新卒採用は大切ですが、今すぐ即戦力として働ける人材が必要な場合は中途採用がおすすめです。

中途採用のメリット

中途採用は企業側にとって中途ならではのメリットがいくつかあります。新卒採用にはない中途採用のメリットを順番に解説していきます。

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即戦力になる人材と出会える

企業が応募時に求めるスキルや資格などの採用要件をいくつか提示するため、求めているスキルを持つ人材と出会える可能性が高くなります。

また、新入社員ではないためビジネスマナーも既に身についている傾向にあることから、即戦力となる可能性が高く会社への貢献も期待ができます。

いつでも短期間で採用が可能

中途採用は企業が人員不足の際に募集をかけるため、新卒採用のように決められた時期はありません。そのため、採用計画を作成し、採用担当者を設置すればいつでも募集をかけることができます

また、求職者の都合によって多少の差はありますが、基本的に中途採用は選考から入社までの感覚が短いです。早ければ応募から内定まで数週間で完了させることも可能であり、節目ではない時期でも人員補充ができます。

一般的には、退職者が増えやすいと言われている9月・10月に、中途採用の募集をおこなう企業が多いです。

教育コストの削減

業種や採用計画の内容にもよりますが、中途採用者は既にビジネスマナーを取得している傾向にあり、新卒採用よりも飲み込みが早いため、その分研修期間を削ることができます。

一方、新卒採用者は業種の説明に加え、基本的なビジネスマナーなどの研修が必要となります。中途採用は新卒採用とは異なり人員補充が目的で採用人数も少ないため、教育に関わる人件コストや時間が大幅に削減可能です。

他社のノウハウを得られる

同業種からの転職であれば、業界に関する知識が既についている可能性があります。これまでに培った知識や、他社のノウハウを得られる可能性がある点も、中途採用のメリットです。

また、異業種からの中途採用の場合、同業種では思いつかないような発想や意見が生まれる可能性がある点も、中途採用の魅力の1つです。

中途採用のデメリット

人員不足の際に即戦力となる人材を補充することができる中途採用ですが、デメリットになる部分もあります。デメリットを理解することで対応策も検討できるため、確認しておきましょう。

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大量に一括採用ができない

中途採用をおこなう目的として、欠員補充・増員が基本となります。中途採用は、その時に必要な人材のみを採用するため、新卒採用のように大量の一括採用ができません

また、採用したはいいもののスキルなどが期待値に達していなかったケースや、会社に馴染めず辞めてしまうということもあるため、少人数での採用はリスクが高いと言えます。そのため、中途採用は慎重に採用活動を進める必要があります。

会社の雰囲気に慣れるまで時間がかかる

既に社会生活を経験しているからこそのプライドや、以前までのやり方が抜けきれず新しい職場に馴染めない求職者もいます。

しかし、企業のやり方に従わず自分のやり方で業務を進めてしまうと、周りからよく思われず連携が取りづらくなってしまい、ミスに繋がる可能性があります。

また、入社後に仕事の進め方などに関して不安を抱える採用者が多いため、事業部と共同し、不明な点があった場合はすぐに質問できる環境を整えることが重要です。

若手の昇進が遅れる可能性がある

上位の役職を中途採用で補充する場合、若い従業員がなかなか昇進できないといった状況になりかねません。事業の面だけを見れば、即戦力を補充するメリットは非常に大きいです。

しかし、新卒から成長を続けてきた若い従業員にとっては、昇進のチャンスを奪われているように見える可能性があります。場合によっては自信をなくし、離職を考えるきっかけにもなり得ます。

そのため、中途採用を行う際は、既存の従業員のキャリアプランに関するフォローも十分に行いましょう。

中途採用の基本的な流れとポイント

中途採用をおこなうためには、さまざまな準備や手順があります。ここでは、中途採用の基本的な流れやポイントを解説します。

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中途採用の基本的な流れ

企業によって差はありますが、大まかには「採用計画を立てる」「母集団を形成する」「書類・面接などで選考」が一般的な中途採用の流れになります。中途採用をおこなうための軸となるため、それぞれ詳しく解説します。

①採用計画を立てる

採用計画は、企業の経営方針・事業計画の実施に適した人材を獲得するために重要な計画です。一般的には、人員不足な部署について必要な能力やスキル・人数・入社時期などを話し合いにて決定します。

人事部と新たな人材を配置する現場が共同で進めていきますが、採用計画がしっかり立てられていないと目的や認識がそれぞれ異なってしまう可能性があり、採用時期が遅れてしまうことにも繋がります。そのため採用計画は最初におこなう重要な業務となります。

②母集団の形成

母集団とは、自社の求人に興味・関心を示す応募者の集団のことを指します。母集団を形成することで、採用活動を滞りなく進めることができます。

しかし、母集団がうまく形成できなければ採用予定人数より少なくなってしまい、人員不足が続いてしまう可能性があります。そのため、採用計画に合った求職者を募り、母集団を形成することが重要です。

③書類・面接なので選考

経歴や企業が求めるスキルを持っているか知るためにも、書類選考は大切になります。これまで何社に在籍していたか、前職を辞めた理由などといった新卒にはない採用判断事項があるため、本当に自社が求めている人材か細かくチェックをおこないます。

面接では求職者の人柄が見えてくるため、仕事の進め方や周囲とのコミュニケーションの取り方が徐々にわかっていきます。その結果、企業にマッチする人材なのかを判断できます。

筆記試験・面談をおこなう企業も

業種によっては、筆記試験や面談を重要視する企業も少なからずあります。中途採用での筆記試験は、書類や面接ではわかりにくい基礎能力を判断することが主な目的となります。また、職種によっては、実務に直結する専門的な筆記試験をおこなう場合もあります。

面談は面接とは違い、採用が決まってからおこなう情報交換が主な目的です。求職者からの内定取り消しを防ぐ効果もあり、入社意欲を高めます。

入社前・入社後のフォローも大切

内定辞退を防ぐためには内定者の心に寄り添い、入社前の不安を取り除くことが大切です。中途採用を行っても、入社してから「思っていた雰囲気の企業ではなかった」「イメージと違った」と感じた採用者が早期離職するケースも少なくないのが現状です。

中途採用者の早期離職を防ぐためには、内定の時点で社風や事業内容の理解などを深めておくことが大切になり、入社後のパフォーマンス向上にも繋がります。

中途採用を成功させるためのポイント

中途採用を成功させるためには、注意すべきポイントが複数あります。より良い中途採用試験にするため、採用後に失敗しないためにも確認しておきましょう。

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採用計画を入念にする

中途採用を実施する上で最も大切なのは、採用計画を入念におこなうことにあります。採用計画が曖昧な場合、中途採用の目的や手順が明らかにできず、人事部と配属先の部署の連携も取りづらくなります。

その結果、入社時期の遅れや内定取り消しなどといった状況に繋がります。中途採用は人員の不足を補うことを目的に行うため、採用活動がスムーズに進行するよう計画を立てましょう

採用担当を配置する 

採用には面接選考などにおける「人材の見極め」や面接などを通して得た求職者の情報を整理し分類することが必要になるため、採用における情報を集約する担当を配置することが鍵となります。採用担当を配置しないと情報が交差し、部署同士のトラブルにも繋がります。

また、担当者を配置しない場合、誰がどの業務を行うべきかが不明確になり、採用活動に無駄が生まれやすいです。初めに内定を出した企業にそのまま入社しようと考えている求職者も多いため、採用活動にタイムロスが生じている場合は改善が必要です。

情報を十二分に発信する

中途採用での求職者は社会人経験があることが多く、新たな職場に求める条件が明確化しているケースが多いです。求職者は、自身が求めている条件に当てはまるかどうかを確認してから応募するというステップを踏みます。

そのため、募集要項などの情報が不足している場合は、応募数が減ってしまう可能性が高いです。企業情報を網羅した情報発信は採用後のミスマッチも防げるため、自社に関する情報は十二分に発信しましょう。

まとめ

中途採用は、既卒、第2新卒、それ以外の職務経験者を採用する制度です。短期間で欠員補充ができ、即戦力のある人材も獲得できる中途採用には多くのメリットがあります。

一方、採用してみたものの期待値に達していなかった、会社のやり方に馴染めず早期退職してしまうといったことが起こる可能性がある点が、中途採用のデメリットとして挙げられます。

いずれにしても中途採用をおこなう場合は、入社前・入社後のフォローを忘れず、人員不足の穴を埋めるために採用計画を入念におこなうことが重要です。

新卒採用時期以外で離職者が増え人員が足りない、部署拡大の時期で即戦力となる人材が欲しいという企業があれば、中途採用制度の利用を一度検討してみましょう。

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