ネットショップ運営代行とは?メリット・デメリットや選び方を解説

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  • ネットショップ運営代行とは、ネットショップ運営に関わる業務全般を代行するサービス
  • 運営をプロに代行してもらうことで、効果的な売上改善や業務の効率化が期待できる
  • ネットショップ運営代行を選ぶ際は、依頼したい業務を明確にし、費用体系を確認する

ネットショップ運営代行とは、ネットショップ運営に関わる業務全般を代行してくれるサービスのことです。プロに代行してもらうことで売上アップや業務効率化が期待できます。この記事では、ネットショップ運営代行のメリット・デメリットや選ぶ際のポイントを解説します。

目次

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  1. ネットショップ運用代行とは
  2. ネットショップ運用代行のメリット
  3. ネットショップ運用代行のデメリット
  4. ネットショップ運用代行を選ぶ際のポイント
  5. まとめ

ネットショップ運用代行とは

ネットショップを運用するためには、Webサイトの制作だけでなく、サイトの保守管理や受注処理などさまざまな業務が必要です。業務量が多く人員が必要で、知識が無い方には難易度が高いのが課題となります。

ネットショップ運営代行とは、サイト制作から受発注処理・商品撮影や商品登録など、ネットショップに必要な業務全般を行うサービスです。ネットショップ運営のノウハウを熟知したプロが手掛けるため、業績の向上や業務の効率化が図れます。

代行サービスはネットショップ運営が初めての方や、実店舗と並行してネットショップを運営したい方におすすめです。

ネットショップ運用代行のサービス内容・機能

ネットショップ運営代行の仕事内容は、商品の登録出品やサイトの制作、物流管理など多岐にわたります。ここでは、ネットショップ運営代行のサービス内容について解説します。

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商品の登録・出品

ネットショップで商品を販売するためには、売りたい商品をサイト上に登録・出品する必要があります。登録するためには画像を掲載し、商品名・商品説明・価格・商品コード・サイズや機能などのスペック等、多くの情報を入力しなければなりません。

ネットショップは実店舗のように、展示してあるものを見て選べないため、上記のような商品説明はとても重要です。情報が不足していると、せっかく良いものを販売していてもユーザーは不安に思ってしまい、購入に繋がりません。

商品の登録には正確で分かりやすい情報掲載が必要になり、時間と手間がかかります。ネットショップ運営代行サービスに依頼すると大幅に効率化が図れます。

商品の撮影

商品の登録・出品の際に必須となるのが商品の画像です。画像はユーザーが商品を選ぶときに非常に重要な要素となり、画像の出来栄えによって売上が大きく変わります

ネットショップ運営代行は、プロの手によって商品の見栄えが良く見えるように、きれいに撮影や加工をしてくれます

サービスの内容はプランによって異なりますが、撮影現場に立ち合って確認しながら撮影できるプランや、自社で撮影済みの商品画像を加工のみするプランなどがあります。

自社に撮影するための部屋や機材が揃っているか、画像処理ソフトを使いこなせるかなど、必要に応じてプランを選ぶのがおすすめです。

ECサイトの制作・管理

ECサイトの制作や管理も、ネットショップ運営代行で請け負っているサービスです。ECサイトを制作するためには、Webを構築する専門的な知識やデザイン制作が必要になります

サイト内容を分かりやすくまとめたトップページの他、カテゴリーごとの商品ページ、会社概要、問い合わせフォームなど用意すべきページは多く、経験が無い方には難易度が高い作業です

ネットショップ運営代行なら、プロのWebデザイナーがSEOや商材内容に合わせたデザインでサイト制作をしてくれます

さらに、日々の新しい情報告知やキャンペーンなどのイベントにも対応して更新が可能です。自社にコーティングの知識が無くても、プロがサイトを構築や管理してくれるのがメリットです

在庫・物流管理

ネットショップは、出品している商品を倉庫などで分かりやすく管理する必要があり、商品が売れると梱包して発送しなければなりません。ネットショップの規模が大きいほど、商品の管理や発送業務は大変です

ネットショップ運営代行は、受注メール対応や商品の検品、宛名印字、商品の梱包、発送までまとめて物流管理を請け負ってくれます。他にも倉庫で商品を種類やサイズごとにストックしたり、在庫数を確認したりするなどの在庫管理業務も任せられます。

顧客への対応

ネットショップで重要な要素の1つが顧客への対応です。ネットショップは、サイトを見て商品の購入を検討しているユーザーから問い合わせが来たり、商品を購入したユーザーから返品や交換の依頼やクレームが来たりします。

顧客対応は、一人ひとりのユーザーに丁寧に素早くに返答する必要があるため、手間と心労がかかる作業です。

ネットショップ運営代行なら、問い合わせや返品・交換などの顧客対応をまとめて委託が可能です。顧客対応のプロが、スピーディーに質の良い対応をしてくれるため、サイトの印象が良くなりリピーター獲得にも繋がります。

また、顧客の問い合わせ内容やフィードバックをデータ化するサービスもあるので、よくある質問の充実やサイトの課題解決に役立てましょう。

マーケティング・販促

ネットショップはただ商品を出品していれば売れるものではありません。ユーザーをサイトに誘導し、興味を持ってもらって購入・リピート購入に至るまでには、マーケティングや販促が必要です。

ネットショップ運営代行では、マーケティングのノウハウを持ったプロが効果的な販促を行ってくれます

例えば、集客するためにSEO対策や広告出稿先を選定し、SNSの配信などでユーザーをサイトに導きます。さらに、サイトでは商品のレビューの促進やキャンペーン告知などで購買意欲をアップさせ、購入者にはメールマガジンの配信などでリピートを狙います。

ネットショップ運営のコンサルティング

ネットショップ運営を、自社でゆくゆくは行いたいと考えている場合は、コンサルティングの依頼も可能です。ネットショップ運営代行はサービスが充実していて任せておけば安心できますが、ランニングコストがかかり自社でのノウハウは蓄積されません。

コンサルティングを依頼すると、有効的なサイト運用についてレクチャーが行われ、学びながらサイト運用ができます

すでにサイト運用で業績を上げている企業でも、外部から客観的な視点でアドバイスが貰えるので課題が見えやすくなり、更なる業績向上を狙えます。

ネットショップ運用代行のメリット

ネットショップ運用代行を利用すると、売上改善や属人化の防止などさまざまなメリットがあります。ここでは、どのようなメリットがあるのかを解説します。

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売上改善が期待できる

ネットショップで商品を売るためには、マーケティングの知識やターゲットに合わせたサイト構築が不可欠です。しかし、マーケティング知識を持ったスタッフを育成するためには時間がかかり、専門スタッフを雇うのもコストがかかってしまいます。

ネットショップ運用代行は、マーケティングやデザインの専門知識を持ったプロがサイト運営を行うため、売上を伸ばしやすいメリットがあります。プロの手でSEO対策や広告掲載を行うことで集客し、ユーザーの興味を引く商品説明や画像で購入へと導きます

担当スタッフに属人化しなくなる

前述のとおり、ネットショップ運用には専門知識や経験が必要で、自社で行うと担当スタッフに任せきりになり業務が属人化しがちです

決まった人員しか業務に関わっていないと、急病・退職などで担当者が不在になった時に、他のスタッフでリカバリーできず、業務が立ちいかなくなってしまいます。

ネットショップ運用代行は、常にマーケティングを熟知したプロが常駐しているため、いつでも同じクオリティで運用できます。スタッフの欠勤や退職を気にする必要が無く、求人・採用コストや教育の手間が掛からないのもメリットです。

他の業務に集中できる

ネットショップを運営している企業は、実店舗を構えていることも多く、他の事業や経営に関する業務を抱えていることもあります。ネットショップ運用には大きな手間が掛かるため、他の業務が疎かになってしまいがちです

ネットショップ運用代行を利用すると、プロに運営を任せられるため他の業務に集中できるようになります。動ける時間を大幅に確保できるだけでなく、人的リソースの節約にも繋がります。

ノウハウの不足をサポートする

ネットショップ運営初心者の方など、ネットショップにおける販売ノウハウが蓄積されていない場合に運営の支援を受けられるメリットもあります。ネットショップで成果を上げるには、店舗販売や法人営業などとは異なる独自のノウハウが必要です。

このようなノウハウの蓄積には時間がかかり、初心者では売上に繋がらないケースも多く見られます。その際、ネットショップ運営代行を活用することにより、豊富な知識やノウハウによるサポートを受けられ、スムーズな成果獲得が期待できます

ネットショップ運用代行のデメリット

ネットショップ運用代行には、メリットだけでなくデメリットもあります。ここでは、どのようなデメリットがあるのかを解説します。

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ランニングコストがかかる

ネットショップ運用代行は初期導入費用に加え月額料金が発生し、毎月のランニングコストがかかります。ネットショップは立ち上げて直ぐには成果が出ないことも多く、起動に乗るまではある程度の時間を要します。

また、扱う商材によっては季節や時期によって閑散期もあり、売上が安定しない場合もあります。そんな安定感が無い時にネットショップ運用代行を利用すると、売上よりかかるコストが上回ってしまう可能性も考えられます。

コストが掛かりすぎないように上手くサービスを利用するには、自社でどこまでの作業ができるのかを精査し、プロに任せる部分と自社で行う部分の線引きをしてプランを選びましょう。専門分野だけ代行依頼をするのもおすすめです。

自社で運営するノウハウが得られない

とても便利なネットショップ運用代行サービスですが、全ての業務を依頼してしまうと自社では運営していくためのノウハウが得られません。任せきりになっていると、自社が運営しているネットショップにも関わらず、どんな業務を行っているのか把握できなくなります。

そのため、せっかく売上が上がってネットショップが軌道に乗っても、ずっと代行サービスを依頼し続けなくては維持できなくなってしまう可能性があります。

代行サービスによっては業務内容を開示しないシステムの会社もあるので、後々は自社に業務内容をレクチャーするサービスはあるのか、落とし込みができるのかを確認しておきましょう。

情報漏洩などのリスクが高まる

ネットショップ運営代行を利用する際は、自社の業務を委託する形になるため、外部に自社の情報を伝えなければなりません。外部に委託するという性質上、少なからず情報漏洩などのリスクが高まる点に注意が必要です。

ネットショップ運営代行に伝える情報の中には、顧客の配送先や支払い情報など、自社の信頼にも関わる重要な個人情報も含まれます。セキュリティ上のリスクを回避するためにも、委託先のセキュリティ対策をよく確認しましょう。

ネットショップ運用代行を選ぶ際のポイント

ネットショップ運用代行を選ぶときは、自社のサイトが自社型なのかモール型なのか、完全委託かコンサルティングが必要なのかなど、選び方に注意する必要があります。ここでは、どのような点を注意して選ぶべきなのかを解説します。

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自社型かモール型か

ネットショップは大きく分けると、自社型とモール型があります。自社型とは、自社で構築したサイトのショップで、自由度が高く低いコストで運営できます。しかし一からサイトを制作する必要があり、アクセス数を増やし売るためにはマーケティングの知識が必要です。

モール型とは、楽天市場やAmazonなどの大型ショッピングモールサイトに出店するタイプになります。多くのユーザーがサイトを訪れるので高い集客力が見込めますが、ショップが多いため埋もれてしまわないように工夫する必要があります。

どちらのタイプもメリットとデメリットがあり、ネットショップ運用代行業者によって得意な分野も異なります。やるべき施策や利用するサービス内容も、自社型とモール型では異なるため、どちらで運営するのかを決めておきましょう。

自社型モール型
メリット低コストで自由度が高い集客力が高い
デメリット一から作る手間や知識が必要ライバルが多く埋もれない工夫が必要

依頼したい業務を明確にする

ネットショップを運用するための業務は、サイト制作や商品の登録、画像撮影や加工、受注処理、梱包や発送、問い合わせ対応など多岐にわたります。これらの業務のどの部分をネットショップ運用代行業者に依頼するのかを、明確にしておくことが重要です。

代行サービスによって、サイト制作のデザイン性の評価が高い業者やSEO対策能力が高い業者など、得意分野が異なります。自社が委託したいサービスに強い業者を利用すると、より高い効果が得られやすくなります。

代行業者を選ぶときは、どの業務内容を請け負っているのかを細かく確認し、口コミ評価などで得意な分野もチェックしておきましょう

完全委託かコンサルティングが必要か

ネットショップ運用代行は、業者に完全委託して業務を丸投げしてしまうことも可能です。しかし完全に任せきりになっていては、自社で運用のノウハウが蓄積されません。

まずは、完全委託をするのか一部の業務のみを委託するのかを明確にし、委託した後にコンサルティングが必要なのかを検討しましょう。

例えばお歳暮やお中元、母の日やクリスマスシーズンなど、販売している商材によって繁忙期は異なります。そういった忙しい時期のみ完全委託にするのも有効です

コンサルティングを依頼する場合は、どのような形で落とし込みができるのか、長期運用することを考えてサービスを選びましょう。

担当者と面談する

ネットショップ運用代行業者は、一般的には決まった担当者が付いて代行業務を行います。複数の人員で代行する場合でも、代表となる担当者が自社と業務内容を相談して決めていきます。

ネットショップの運用は長期継続が目標となります。担当者とも長い付き合いになることが想定されるため、電話やメールでのやり取りだけでなく直接面談するのがおすすめです。

人間同士の付き合いは相性があるので、自社のサイトを良くするために新たな提案をしてくれるのか、要望にスムーズに応えてくれるかなど、担当者の熱量もチェックしておきましょう

費用体系をチェック

ネットショップ運用代行には、成果報酬型・固定報酬型・複合型の3つの費用体系があります。それぞれ特徴があるため、自社の予算や方針に合ったタイプを選びましょう。ここでは、3つの費用体系の違いについて解説します。

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ネットショップ運用代行の費用体系

  1. 成果報酬型
  2. 固定報酬型
  3. 複合型

成果報酬型

成果報酬型は、ネットショップの売上から数%をマージンとして支払うタイプの費用体系です。利益に応じて支払う金額が決定するため、ネットショップが軌道に乗るまでの間や閑散期には少額で済み、最初に取り入れやすくなっています。

初期費用や固定費がかからないのもメリットです。一般的に5〜10%ほどの割合が相場になっていますが、売上が伸びるたびに支払金額は上がっていくので注意しましょう。

固定報酬型

固定報酬型は、毎月固定の一定金額を支払う形の料金体系です。月額固定料金なので、売上に関係なく決まった代金が発生します。支払額に変動が無いため、あらかじめ発生コストがはっきりしており、売上が増えるほど利益が高くなるのがメリットです。

しかし、売上が少ない時期にも固定で費用が発生します。月額サービスは、1万円〜10万円程度が相場です。

複合型

複合型は、成果報酬型と固定報酬型を合わせたタイプの費用体系です。3つのタイプの中でも、一般的で最も多く採用されています。月額料金を支払いながらも、売上に応じた数%をプラスして支払う形になります。

複数の費用がかかってしまいデメリットに思いがちですが、月額料金は低めに設定されていることが多いです。成果報酬のパーセンテージは売上金の金額によって変動する業者もあるので、最初は低額で始められるものを選ぶと良いでしょう

まとめ

ネットショップ運用代行は、自社のネットショップの運用業務を一手に引き受けてくれるサービスです。ECサイトの制作や更新管理、商品の登録や撮影、在庫管理、発送などの物流管理、顧客対応などをまとめて委託できます。

完全委託や業務の一部のみの委託も可能で、マーケティングや販促のプロがSEO対策やWeb広告などで効果的にサイトを運用します

ランニングコストがかかり、自社に運用のノウハウが蓄積されないデメリットもありますが、コンサルティングを依頼すれば、運用方法の落とし込みも可能です。

ネットショップ運用代行を利用すれば、売上改善が期待できるだけでなく、業務の属人化を防ぎ他の業務に集中できます。代行サービスを活用して、さらに自社のサイトの業績向上を目指しましょう。

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