サイト内検索とは?メリットや検索機能導入のやり方、注意点も解説

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  • サイト内検索とは、特定のWebサイト内でキーワード検索できる機能のこと
  • 検索機能を搭載することでUXが向上し、商品の購入やサービス契約に繋がりやすくなる
  • Googleカスタム検索やサイト内検索ツールの導入で、サイト内検索機能を実装できる

サイト内検索とは、特定のWebサイト内でキーワード検索できる機能のことです。検索機能を搭載することでUXが向上し、商品の購入やサービス契約に繋がりやすくなります。この記事ではサイト内検索をする方法や機能の導入メリット、注意点などを解説します。

目次

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  1. サイト内検索とは
  2. サイト内検索のやり方
  3. サイト内検索に関する注意点
  4. Webサイトにサイト内検索機能を導入する方法
  5. サイト内検索機能を導入するメリット
  6. サイト内検索機能を導入する際のポイント
  7. サイト内検索をサイト改善に活用するには
  8. まとめ

サイト内検索とは

サイト内検索とは、Webサイトの訪問者がWebページやコンテンツを直接検索する手段を提供するものです。Webサイトのナビゲーションメニューやリンクだけでは探しにくい情報を迅速に見つけるための機能で、ユーザーの利便性や満足度を向上させます。

Webサイトの右上などの場所に虫眼鏡マークの付いた検索ボックスが配置されており、ユーザーがそこにキーワードやフレーズを入力すると、検索エンジンがそのキーワードに関連するコンテンツを探す、という仕組みです。

検索結果として、タイトルや要約と共に該当ページの一覧が表示され、特定の結果をクリックすると、対応するページにリダイレクトします。

サイト内検索のやり方

サイト内検索は、Webサイトを使用する際に、利便性向上などに重要な役割を果たします。そのため、ユーザーが特定の情報を迅速に見つけるために、さまざまな方法が用意されています。ここでは、その中から以下の5つの方法について解説します。

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Webサイト内の検索窓にキーワードを入れる

サイト内検索の基本的な方法の1つとして、Webサイト内の検索ボックスに探したいキーワードや情報を入力する方法があります。ユーザーが特定の情報を迅速に見つけるためによく利用される一般的な方法です。

多くのWebサイトでは、Webページの上部やヘッダー部分に虫眼鏡マークの付いた検索窓が配置されています。ユーザーはこの検索窓に探したい情報の文字列やキーワードを入力し、検索ボタンをクリックして検索を起動します。

ブラウザの検索機能を使う

サイト内検索の方法としてWebページ内で探したい特定の文字列を検索する方法もあります。この方法は、対象となるサイトが文字数などの情報が多く、ページ数も多い場合などに特に有効です。

対象となるWebページを開いて、 Windowsの場合は「Ctrl+F」、Macの場合は「Command+F」を押すと、検索ボックスが表示されます。ここに、探したい文字列やキーワードを入力し、Enterを押します。

入力したキーワードに一致するテキストが全部カラーでハイライトされ、ボックス内に一致した総数が表示されます。最初に表示されたキーワードが別のカラーでハイライト表示されます。Enterを押すと、次の対象のテキストに別のカラーのハイライトが移ります。

検索コマンド「site:」を使う

Googleの検索窓を使用して、特定のドメイン内でキーワードを検索する方法があります。Webブラウザを開いて、Googleのホームページ(www.google.com)にアクセスし、検索窓が表示されていることを確認します。

そこに「site:」の後にURLと、その後ろに半角スペースを開けて、調べたいキーワードを入力し、Enterを押します。例えば、site:https://ja.wikipedia.org/ テクノロジーと入力してEnterを押すと、Wikipediaの「テクノロジー」に関連する記事のURL一覧表が表示されます。

また、スマホを使用する場合でも、画面から「キーワード+半角スペース+site:WebサイトのURL」で同様の検索ができます

Googleの検索オプションを使う

Googleの検索オプションを使用して、詳細な検索を行う方法があります。ユーザーが、特定の条件に合った項目を検索し、結果を見つける場合などに役立ちます。以下にその手順を解説します。

  1. Googleトップページの右下にある「設定」をクリック
  2. 「検索オプション」をクリックし、検索ページを表示
  3. 検索したいキーワードを入力
  4. 検索結果を絞り込みたい場合は、特定の言語や地域、期間などを指定
  5. 「詳細検索」クリックの後、検索結果として、該当する記事の一欄が表示される

これらの詳細検索オプションを使うことで、ユーザーは特定の要件に合ったアイテムを絞り込んで、結果を見つけやすくなります。特に、特定の言語や国・地域、期間などに関連する情報を絞って探す場合に有効です。

Google Chromeのプラグインを使う

Google Chromeを使用している場合には、プラグイン機能として「Search the current site(サイト検索)」を使用して、選択中のタブ内でサイト内検索する機能が追加できます。

以下の手順でインストールすることにより、検索が可能となります。

  1. 設定アイコン(三本線のアイコン)をクリックし、「拡張機能」を選択
  2. 拡張機能ページの右上の検索バーに「Search the current site」と入力して検索
  3. 検索結果から、「Search the current site」の横にある「追加」ボタンをクリック
  4. Webページ上のメニューから「Search the current site」を選択するか、拡張機能のアイコンをクリック

参考:Search the current site (サイト検索)|chrome ウェブストア

サイト内検索に関する注意点

サイト内検索では、サイト内の表面上に見えるテキストのみが検索対象となります。そのため、検索の対象として、HTMLソースコード内の特定のメタタグや記載されたコードの内容は含まれません。

例えば、HTMLソースコード内に実際に存在する特定のタグや記述されているコード内の文字列などを検索窓に入れて検索しても、結果として見つかりません。サイト内検索の対象となるのは、サイト上で可視化されたテキストのみとなるため、注意しましょう。

Webサイトにサイト内検索機能を導入する方法

自社のWebサイト内に検索機能を導入する場合には、いくつかの方法があります。ここでは、その中の以下の3つの方法について、それぞれ機能やメリットなどを解説します。

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Googleカスタム検索を表示させる

検索機能を自社のWebサイト内に設置する場合には、Googleが提供するカスタム検索を利用することができます。以下の手順により、カスタム検索が設定できます。

  1. 下記の「検索エンジン作成画面」にジャンプhttps://programmablesearchengine.google.com/controlpanel/create
  2. 「検索エンジンの名前」を入力
  3. 「検索するサイト」にWebサイトのURLを入力し、「追加」をクリック
  4. 「作成」をクリック
  5. 「コードを取得」をクリックまたはコピー
  6. 生成されたコードを自サイトの表示したいところに貼りつける

以前、企業向けに有償提供されていた「Google Site Search」は2018年にサービスが終了し、現在はこのカスタム検索に切り替わっています。

Googleカスタム検索は無料で容易に導入できる点がメリットです。一方、ユーザーインターフェースやデザインが最低限であることや、Google広告が配信されてしまうことがある点などはデメリットと言えます。

WordPressの標準機能やプラグインを使う

WordPressを使っている場合には、標準機能としてサイト内検索が利用できます。また、標準機能以上の細かな検索設定や、カテゴリ別での絞り込みなどの検索をする場合には、プラグインを活用して検索機能をカスタマイズすることができます。

サイト内検索ツールを使う

サイト内検索ツールとは、Webサイト内のコンテンツを検索するための専用ツールです。無料で利用できるものもありますが、有料のツールの方がより高精度な検索が可能です。

また、多くのサイト内検索ツールはカスタマイズが可能なため、デザインを自社のブランドイメージに合わせて自由に変更できます。さらに、無料ツールでは広告が表示されることがありますが、有料ツールでは非表示にできるため、顧客満足度も向上するでしょう。

サイト内検索機能を導入するメリット

サイト内検索機能は、ユーザーがWebサイト内のコンテンツを簡単に検索し、必要な情報を素早く見つけるのに役立つメリットがあります。ここでは、その中の以下の項目について解説します。

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サイト内検索機能を導入するメリット

  1. UX・CVRの向上
  2. Webサイトの改善に役立つ

UX・CVRの向上

UXとは、ユーザーエクスペリエンスを意味する言葉で、ユーザーがWebサイトを使用する際の体験を指します。検索機能が優れていれば、Webサイト上で欲しい情報がすぐに見つかるため、顧客体験の質が高まり、CVRの向上に繋がります。

CVRとはコンバージョン率のことで、商品の購入や資料請求、問い合わせなど、ユーザーが何らかのアクションを起こした割合を指します。サイト内検索機能によって、CVRを高め、結果的に売上を向上させることが可能です。

Webサイトの改善に役立つ

サイト内検索を導入することにより、ユーザーの検索行動のデータを取得できます。このデータを分析することにより、ユーザーのニーズを満たすための対策ができるようになり、Webサイトの改善に役立ちます。

例えば、検索回数が特に多いキーワードを把握することで、そのキーワードに関する情報のページを追加し、よりユーザーに寄り添ったサイトを作ることが可能です。

また、Webサイトの改善を行った後にも、ユーザーの検索行動データや履歴を引き続きモニタリングし、改善の効果を評価します。必要に応じて追加の調整や改善を行い、PDCAサイクルを回しましょう。

サイト内検索機能を導入する際のポイント

サイト内検索を導入する際のポイントとしては、ユーザーが何を検索し、どのような情報やコンテンツを探しているのかを理解することが重要です。ここでは、その中の以下の2項目について解説します。

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自社サイトでの必要性を再確認する

サイト内検索を導入する際には、自社サイトでの必要性を確認することが重要です。サイト内検索はユーザーの利便性を高めますが、全てのWebサイトに必要なわけではありません。

例えば、1ページしかないコーポレートサイトなどでは、特定のキーワードで検索するユーザーは少ないでしょう。逆に、商品数が多いECサイトなどでは、特定の商品を探すために、サイト内検索を使うユーザーは多いと考えられます。

運営しているサイトの規模や予想されるユーザー行動を検討し、本当に必要かどうかを明確にしてから導入に進むと良いでしょう。

サーバーへの負荷を考慮する

サイト内検索では、ユーザーの検索項目に応じてサーバーがデータベースを検索し、関連する結果を返す必要があります。検索項目の複雑さやデータベースの大きさによっては、サーバーの負荷が増加し、表示速度が低下する可能性があります。

また、多くのユーザーが同時に検索を行う場合も、サーバーに大きな負荷がかかって、応答時間が遅くなり、離脱率が上がることもあります。そのため、負荷が少ないツールを選ぶのがおすすめです。

例えば、キャッシュ機能を備えている場合には、キャッシュを使用することにより頻繁にアクセスされる検索結果を事前に保存し、サーバーの負荷を軽減できます。

必要な機能の有無を確認する

サイト内検索機能は、単にキーワードを入力して検索できるだけではなく、ツールによっては以下のような付加機能があります。必要に応じて、機能の充実度をチェックしましょう。

  1. 入力補助
  2. 表記揺れ対策
  3. 検索結果のカスタマイズ表示

入力補助機能とは、検索窓に文字を入力した時に、キーワードの候補を表示する機能です。入力の手間が省けるだけでなく、ユーザーが思い付かない組み合わせのキーワードが表示されることもあり、必要な情報にすばやく辿り着きやすくなります。

また、表記揺れに対応していれば、例えば「猫」「ねこ」「ネコ」など同じ意味の言葉を異なる表記で検索しても、同じ結果を返します。

モバイルに対応しているかを確認する

サイト内検索は、PCからだけでなく、スマホやタブレットなどのモバイル端末からも利用できたほうが便利です。

特に近年はスマホからWebサイトにアクセスするユーザーが多いため、スマホからでもスムーズに操作できるか、検索窓にストレスなく入力できるかを確認しましょう。モバイル端末からも簡単に検索できれば、ユーザーの満足度が高まり、CVRの向上が期待できます

サイト内検索をサイト改善に活用するには

メリットの項目で解説したように、サイト内検索を導入することで、顧客がどのようなキーワードに興味を持っているのかが詳細に把握できます。ここからは、サイト内検索のデータを活用したサイト改善のポイントを紹介します。

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多く検索されたキーワードのコンテンツを強化する

当然ながら多く検索されているキーワードは、ユーザーが最も興味のあることと言えます。その情報が知りたくてサイトに訪れたにもかかわらず、コンテンツの情報が古かったり内容が薄かったりすれば、ユーザーはすぐに他へ移ってしまうでしょう。

そのため、検索数の多いキーワードに関するコンテンツは、常に内容を見直して新しい情報を加筆するなどの強化が必要です。

多く検索されたキーワードは目立つようにする

何度も同じキーワードが検索されている場合は、そもそも情報が分かりづらいことも考えられます。検索エンジンでサイトにたどり着いたユーザーが、知りたい情報を見つけられず、サイト内で文字検索している可能性があります。

そのため、サイトに訪れたユーザーがすぐに見つけられるように、検索数の多いキーワードをサイトの上部に配置したり、太字で強調したりといった工夫が必要です。

キーワードが重複していないかチェックする

サイト内検索は「キーワードカニバリゼーション」の防止にも活用できます。「キーワードカニバリゼーション」とは、同様のキーワードに対してサイト内に異なるページが競合している状態を指します。

例えば、「メイク 方法」「メイク やり方」という2つの記事がある場合、それぞれのニーズは重複しています。すると、検索エンジンはどのページを優先して表示すべきか判断しにくくなり、サイト全体の検索ランキングが低下してしまう可能性があります。

また、ユーザーもどの記事を読むべきか迷ってしまうため、サイト内検索を活用して、こういったキーワードの重複をチェックすることが大切です。

まとめ

サイト内検索とは、Webサイト内でキーワード検索ができる便利な機能です。ユーザーが求める情報をすばやく提供でき、UXの向上に繋がります。また、UXが向上することでCVRの向上も期待できます。

ただし、サイト内検索を導入するとWebサイトの表示速度が落ちて、離脱率が上がってしまう可能性もあるため注意が必要です。サイトの規模や情報量によっては、サイト内検索が必要ない場合もあります。

導入時は自社サイトの規模やユーザーニーズを把握し、必要性を見極めた上で、サーバーへの負荷が少ないツールを選ぶのがおすすめです。

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