おすすめのERPシステム12選|選び方や注意点を詳しく解説
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- ERPシステムは、システムのタイプ・提供形態・カスタマイズ性を比較検討して選ぶ
- 管理画面の使いやすさや操作性、導入支援などサポート体制も確認しておくと選びやすい
- ERPシステムを導入する際は、各種規定の整備や従業員への研修を行うのがおすすめ
ERPシステムとは、ヒト・モノ・カネといった企業資源を一元管理し、経営活動に活用するためのシステムです。本記事では、ERPシステムの導入を検討している方に向けて、おすすめのERPシステムやその選び方、導入時の注意点を詳しく解説しています。
目次
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ERPシステムで企業情報を一元管理
「ERP」とは、Enterprise Resources Planningの略で、企業における様々な資源の一元管理を行うためのシステムです。企業資源として挙げられる「ヒト・モノ・カネ」の管理に関わる業務を総合的にカバーし、ERPパッケージや業務統合パッケージなどとも呼ばれます。
ERPシステムの導入によって、企業経営に必要となる多様な情報を集約でき、社内業務の効率化が期待できます。また、ERPシステムは複数の部門の業務フローに影響を及ぼすため、慎重なシステム選びが必要です。
ERPシステムには基幹業務に関わるさまざまな機能が備わっており、システムの選び方が複雑です。提供形態やシステムタイプのバリエーションも多いため、選び方のポイントを押さえ、自社にとって最適なシステムを導入しましょう。
ERPとは、販売、人事、生産管理などの企業経営の基本となる資源要素を有効活用する考え方です。本記事では、ERPシステムをよく知らない・導入を検討している方に向けて、ERPシステムの種類や選び方、メリット・デメリットを解説しています。
ERPシステムの対象範囲
ERPシステムは様々な業務を一元的に管理できます。主に以下のような業務がERPシステムの対象範囲です。また、システムによって管理できる業務は異なります。そのため、自社でどの業務を管理したいのか明確にしておく必要があります。
部門 | 業務内容 |
---|---|
人事部門 | 勤怠管理・給与計算・労務管理・人事評価 |
会計部門 | 財務会計・管理会計・債権管理・債務管理 |
販売部門 | 受注管理・請求管理・案件管理・顧客管理 |
生産部門 | 在庫管理・生産管理・購買管理 |
ERPシステムと基幹システムの違い
ERPシステムと基幹システムはどちらも社内の基幹業務を効率化するものですが、それぞれの目的は異なります。ERPシステムとは上述のように、人事・会計・販売などに関わる様々な基幹業務を統合するシステムを指します。
対する基幹システムは、それぞれの部門に設置された個々のシステムの総称です。「在庫管理システム」や「勤怠管理システム」などをまとめて「基幹システム」と呼んでいます。ERPシステムの導入により、独立している基幹システムを一元管理できます。
ERPシステムはタイプ・提供形態・カスタマイズ性で選ぶ
ERPシステムを選ぶ際は、システムのタイプ・提供形態・カスタマイズ性の高さなどのポイントに注目し、自社に合ったものを選びましょう。
次の章では、特に重要な選び方のポイントを3点、比較検討に必要なポイントを4点取り上げ、それぞれについて詳しく解説します。
【重要なポイント3つ】
- システムのタイプが自社に合っているか
- 提供形態を確認
- カスタマイズ性が高いか
【その他の比較ポイント】
- UIや操作性を確認
- セキュリティ対策は万全か
- サポート体制は充実しているか
- 無料トライアルがあるか
ERPシステム選びに重要なポイント3つ
ERPシステムは商品によって構造や特徴が異なるため、自社が求める条件に一致したものを選ぶことが重要です。ここでは、システムのタイプや提供形態などのポイントについて解説していきます。
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ERPシステム選びに重要なポイント3つ
システムのタイプが自社に合っているか
ERPは企業の全体的な業務プロセスを一元管理できるシステムですが、その適用範囲はシステムごとに異なります。ERPシステムの効果を最大化させるためには、システムのタイプが自社に合っているか確認して検討することが重要です。
システムのタイプには、総合型・業務ソフト型・コンポーネント型に加え、アプリケーション型や業界特化型などが存在します。以下に、それぞれのシステムの概要や特徴を解説します。
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システムのタイプ
統合型ERP
総合型ERPとは、会計・人事・給与などをはじめとする総合的な基幹業務の機能を備えているERPシステムです。総合型ERPは機能性が高いため、価格が高額になる傾向があります。
また、多くの業務範囲をカバーしているため、導入しているシステムが少ない、もしくはシステムの総入れ替えを検討している企業におすすめです。
業務ソフト型ERP
業務ソフト型ERPとは、基幹業務の中でも特定の業務だけを専門的に行うためのシステムです。会計業務・人事管理・労務管理などのシステムがこれに該当します。対応可能な業務範囲が限定されているため、総合型に比べて費用が抑えられるのが特徴です。
業務ソフト型ERPは、導入が必要な業務にだけピンポイントで導入できます。そのため、中小企業における部門単位での業務改善に適していると言えます。
コンポーネント型ERP
コンポーネント型ERPは、複数の業務システムの中から必要なものを組み合わせて使用できるシステムです。1件からでも導入可能なため、将来的な導入範囲の拡張を検討している場合におすすめです。
コンポーネント型ERPは展開されているシステムの種類が広く、業務ソフト型よりも選択肢が豊富であるという特徴があります。業績や業務の状態に応じて必要なシステムを追加できるため、低コストから開始できる点もメリットです。
以上の特徴から、コンポーネント型は初期費用を抑えながら少しずつERPシステムの導入を進めたい小規模な企業に適していると言えます。また、業務規模や業務内容の変動が見込まれる場合にも柔軟に対応できます。
アプリケーション型ERP
アプリケーション型ERPは、システムによって業務効率を改善させるだけでなく、アプリを選択して使用できるタイプのシステムです。システムだけでなく機能のカスタマイズができ、現在の業務プロセスに合わせて導入できます。
自社のニーズにあわせて機能をカスタマイズできるため、特定の領域に特化した独自業務を手がける企業に向いています。
業界特化型ERP
業界特化型ERPは、特定の業界向けに開発され、業界特有の機能やプロセスに焦点を当てたシステムです。業界ごとの固有のニーズや、独自の業務形態に対応できるという特徴があります。
たとえば、製造業向けの業界特化型ERPは、生産管理・品質管理・原価管理などの機能を備えています。また、業務のグローバル化に伴い、多言語に対応できるサービスも展開されています。
業界特化型ERPは、製造業に限らずさまざまな業界向けの商品が多く存在します。自社の業界に合ったものを選ぶことで必要な機能をすぐに使用できるため、導入を急ぐ場合にもおすすめです。
提供形態を確認
ERPシステムの提供形態には、クラウド型・オンプレミスがあります。提供形態によって仕組みや特徴が異なるため、それぞれの概要を把握した上で自社に合ったものを検討しましょう。
ここでは、それぞれの提供形態についてメリット・デメリットを解説します。内容を確認し、適切な形態のシステム導入を目指しましょう。
クラウド型
クラウド型ERPシステムは、クラウドサービスによってERP機能を提供するシステムです。インターネット接続によってWebページにアクセスすることで、どこからでもERPシステムを利用できます。
クラウド型のサービスではベンダー側のサーバーを利用するため、自社のパソコンやサーバーなどへの設備投資が不要です。またソフトウェアの購入なども必要ないため、初期費用を安く抑えられます。
また、クラウド型ERPシステムは導入を決めてから実際の運用を開始するまでの準備期間が短く、迅速に導入を進められるというメリットがあります。
一方で、クラウド型のサービスは動作性がインターネットの環境に依存してしまう点がデメリットです。回線接続の不具合や停電などが発生した場合は、業務が停止してしまうリスクがあることも考慮しておきましょう。
オンプレミス型
オンプレミス型ERPシステムとは、企業が所有する自社のサーバー上にERPシステムを構築するタイプのものです。オンプレミス型のシステムは社内のローカル接続によってアクセスを行うため、オフライン環境でも使用できるというメリットがあります。
従来のERPシステムは、オンプレミス型による提供が主流でした。そのため、導入実績も多く、すでに運用しているシステムがある場合は、既存の環境を活かして機能をアップデートできます。
オンプレミス型のシステムは自社が必要とする機能を組み込んだ柔軟性の高さが魅力ですが、一から構築を行うため導入費用が高額です。また、維持管理のコストがかかることや、構築の準備期間が長いこともデメリットと言えます。
カスタマイズ性が高いか
標準的な機能を備えたERPシステムをそのまま使用することもできますが、企業の業種や規模によってはカスタマイズや追加開発が必要になる場合があります。
例えば、導入後に新たな部門が設立された場合や、業態の変更があった場合などは業務フローが大幅に変動します。カスタマイズによって、既存のデータを活用しつつ自社に合った機能を追加できます。
カスタマイズ性が高いERPシステムを選ぶことで、必要な機能を柔軟に選択することが可能です。また、使用していない余分な機能の見直しにより、動作性を高める効果も期待できます。
ERPシステムのその他の比較ポイント
ERPシステムを選ぶ際は、特に重要なポイントによってシステムを絞り込んでから、詳細なポイントによる比較検討を行うのがおすすめです。
担当者との相性や、セキュリティ・サポートなどのサービスなども確認しましょう。ここでは、比較検討におすすめな4つのポイントについて詳しく解説していきます。
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ERPシステムのその他の比較ポイント
UIや操作性を確認
ERPは基幹業務に関連する多様な機能を備えているため、操作性の良し悪しによって作業効率が大きく変動します。特に管理画面の見やすさとわかりやすいインターフェースは重要なポイントです。
操作方法が複雑なシステムは操作ミスが起こりやすい上に、操作方法の確認などに時間とコストがかかってしまいます。本来業務を行うべき時間がシステムの操作に費やされてしまい、業務効率の低下を招きます。
ERPシステムはさまざまな部署の担当者が編集権限を共有している場合があるため、なるべく多くの担当者が操作性を確認し、誰にとってもわかりやすいシンプルな構造のものを選ぶのがおすすめです。
セキュリティ対策は万全か
ERPシステムには、企業の基幹業務に関わるさまざまなデータが集約されています。そのため、サイバー攻撃が発生した場合の被害は深刻です。また、外部からの攻撃だけでなく、内部の従業員による不正な閲覧やデータの取得などのリスクもあります。
ERPシステムが保有するデータを保護するためには、セキュリティ対策が充実したシステムを選ぶことが重要です。自社でセキュリティポリシーを定めている場合は、ポリシーに則った運営が可能かどうかも確認しましょう。
サポート体制は充実しているか
ERPシステムの導入を検討する際は、ベンダーによる導入支援や運用フォローの有無などを確認しましょう。使用中に操作に関する疑問が生じた場合や、予期せぬトラブルが発生した場合には、サポートを受けることで早期の解決が可能になります。
サポート範囲・問い合わせ方法・対応時間などは商品によって異なるため、導入前に確認しておくのがおすすめです。
無料トライアルがあるか
無料トライアルを活用することで、導入後のスキームや起こりうる問題点などを具体的にイメージできます。これにより、導入を検討しているERPシステムが自社のニーズに合っているかの判断が可能です。
システムの費用や機能などは事前に把握できますが、実際の使い勝手や操作性は試してみるまでわかりません。導入後のミスマッチやトラブルを回避するためにも、無料トライアルを設けているシステムが望ましいと言えます。
おすすめのERPシステム11選
GOOD
ここがおすすめ!
- ITやコンサル、イベント・広告業界と言った売上原価が変動する案件に対応
- 誰でも簡単に使える見やすいUIで導入後も安心
- 案件ごとに各種データを集約しており、ダッシュボード上で手早く数字管理が可能
MORE
ここが少し気になる…
- 在庫管理や人事関連業務には非対応
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ここがおすすめ!
- 見積りから入金管理までメーカー向き機能を多数搭載
- 「オプション機能」や「ファンクションブースト」によりニーズに合わせて使える
- 社内連絡ツールとしても便利なトークボードを標準装備
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ここが少し気になる…
- スペック表や詳細料金は問い合わせが必要でひと手間かかる
GOOD
ここがおすすめ!
- 電子マネーやPOSレジはもちろん、勤怠や人事といったさまざまなサービスとの連携が可能
- AIを搭載しており、「自動入力」「自動仕訳」でらくらく
- 会計・確定申告・請求書・経費など、自社にあわせたニーズで使える
MORE
ここが少し気になる…
- 会計や人事メインであれば使いやすいが、その他の機能をメインで扱いたい場合には連携や他サービスを併用する必要がある
GOOD
ここがおすすめ!
- 英語にも対応しており、貿易からIT・家具といったさまざまな業種に導入しやすい
- 「オールインワンERPパッケージ」で時間もコストも無駄なくスピーディーに完結
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ここが少し気になる…
- 検索の精度が低く、日本語での検索がうまくヒットしない場合がある
GOOD
ここがおすすめ!
- 「日本製」のERPパッケージかつ、製造現場を知りつくした知識を活かしている
- シンプルかつ無駄のない機能を搭載し、高い評価を得ている
- 事業や施設の拡大時にも対応可能
MORE
ここが少し気になる…
- 詳細価格は問い合わせが必要で、導入には最短でも6か月かかる
GOOD
ここがおすすめ!
- 関連コストの紐づけが行えて収益の見える化を実現
- 受注前の見込み段階からデータを一元管理できるため、売上利益の予測にも便利
- システムの統合により業務効率もアップ
MORE
ここが少し気になる…
- 機能の不足を感じたり、操作性の悪さを感じる場合がある
GOOD
ここがおすすめ!
- 個人のモチベーションを上げて企業の生産アップにもつながる
- 販売・購買管理や人事労務管理をはじめ、決算会計管理や旅費経費生還管理といった幅広い業務をカバー
MORE
ここが少し気になる…
- ERP・PSA・CPM・TMの4種類を利用する場合はそれぞれ契約が必要になる
GOOD
ここがおすすめ!
- インジケーターで経営状況を把握でき、管理職向け資料としても
- 営業支援や集客ツール・グループウェアといったあると便利なシステムを搭載
- 人事給与をはじめ、会計財務・販売・在庫の管理もマルチに行える
MORE
ここが少し気になる…
- 初期費用が必要になるため、予めまとまった予算を用意する必要がある
GOOD
ここがおすすめ!
- 銀行報告書・支払・照合といった「銀行業務」も行える
- 見込み客を「顧客」に変えられるようなマーケティング活動の管理や分析が可能
- レポート作成のカスタマイズ性がよく、多方面から分析できる優れた機能が魅力
MORE
ここが少し気になる…
- 初期費用や月額費用は問い合わせる必要があり、価格帯をすぐに知りたい方には不便
GOOD
ここがおすすめ!
- 販売・購買・勤怠・経費といった、必要な機能ごとの料金設定になっており、無駄なく選択可能
- 経営分析やアウトプットにも便利なグラフツール・データ集計が利用できる
MORE
ここが少し気になる…
- 全ての機能を利用したい場合には割高になる可能性も
GOOD
ここがおすすめ!
- 英語だけでなく中国語や日本語をはじめ約20か国語に対応
- 全世界6,000拠点以上の実績がありグローバルな業界業種にも扱いやすい
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ここが少し気になる…
- 中堅かつ組立製造業向けのシステムのため、それ以外の企業の場合扱いにくさがある可能性も
ERPシステムの導入の仕方と注意点
ERPシステムの導入には総合的な判断と慎重な計画が必要になります。自社の抱える課題を整理し、導入体制を整えることが重要です。また、導入後は従業員への研修を行うことでスムーズな運用を目指せます。
ここでは、ERPシステムの導入において特に重要となる注意点を3点取り上げ、詳しく解説していきます。
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ERPシステムの導入の仕方と注意点
自社の課題・要件を整理する
ERPシステムの導入を行う際は、自社の日常タスクを洗い出し、課題を把握しておくことが重要です。業務上の問題点や改善点を整理することによって、必要な機能や導入後の業務フローが明確になり、自社に合ったシステムを選べます。
自社が抱える課題や要件をクリアできないシステムを導入しても得られるメリットは少ないため、慎重に整理しましょう。
人数の増減を考慮する
クラウド型のERPシステムを導入する場合は、人数の増減を考慮してプランを選定しなくてはなりません。システムごとに料金形態は異なりますが、利用人数によって利用料が変動するシステムが多いです。
たとえば、導入時の人数でシステムを導入し、その直後に増員があった場合、特定の人数しかシステムを利用できないといった事態になり、研修をスムーズに進められず、業務の進行にも支障をきたします。
このような事態を避けるためには、人数の変更予定に合わせたシステムやプランを選定するだけでなく、プランや利用人数の変更をこまめに行えるかERPベンダーに確認することも重要です。
費用対効果を確認する
ERPシステムを導入する際は、費用対効果を十分に確認しておく必要があります。費用対効果とは、投じたコストに対して得られた効果のことです。ERPシステムは、一度導入したら長期的に運用されるケースが多いため、活用しやすく無理のない選択が求められます。
そのために重要なのが、機能とコストのバランスです。一般的に機能性が豊富なほど、システムでできることは広がりますが、導入コストやランニングコストが高額になります。まずは、自社の予算を明確に把握して、長期的な視点からシステムを選定しましょう。
導入体制を整える
ERPシステムの導入によって基幹業務が集約されると、経営に関するさまざまな情報が一元化されます。これにより、関係部署の業務体制に大きな変化が生じます。
全社的な業務フローの変更に対応するためには、業務規定の整備やセキュリティポリシーの改定などによって体制を整備しておく必要があります。導入後の運用をスムーズに行うためにも環境の整備を行い、導入による業務負荷を最小限に留めましょう。
既存システムとの連携性を確認する
会計ソフトや人事管理システム・労務管理ツールなど、自社で既に活用しているシステムがある場合は、ERP導入後にこれらの既存システムを置き換えるのか、連携させるのか、予め検討しておく必要があります。
ERPシステムは、基幹システムを意味する企業の根幹を担うシステムです。導入後にトラブルが発生しないよう、既存システムと連携させたい場合は、事前に連携の可否や連携方法をよく確認した上で、導入を決めましょう。
従業員への研修
ERPシステムの導入効果を最大限に引き出すためには、従業員にシステムの導入理由やメリットを周知し、理解を得ることが重要です。新しいシステムへの抵抗感を軽減することで、導入をスムーズにする効果が見込めます。
ERPシステムでは企業秘密に該当する情報を多く取り扱うため、従業員に対するセキュリティ研修も必要です。不正アクセスや情報漏洩に関する教育を実施し、各種規定やセキュリティポリシーなども共有しておきましょう。
また、導入したシステムを効果的に使用するためには、従業員への操作教育も必要になります。基本的な操作方法の指導を行うことで導入後の業務効率が向上します。
まとめ
ERPシステムの導入によって、さまざまな企業資源を一元管理できます。これにより、企業の状態をリアルタイムで可視化でき、スムーズな経営判断が可能です。ERPシステムは基幹業務の多くをカバーできるため、導入によって社内全体の業務を大幅に効率化します。
しかし、業務フローや業務の形態にも大きな変化をもたらすため、システムの選択は慎重に行わなければなりません。ERPシステムにはさまざまなタイプがあり、自社の規模や業種に合った適切なものを選ぶ必要があります。
また、タイプごとに費用面やカスタマイズ性について異なる特徴を備えているため、各タイプの概要を把握した上での比較検討が重要です。自社に最適なERPシステムを導入し、基幹業務の効率化と経営資源の一元管理によるスムーズな企業経営を行いましょう。