おすすめのO2Oサービス8選|選び方や導入時のポイントを解説
Check!
- O2Oサービスは、店舗数や顧客数・必要な機能・実店舗との連携可否を比較検討する
- サービスの操作性やセキュリティ対策、サポート体制も確認しておくと選びやすい
- O2Oサービス導入の際は、自社の課題や導入目的を明確にしてから選ぶのがおすすめ
O2Oとは、オンラインの情報を活用して、オフラインの実店舗に集客を促すためのサービスのことを言います。O2Oサービスの導入を検討する際、選び方に困る場合も多いでしょう。本記事では、おすすめのO2Oサービスと選び方、導入の仕方や注意点などを解説します。
目次
開く
閉じる
開く
閉じる
O2Oサービスで顧客に合わせたマーケティングを行おう
O2Oサービスとは「Online to Offline」の略称で、オンラインの情報を活用した施策を実施し、オフラインである実店舗の集客などにつなげるサービスを指します。O2Oは主にECサイトで利用されることが多いです。
身近なものでは、スマートフォンのオンラインクーポンが代表的です。食事代が割引されるオンラインクーポンを所持していれば、対象のレストランなどで食事をするという気持ちになりやすいでしょう。
また、店舗独自のアプリがあれば、ECサイト・系列店・実店舗とでポイントなどを連携させ、お得な購買行動へとつなげることもできます。このように、O2Oサービスではオンライン上での情報提供によって、顧客行動を促す仕組み化を実現します。
O2Oとは?メリット・デメリットとアプリ・サービスの機能や選び方を解説
O2Oマーケティングとは、WEBサイト・インターネット広告・SNSなどのオンラインで情報発信をし、集めた見込み客を実店舗(オフライン)へ誘導して購買を促す施策のことをいいます。本記事ではO2Oサービスの機能やメリット・デメリット、選び方のポイントを解説します。
O2Oサービスが拡大している背景
O2Oサービスの需要が高まった背景には、まずインターネットの普及があります。人々は実際に店舗を利用する前に、PCやスマホで情報収集をします。その際、同じようなサービスを提供する店舗が複数あれば、よりお得で価値のある方を選ぼうとするでしょう。
例えば、似たような価格帯の居酒屋が2つある場合、割引クーポンのある方を選ぶ可能性は高くなります。
またSNSの普及も、O2Oサービスの拡大に影響しています。例えば芸能人が特定の店舗や商品を紹介すれば、ファンが来店する可能性が高まるでしょう。このようにO2O戦略は、
オンラインでの情報をきっかけにオフラインの実店舗利用を促すのに有利とされています。
O2Oサービスの活用例
O2OサービスはECサイトをはじめ、主に以下のようなシーンで活用されています。ここでは、O2Oサービスによりどのような施策が可能か、具体的な例を紹介します。
活用できる媒体 | 施策の例 |
---|---|
ECサイト | 実店舗で使えるクーポンの配布 |
公式SNS | フォロワー向けイベントへの誘致 |
専用アプリ | 実店舗でのアプリ提示によるポイント・特典の付与 |
QRコード | 実店舗で使える割引券のプレゼント |
上記の他、顧客の現在地情報に基づいて周辺で利用できる店舗へ来店を促す、その日限定で使えるクーポンを提供する、といった施策も可能です。アイデア次第で様々な施策を実施し、オフラインでの集客を強化できます。
O2Oサービスは店舗数・機能・実店舗との連携性で選ぶ
O2Oサービスにはさまざまな種類がありますが、選ぶ際に重要なのは、利用可能な店舗数と顧客数・自社に必要な機能の有無・実店舗との連携の可否の3点です。これらのポイントに合わせて、選ぶべきサービスが異なります。
多角的に比較しながら自社に最適なサービスを選ぶことで、導入によって得られる効果が高まるでしょう。次の章から、それぞれのポイントについて詳しく解説します。
【重要なポイント3つ】
- 利用できる店舗数・顧客数を確認
- 自社に必要な機能が揃っているか
- 実店舗と連携できるか
【その他の比較ポイント】
- 顧客・従業員が使いやすいか
- セキュリティ対策が万全か
- サポート体制が充実しているか
O2Oサービス選びで重要な3つのポイント
O2Oサービス選びでは、企業の事業拡大や課題解決につなげるために重要なポイントが3つあります。ここでは、それぞれのポイントの重要性について詳しく解説します。
\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/
O2Oサービス選びで重要な3つのポイント
利用できる店舗数・顧客数を確認
O2Oサービスを選ぶ際、まず確認しておかなければならないのが利用できる店舗数や顧客数です。サービスの多くでは店舗数と顧客数に上限が設けられているため、もし足りなくなってしまった場合は大きな機会損失につながるでしょう。
ただし、上限が高すぎると、実店舗数・顧客数が少ない企業では返って持て余すことになります。そのため、O2Oサービスを選ぶ際には自社の規模をしっかりと把握し、今後の事業拡大を見据えた上で最適なサービスを選ぶことが大切です。
自社に必要な機能が揃っているか
O2Oサービスは、自社に必要な機能が揃っていることが必要不可欠です。O2Oサービスにはさまざまな機能が搭載されていますが、自社が求める機能があることで課題を解決しやすくなり、多くの効果に期待できます。
なお、O2Oサービスを選ぶ際には、自社の課題やニーズを洗い出すことで、必要な機能を把握することができます。特に、以下のような機能があると、O2Oサービスの利便性が高まります。
分析・管理機能
分析・管理機能は、O2Oサービスで取得した顧客データの分析や管理ができる機能です。分析機能があることで効果検証がしやすく、その後のマーケティング活動にも活かすことができます。また、サービスの中には競合の分析や検索順位を測定できるものもあります。
管理機能では、複数の店舗情報を一元管理できます。オンラインとすべての店舗における顧客情報を統合することで、従業員が同じ情報を共有できるため、スムーズな対応と担当者の属人化防止にもつながるでしょう。
外部システム連携機能
O2Oサービスは、外部システムとの連携で活用の幅が広がります。例えば、モバイルオーダーにより実店舗で商品を受け取れるシステムや、スマホ決済によりオンライン上で会計ができるシステムなどが代表的です。
また、CRMツールと連携すれば、より顧客一人ひとりに合ったサービス提供も可能になるでしょう。なお、どのような外部システムと連携する機能が備わっているかは、O2Oサービスによって異なります。
したがって、自社ですでに利用しているシステムや、今後の導入を検討しているシステムがある場合は、連携できるO2Oサービスを選ぶのがおすすめです。さらに、O2Oサービスの特性を考慮しつつ、自社の既存システムを見直すこともできます。
実店舗と連携できるか
O2Oサービスは、実店舗と連携できるかどうかも重要なポイントです。在庫状況や予約状況などをリアルタイムに把握することで、迅速な顧客対応ができます。例えば、クーポンを利用する際に実店舗と連携していれば、スムーズに対応が可能です。
またO2Oサービスの中には、位置情報を利用して実店舗の近くにいる顧客に広告を配信する機能を搭載したものもあります。顧客に訪問を促して利用につなげられるため、実店舗と連携することで集客の可能性が広がります。
O2Oサービス導入のメリット
企業はO2Oサービスを導入することで、いくつかのメリットを得ることができます。特に、自社に適したサービスの選定によって、以下のようなメリットを得られます。
効果的な新規顧客の獲得につながる
O2Oサービスの最大のメリットは、新規顧客の獲得につなげられる点です。例えば、ECサイト・SNSをはじめとしたオンライン上で、自社ニーズに適したターゲット層にアプローチを行います。
そして、自社独自のアプリやクーポンのインストール・獲得を促すことで、実店舗への来店へと結びつけることができます。また、来店ポイントや次回から使える割引クーポンなどを併用することにより、リピーターの獲得にも貢献します。
リアルタイムな事業戦略の立案が可能
O2Oサービスを利用することで、オンライン上でのデータ収集が容易に行えます。さらに、オフラインにおける顧客の反応や満足度を考慮しながら、リアルタイムな事業戦略を立案することが可能です。
具体的には、オンラインで投稿された口コミ・レビューを参考に、迅速なオフラインへの修正・改善が実行できます。これらにより、市場の急な変化にも対応しやすくなり、競争力の強化にも寄与します。
O2Oサービス選びのその他の比較ポイント
O2Oサービスを選ぶ際には、重要な比較ポイント以外にも抑えておきたいポイントがあります。さらに多角的な見極めを行い、自社と相性の良いサービスを選びましょう。ここでは、O2Oサービス選びにおけるその他の比較ポイントを紹介します。
\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/
O2Oサービス選びのその他の比較ポイント
顧客・従業員が使いやすいか
O2Oサービスは、顧客と従業員の双方が使いやすい操作性のものを選びましょう。顧客がオンライン上でスムーズに操作できることで、購買行動の促進と満足度の向上につながります。対して操作性の悪さからストレスを感じると、購買を諦めることもあるでしょう。
また、サービスの管理を行う従業員は、顧客対応時にスムーズなシステム操作を行うことが求められます。操作性の向上は業務の効率化やミスの防止にもつながるため、使いやすさを重視することが大切です。
セキュリティ対策が万全か
O2Oサービスは多くの顧客情報を取り扱うため、万全なセキュリティ対策を実施する必要があります。仮にセキュリティ対策が不十分な場合は、情報漏えいや不正アクセスなどの被害に発展するリスクがあります。
顧客情報の中には支払情報も含まれるため、情報漏えいは顧客に多大な迷惑をかけるだけでなく、企業としての信頼の低下や賠償責任を問われることもあるでしょう。
したがって、機密情報である顧客情報を守るためには、適宜アップデートが行われているかなどを確認し、セキュリティに関する対策に力を入れているサービスの選択がおすすめです。
サポート体制が充実しているか
O2Oサービスを比較する際は、サポート体制が充実しているかにも着目しましょう。万が一トラブルが発生した場合、即時対応が必要な場合があります。そのため、事前にサポート範囲をチェックし、どのようなサポートが受けられるかを把握しておくことが大切です。
また、チャット・メール・電話といった問い合わせ方法なども、万が一の場合を想定してどの方法が自社に適しているかを確認しておく必要があります。その際、サポートが必要な状況をシミュレーションしつつ比較検討することがおすすめです。
おすすめのO2Oサービス8選
GOOD
ここがおすすめ!
- 通話終了後にはSMSでキャンペーンの告知や追加情報・会員登録の情報などを自動送信できる
- 通話録音機能により性別の判定し、会話内容もAIによって自走判定が可能
MORE
ここが少し気になる…
- 電話問合せに対する測定がメイン機能となっており、その他の分析や運用をしたい方には不向き
GOOD
ここがおすすめ!
- 「初期登録料・月額費」が無料で利用できる
- さまざまな種類や規模のイベントに対応
- アクセス解析やグループ機能も搭載し、より効果的に集客が行える
MORE
ここが少し気になる…
- 定額課金プラン・有料チケットや抽選機能などは有料オプション扱いになる
GOOD
ここがおすすめ!
- 登録料や手数料が無料で利用でき、手軽に始められる
- チケットはキャンセル待ち・枚数指定・種類の増加といった細やかな管理が可能
- スマホに対応しており、場所を選ばず利用できる
MORE
ここが少し気になる…
- 無料版だと機能がかなり限定されており、集客や便利機能を重視したい場合はプロ版への契約が必要
GOOD
ここがおすすめ!
- 資金を継続的に得られる「定期課金制機能(サブスクリプション)」に対応
- 複数チケットを扱えるため、早期割引や学生向けといったさまざまな価格・種類を販売できる
- 「キャンセル待ち」を備え、完売後でもビジネスチャンスにつなげられる
MORE
ここが少し気になる…
- 出席率を上げられる「前払い」機能は少額の手数料が発生
GOOD
ここがおすすめ!
- 「コンテンツ」「行動履歴」「EC」「アプリ」などを統合管理できるクラウドサービス
- 機能を組み合わせて使えるため、自社のニーズに合わせて柔軟に使える
MORE
ここが少し気になる…
- あくまでも統合管理がメインで、具体的な金額は問合せが必要
株式会社Yanolja F&B Solution JAPAN
dodo point
GOOD
ここがおすすめ!
- スマホ・アプリ・ポイントカード不要でポイントを貯めたり使ったりできる!
- 前月との比較が可能で、顧客管理や店舗管理も行える
- 店舗タイプにあわせてポイントの付与方法や売上向上のアドバイスを得られる
MORE
ここが少し気になる…
- あくまでもポイントシステムがメインになるため、その他の機能も使いたい方には不向き
コンサーン株式会社
Apple wallet&Google Pay passクーポン発行サービス
GOOD
ここがおすすめ!
- passクーポンを作成でき、URLやQRコードをクリックするだけでスマホの基本アプリに保管!
- LINE・X・Facebookといったアプリへの連携も簡単に行えて集客や売上アップにも
MORE
ここが少し気になる…
- 一旦ウェブブラウザを通してpassクーポンを作成する手間があり、保管できるサービスが「Apple wallet」「GooglePay」と限られている
GOOD
ここがおすすめ!
- 100店舗まで利用できるため、複数店舗運営している場合にもぴったり!
- 事業会社であれば「無料プラン」の利用が可能
- 「ローカロSEO」のコンサルも提供しており、不慣れでもサポートに頼りながら運用できる
MORE
ここが少し気になる…
- 店舗数により料金が変わり、プラン全体の料金詳細も問い合わせる手間がある
O2Oサービスの導入の仕方と注意点
O2Oサービスを導入する際は、注意しておきたい点がいくつかあります。事前に注意点を意識しておくことで、導入後の失敗リスクを低減することが可能です。ここでは、O2Oサービスの導入の仕方と注意点を解説します。
\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/
O2Oサービスの導入の仕方と注意点
自社の課題や導入目的を明確にする
O2Oサービスの導入前に、自社の課題や導入目的を明確にしましょう。なぜなら、課題や目的によって必要な機能が異なり、選ぶべきサービスにも違いがあるからです。自社の課題に合ったサービスを導入することで、効果を最大限に発揮できます。
例えば、イベントやフェスの集客をスムーズに行いたい、実店舗の集客を強化したいなど、企業によってサービスを導入する目的は異なるでしょう。そして、各サービスが持つ強みもそれぞれ異なるため、特性を調査した上で導入することが大切です。
コストが予算内に収まるか確認
O2Oサービスを導入する際は、コストが予算内に収まるかを確認しましょう。O2Oサービスの運用には、初期費用・月額費用・オプション費用などのコストがかかるため、料金体系の確認・試算を行い、トータルコストと予算が見合っているかの確認が必要です。
また、自社がサービスを利用することで得られる利益を含めた、費用対効果を見極めることも大切です。不要な機能のために無駄なコストをかけないよう、必要な機能の洗い出しが求められます。
適切なプロモーションを検討する
O2Oサービスを導入する際は、適切なプロモーション内容を検討しておく必要があります。それは、自社の特徴によって最適なプロモーション方法が変わるためです。
自社のサービスや商品に合ったプロモーションを行わないと、サービスを導入しても最大限の効果を得ることが困難になります。例えば、イベントやフェスの集客をするためにECサイトでプロモーションを行っても、あまり効果は感じられないでしょう。
したがって、自社サービスや商品の特徴、競合のプロモーション方法などを調査し、効果的なプロモーションを実施することが大切です。
まとめ
O2Oサービスはオンラインでのマーケティング施策により、実店舗やオフラインイベントの集客につなげることができます。スマホの普及と合わせ、オンラインクーポンや店舗アプリ、SNSなどを活用したさまざまな手法のプロモーションが行われています。
効果的にO2Oサービスを活用するためには、利用可能店舗数や顧客数・自社に必要な機能・外部システムとの連携性を確認した上で、導入するサービスを決めるのが重要です。そして、自社の規模や課題、既存システムとの相性などを見極めます。
その他にも、万が一のトラブルに備えて、セキュリティ対策やサポート体制などが、自社の運用方針と合致しているかどうかも比較することが大切です。自社のプロモーションに最適なO2Oサービスを選び、集客力の強化や顧客満足度の向上につなげましょう。