eラーニングの種類を徹底解説|研修内容・テーマ別のおすすめを紹介

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  • eラーニングの導入を成功させるためには、eラーニングの種類別での理解が大切
  • eラーニングの種類は、提供形態・対応端末・コンテンツ内容によって分けられる
  • eラーニングを選ぶ際は、目的に沿った機能の有無やセキュリティについても確認する

企業研修にeラーニングを導入する企業が増えています。eラーニングは、提供形態や対応端末、コンテンツ形式などにより種類が分けられます。本記事では、eラーニングの種類と選び方について解説し、研修内容やテーマ別でのおすすめのコンテンツを紹介します。

目次

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  1. eラーニングの始め方
  2. eラーニングを検討するならこのサービスがおすすめ
  3. eラーニングシステムとは
  4. eラーニングの種類
  5. eラーニングのコンテンツ形式の種類
  6. eラーニングの提供形態の種類
  7. eラーニングの対応端末の種類
  8. 研修内容別eラーニングコンテンツ例
  9. テーマ別eラーニングコンテンツ例
  10. eラーニングの活用法を紹介
  11. eラーニングシステムの選び方
  12. eラーニングシステムを導入する際の注意点
  13. まとめ

eラーニングの始め方

感染症の拡大や働き方に関する考えの推移に伴い、変化した「学び」のスタイルにも対応するため、自社の研修形式やスキルアップに適応したeラーニングシステムの選定が求められます。

eラーニングシステムの多くは資料請求をすることで、運用を開始できます。これは公式サイトから検討した場合も同様です。本サイトでは複数のサービスをまとめて比較・資料請求することができます。資料請求は無料なので、複数の製品を比較して自社に最適なeラーニングシステムを選びましょう。

eラーニングを検討するならこのサービスがおすすめ

企業の規模に合わせた料金体系でリーズナブルに導入できる「LearnO」

Mogic株式会社

LearnO

Mogic株式会社

LearnO

規模に合わせた料金体系!少人数から大人数の企業におすすめ

業界最安値とも言われるリーズナブルな価格設定で、誰でも使いやすくカスタマイズ性の高いeラーニングシステムなら、LearnOの導入がおすすめです。

出典:LearnO

GOOD
ここがおすすめ!

  • 企業の規模に合わせた料金体系があり、どれだけ費用が掛かってくるか予算を立てやすい
  • 年に4回以上のアップデートが行われており、PCの最新のOSにも対応できる
  • デザインの選択やロゴの登録が可能で、オリジナル感ある資料が作れる

MORE
ここが少し気になる…

  • 教材は自社で作成する必要があるため、1から始める場合は時間や労力が掛かる可能性も

教育・企業研修の現場を低コストで受講しやすい環境に整えられる「Pholly」

Mogic株式会社

Pholly

Mogic株式会社

Pholly

月額2万から!保管場所にも悩んでいる教育機関におすすめ

学修記録をシステムのクラウド上で可視化し、さまざまな教育現場・企業研修で煩雑化する作業の利便性を高めるなら、Phollyの導入がおすすめです。

出典:Pholly

GOOD
ここがおすすめ!

  • 共有機能やコミュニケーション機能なども備え、オールインワンで使える
  • 100ユーザーまで月額2万円からと、低コストで導入できる
  • 学生から教員まで、年齢問わず扱いやすいシンプルな機能と画面

MORE
ここが少し気になる…

  • 動画配信はオプション扱いで、ライトプランでは一部利用できない機能がある

実践トレーニングまでできる講座があらゆる業界にフィットする「Smart Boarding」

株式会社FCE

Smart Boarding

株式会社FCE

Smart Boarding

目指したい社員教育を実現!OJTや研修など社員教育に悩んでいる企業におすすめ

出典:Smart Boarding

GOOD
ここがおすすめ!

  • 内定者・新人教育からリーダー・管理職育成まであらゆるシーンで活用
  • 属人化を防いでいつでも何回でも学習できる環境を実現
  • 自社オリジナルコースの作成や学習進捗管理も行える

MORE
ここが少し気になる…

  • 電話やメール相談、教育プログラム設計といった手厚いサポートを受けられるのは「充実サポートプラン」のみ

グローバル人材の育成講座導入には「Reallyenglish」

株式会社EdulinX

Reallyenglish

株式会社EdulinX

Reallyenglish

TOEIC対策も!豊富なコースでビジネス英語を習得したい方におすすめ

ネイティブ英語教師によるオンラインレッスンなど幅広いコースから選択し、グローバル人材の育成を行うなら、Reallyenglishの導入がおすすめです。

出典:Reallyenglish

GOOD
ここがおすすめ!

  • 「総合力向上」「スピーキング」「ライティング」「TOEIC対策」など、コースが充実!
  • 個々の英語レベルに合わせてカリキュラムを自動で生成するため、効率よく学べる(一部のコース)
  • オンライン英会話は業界内で評判のいい「QQEnglish」が提供

MORE
ここが少し気になる…

  • 期間内にコースを修了しなければならない(別途料金を払えば延長可能)

eラーニングシステムとは

eラーニングシステムとは、インターネットを用いて学習や研修を行えるシステムのことです。パソコンやスマートフォンなどの端末を利用し、オンライン環境下で学習や研修を行います。

企業におけるeラーニングシステムの代表的な利用例として、社内研修が挙げられます。新入社員に対して行われる新人研修に加え、ビジネスマナー研修やコンプライアンス研修など、さまざまな場面でeラーニングシステムが活用されています。

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eラーニングとは?機能やメリット・デメリット、選び方を解説

eラーニングとは、パソコンやタブレット、スマートフォンを使ってインターネットを利用して学ぶ学習形態です。本記事では、eラーニングをよく知らない方のために、eラーニングのメリット・デメリットやeラーニングシステムの機能、選び方を解説しています。

プラットフォームとは

IT分野において、プラットフォームとはソフトウェア・ハードウェア・サービスを運営するための「基盤となる環境」を指します。たとえばOS・データベースエンジン・設定・環境がプラットフォームに含まれます。

プラットフォームは性質に応じて、次のように種類分けされています。

  1. オンラインプラットフォーム:Webサービスを提供するもの
  2. ソフトウェアプラットフォーム:ソフトウェアの使用に必要なもの(OS)
  3. コンテンツ配信型プラットフォーム:多彩なコンテンツを提供するもの
  4. クロスプラットフォーム:特定のOS・ソフトウェアに関係なくアプリを動かすもの

eラーニングシステムを構成する2つの要素

eラーニングシステムは「学習管理システム(LMS)」と「学習教材」の2つの要素で構成されています。2つの主な機能について、簡単に解説していきます。

学習管理システム(LMS)

LMSは、eラーニングを実施するためのプラットフォームであり、受講者・仕様教材の広報管理や受講状況、学習の成果を一括で管理できます。「学習管理システム」「eラーニングシステム」「教育管理システム」などと呼ばれ、一般的にはGoogle ChromeやMicrosoft EdgeをはじめとするWebブラウザを利用します。

下記のように、eラーニングを幅広く運用するための機能が搭載されています。

受講者向けの機能・システムログイン
・コースや成績などコンテンツの閲覧
・インプット・アウトプット学習機能
・テスト・レポート機能
・質問機能
管理者向けの機能・受講者登録・管理機能
・履修登録機能
指導機能・受講履歴閲覧機能
・レポート管理機能
・質問管理機能
教材管理機能・コースの作成・編集
・学習素材割り当て機能

学習教材

eラーニングの教材には写真や文章、動画、問題集など様々なコンテンツがあります。教材の質は受講者の満足度や学習効果を左右するため、eラーニングの重要な要素です。

  1. 資料配布型
  2. アニメーション型
  3. 動画配信型
  4. VRやゲームなど体感型

上記のようなさまざまな形式が用いられ、近年では教材を作成する機能が備わったLMSも登場しています。

eラーニングシステムのメリット

eラーニングを導入することで得られるメリットは主に3つの視点に分類されます。ここでは、eラーニングシステムのメリットについて、管理者・受講者それぞれの目線から詳しく解説します。

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【管理者・受講者】教育の質が均一になる

eラーニングは、受講者全員に同じ内容・質の学習教材を提供できるため、教育の質が均一になるメリットがあります。例えば対面型の講座の場合、同じ教材を使用しても講師によって教え方が異なり、教育の質にバラつきが出ることが考えられます。

講座内容はシステム上で管理できるため、常に教材がアップデートしやすく、質の高いコンテンツを提供し続けられることも大きなメリットです。

また、受講生は内容を理解するまで繰り返し学ぶことができます。自分のペースで学習を進められるため、各々が理解度に応じて学び、公平な教育が可能です。

【管理者】学習の進捗状況やフィードバックを一元管理できる

eラーニングは、受講者の学習状況やテスト結果をシステム上で簡単に管理できます。そのため、誤ってテスト結果や課題を紛失するという心配はありません。

また、データの手入力が不要なため、手間が省ける上に誤入力やフィードバックの対象者を間違えるといったミスの防止にもつながります。システム上の結果がそのまま反映されることで、信頼度も上がります。

eラーニングのテスト結果やアンケートを集計・分析したデータをもとに、教育ノウハウの蓄積や教育施策の改善ができることも期待されています。eラーニングは教育だけではなく、組織力の向上につながることは大きなメリットです。

【管理者】手間やコストを削減できる

eラーニングは集合研修に比べ、コストや手間が抑えられるメリットがあります。集合研修の場合、運営費や外部講師の派遣や研修生の交通費の負担など、準備にコストが掛かります。場所を選ばないeラーニングは、様々な面でのコストカットにつながります

また、対面型である場合、受講者の管理や学習履歴の集計などの業務が発生しますが、eラーニングはシステム上で一括で行うことが可能です。社員の業務を負担できるため、非常に画期的と言えます。

【管理者】素早い情報共有が可能

eラーニングで使用する教材は、システム上のアップデートにより簡単に追加や修正ができるため、素早く情報共有できるメリットがあります。社内マニュアルの変更の変更が生じた場合でも、システムを通じて早い段階で学習させることができます。

社内での情報情報伝達力が上がり、スピード感が出ることで組織全体の生産性の向上も見込めます。

【受講者】職場や自宅で自分のペースで学習できる

eラーニングはスマートフォンなどを利用することで、場所や時間を選ばずに自分のペースで学習できるメリットがあります。不規則な勤務で対面型の講座を受けられない方や、忙しい方でも学習する機会を増やせます。

また、スマホやタブレットで学習できる手軽さから、通勤の移動時間や待ち時間を有効活用できます。学習することがより身近になるため、社員の学習意欲の向上にもつながります。

【受講者】学習の質が向上する

eラーニングは、動画コンテンツの配信やシステムの特徴により、学習の質が向上するメリットがあります。ここでは、学習の質が向上する理由を詳しく解説します。

音声と映像で理解度が深まる

eラーニングでは、動画コンテンツなどを活用することで、紙媒体の教材に比べ理解度が深まります。音声と映像で訴えることにより、テキストや図形より受け取れる情報が多く、細かい表現を伝達しやすいです。

例えば、レジ打ちのような動作を伴う研修をマニュアル化する場合、紙媒体では「テキストを読み、写真でイメージする」という方法で覚えます。映像で動作をそのまま表現すれば、実際の現場をイメージしやすく早期の定着化が図れます。

管理側としても、テキストで分かりやすい表現を考えながら資料を作るより、映像と音声を利用することで業務の簡略化にもつながります。

何度も復習を行える

eラーニングは各々の理解度に合わせて何度も復習ができるため、学習の質が上がります。集合研修は一度きりの受講のため、時間が過ぎると終わったり、再度教えてもらうことが難しかったりします。

そのため、一度受講しても正しく理解できていないことや、浅い知識のまま終わってしまうことも多いです。eラーニングの場合は同じ内容を繰り返して学習できるため、知識の定着度が上がりやすいメリットがあります。

また、繰り返し学ぶことで新たな気づきの発見や、理解度の深化につながることも注目されるべき点です。

【受講者】手軽で継続しやすい

eラーニングは、インターネット環境があれば簡単に学習できるため、継続しやすいメリットがあります。外出する気分にならない時や忙しくて時間を取れない時でも、自宅でPCや移動時間のスマホですぐに学べることで、継続が容易になります。

また、集合研修のように現場に赴く必要がないため、本来移動するために使っていた時間を他の学習に時間を当てることもできます。学習を効率よく行えるため、受講生にとって「学ぶこと」のハードルが低く、ポジティブな印象になることもメリットです。

eラーニングシステムのデメリット

eラーニングシステムの導入には大きなメリットがある一方で、デメリットもいくつか存在します。デメリットに関してもメリット同様に、管理者・受講者の目線に分けて詳しく解説します。

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【管理者・受講者】その場で質疑応答ができない

eラーニングは、ライブ配信を除いてリアルタイムの学習ではないため、その場で疑問を解決できないデメリットがあります。理解が不十分なままでは、不安に感じる受講生も出てくるでしょう。

受講生から問い合わせを受けることの多い内容の把握や、受講生が疑問に感じやすい点の想定はできます。「よくある質問コーナー」のようにコンテンツを作成しておくと、ある程度の問題解決に役立ちます。

質疑応答のために、専用の掲示板やチャットを設置しておくことも方法の1つです。管理者が稼働している時間帯であれば、速やかな対応ができます。分からないことがあれば、まずは確認する場所を設けておくことで、受講生の不満解消にもつながります。

【管理者・受講者】受講者同士の交流が減る

eラーニングは個人で学習するシステムのため、受講者同士が直接関わることはありません。そのため、集合研修でできるような受講者同士の交流ができないというデメリットがあります。孤立しての学習が、モチベーションの低下につながることも考えられます。

最近では掲示板やブログ、SNSなどオンラインでのコミュニケーションツールを組み合わせて、交流を活性化する手法も用いられています。

学習のモチベーションを保つために、時には受講者同士の交流が必要です。オンラインならではのコミュニケーションツールを使用して、デメリットを解消しましょう。

【管理者・受講者】講義を行うための環境が必要

eラーニングで講義を行うためには、インターネット環境と視聴する端末が必要です。受講環境を整えるためには、システムの導入や関連機器の調達などに、コストや時間がかかるデメリットがあります。

会社用の業務端末を導入している場合は、業務端末を通してeラーニングを実施できるよう整備することができます。しかし、受講のしやすさを鑑みると、PCをはじめとしたマルチデバイスに対応させることが求められます。

受講者側は、インターネット環境が整っていないと受講が難しくなります。インターネット環境を求めて移動が発生する場合、講座の内容によっては集合研修のほうがメリットが大きいこともあります。

導入までにかかる時間やコストを想定し、あらかじめ計画することで予想とのギャップを埋めましょう。

【管理者】eラーニング教材の制作にコストや手間がかかる

eラーニングは配信する学習教材を作る必要があるため、コストが掛かります。分かりやすく充実したコンテンツにするためには、作成技術も求められ、それなりに手間がかかります。

一度作成すれば何度も繰り返し使用が可能ですが、コンテンツ内容によってはまめに改正が必要です。例えば、コンプライアンスや法令に関わることは、法改正により随時更新が必要であり、eラーニングでは逆に手間がかかる可能性もあります。

eラーニングで配信する学習教材は、自社の社員規模や運用に割ける人員を加味して、内容ごとに運用方法を検討しましょう。

【受講者】モチベーション維持が難しい

eラーニングは好きなタイミングで学習できる魅力がありますが、逆を言えばモチベーションを保つことが難しくなるデメリットがあります。

集合研修とは違い、進め方が各々のペースに任されることになります。自ら学習意欲を持って取り掛からなければならないため、やる気が起きないと受講しないままドロップアウトにつながることもあります。

管理者は、受講者が交流できる機会を作るなど、モチベーションを維持するための対策方法を考えることが必要です。また、受講を促すための通知表示や期限の周知も、学習意欲を促す効果があります。

【受講者】実技の習得が難しい

eラーニングは学習コンテンツを視聴するため、映像や音声によるイメージはできますが、実技の習得は難しいことがデメリットの1つです。道具などを用いた実技の習得は、口頭で説明することが難しいです。

特に高度な知識が必要なことや取り扱いに注意を要する操作は、eラーニングのみでは不十分と言えます。eラーニングを使用するにしても、場合によってはコンテンツだけでは学べない部分の補完教育が必要です。

集合研修の前の自己学習や、実技研修と組み合わせて一環の研修内容にするなど、eラーニングを上手く活用することもできます。eラーニングで学んだことは、現場で説明する必要がなくなるため、研修にかかる時間を減らすことも可能です。

eラーニングはただ学習させるだけではなく、内容に合わせて柔軟に使いこなすことが求められます。

eラーニングの種類

eラーニングの種類は主に4タイプに分類されます。それぞれの特徴を把握し、自社に合ったeラーニング選びの参考にしましょう。

種類目的
汎用型・特定の分野に特化しない一般的なコンテンツを幅広く提供
・新入社員研修や職種別研修などに適している
・教材や研修環境が整っていない企業にもおすすめ
特化型・専門分野に特化したコンテンツを提供
・専門機関に適した管理機能も搭載(医療・看護現場など)
・企業の情報セキュリティ意識の向上にもおすすめ
自社・サービス内コンテンツ活用型・サービス内の豊富な教材を利用できる
・自社の既成教材をアップロードして利用するタイプも
コンテンツ作成型・動画やPowerPointでの教材作成が強み
・提供教材がアレンジ可能なものも
・自社独自の知識やスキル共有におすすめ

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汎用型

汎用型のeラーニングは、特定の分野や業種に限定せず、幅広い分野のコンテンツを提供しているのが特徴です。新入社員向けのビジネスマナー講座や管理職向けのマネジメント講座、部門・業種別のコンプライアンス講座など多彩なコンテンツがあり、幅広い層の学習・研修に対応します。

研修教材や講師を自社で準備するのが難しい場合や、ビジネスマナーなど一般的な内容の講座を利用したい場合におすすめです。

特化型

特化型のeラーニングは、特定の分野や業種に特化したコンテンツを提供しているのが特徴で、情報セキュリティ・IT関連など専門分野の知識や技術を学ぶのに最適です。特化型のeラーニングは病院や教育機関など、さまざまな組織で活用されています。

専門分野に関する高度な知識が学べる教材を自社で作成するのが難しい企業や、特定分野の学習を集中的に行って研修の効果を高めたい企業におすすめです。

自社・サービス内コンテンツ活用型

自社・サービス内コンテンツ活用型のeラーニングシステムは、自社もしくはサービス内の既存コンテンツを使用して学習できます。自社で作成した教材は豊富にあるものの「従業員の学習状況が把握できず効率も上がらない」という悩みを抱えている企業におすすめです。

従業員の学習管理にあわせ、教材資料・共有スキルなどもまとめて一元管理が可能になります。

サービス内コンテンツをメインに活用するタイプでは定額制サービスもあり、コストを抑えながら個々に合わせたスキルアップが後押しできます。部署を跨いでの利用や、階層別に学習を取り入れたい場合に最適でしょう。

コンテンツ作成型

コンテンツ作成型は、自社でのコンテンツ作成や運用を支援します。教材の作成に必要なテンプレート・資料・AI字幕機能など豊富なツールが搭載されており、初めての教材作成も手軽に行えます。コンテンツの配信機能や評価機能、アクセスログ管理機能等はコンテンツの運用面もサポートしてくれるでしょう。

動画データをはじめPowerPoint・Wordなどの既成資料を教材として利用することもできるので、研修の準備時間短縮もかないます。

eラーニングのコンテンツ形式の種類

eラーニングのコンテンツ形式は、主に5種類あります。以下では、eラーニングのコンテンツ形式の種類について詳しく解説します。

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eラーニングのコンテンツ形式の5つの種類

  1. 資料アップロード形式
  2. アニメーション形式
  3. 動画講義型
  4. 漫画形式
  5. VR形式

資料アップロード形式

資料アップロード形式とは、テキスト文書や資料など静的コンテンツを教材として利用しているものです。独学で参考書や専門書を読んでいるような感覚で学習でき、受講者は自分の学習ペースに合わせて映像を止め、メモを取ったり資料を見たりできます。

参考書・専門書を読んで学習するのが苦にならないタイプの人には、この形式での学習は向いています。しかし、読書の習慣がない人では、文章を読み続けるのが苦痛になり学習への意欲が低下しやすいのがデメリットです。

文書を読み続けるのが苦手で、1つのコンテンツをまとめて見るのが困難な場合は、学習時間を短く設定する・章ごとに区切って視聴するなど、苦にならない範囲で学習を継続する工夫が求められます。

アニメーション形式

アニメーション形式とは、アニメーションを活用し、具体的でわかりやすい映像を教材として採用したものです。親しみやすいキャラクターが登場し、子供でも視覚的にわかりやすいコンテンツも多数存在します。

音声や映像を駆使し、受講者を飽きさせない工夫がされていて、学習のモチベーション維持にも役立ちます。難しい内容を入門者にわかりやすく解説するコンテンツが多く、学校教育の場や企業で広く利用されています。

学習は大変なもの・辛いものというイメージを払拭し、学習に取り組むハードルを下げることが可能です。

動画形式

動画形式とは、講師の講義動画・ライブ配信などの映像コンテンツを教材として使用しているもので、企業研修などで最も用いられている形式です。

動画形式では講師の実際の講義風景を見られるため、臨場感があり集団研修に参加しているような感覚で受講できます。また、画面を分割して板書・資料・スライドなども同時に映し出すため、講師の板書の文字が小さくて見えづらいというデメリットが解消されます。

ライブ配信では、シナリオ通りに読み上げるのではないリアルな講義が体験でき、学習意欲も高まります

漫画形式

漫画形式とは、漫画やイラストなどの絵を教材に盛り込んだものです。イラストやセリフを用いて解説し、抽象的で複雑な項目を誰にでもわかりやすく示すことが可能です。

ストーリー仕立てになっているため、初学者でも興味を持って楽しく学べます。また、キャラクター同士がQ&A形式で対話しているものも多く、学習中に感じた疑問点をある程度解決できます。

イラストや図解が多く専門用語もあまり多くないため、学校教育や新入社員研修の場では多くの受講者の興味が引ける漫画形式のeラーニングが向いています。

VR形式

VR形式は、VR技術を活用した教材を用いています。VRはVirtual Realityの略語で、仮想現実という意味です。VRヘッドセットを装着してコンテンツを視聴することで、受講者は仮想現実のストーリーに入り込み、臨場感溢れる学習体験が得られます

VR形式は限りなくリアルな状況や環境を投影し、実際の経験に近い効果を受講者にもたらします。映像が立体的に見えるため、手術などの技術を学ぶツールとしても有効です。

eラーニングの提供形態の種類

eラーニングの提供形態には、オンプレミス型(イントラネット型)・クラウド型の2種類があります。以下では、それぞれの特徴について解説します。

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eラーニングの対応端末の2つの種類

  1. オンプレミス型(イントラネット型)
  2. クラウド型

オンプレミス型(イントラネット型)

オンプレミス型とは、企業が自社内にサーバーを設置してeラーニングシステムをインストールし、自社で運用するタイプです。オンプレミス型のeラーニングシステムでは、管理や設定など自社に合わせてカスタマイズできるのが特徴です。

自社でサーバーを管理するため、システムの安定性を高められ、データの漏えいや不正アクセスのリスクを低減できるメリットがあります。

しかし、サーバー設置費用などの初期費用が高額になりやすく、システムの管理・更新・メンテナンスなどは全て自社で行わなければならない点がデメリットです。

クラウド型

クラウド型とは、インターネット上のサーバーに置かれたeラーニングコンテンツを利用するタイプです。クラウド型はシステムの管理や設定をベンダー側が行ってくれるため、自社でそれらの作業を行う必要がありません。

クラウド型は受講者数や受講時間によって利用料金が変わるため、少人数の企業ではクラウド型を利用するとコストを抑えられます。自社にサーバーを設置する必要がないため、初期費用を抑えられるのもメリットです。

eラーニングの対応端末の種類

eラーニングが対応する端末には、PC対応とスマホ・タブレット対応があります。以下で、それぞれについて解説します。

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eラーニングの対応端末の2つの種類

  1. PC対応
  2. スマホ・タブレット対応

PC対応

eラーニングシステムでスタンダードなのが、PC対応です。学校の授業や企業の研修でeラーニング教材を再生する場合に、一般的に用いられています。スマホ・タブレットよりも画質が良く、大画面で文字が見やすいため目が疲れにくいメリットがあります。

ただし、PCがある場所でしか学習できないため、利用できる場所が制限されてしまいます。そのため、希望者にはノートPCを貸与したりインターネット環境を整備するなどの配慮が必要です。

スマホ・タブレット対応

モバイルデバイスの普及に伴い、近年ではスマホ・タブレット向けに最適化されたeラーニングコンテンツが多数登場しています。PC対応では、PCがある場所でしか学習できませんが、スマホ・タブレット対応なら好きな時に好きな場所で自由に学習することが可能です。

スマホ・タブレットの小さな画面でも見やすく操作しやすいように画面サイズ・タッチ操作が最適化されているため、スマホ・タブレットでも快適に視聴できます。

視聴し放題のeラーニングサービスを利用すれば、社員の知的好奇心を刺激し、向上心・向学心を持ち続けられる人材の育成に繋がります。

研修内容別eラーニングコンテンツ例

企業研修向けのeラーニングコンテンツは、階層別で研修内容が異なります。以下で、eラーニングコンテンツについて研修内容別に紹介します。

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研修内容別eラーニングコンテンツの3つの例

  1. 新入社員研修向け
  2. 中堅社員研修向け
  3. 管理職研修向け

新入社員研修向け

新入社員研修向けのコンテンツには、新入社員がこれから社会人として働く上での心構えやビジネスマナー、WordやExcelなど業務上必要なソフトの基礎的な操作方法などがあります。

新卒採用を行なっているほとんどの企業では、新入社員研修を行っています。社員として勤務するにあたり、最低限知っておいてもらいたい社会常識やスキルを指導するのに、それらのeラーニングコンテンツは有効です。

中堅社員研修向け

入社から数年の中堅社員には、専門職として個人の技術を高めようとしている人もいれば、今後は管理職として後輩の指導にあたっていく人もいます。そのため、それぞれに合った研修が必要です。

中堅社員向けのコンテンツには、例えば専門領域の知識を深めるコンテンツの他、リーダーシップ・タイムマネジメント・プロジェクトマネジメント・マーケティングなどがあります。

管理職研修向け

管理職レベルでは、中堅社員よりさらに上のレベルの学習が必要です。部下を指導するスキルのほかにも、幹部クラスになれば会社のトップと話し合うために会社組織や経営についての知識も必要になります。

管理職研修向けのeラーニングコンテンツには、チームビルディング・組織マネジメント・ビジョンマネジメント・メンタルヘルス・労務管理のほか、財務の知識などがあります。

テーマ別eラーニングコンテンツ例

eラーニングには、研修に役立つさまざまなテーマのコンテンツが用意されています。以下では、ビジネスマナー・マーケティング・プレゼンテーションの3つのテーマ別にどのようなコンテンツがあるかを紹介します。

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ビジネスマナー研修向け

ビジネスマナー研修は、新卒・第二新卒のみならず、接客に携わる受付・営業職などにも必要です。ビジネスマナーの中にも、お客様に好印象を与える身だしなみや言葉遣い、報告・連絡・相談といったビジネス上のルールなど内容は多岐に渡ります。

近年ではオンライン会議が多く行われるようになり、新たなマナーも生まれているため、自社の課題や必要性に合わせてコンテンツを選びましょう。

マーケティング研修向け

マーケティング研修では、マーケティングの基礎知識がない段階での研修か、実践的な内容の研修なのかにより学習すべき内容は異なります。

ターゲットマーケティング・競合分析・プロモーション戦略・顧客サービス・マーケティングリサーチ・マーケティングデータ分析などのコンテンツを、自社の課題と現場が求めている知識を踏まえて選ぶようにしましょう。

プレゼンテーション研修向け

プレゼンテーション技術は、ビジネスをする上で欠かせないスキルです。しかし、業務の中だけでそのスキルを磨くのは困難なため、eラーニングなどで学習し、スキルを習得する必要があります。

効果的なプレゼンテーションの構成方法・プレゼンテーションでの説得力のある話し方・わかりやすいプレゼンテーションの資料作成方法など、項目別で段階的にステップアップできるようなコンテンツを選ぶと、効果的にスキルを身に着けられます。

eラーニングの活用法を紹介

eラーニングのさまざまな種類を解説してきましたが、実際の学習に落とし込む活用法もあわせてご紹介します。

  1. 集合研修と組み合わせて実施
  2. OJTと組み合わせて実施
  3. 紙教材と組み合わせて利用
  4. 仮想の研修会場として利用
  5. LMSで学習状況を一元管理しサポート

eラーニングを単体で活用するのではなく、紙の教材や集合研修、OJTと組み合わせて利用することで学習効率を向上できます。eラーニングの手軽さが逆手となり発生する、他者と学習する一体感や実践する機会がないデメリットを解消できるうえ、コミュニケーションの場も設けられます。

また、eラーニング自体を仮想の研修会場として利用するのも一つの手段です。従来発生していた、研修会場費・資料費・交通費などあらゆるコスト削減がかないます。LMSが備わったシステムであれば、それら学習状況を総体的に管理し、管理者・学習者の双方へより良い学習環境を提供してくれます。

eラーニングを教材として一方的に提供するのではなく、学習者の意欲向上やモチベーション維持を意識した展開をすることで、学習成果に直結することも忘れてはいけません。

eラーニングシステムの選び方

eラーニングシステム選びを失敗しないための重要な比較ポイントを4点紹介します。より詳しく知りたい方は、「【もっと詳しく】eラーニングシステムの選び方」をご覧ください。

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eラーニングシステムの比較ポイント

  1. 教材の種類で選ぶ
  2. 対象人数で選ぶ
  3. 機能で選ぶ
  4. 提供形態で選ぶ

教材の種類で選ぶ

eラーニングシステムには多くの商品が展開されていますが、システムによって利用できる教材の種類はさまざまです。自社で作成した教材を使用したい場合や、職種に応じた専門的な教材を使用したい場合など、用途に合わせて選びましょう。

自社にとって効果の高いeラーニングシステムを導入するためには、ポイントを押さえて検討することが必要です。以下に、教材を選ぶ上での3つの重要ポイントを挙げています。

教材作成の方法

教材の作成方法にはいくつか種類があり、自社でオリジナルの教材を制作するか、ベンダーあるいは他者が提供する教材を使用するかによってシステムとの相性が変わってきます。

自社で作成する場合、参加者に伝えたい内容をピンポイントで押さえた教材を作れます。また、研修に適した教材があらかじめ揃っている会社では、費用的なコストが抑えられるというメリットもあります。

一方で、外部から提供された教材を使用する場合は、内容のチェックや選別などの作業が必要になります。研修内容を指定し外部へ制作を委託する場合はコストがかかるため、費用的な問題も考慮した上で、自社が使用する教材に適合したシステムを選びましょう。

教材の内容

eラーニングシステムが提供している教材は、サービスによって職種や専門領域が異なります。また、特徴や内容によって汎用型と専門分野特化型に分類できます。

汎用型のeラーニングシステムでは、マナー研修・ハラスメント研修・コンプライアンス研修など、多くの企業で一般的に利用される汎用的な教材が多く揃うという特徴があります。基礎的な内容の研修から取り組みたい企業に適していると言えるでしょう。

一方で、専門分野特化型は、ITやセキュリティ技術などの専門的な分野に特化した教材を展開しています。社員教育に専門領域の教材を取り入れていきたい企業に向いており、基礎的な研修を終了した後のステップアップにもおすすめです。

コンテンツの種類

eラーニングシステムで使用するコンテンツには、テキスト・音声・動画などの種類があります。近年では動画によるコンテンツが主流になっていますが、システムによって対応できるコンテンツの種類が異なる場合があるため、注意が必要です。

自社の研修で使用した紙の資料やPDFをアップロードするものや、講師が実際の講義を行う動画タイプのものなど、使用したいコンテンツの種類に合わせたシステムを選びましょう。

対象人数で選ぶ

eラーニングシステムの中には、同時に受講できる人数の上限が定められているものがあります。従来の研修講座に比べると多人数に対応可能な場合が多いですが、企業の規模によっては不足する場合があります。

一般的に、対応可能な人数が多いものは費用が高額になる傾向があります。研修内容によっても参加状況は変わってくるため、実際の利用者数を確認し、人数に合わせた無駄のないプランを選ぶのがおすすめです。

機能で選ぶ

eラーニングシステムには、オンラインの環境があれば場所を選ばず学習を進められるというメリットがあります。一方で、システムの機能性が学習効率に影響を及ぼす場合もあります。学習を進めやすいシステムを導入するために、以下のポイントに注目しましょう。

テスト・アンケート機能

eラーニングでは受講者の反応がわかりにくく、学習内容の定着度の把握が難しいです。ただ研修を実施するだけではなく、効果を定着しやすくするためにテスト機能やアンケート機能を利用するのがおすすめです。

テスト機能では、学習コンテンツの最後に学習内容に関するテストを設問できます。回答によって受講者本人は自分の理解度を把握でき、管理者側は研修効果のフィードバックを得られるというメリットがあります。

また、受講後にアンケートを回収する機能を搭載しているシステムも存在します。参加者本人が自分の言葉で学習内容を振り返ることによって、アウトプットによる知識の定着が見込めます。

コミュニケーション機能

eラーニングによる学習は独学に近い状態になるため、モチベーションの維持が難しいと言われてます。また、行き詰まった時や質問したい時なども1人で解決しなければならず、学習が停滞してしまうこともあります。

受講者同士や受講者と管理者がやりとりできる環境を整えたい場合は、コミュニケーション機能を備えたeラーニングシステムが適しています。コミュニケーションの方法には掲示板・チャット・問い合わせ・FAQなどの種類があり、用途に合わせて選べます。

また、コミュニケーション機能の1つである進捗管理機能では、進捗状況が遅れている受講者をアラート通知し、管理者側から個別にアプローチすることもできます。これによって質疑応答が活発化し、全体的な理解度の向上に繋がります。

外国語対応

外国人従業員がいる場合は、使用言語に対応しているシステムを選びましょう。英語や中国語など一部の外国語にだけ対応可能なものやグローバル企業向けのものなどがあるので、自社に在籍する従業員に合ったものを選ぶことが重要です。

日本人従業員だけが学習できる環境は、平等な労働環境とは言えません。外国人従業員が在籍している企業は、全従業員が平等に学習できるよう外国語対応は必須機能です。

提供形態で選ぶ

eラーニングシステムの提供形態には、オンプレミス型とクラウド型があります。自社のサーバー上にシステムを構築するオンプレミス型に対し、クラウド型ではインターネットによってクラウド上へのアクセスを行うことでサービスを利用します。

オンプレミス型のメリットは、自社にとって必要な機能を柔軟に設定できるカスタマイズ性の高さです。一方で、オリジナルな機能を備えたシステムを構築するため、費用が高額になります。

クラウド型のシステムはインターネット環境とデバイスがあればすぐに利用できる手軽さが魅力です。また、導入コストを安く抑えられる点もメリットの1つです。ただし、既存のシステムを利用するため、機能の拡張性や柔軟性はやや劣ります。

eラーニングシステムの導入方法

以上で、eラーニングシステムの選び方についての着目すべきポイントなどについて解説しましたが、実際に、eラーニングシステムの導入が決定した際の手順や注意点について、具体的に解説します。

1. 自社の課題・学習目的を洗い出す

eラーニングシステム選びでは、自社が必要とする教材・機能が備わっているかが重要な比較ポイントですが、「何のための学習なのか」「自社が必要とする機能とは一体何か」を明確にするために、まずは学習や研修における課題の洗い出しを行います

課題を洗い出すことで、教材の優先度やシステム導入で実現したいこと、つまり導入の目的が見えてきます。欲しい教材・機能に優先順位をつけてシステムの比較を行いましょう。

2. サービスを比較検討する

eラーニングシステムによって教材やプランの内容、機能、料金体系、価格、連携できるサービスなどが異なります。そこで、自社のeラーニングシステムを導入する目的をもとに、最適なeラーニングシステムを選びましょう

導入するサービスを比較検討する際には運用のシミュレーションを行うことが効果的です。初期費用やランニングコストを見積るとともに、費用対効果を見極めましょう

3. テスト運用で導入を判断する

eラーニングシステムは、無料トライアルを利用してテスト運用を行うのがベストです。テスト運用を行うことで、操作性などを実際に体験することができ、システム選定の判断がつきやすくなります。

また、機能面など自社の欲しい要素が備わっているかどうか、操作画面はシンプルなものか、実際に教材を作成してみるのも良いでしょう。実際にテスト運用してからシステムを導入すれば、失敗が少なくなります。

eラーニングシステムを導入する際の注意点

eラーニングシステムを導入する前に、注意点も必ず確認しましょう。注意点も含めてeラーニングシステムを選ぶことでトラブルを回避できるでしょう。

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導入目的を明確にする

システム導入の効果を最大限に引き出すためには、導入目的を明確にしておきましょう。自社の現状の課題を把握し、導入によって得たい効果を洗い出すことで、本当に必要な機能を絞り込めます。

得たい効果や目的を定めておくことでイメージが具体的になり、導入後のミスマッチを防止できます。また、無駄な機能を備えたシステムを選んでしまうリスクも回避でき、適切な費用対効果が得やすくなります。

モチベーション維持の工夫ができるか確認

eラーニングシステムでは参加者一人ひとりが個人で学習を進めるため、集団での学習に比べてモチベーションの維持が難しくなります。モチベーションが低下すると学習を継続できなくなる場合もあるため、サポートできる機能を備えたシステムを選びましょう。

クイズ作成機能を備えたものなら、学習内容をクイズ形式で出題し、楽しみながら知識の定着を促進することができます。また、学習の進捗状況を把握し、受講者に合わせた適切な教材を設定することも効果的です。

個人での学習は相対的な評価がわかりにくく、達成感や充実感を得られにくいという弱点がありますが、これらの機能によってモチベーション維持の工夫を取り入れましょう。

実技学習の場を別途用意する

eラーニングは動画などを視聴して学習するため、資格取得などの知識を増やすといった学習には向いていますが、実技技能の取得には不向きです。動画で技術を見ることはできますが、見るだけでは技術を磨くことはできません。

そのため、医療現場や介護などの技術が求められる場合は、実習など実技学習の場を別で用意する必要があります。

準備期間やコストを確認

eラーニングシステムの課金方式には、従量課金制と定額制の2種類があります。アカウント数や利用人数に応じて金額が変動する従量課金性に対し、定額制は人数に関わらず金額が一定です。

一般的に利用者が少ない場合は従量課金制が有利になるケースが多いです。一方で、人数の多い大企業では定額制が割安になる場合があります。同じ課金制度でも細かいルールや金額が異なるため、自社の利用状況に合わせて適切なコストのものを選びましょう。

また、eラーニングシステムは、提供形態や教材の内容に応じて準備期間が異なります。教材を自社で作成するか外注を行うかにもよりますが、課題の把握・システムや使用教材の選定・管理体制の構築などを考慮し、導入までの期間を見積もっておきましょう。

【もっと詳しく】eラーニングシステムの選び方

eラーニングシステム選びでは上記以外にも、以下のような比較ポイントがあります。自社のニーズを把握し、最適なシステムを選びましょう。

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eラーニングシステムの選び方:その他のポイント

  1. カスタマイズ性で選ぶ
  2. 対応端末で選ぶ
  3. セキュリティ対策で選ぶ

カスタマイズ性で選ぶ

社内教育で使用される教材には、内容のブラッシュアップやカリキュラム設定の見直しなどが頻繁に発生します。必要なタイミングで教材の修正や入れ替えができることは、eラーニングシステムを利用する上で必須の機能と言えます。

システムによっては、カスタマイズの内容に応じてコストが発生するものや修正や追加に多くの手間を要するものがあります。コンテンツのカスタマイズ機能がどれくらいの柔軟性を備えているかを事前に確認しておくことで、余分な手間やコストの増加を防止できます。

対応端末で選ぶ

スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末はパソコンに比べて持ち運びしやすく、どこでも利用できるというメリットがあります。利用者に合わせた快適な学習環境を提供するためには、モバイル端末への対応機能が欠かせません。

モバイル端末に対応したシステムなら、利用者が都合のよいタイミングで学習を進めやすくなります。操作性が悪いとモチベーションの低下にも繋がりかねないため、モバイル端末に対応可能なものを選びましょう。

セキュリティ対策で選ぶ

eラーニングはインターネットによってコンテンツを提供するため、一定のセキュリティリスクを抱えています。第三者による不正アクセスが行われると情報の漏えいや盗用などに繋がるため、セキュリティ対策が万全かどうかを十分に確認しましょう。

セキュリティに関する機能は、使用者の認証機能やIPアドレスによるアクセス制限機能などの有無で確認ができます。また、SSLによるデータの暗号化が行われているか・ISMSを取得しているかどうかも1つの基準となります。

まとめ

eラーニングは新人研修や社員のスキルアップに役立ち、近年では企業研修にeラーニングを活用する企業が増えています。eラーニングは、従来の研修方法でかかっていた手間やコストを削減でき、受講者の学習効果に課題を抱えている企業を運用面でもサポートします。

eラーニングは提供形態や対応端末・コンテンツ形式などにより種類が分けられ、eラーニングの導入を成功させるためには、eラーニングの種類の理解が大切です。

eラーニングを選ぶ際は、目的に沿った機能の有無やセキュリティについても確認する必要があります。本記事を参考に、自社に合ったeラーニングを選び、人材育成の効果を高めましょう。

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