オープンソース型eラーニングシステムおすすめ5選を徹底比較!選定前にチェックするべき注意点とは

Check!

  • オープンソース型のeラーニングシステムは、手軽にコストを抑えたシステム構築が可能
  • 操作方法のマニュアルや、導入・運用には専門知識が必要になることがあり注意が必要
  • システムを選ぶ際には、操作性やカスタマイズ性、日本語対応しているかなどを確認する

コストを抑えて自社の学習環境を整えたい場合、エンジニアや専任者がいる企業ではオープンソース型のeラーニングシステムを導入することも一つの手段でしょう。本記事ではオープンソース型eラーニングの選び方とおすすめ5選をご紹介。選定時の注意点もあわせて解説します。

目次

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  1. eラーニングの始め方
  2. おすすめのオープンソース型eラーニングシステム5選
  3. eラーニングシステムとは
  4. eラーニングシステムの選び方
  5. eラーニングシステムを導入する際の注意点
  6. まとめ

eラーニングの始め方

感染症の拡大や働き方に関する考えの推移に伴い、変化した「学び」のスタイルにも対応するため、自社の研修形式やスキルアップに適応したeラーニングシステムの選定が求められます。

eラーニングシステムの多くは資料請求をすることで、運用を開始できます。これは公式サイトから検討した場合も同様です。本サイトでは複数のサービスをまとめて比較・資料請求することができます。資料請求は無料なので、複数の製品を比較して自社に最適なeラーニングシステムを選びましょう。

おすすめのオープンソース型eラーニングシステム5選

本記事では、対象や目的別におすすめのeラーニングシステムをご紹介しています。気になるところからチェックしてみましょう。

迷ったらこれ!おすすめeラーニングシステムをピックアップ

リーズナブルな価格設定で
少人数から大企業まで幅広く対応

株式会社イオマガジン

Moodle

株式会社イオマガジン

Moodle

グローバルな意見交換が活発なオープンソースを利用したい方におすすめ

出典:Moodle

GOOD
ここがおすすめ!

  • 世界240か国以上で利用されるカスタマイズ性の高いオープンソース型eラーニングシステム
  • 外部アプリケーションやプラットフォームとも連携が可能

MORE
ここが少し気になる…

  • 日本語に対応しているものの完全ではないため英語力が必須

ボウ・ネットシステムズ株式会社

Canvas LMS

ボウ・ネットシステムズ株式会社

Canvas LMS

シンプルで使いやすいUIのオープンソースを利用したい方におすすめ

出典:Canvas LMS

GOOD
ここがおすすめ!

  • API機能でシステム連携や機能拡張を行い、業務を自動化できる
  • オープンソースながら脆弱性が少なく安全に利用できる

MORE
ここが少し気になる…

  • サポートが必要な場合は有料のSaasを利用しなければならない

株式会社いろはソフト

iroha Board

株式会社いろはソフト

iroha Board

マニュアルなしでも使えるオープンソースを利用したい方におすすめ

出典:iroha Board

GOOD
ここがおすすめ!

  • シンプルでフラットなUIが使いやすい国産のオープンソース型eラーニングシステム
  • スマホやタブレット学習にも対応

MORE
ここが少し気になる…

  • 多言語や権限機能、PowerPointなどが非対応

TotaraLMS

TotaraLMS

カスタマイズに制限のないエンタープライズ対応のシステムを利用したい方におすすめ

出典:TotaraLMS

GOOD
ここがおすすめ!

  • 世界49ヵ国1,800社が利用しており、企業・組織に向けた人材育成機能が強化されたシステム
  • 日本語・英語を含む36ヵ国語に対応しているので外国籍の従業員教育にも

MORE
ここが少し気になる…

  • ユーザー数によっては高コストとなる場合も

株式会社タイムインターメディア

moca

株式会社タイムインターメディア

moca

教育機関向け機能をオープンソースで試したい方におすすめ

出典:moca

GOOD
ここがおすすめ!

  • 出欠確認や遠隔授業用ホワイトボードなど、多様な学習環境をサポートできる機能が豊富
  • マルチデバイス対応で、時間・場所を問わず利用可能

MORE
ここが少し気になる…

  • システム連携や運用保守のサポートはオプション対応

おすすめの有償eラーニングシステム

低コストで導入できるうえに汎用性が高く誰でも使いやすい「LearnO」

Mogic株式会社

LearnO

Mogic株式会社

LearnO

規模に合わせた料金体系!少人数から大人数の企業におすすめ

業界最安値とも言われるリーズナブルな価格設定で、誰でも使いやすくカスタマイズ性の高いeラーニングシステムなら、LearnOの導入がおすすめです。

出典:LearnO

GOOD
ここがおすすめ!

  • 企業の規模に合わせた料金体系があり、どれだけ費用が掛かってくるか予算を立てやすい
  • 年に4回以上のアップデートが行われており、PCの最新のOSにも対応できる
  • デザインの選択やロゴの登録が可能で、オリジナル感ある資料が作れる
  • 独自の教材をアップロードし、自由に設定した価格でエンドユーザーへ再販売することができる「OEM制度」も展開している

MORE
ここが少し気になる…

  • 教材は自社で作成する必要があるため、1から始める場合は時間や労力が掛かる可能性も

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eラーニングシステムおすすめ13選(全44選)を徹底比較!企業向け・個人向けから資格講座まで選び方も解説

時代に伴い変化した「学び」のスタイルには、時間・場所を問わずに学習できる環境が企業にも求められます。本記事ではeラーニングシステムの選び方とおすすめ13選をご紹介。資格講座や個人向けなどタイプ別に比較し、ぴったりのシステムをお選びいただけるようリサーチしました。

eラーニングシステムとは

eラーニングシステムとは、インターネットを用いて学習や研修を行えるシステムのことです。パソコンやスマートフォンなどの端末を利用し、オンライン環境下で学習や研修を行います。

企業におけるeラーニングシステムの代表的な利用例として、社内研修が挙げられます。新入社員に対して行われる新人研修に加え、ビジネスマナー研修やコンプライアンス研修など、さまざまな場面でeラーニングシステムが活用されています。

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eラーニングとは?機能やメリット・デメリット、選び方を解説

eラーニングとは、パソコンやタブレット、スマートフォンを使ってインターネットを利用して学ぶ学習形態です。本記事では、eラーニングをよく知らない方のために、eラーニングのメリット・デメリットやeラーニングシステムの機能、選び方を解説しています。

オープンソースとは

現代は、テクノロジーの進化によって私たちの日常生活も大きく変わりました。この変化の中で、オープンソースは新たな可能性を切り拓く革命的なアプローチとして、大いに注目を浴びています。

オープンソースとは、無償で公開されているソースコード(プログラムの元となるコード)のことであり、誰でもそのソースコードをカスタムしたり再配布をしたりすることが可能です。

つまり、ユーザーは自分のニーズに合わせてカスタマイズしたり、必要に応じて改良を行ったりすることができます。

eラーニングシステムを構成する2つの要素

eラーニングシステムは「学習管理システム(LMS)」と「学習教材」の2つの要素で構成されています。2つの主な機能について、簡単に解説していきます。

学習管理システム(LMS)

LMSは、eラーニングを実施するためのプラットフォームであり、受講者・仕様教材の広報管理や受講状況、学習の成果を一括で管理できます。「学習管理システム」「eラーニングシステム」「教育管理システム」などと呼ばれ、一般的にはGoogle ChromeやMicrosoft EdgeをはじめとするWebブラウザを利用します。

下記のように、eラーニングを幅広く運用するための機能が搭載されています。

受講者向けの機能・システムログイン
・コースや成績などコンテンツの閲覧
・インプット・アウトプット学習機能
・テスト・レポート機能
・質問機能
管理者向けの機能・受講者登録・管理機能
・履修登録機能
指導機能・受講履歴閲覧機能
・レポート管理機能
・質問管理機能
教材管理機能・コースの作成・編集
・学習素材割り当て機能

学習教材

eラーニングの教材には写真や文章、動画、問題集など様々なコンテンツがあります。教材の質は受講者の満足度や学習効果を左右するため、eラーニングの重要な要素です。

  1. 資料配布型
  2. アニメーション型
  3. 動画配信型
  4. VRやゲームなど体感型

上記のようなさまざまな形式が用いられ、近年では教材を作成する機能が備わったLMSも登場しています。

eラーニングシステムのメリット

eラーニングを導入することで得られるメリットは主に3つの視点に分類されます。ここでは、eラーニングシステムのメリットについて、管理者・受講者それぞれの目線から詳しく解説します。

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【管理者・受講者】教育の質が均一になる

eラーニングは、受講者全員に同じ内容・質の学習教材を提供できるため、教育の質が均一になるメリットがあります。例えば対面型の講座の場合、同じ教材を使用しても講師によって教え方が異なり、教育の質にバラつきが出ることが考えられます。

講座内容はシステム上で管理できるため、常に教材がアップデートしやすく、質の高いコンテンツを提供し続けられることも大きなメリットです。

また、受講生は内容を理解するまで繰り返し学ぶことができます。自分のペースで学習を進められるため、各々が理解度に応じて学び、公平な教育が可能です。

【管理者】学習の進捗状況やフィードバックを一元管理できる

eラーニングは、受講者の学習状況やテスト結果をシステム上で簡単に管理できます。そのため、誤ってテスト結果や課題を紛失するという心配はありません。

また、データの手入力が不要なため、手間が省ける上に誤入力やフィードバックの対象者を間違えるといったミスの防止にもつながります。システム上の結果がそのまま反映されることで、信頼度も上がります。

eラーニングのテスト結果やアンケートを集計・分析したデータをもとに、教育ノウハウの蓄積や教育施策の改善ができることも期待されています。eラーニングは教育だけではなく、組織力の向上につながることは大きなメリットです。

【管理者】手間やコストを削減できる

eラーニングは集合研修に比べ、コストや手間が抑えられるメリットがあります。集合研修の場合、運営費や外部講師の派遣や研修生の交通費の負担など、準備にコストが掛かります。場所を選ばないeラーニングは、様々な面でのコストカットにつながります

また、対面型である場合、受講者の管理や学習履歴の集計などの業務が発生しますが、eラーニングはシステム上で一括で行うことが可能です。社員の業務を負担できるため、非常に画期的と言えます。

【管理者】素早い情報共有が可能

eラーニングで使用する教材は、システム上のアップデートにより簡単に追加や修正ができるため、素早く情報共有できるメリットがあります。社内マニュアルの変更の変更が生じた場合でも、システムを通じて早い段階で学習させることができます。

社内での情報情報伝達力が上がり、スピード感が出ることで組織全体の生産性の向上も見込めます。

【受講者】職場や自宅で自分のペースで学習できる

eラーニングはスマートフォンなどを利用することで、場所や時間を選ばずに自分のペースで学習できるメリットがあります。不規則な勤務で対面型の講座を受けられない方や、忙しい方でも学習する機会を増やせます。

また、スマホやタブレットで学習できる手軽さから、通勤の移動時間や待ち時間を有効活用できます。学習することがより身近になるため、社員の学習意欲の向上にもつながります。

【受講者】学習の質が向上する

eラーニングは、動画コンテンツの配信やシステムの特徴により、学習の質が向上するメリットがあります。ここでは、学習の質が向上する理由を詳しく解説します。

音声と映像で理解度が深まる

eラーニングでは、動画コンテンツなどを活用することで、紙媒体の教材に比べ理解度が深まります。音声と映像で訴えることにより、テキストや図形より受け取れる情報が多く、細かい表現を伝達しやすいです。

例えば、レジ打ちのような動作を伴う研修をマニュアル化する場合、紙媒体では「テキストを読み、写真でイメージする」という方法で覚えます。映像で動作をそのまま表現すれば、実際の現場をイメージしやすく早期の定着化が図れます。

管理側としても、テキストで分かりやすい表現を考えながら資料を作るより、映像と音声を利用することで業務の簡略化にもつながります。

何度も復習を行える

eラーニングは各々の理解度に合わせて何度も復習ができるため、学習の質が上がります。集合研修は一度きりの受講のため、時間が過ぎると終わったり、再度教えてもらうことが難しかったりします。

そのため、一度受講しても正しく理解できていないことや、浅い知識のまま終わってしまうことも多いです。eラーニングの場合は同じ内容を繰り返して学習できるため、知識の定着度が上がりやすいメリットがあります。

また、繰り返し学ぶことで新たな気づきの発見や、理解度の深化につながることも注目されるべき点です。

【受講者】手軽で継続しやすい

eラーニングは、インターネット環境があれば簡単に学習できるため、継続しやすいメリットがあります。外出する気分にならない時や忙しくて時間を取れない時でも、自宅でPCや移動時間のスマホですぐに学べることで、継続が容易になります。

また、集合研修のように現場に赴く必要がないため、本来移動するために使っていた時間を他の学習に時間を当てることもできます。学習を効率よく行えるため、受講生にとって「学ぶこと」のハードルが低く、ポジティブな印象になることもメリットです。

eラーニングシステムのデメリット

eラーニングシステムの導入には大きなメリットがある一方で、デメリットもいくつか存在します。デメリットに関してもメリット同様に、管理者・受講者の目線に分けて詳しく解説します。

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【管理者・受講者】その場で質疑応答ができない

eラーニングは、ライブ配信を除いてリアルタイムの学習ではないため、その場で疑問を解決できないデメリットがあります。理解が不十分なままでは、不安に感じる受講生も出てくるでしょう。

受講生から問い合わせを受けることの多い内容の把握や、受講生が疑問に感じやすい点の想定はできます。「よくある質問コーナー」のようにコンテンツを作成しておくと、ある程度の問題解決に役立ちます。

質疑応答のために、専用の掲示板やチャットを設置しておくことも方法の1つです。管理者が稼働している時間帯であれば、速やかな対応ができます。分からないことがあれば、まずは確認する場所を設けておくことで、受講生の不満解消にもつながります。

【管理者・受講者】受講者同士の交流が減る

eラーニングは個人で学習するシステムのため、受講者同士が直接関わることはありません。そのため、集合研修でできるような受講者同士の交流ができないというデメリットがあります。孤立しての学習が、モチベーションの低下につながることも考えられます。

最近では掲示板やブログ、SNSなどオンラインでのコミュニケーションツールを組み合わせて、交流を活性化する手法も用いられています。

学習のモチベーションを保つために、時には受講者同士の交流が必要です。オンラインならではのコミュニケーションツールを使用して、デメリットを解消しましょう。

【管理者・受講者】講義を行うための環境が必要

eラーニングで講義を行うためには、インターネット環境と視聴する端末が必要です。受講環境を整えるためには、システムの導入や関連機器の調達などに、コストや時間がかかるデメリットがあります。

会社用の業務端末を導入している場合は、業務端末を通してeラーニングを実施できるよう整備することができます。しかし、受講のしやすさを鑑みると、PCをはじめとしたマルチデバイスに対応させることが求められます。

受講者側は、インターネット環境が整っていないと受講が難しくなります。インターネット環境を求めて移動が発生する場合、講座の内容によっては集合研修のほうがメリットが大きいこともあります。

導入までにかかる時間やコストを想定し、あらかじめ計画することで予想とのギャップを埋めましょう。

【管理者】eラーニング教材の制作にコストや手間がかかる

eラーニングは配信する学習教材を作る必要があるため、コストが掛かります。分かりやすく充実したコンテンツにするためには、作成技術も求められ、それなりに手間がかかります。

一度作成すれば何度も繰り返し使用が可能ですが、コンテンツ内容によってはまめに改正が必要です。例えば、コンプライアンスや法令に関わることは、法改正により随時更新が必要であり、eラーニングでは逆に手間がかかる可能性もあります。

eラーニングで配信する学習教材は、自社の社員規模や運用に割ける人員を加味して、内容ごとに運用方法を検討しましょう。

【受講者】モチベーション維持が難しい

eラーニングは好きなタイミングで学習できる魅力がありますが、逆を言えばモチベーションを保つことが難しくなるデメリットがあります。

集合研修とは違い、進め方が各々のペースに任されることになります。自ら学習意欲を持って取り掛からなければならないため、やる気が起きないと受講しないままドロップアウトにつながることもあります。

管理者は、受講者が交流できる機会を作るなど、モチベーションを維持するための対策方法を考えることが必要です。また、受講を促すための通知表示や期限の周知も、学習意欲を促す効果があります。

【受講者】実技の習得が難しい

eラーニングは学習コンテンツを視聴するため、映像や音声によるイメージはできますが、実技の習得は難しいことがデメリットの1つです。道具などを用いた実技の習得は、口頭で説明することが難しいです。

特に高度な知識が必要なことや取り扱いに注意を要する操作は、eラーニングのみでは不十分と言えます。eラーニングを使用するにしても、場合によってはコンテンツだけでは学べない部分の補完教育が必要です。

集合研修の前の自己学習や、実技研修と組み合わせて一環の研修内容にするなど、eラーニングを上手く活用することもできます。eラーニングで学んだことは、現場で説明する必要がなくなるため、研修にかかる時間を減らすことも可能です。

eラーニングはただ学習させるだけではなく、内容に合わせて柔軟に使いこなすことが求められます。

管理者側がeラーニング実施のために用意するもの

eラーニングを実施する管理者は、提供・管理するためのプラットフォームや学習教材などの準備が必要です。ここでは、管理者としてeラーニングを実施するために必要なものを詳しく解説します。

学習管理システム(LMS)

LMSは、eラーニングを実施するためのプラットフォームであり、受講者・仕様教材の広報管理や受講状況、学習の成果を一括で管理できます。受講者がアクセスし、ログインしてして学習することが多いです。

LMSは「学習管理システム」や「eラーニングシステム」、「教育管理システム」などと呼ばれ、一般的にはGoogle ChromeやMicrosoft Edge、SafariなどのWebブラウザを利用します。

eラーニングにはSCORMと呼ばれる世界規格があり、eラーニングを共通化するための標準規格が定められています。使用しているLMSと学習教材に互換性がない場合、eラーニングの利用ができないなど弊害が生じることがあります。

SCORMは学習教材とLMSとの通信を統一化し、運用性を高める役割を果たします。そのため、SCORMの規格を満たすLSMシステムを選ぶことで、eラーニングの運用の幅が広がります。

教材・学習材

eラーニングの教材には写真や文章、動画、問題集など様々なコンテンツがあります。教材の質は受講者の満足度や学習効果を左右するため、eラーニングの重要な要素です。

学習教材は編集用のソフトで各自が作成したものをLMSに登録し、コンテンツとして提供する方法が主流でしたが、近年は教材を作成する機能が備わったLMSもあります。

メンターや学習支援体制

eラーニングは学習教材任せにせず、学習者に助言する学習支援者(メンター)・アドバイザーや、質問に回答するチューターを配置する学習支援体制も大切です。学習を進める中で、理解できない箇所や教材自体の不備があることも考えられます。

学習者のモチベーションを保つためにも、eラーニングの足りない部分をカバーできる人材の配置が必要です。

受講者はデジタルデバイスの準備が必要

受講者はスマートフォン・PC・タブレットなどのデジタルデバイスがあれば、いつでもeラーニングを始められます。OSや機器によっては、eラーニングシステムをはじめとする提供教材に対応していない場合もあるため、受講前に確認しましょう。

eラーニングシステムの主な機能

eラーニングシステムには、学習教材を配信するためだけではなく、学習の効果をさらに引き出すための様々な機能が搭載されています。ここでは、eラーニングシステムに備わっている主な機能を解説します。

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機能主な内容
講義配信機能・プログラムを配信する
・時間や場所を問わずアクセスできる
・マルチデバイスに対応
ドリル機能・小テストの解答の確認
・重要語句の確認
・隙間時間で繰り返し学習できる
研修プログラム作成機能・研修で使用する動画の編集サービス
・教材を組み合わせて自社に適したプログラムの作成
コミュニケーション機能・不明箇所の問い合わせ
・受講者同士の情報交換
・アドバイス機能
・SNSや掲示板、ブログツールを搭載
・グループディスカッション
テスト機能・動画視聴後の理解度チェックテスト
・採点機能
・合否判定
・採点結果の管理
レポート機能・受講者に向けたアンケート
・フィードバック機能
学習管理機能・成績の管理(集計や分析)
・進捗度管理
通知機能・メールやプッシュ通知
・未読のものが分かる

講義配信機能

講義配信機能は、動画などの学習コンテンツをインターネットなどを介して受講者に配信する機能です。受講者はシステムにアクセスすることによって、時間や場所にとらわれず学習できます。

自分が納得できるまで受講を繰り返すことができるため、自分のペースで勉強を進めることが可能です。eラーニングシステムの操作性やマルチデバイスの対応の幅も、システムによって異なります。

ドリル機能

ドリル機能は、一問一答形式のクイズや重要語句の暗記のように、短い時間で学習できる機能です。仕事の休憩時間や通勤電車の中など、短い時間で簡単に学習できるため、隙間時間を有効活用したい場合に便利です。

eラーニングはインプットが多く、アウトプットする機会がやや少ない傾向にあるため、ドリル機能でアウトプット学習ができる点は大きな魅力と言えます。

研修プログラム作成機能

研修プログラム作成機能では、特別な知識を必要とせず研修プログラムの作成ができます。新入社員研修や階層別研修、ビジネスマナー研修など、研修の目的に合わせたプログラムの作成が可能です。

研修プログラムに組み込む講座の選択やプログラムの順番の設定、修了判定など、作成から修了に関わるプロセスをシステム上で行うことができます。

動作により細かい表現が伝わりやすいため、動画コンテンツが活用されることが多いです。eラーニングのシステムでは、動画の編集やスライドの組み合わせができるサービスもあるため、動画編集ソフトの導入の手間が省けます。

コミュニケーション機能

eラーニングに備わっているコミュニケーション機能は、受講者や講師と意見交換や質疑応答が行え、学習効果を最大限に引き出すことができます。自分の学習の進捗状況や気づきを発信することで、切磋琢磨できる環境が構築されます。

また、アドバイス機能を活用すれば、eラーニングだけでは不足している点の補完が可能です。受講者の疑問の解決や悩みの相談ができる場があることで、モチベーションも上がりやすくなります。

コミュニケーションツールには、主にSNSやブログ、掲示板があります。ライブ配信による授業の場合、リアルタイムでチャットによるコミュニケーションが取れるため、対面で講義を受けているような感覚になれます。

テスト機能

eラーニングに備わっているテスト機能では、学習した内容の成果を把握できます。テスト結果に必要な採点や合否判定を行い、採点結果の管理が行えます。

また、動画コンテンツを視聴した直後にテストを配置しておけば、学習内容の飲み込みも早くなることが見込めます。動画の学習効果を測ることも可能です。

レポート機能

eラーニングシステムは、レポート機能やアンケート機能により、受講者の意欲調査や意見収集ができます。受講生一人ひとりの状況を把握することで、適切なフィードバックが行え、学習内容の定着を図ることが可能です。

また、レポート機能によってフォローが必要な受講生が明らかになるため、受講者それぞれが学習の効果を得やすくなります。

学習管理機能

学習管理機能では、進捗状況の管理や成績管理、データの集計と分析ができます。会社の研修で必ず確認してほしい動画や受けてほしい学習教材がある場合、きちんと受講されているか管理が必要です。

学習管理機能によって受講の履歴が確認できるため、誰が受けていないか正確に把握できます。知識の定着度を把握することで、社員の内容の浸透度を図ることにもつながります。

また、収集したデータを分析して、配信する学習教材の参考にしたり、受講生の傾向を把握したりなどの機能の応用ができます。社員教育で用いられる場合は、分析したデータを基に人員配置を考え、組織の生産性の向上に役立てることも可能です。

通知機能

eラーニングの通知機能は、システムや管理者から受講者に向けて、一斉にお知らせを送信できる機能です。受講決定通知や受講開始予定のお知らせ、受講を催促するためのアラート機能のような役割を果たします。

eラーニングは、受講の手軽さゆえに日時や期限を忘れやすいです。システムメンテナンスがある場合は、受講したい日にできない可能性もあります。通知機能があることによって、学習をスムーズに進めることが可能です。

通知方法はメール通知やプッシュ通知に加え、eラーニングシステムへのログイン後に表示される通知もあります。通知範囲まで設定できる機能があれば、なお便利です。

オープンソース(OSS)eラーニングシステムの特徴

オ―プンソース(OSS)のeラーニングシステムは、無料で誰でも利用できる便利なツールですが、実際どのようなことが行えるのかイメージできない方も多いのではないでしょうか。ここでは、オープンソース型の特徴について詳しく解説します。

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オープンソース(OSS)eラーニングシステムの特徴

  1. コストを抑えて長期間使える
  2. 手軽に構築やカスタマイズが可能

コストを抑えて長期間使える

オープンソース型のeラーニングシステムは基本無料で使えるものが多く、導入コストを大幅に削減できます。ライセンス費用の心配もないため長期的な予算計画がしやすく、予測可能な経費管理内で利用可能です。

専任のエンジニアが在籍していれば、アップデートやメンテナンスも随時行え、突然サポートが打ち切られるような不安もないので、安定した運用が見込めるでしょう。

手軽に構築やカスタマイズが可能

オープンソース型eラーニングシステムは、そのソースコードが一般に広く公開されています。拡張機能やテンプレート、プラグインなどを用いることで手軽にシステムの構築やカスタマイズを行うことができます。

自社に合わせた柔軟なカスタマイズができる一方、実用的なeラーニングシステムの構築にはプログラミング技術が必要不可欠です。専門的な技術を持った人材の確保にあわせ、長期的な運用を考えた場合、アップデートやメンテナンスの際にシステム会社の協力が必要になるかもしれないことも念頭に、運用計画を立てる必要があります。

eラーニングシステムの選び方

eラーニングシステム選びを失敗しないための重要な比較ポイントを4点紹介します。より詳しく知りたい方は、「【もっと詳しく】eラーニングシステムの選び方」をご覧ください。

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eラーニングシステムの比較ポイント

  1. 教材の種類で選ぶ
  2. 対象人数で選ぶ
  3. 機能で選ぶ
  4. 提供形態で選ぶ

教材の種類で選ぶ

eラーニングシステムには多くの商品が展開されていますが、システムによって利用できる教材の種類はさまざまです。自社で作成した教材を使用したい場合や、職種に応じた専門的な教材を使用したい場合など、用途に合わせて選びましょう。

自社にとって効果の高いeラーニングシステムを導入するためには、ポイントを押さえて検討することが必要です。以下に、教材を選ぶ上での3つの重要ポイントを挙げています。

教材作成の方法

教材の作成方法にはいくつか種類があり、自社でオリジナルの教材を制作するか、ベンダーあるいは他者が提供する教材を使用するかによってシステムとの相性が変わってきます。

自社で作成する場合、参加者に伝えたい内容をピンポイントで押さえた教材を作れます。また、研修に適した教材があらかじめ揃っている会社では、費用的なコストが抑えられるというメリットもあります。

一方で、外部から提供された教材を使用する場合は、内容のチェックや選別などの作業が必要になります。研修内容を指定し外部へ制作を委託する場合はコストがかかるため、費用的な問題も考慮した上で、自社が使用する教材に適合したシステムを選びましょう。

教材の内容

eラーニングシステムが提供している教材は、サービスによって職種や専門領域が異なります。また、特徴や内容によって汎用型と専門分野特化型に分類できます。

汎用型のeラーニングシステムでは、マナー研修・ハラスメント研修・コンプライアンス研修など、多くの企業で一般的に利用される汎用的な教材が多く揃うという特徴があります。基礎的な内容の研修から取り組みたい企業に適していると言えるでしょう。

一方で、専門分野特化型は、ITやセキュリティ技術などの専門的な分野に特化した教材を展開しています。社員教育に専門領域の教材を取り入れていきたい企業に向いており、基礎的な研修を終了した後のステップアップにもおすすめです。

コンテンツの種類

eラーニングシステムで使用するコンテンツには、テキスト・音声・動画などの種類があります。近年では動画によるコンテンツが主流になっていますが、システムによって対応できるコンテンツの種類が異なる場合があるため、注意が必要です。

自社の研修で使用した紙の資料やPDFをアップロードするものや、講師が実際の講義を行う動画タイプのものなど、使用したいコンテンツの種類に合わせたシステムを選びましょう。

対象人数で選ぶ

eラーニングシステムの中には、同時に受講できる人数の上限が定められているものがあります。従来の研修講座に比べると多人数に対応可能な場合が多いですが、企業の規模によっては不足する場合があります。

一般的に、対応可能な人数が多いものは費用が高額になる傾向があります。研修内容によっても参加状況は変わってくるため、実際の利用者数を確認し、人数に合わせた無駄のないプランを選ぶのがおすすめです。

機能で選ぶ

eラーニングシステムには、オンラインの環境があれば場所を選ばず学習を進められるというメリットがあります。一方で、システムの機能性が学習効率に影響を及ぼす場合もあります。学習を進めやすいシステムを導入するために、以下のポイントに注目しましょう。

テスト・アンケート機能

eラーニングでは受講者の反応がわかりにくく、学習内容の定着度の把握が難しいです。ただ研修を実施するだけではなく、効果を定着しやすくするためにテスト機能やアンケート機能を利用するのがおすすめです。

テスト機能では、学習コンテンツの最後に学習内容に関するテストを設問できます。回答によって受講者本人は自分の理解度を把握でき、管理者側は研修効果のフィードバックを得られるというメリットがあります。

また、受講後にアンケートを回収する機能を搭載しているシステムも存在します。参加者本人が自分の言葉で学習内容を振り返ることによって、アウトプットによる知識の定着が見込めます。

コミュニケーション機能

eラーニングによる学習は独学に近い状態になるため、モチベーションの維持が難しいと言われてます。また、行き詰まった時や質問したい時なども1人で解決しなければならず、学習が停滞してしまうこともあります。

受講者同士や受講者と管理者がやりとりできる環境を整えたい場合は、コミュニケーション機能を備えたeラーニングシステムが適しています。コミュニケーションの方法には掲示板・チャット・問い合わせ・FAQなどの種類があり、用途に合わせて選べます。

また、コミュニケーション機能の1つである進捗管理機能では、進捗状況が遅れている受講者をアラート通知し、管理者側から個別にアプローチすることもできます。これによって質疑応答が活発化し、全体的な理解度の向上に繋がります。

外国語対応

外国人従業員がいる場合は、使用言語に対応しているシステムを選びましょう。英語や中国語など一部の外国語にだけ対応可能なものやグローバル企業向けのものなどがあるので、自社に在籍する従業員に合ったものを選ぶことが重要です。

日本人従業員だけが学習できる環境は、平等な労働環境とは言えません。外国人従業員が在籍している企業は、全従業員が平等に学習できるよう外国語対応は必須機能です。

提供形態で選ぶ

eラーニングシステムの提供形態には、オンプレミス型とクラウド型があります。自社のサーバー上にシステムを構築するオンプレミス型に対し、クラウド型ではインターネットによってクラウド上へのアクセスを行うことでサービスを利用します。

オンプレミス型のメリットは、自社にとって必要な機能を柔軟に設定できるカスタマイズ性の高さです。一方で、オリジナルな機能を備えたシステムを構築するため、費用が高額になります。

クラウド型のシステムはインターネット環境とデバイスがあればすぐに利用できる手軽さが魅力です。また、導入コストを安く抑えられる点もメリットの1つです。ただし、既存のシステムを利用するため、機能の拡張性や柔軟性はやや劣ります。

失敗しないオープンソースeラーニングシステムのチェックポイント

数あるeラーニングシステムで「オープンソース型」を選ぶ際、どのような点に着目すべきなのでしょうか。ここでは、オープンソース型eラーニングシステムで失敗しないためのポイントをまとめました。

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失敗しないオープンソースeラーニングシステムのチェックポイント

  1. 専門知識を持つエンジニアが在籍しているか
  2. 日本語に対応しているか
  3. サポート体制が充実しているか

専門知識を持つエンジニアが在籍しているか

オープンソース型は、導入や運用に関してプログラミングの専門知識が求められる場合があります。これは、オープンソースの性質上、ソフトウェアやシステムのカスタマイズや設定に関して、一般的なユーザーが直面しやすい課題です。

特に、専門知識を持つエンジニアが在籍していない場合には、システムのセットアップやカスタマイズが困難である可能性が高いです。また、新しい機能を追加したり問題を解決するためには、プログラミングスキルが必要となるケースもあります。

ただし、プログラミングの専門知識を持たない場合でも、コミュニティからのサポートやガイドを利用できる場合があります。専門者からのアドバイスを得られれば、プログラミングスキルに依存せず、システムを活用する方法を見つけることができるでしょう。

日本語に対応しているか

オープンソースのプロジェクトは、世界中の多くの開発者や貢献者が参加することが一般的です。そのため、開発に関するコミュニケーションは英語で行われることがよくあります。

オープンソースのプロジェクトを導入する際には、管理画面やサポート、操作マニュアルが日本語で提供されるかどうかも重要なポイントです。

仮に、管理画面やサポートが日本語で提供されていない場合、英語に不慣れなユーザーにとっては、操作やトラブルシューティングが難しくなる可能性があります。長期間の運用を視野にいれるのであれば、使い勝手の良さも考慮しましょう。

サポート体制が充実しているか

オープンソースのプロジェクトは、自主的なコミュニティに支えられていることがほとんどで、リリース後は不定期にアップデートするという形も少なくありません。そのため、システムに不具合やバグが発生した場合、問題解決までには時間がかかることに留意しましょう。

別途サポート用の窓口が設置されていれば早期の問題解決も見込めますが、有償サービスのサポートには劣る点を加味する必要があります。

また、オープンソースのeラーニングシステムを導入する際には、専用のサーバーが必要となることがあります。これは、システムの運用やデータの保存に必要となります。専用サーバーを用意することで、システムの安定性や高いパフォーマンスを保つことができますが、コストや技術的な知識が必要となる点も考慮しなければなりません。

eラーニングシステムの導入方法

以上で、eラーニングシステムの選び方についての着目すべきポイントなどについて解説しましたが、実際に、eラーニングシステムの導入が決定した際の手順や注意点について、具体的に解説します。

1. 自社の課題・学習目的を洗い出す

eラーニングシステム選びでは、自社が必要とする教材・機能が備わっているかが重要な比較ポイントですが、「何のための学習なのか」「自社が必要とする機能とは一体何か」を明確にするために、まずは学習や研修における課題の洗い出しを行います

課題を洗い出すことで、教材の優先度やシステム導入で実現したいこと、つまり導入の目的が見えてきます。欲しい教材・機能に優先順位をつけてシステムの比較を行いましょう。

2. サービスを比較検討する

eラーニングシステムによって教材やプランの内容、機能、料金体系、価格、連携できるサービスなどが異なります。そこで、自社のeラーニングシステムを導入する目的をもとに、最適なeラーニングシステムを選びましょう

導入するサービスを比較検討する際には運用のシミュレーションを行うことが効果的です。初期費用やランニングコストを見積るとともに、費用対効果を見極めましょう

3. テスト運用で導入を判断する

eラーニングシステムは、無料トライアルを利用してテスト運用を行うのがベストです。テスト運用を行うことで、操作性などを実際に体験することができ、システム選定の判断がつきやすくなります。

また、機能面など自社の欲しい要素が備わっているかどうか、操作画面はシンプルなものか、実際に教材を作成してみるのも良いでしょう。実際にテスト運用してからシステムを導入すれば、失敗が少なくなります。

eラーニングシステムを導入する際の注意点

eラーニングシステムを導入する前に、注意点も必ず確認しましょう。注意点も含めてeラーニングシステムを選ぶことでトラブルを回避できるでしょう。

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導入目的を明確にする

システム導入の効果を最大限に引き出すためには、導入目的を明確にしておきましょう。自社の現状の課題を把握し、導入によって得たい効果を洗い出すことで、本当に必要な機能を絞り込めます。

得たい効果や目的を定めておくことでイメージが具体的になり、導入後のミスマッチを防止できます。また、無駄な機能を備えたシステムを選んでしまうリスクも回避でき、適切な費用対効果が得やすくなります。

モチベーション維持の工夫ができるか確認

eラーニングシステムでは参加者一人ひとりが個人で学習を進めるため、集団での学習に比べてモチベーションの維持が難しくなります。モチベーションが低下すると学習を継続できなくなる場合もあるため、サポートできる機能を備えたシステムを選びましょう。

クイズ作成機能を備えたものなら、学習内容をクイズ形式で出題し、楽しみながら知識の定着を促進することができます。また、学習の進捗状況を把握し、受講者に合わせた適切な教材を設定することも効果的です。

個人での学習は相対的な評価がわかりにくく、達成感や充実感を得られにくいという弱点がありますが、これらの機能によってモチベーション維持の工夫を取り入れましょう。

実技学習の場を別途用意する

eラーニングは動画などを視聴して学習するため、資格取得などの知識を増やすといった学習には向いていますが、実技技能の取得には不向きです。動画で技術を見ることはできますが、見るだけでは技術を磨くことはできません。

そのため、医療現場や介護などの技術が求められる場合は、実習など実技学習の場を別で用意する必要があります。

準備期間やコストを確認

eラーニングシステムの課金方式には、従量課金制と定額制の2種類があります。アカウント数や利用人数に応じて金額が変動する従量課金性に対し、定額制は人数に関わらず金額が一定です。

一般的に利用者が少ない場合は従量課金制が有利になるケースが多いです。一方で、人数の多い大企業では定額制が割安になる場合があります。同じ課金制度でも細かいルールや金額が異なるため、自社の利用状況に合わせて適切なコストのものを選びましょう。

また、eラーニングシステムは、提供形態や教材の内容に応じて準備期間が異なります。教材を自社で作成するか外注を行うかにもよりますが、課題の把握・システムや使用教材の選定・管理体制の構築などを考慮し、導入までの期間を見積もっておきましょう。

【もっと詳しく】eラーニングシステムの選び方

eラーニングシステム選びでは上記以外にも、以下のような比較ポイントがあります。自社のニーズを把握し、最適なシステムを選びましょう。

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eラーニングシステムの選び方:その他のポイント

  1. カスタマイズ性で選ぶ
  2. 対応端末で選ぶ
  3. セキュリティ対策で選ぶ

カスタマイズ性で選ぶ

社内教育で使用される教材には、内容のブラッシュアップやカリキュラム設定の見直しなどが頻繁に発生します。必要なタイミングで教材の修正や入れ替えができることは、eラーニングシステムを利用する上で必須の機能と言えます。

システムによっては、カスタマイズの内容に応じてコストが発生するものや修正や追加に多くの手間を要するものがあります。コンテンツのカスタマイズ機能がどれくらいの柔軟性を備えているかを事前に確認しておくことで、余分な手間やコストの増加を防止できます。

対応端末で選ぶ

スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末はパソコンに比べて持ち運びしやすく、どこでも利用できるというメリットがあります。利用者に合わせた快適な学習環境を提供するためには、モバイル端末への対応機能が欠かせません。

モバイル端末に対応したシステムなら、利用者が都合のよいタイミングで学習を進めやすくなります。操作性が悪いとモチベーションの低下にも繋がりかねないため、モバイル端末に対応可能なものを選びましょう。

セキュリティ対策で選ぶ

eラーニングはインターネットによってコンテンツを提供するため、一定のセキュリティリスクを抱えています。第三者による不正アクセスが行われると情報の漏えいや盗用などに繋がるため、セキュリティ対策が万全かどうかを十分に確認しましょう。

セキュリティに関する機能は、使用者の認証機能やIPアドレスによるアクセス制限機能などの有無で確認ができます。また、SSLによるデータの暗号化が行われているか・ISMSを取得しているかどうかも1つの基準となります。

まとめ

オープンソースのシステムは高い柔軟性を持ち、企業に合わせた学習プラットフォームを構築できます。幅広いプラットフォームを活用しながら、受講者は自分のペースでコストを抑えたeラーニングによる学習環境が展開できます。

ただし、オープンソース型システムの構築には、専門的なプログラミング知識が必要なこともあり、万が一の場合には適切なサポート体制とサーバー確保を必要とします。

よって、適切なシステムを選ぶためには、使いやすさ、カスタマイズのしやすさ、サポート体制、モバイル対応の確認が大切です。これらに注意しながら、自社のニーズに合った最適なeラーニングシステムを選びましょう。

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