請求書をAI-OCRでデータ化するメリット|方法やOCRとの違いも解説

Check!

  • OCRにAI技術を組み合わせたのがAI-OCRで、文字認識の精度が高い
  • AI-OCRで請求書をデータ化するとペーパーレス化につなげられる
  • AI-OCRでデータ化した後は修正作業についても考慮する必要がある

AI-OCRは従来のOCRと比べて識字率が高くなっており、高精度な電子データ化によって業務効率化や生産性向上に期待できます。本記事では、OCRとの違いや請求書処理でAI-OCRを利用するメリットなどについて解説します。

\おすすめの請求書受領サービスをご紹介/

請求書受領サービスおすすめ17選(全38選)を徹底比較!|ツールの選び方を解説【2024年最新】

請求書の受領からデータ化までしてくれる請求書受領サービス。本記事では、代行タイプや自社タイプなどから、請求書管理を効率化できるサービスを紹介!厳選したおすすめの請求書受領サービスやツールの選び方、注意点などを解説します。

目次

開く

閉じる

  1. 請求書受領サービスを検討するならこのサービスがおすすめ
  2. AI-OCRとは
  3. AI-OCRで請求書をデータ化する方法
  4. AI-OCRの利用で請求書を電子データ化するメリット
  5. 請求書処理業務でAI-OCRを活用する際のツール・システムの選び方
  6. AI-OCRで請求書をデータ化する際の注意点
  7. まとめ

請求書受領サービスを検討するならこのサービスがおすすめ

株式会社マネーフォワード

マネーフォワード クラウド債務支払

株式会社マネーフォワード

マネーフォワード クラウド債務支払

振込み対応!請求業務をオンラインで完結したい方におすすめ

AI OCR機能や承認フローの効率化により、請求書の電子保存や自動入力で請求書管理を効率化するなら、マネーフォワード クラウド債務支払の導入がおすすめです。

評判・口コミを紹介

導入後の最大のメリットは、やはりペーパーレス化により紙にまつわる作業や手間がすべてなくなったことです。経費や支払の問い合わせの際に毎回紙を探す手間、ファイリングする手間、会計監査や税務調査の際に紙の資料を収集する手間がなくなりました。

経費の導入事例(マックス株式会社)|株式会社マネーフォワード

GOOD
ここがおすすめ!

  • 銀行振込APIと連携しているため、ワンクリックで振込みができる
  • AI-OCRにより、適格請求書の判定業務を効率化
  • ワークフローは自社にあわせて柔軟に申請経路の設定が可能

MORE
ここが少し気になる…

  • 開封や受領・保管の代行はオプションとなる

AI-OCRとは

OCRとは「Optical Character Reader」の略で、日本語で「光学文字認識」を意味します。OCRは画像や書類に記載されている文字列を解析し、文字データに変換する技術です。

しかし、従来のOCRは識字率の低さから精度に差が生じやすく、文字の誤認識によって人の手での修正が必要な場合も多いです。そんなOCRにAI技術を組み合わせたのが「AI-OCR」です。機械学習機能による文字認識の精度が向上しています。

また、フォーマットの異なる帳票でも、AIが読み取り位置や項目を自動抽出することが可能です。そのため、紙ベースの書類をスキャンするだけで高精度な電子データ化が行え、業務効率化につながります。

OCRとの違い

OCRとAI-OCRの大きな違いは、文字解析精度の差です。OCRは手書き文字の読み取り精度が低く、修正作業が必要なケースも少なくありません。また、書類のフォーマットについても、事前に設定していない場合は正確に読み取ることが困難です。

対して、AI-OCRはAIの学習機能により、データの読み取りを重ねるごとに学習し、より正確な文字・フォーマットを認識することができます。OCRの弱点である誤認識や認識不足をAIが補ってくれるため、修正・設定などの手間が省けます。

ただし、AI-OCRは高機能な反面、利用にはコストが発生することがほとんどです。そのため、なるべく低コストで運用し、修正作業は自社内で行うといったケースではOCRの方が好まれる傾向にあります。

AI-OCRが注目される背景

AI-OCRはAI技術の発展に加え、政府が推奨する働き方改革への対応に伴い、テレワーク・在宅勤務を導入する企業が増えたことで注目度が高まっています。紙の請求書では承認フローにおいてオフィスへの出社を必要としますが、デジタル化によって業務フローの見直しが可能です。

手作業での承認・保管作業を削減することで、業務効率化と生産性向上に期待できます。また、さまざまなシステムとの連携により、ペーパーレス化の推進と離れた拠点間での情報共有がしやすくなり、取引先とのスピーディーなやり取りにも役立ちます。

これらにより、OCRと比べてもAI-OCRを導入する企業が増えているのが現状です。

\詳しくはこちらの記事をチェック/

AI-OCRとは|機能やメリット・デメリット、比較ポイントを解説

AI-OCRは、OCRの仕組みやサービスにAI技術を活用したもので、AIの学習能力によって文字認識率を高められます。本記事では、AI-OCRについてと、AI-OCRを利用するメリット・デメリットの他、導入のステップ・製品の比較ポイントについて、解説します。

AI-OCRで請求書をデータ化する方法

AI-OCRで請求書をデータ化する際には、専用のスキャナや複合機を使って紙の請求書を読み取ったり、画像ファイルからデータとして抽出したりします。AI-OCRの読み取り精度はシステム・サービスによって異なりますが、AI技術を活用しているため高精度なものが多いです。

また、スマートフォン・タブレット端末のカメラ機能を活用し、専用のアプリで撮影したものをデータ化できるといったサービスも存在します。そして、請求書をデータ化したら、文字や数字を含めてExcel(エクセル)、Word、PDFなどにデータ抽出が可能です。

なお、AI-OCRは100%の読み取りを保証しておらず、請求書に記載された内容は目視での確認も求められます。請求書の作成や受領、データ化から適切な保管までを効率的に行うには、代行依頼も可能な請求書受領サービスの利用がおすすめです。

\詳しくはこちらの記事をチェック/

請求書受領サービスとは?メリット・デメリットと選び方を解説

請求書受領サービスは、請求書の受け取りから電子化・送付まで、請求書処理業務の代理またはデータ化を行ってくれるサービスです。紙ベースの手作業中心だった作業を効率化できます。本記事では、請求書受領サービスのメリット・デメリット、サービス選定時の比較ポイントなどを解説します。

AI-OCRの利用で請求書を電子データ化するメリット

AI-OCRを利用して請求書を電子データ化することで、他ツールとの連携やペーパーレス化につながるなど、さまざまなメリットが得られます。ここでは、AI-OCRの利用で請求書を電子データ化するメリットについて解説します。

\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/

ペーパーレス化につなげられる

紙で請求書を保管する場合、経年劣化で読みにくくなったり、量が多いほど保管場所の確保が大変だったりします。しかし、請求書のデータ化によって電子データでの保存ができるため、紙保存が不要でペーパーレス化につなげることが可能です。

税法上、請求書には保管期間が定められており、紙の請求書はファイリングを行って書庫などに保管しなければなりません。電子請求書は紙と比べて保管・検索がしやすく、請求書の確認が必要な際にも素早く対処できます。

参考:記帳や帳簿等保存・青色申告 – 国税庁

\詳しくはこちらの記事をチェック/

電子請求書とは?電子化するメリットや電子帳簿保存法の法改正を解説|商習慣を変える請求書発行システムも

度重なる電子帳簿保存法の改正により、従来の発行や郵送に手間がかかっていた書面の請求書から、インターネットを介して手軽にやり取りできる電子請求書が主流になってきました。本記事では、電子請求書の基本知識やメリット、最新版の法改正や要件についてご紹介。いまさら聞けない要点を解消し、今こそ請求業務のDX化を図りましょう。

電子帳簿保存法とインボイス制度に対応しやすい

改正電子帳簿保存法により、電子データで受け取った請求書などの証憑書類は、電子データのまま保存することが義務付けられています。紙の書類においては、スキャナ保存の要件を満すことで電子データ化して保存が可能です。

また、インボイス制度への対応において、業務効率化の必要性が高まっています。正確な仕入税額控除を行うためには、要件を満たした適格請求書(インボイス)の発行・保管が必要であり、経理担当者の負担が大きいのが課題です。

そこで、デジタル化による工数の削減が推奨されており、AI-OCRなどを活用して業務の効率化を進めれられると、電子帳簿保存法やインボイス制度といった法制度にも対応しやすく、デジタル化への流れにも適切に対応できます。

参考:電子帳簿保存法が改正されました|国税庁

参考:インボイス制度の概要|国税庁

参考:テレワークとは|働き方・休み方改善ポータルサイト

\詳しくはこちらの記事をチェック/

電子帳簿保存法に則った請求書の保存方法は?|注意点を分かりやすく解説

電子帳簿保存法とは、法人税や所得税などの国税に関連する帳簿や、書類を電子データによって保存する要件を法令で定めたものです。種類によって適用条件や保存期間が異なります。本記事では、電子帳簿保存法の概要と取引書類、保存方法の注意点についても分かりやすく解説します。

管理コストを大幅に削減できる

請求書の電子データ化で担当者の確認作業が減ると、属人化を防止しながら他のコア業務に対応できる時間を増やせます。そして、人件費をはじめ、書類の紙代や印刷代、郵送費といった費用もなくすことが可能です。

また、電子帳簿保存法では請求書をスキャナ保存の要件に沿って保管すれば、紙ベースの原本は破棄して良いとされています。そのため、AI-OCRを活用して電子データ化を加速させることで、大幅な管理コストの削減が可能です。

\詳しくはこちらの記事をチェック/

請求書の原本を保存する必要性とは|コピーでも大丈夫?電子化と破棄について解説

請求書の原本は、法律上でその必要性を定められています。また、原本の電子化も電子帳簿保存法によって法的に認められています。本記事では、請求書の原本を保存する必要性と、コピーでも大丈夫なのか、請求書を電子化して保管する際の注意点なども解説します。

他のツールとデータ連携できる

書類を電子データ化すれば、さまざまなツールとのデータ共有が効率的に行えます。例えば、請求書をAI-OCRでデータ化して会計ツールと連携すると、データの自動入力・自動仕訳が可能です。

請求書から会計ツールへの入力作業、支払業務といった手間のかかる工程を簡略化し、手入力による入力ミスを削減できます。さらに、請求データが常に最新の情報に更新されるため、月次決算の早期化や業務負担の軽減につながります。

\詳しくはこちらの記事をチェック/

基幹システムは連携できる?外部システムとの連携方法やメリット・デメリットを解説

基幹システムと他システムやECサイトを連携することは、業務の効率化や人的ミスの防止などに繋がります。本記事では、基幹システムと外部システムを連携させる方法や連携するメリット・デメリット、連携する際に気をつけるべきポイントについて解説しています。

請求書処理業務でAI-OCRを活用する際のツール・システムの選び方

請求書処理業務でAI-OCRを活用する際には、AI-OCR機能が搭載されているツール・システムを選ぶことになります。自社が効率化・自動化したい業務に合わせて、サービスを比較検討することが大切です。

ツール・システムは、請求書の読み取り・データ化に特化したツールをはじめ、請求書受領サービスや請求書管理システム、会計システムなどにAI-OCR機能が搭載されている場合もあります。企業向けの有償サービスがほとんどですが、中には無料で利用可能なものも存在します。

また、クラウド型やオンプレミス型など、提供するサービスごとに対応している導入形態は異なるため、問い合わせや無料トライアルを活用しながら、自社に最適なツール・システムを選択しましょう。

セキュリティ対策とサポート体制を確認する

AI-OCR機能を搭載したツール・システムは、検討時にセキュリティ対策とサポート体制を確認することが重要です。請求書には自社と取引先に関する重要な情報が記載されているため、情報流出のリスクを考慮しなければなりません。

特に、無料のサービスでは情報漏洩を防ぐセキュリティ対策や、万が一に備えたサポート体制が充実してないことが多いです。さらに、AI-OCR機能を含めた好みのカスタマイズ性が低く、独自のニーズに合わせた柔軟な対応ができません。

そのため、有償サービスを選ぶ際にも、費用対効果や連携したいツールとの互換性について確認が必要です。複数のツール・システムを多角的に評価することで、効率的な請求書処理業務の最適化を図れます。

\詳しくはこちらの記事をチェック/

請求書処理を効率化・自動化させる方法|生産性が低下する原因を解説

請求書処理業務では、請求書の受領から内容確認、原本の保管といった業務フローの中で、ヒューマンエラーによるミスなどが生じやすいです。本記事では、請求書処理業務の流れとよくある課題、請求書処理を効率化・自動化する方法などについて解説します。

AI-OCRで請求書をデータ化する際の注意点

AI-OCRの活用で請求書のデータ化を素早く行うことができますが、利用する際には注意点もあります。ここでは、AI-OCRで請求書をデータ化する際の注意点について解説します。

読み取ったデータの確認・修正作業が必要

OCRと比べてAI-OCRの文字・数字を読み取る精度は高いですが、100%正確なデータ化が実現するわけではありません。そのため、必ず人による目視確認を行い、修正すべき箇所が見つかった場合には修正作業が必要です。

AI-OCRの活用によって手入力の作業を減らせますが、すべてをAIの技術に頼ることにはリスクも伴います。限りなく100%に近い読み取り精度を求める場合、一定の利用期間・学習期間を要する点にも留意しましょう。

\詳しくはこちらの記事をチェック/

AI(人工知能)とは?意味やビジネスにおける活用メリットを解説

AI(人工知能)とは、人間の思考プロセスを再現するコンピュータプログラムを指します。AIは機械学習の技術で成り立っており、種類も複数あります。本記事では、「そもそもAIとは何なのか」という所から、AIの基礎知識やビジネスでの活用について分かりやすく解説します。

使える機能や読み取り精度によって費用が異なる

AI-OCRは多様なシステム・サービスで提供されていますが、請求書の読み取り方法と精度、搭載している機能によって費用が異なります。また、さまざまな形式で届く請求書を正確にデータ化するには、豊富なフォーマットへの対応が必要です。

システム・サービスによっては、事前に設定・用意されたフォーマットにしか対応できないものがあるため、自社がどのような請求書を取り扱うのか把握しておきましょう。

機能やフォーマットなどを柔軟にカスタマイズ可能なサービスは便利ですが、費用対効果をしっかりと確かめた上で導入を検討するのがおすすめです。

まとめ

AI-OCRは、AI技術によってOCRの識字率が改善されており、文字認識の精度が非常に高いのが特徴です。請求書処理業務でAI-OCRを利用すると業務効率化につながり、電子帳簿保存法やインボイス制度にも対応しやすくなります。

その他にも、紙保存が不要になることでペーパーレス化が促進され、大幅な管理コストの削減も可能です。また、請求書をAI-OCRでデータ化して会計ツールと連携すると、データの自動入力・自動仕訳ができます。

働き方改革の推進に伴い、自社でもテレワーク・在宅勤務に対応しながら、業務効率化と生産性向上を目指しましょう。

\おすすめの請求書受領サービスをご紹介/

請求書受領サービスおすすめ17選(全38選)を徹底比較!|ツールの選び方を解説【2024年最新】

請求書の受領からデータ化までしてくれる請求書受領サービス。本記事では、代行タイプや自社タイプなどから、請求書管理を効率化できるサービスを紹介!厳選したおすすめの請求書受領サービスやツールの選び方、注意点などを解説します。

Share

top