オンプレミス型給与計算システムのおすすめ|選び方も解説
Check!
- 給与計算システムとは毎月の給与や税金の計算、年末調整の手続きまで行えるツール
- オンプレミス型の給与計算システムはカスタマイズ性とセキュリティが高いのがメリット
- 給与計算システムを選ぶ際は、自社の勤怠管理や業務フローに合っているか確認する
給与計算システムとは毎月の給与や税金の計算、年末調整の手続きまで行えるツールです。さまざまなタイプがありますが、オンプレミス型はカスタマイズ性やセキュリティが高いのがメリットです。この記事ではおすすめのオンプレミス型給与計算システムや選び方を解説します。
目次
開く
閉じる
開く
閉じる
GOOD
ここがおすすめ!
- すべての機能が初年度無償で使える
- 勤怠情報を入力すれば、給与計算は自動でラクラク
- 年末調整業務のペーパーレス化でコストを削減
MORE
ここが少し気になる…
- 勤怠管理や労務管理は他サービスで対応する必要がある
オンプレミス型給与計算システムとは
給与計算システムとは、毎月の給与や税金の計算、年末調整の手続きなどを自動化するツールです。給与計算システムを活用することにより、工数の削減や人為的ミスの軽減、属人化の防止が期待できます。
給与計算システムにはさまざまなタイプがありますが、オンプレミス型の給与計算システムは、カスタマイズ性とセキュリティの高さがメリットです。
オンプレミスとは、自社のサーバー上にシステムを構築し、管理・運用することです。社内ネットワークのみでシステムが完結するため、情報漏洩リスクが低く、既存システムと連携しやすい利点があります。
オンプレミスは導入コストが高く、システムの管理・カスタマイズには一定の知識が必要ですが、複雑なシステム構成を要する企業・セキュリティ面を重視したい企業にとっては、メリットが大きいと言えます。
インストール型(パッケージ型)・クラウド型との違い
給与計算システムにはオンプレミス型のほかに、インストール型(パッケージ型)・クラウド型の2つの導入形態があります。
インストール型とは、ソフトウェアをPC・サーバーにインストールする方式です。完成したサービスを購入する「買い切り型」のため、ランニングコストがかからず、情報漏洩のリスクが低い点がメリットと言えます。
クラウド型とは、オンライン上のサーバーにシステムを構築する方式です。システム管理はベンダーが行うため、導入コストが安く、ネット環境さえあれば、どこからでもアクセスできる点がメリットと言えます。
種類 | メリット・デメリット | 内容 |
---|---|---|
オンプレミス型 | メリット | ・カスタマイズ性が高い ・情報漏洩リスクが低い ・既存システムと連携しやすい |
デメリット | ・導入コストが高い ・システムの管理 ・カスタマイズには知識が必要 | |
インストール型(パッケージ型) | メリット | ・ランニングコストがかからない ・ネット環境がなくても使える ・情報漏洩リスクが低い |
デメリット | ・PCごとにインストールが必要 ・カスタマイズ性が低い ・バージョンアップにコストがかかる | |
クラウド型 | メリット | ・導入コストが安い ・バックアップ・バージョンアップは自動更新 ・ネット環境さえあればどこでも使える |
デメリット | ・自由なカスタマイズができない ・セキュリティ対策はベンダーに依存する ・運用の仕方によってはランニングコストが高くなる |
オンプレミス型給与計算システムのメリット
続いて、オンプレミス型給与計算システムのメリットを解説します。ここでは、カスタマイズ性・情報漏洩リスク・既存システムとの連携に着目していきます。
\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/
オンプレミス型給与計算システムのメリット
カスタマイズ性が高い
オンプレミス型は既存のシステムを利用するのではなく、自社のニーズに合わせてシステムを構築できるカスタマイズ性の高さが魅力です。
独自の給与体系や業務フローがある場合、既存のサービスを利用するインストール型・クラウド型では、うまく対応できない可能性があります。
そのような場合、オンプレミス型の給与計算システムであれば、自社の要件に合わせて柔軟にシステムが構築できます。導入後に不具合が見つかった場合でも、適宜追加・修正ができるため、自社に最適なシステムを作り上げることができます。
情報漏洩リスクが低い
オンプレミス型は自社のサーバーに情報を保管するため、外部ネットワークの通信状況に影響されず、情報漏洩のリスクを軽減することができます。
さまざまな個人情報を扱う給与計算システムは、強固なセキュリティが求められます。近年はクラウド型のセキュリティレベルも向上していますが、自社のセキュリティポリシーに合わせて自由に設計できるのは、オンプレミスならではのメリットと言えます。
既存システムと連携しやすい
オンプレミス型は既存システムと同一のネットワーク内でシステムを構築するため、既存システムと連携しやすいのが特徴です。
特に勤怠管理システムと連携すれば、勤怠情報をもとに自動で給与計算ができるため、業務効率の改善や人為的ミス・属人化の防止が期待できます。
オンプレミス型給与計算システムのデメリット
オンプレミス型給与計算システムには多くのメリットがありますが、以下のようなデメリットもあることを覚えておきましょう。
\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/
オンプレミス型給与計算システムのデメリット
導入コストが高い
オンプレミス型給与計算システムは、サーバーの構築費・ソフトウェアの購入費などを合わせると、初期費用に数十万円〜数百万円かかります。
既存のサーバーがない場合、サーバーの購入費用・サーバーの設置スペース・サーバー管理のための人件費なども必要になります。
サーバー不要のクラウド型と比べると、導入コストは高額になりますが、クラウド型のような月額料金は発生しません。そのため、ユーザー数と運用の仕方によっては、トータルの費用はクラウド型より安くなる場合があります。
システムの管理・カスタマイズには知識が必要
オンプレミス型の給与計算システムの管理は、原則自社で行います。メンテナンスやアップデートはもちろん、法改正による税率・保険料率の変更のほか、システム障害やトラブル発生時も社内で対応することになります。
システムをカスタマイズするには、一定の知識が必要になります。社内でシステム開発する場合だけでなく、開発をアウトソーシングする場合でも、要件定義や技術的理解、ベンダーとの認識共有が必要なため、一定の知識を持つ人材が必要不可欠になります。
システムの管理・カスタマイズをスムーズに行うためには、導入前に社内の管理体制を整備し、大まかなスケジュールを立てておくことが重要です。
オンプレミス型給与計算システムおすすめ
株式会社Works Human Intelligence
COMPANY 給与計算
GOOD
ここがおすすめ!
- 「e-Gov電子申請サイト」と連携しており、社保周りの各種届出の電子化・ e-TaxやeLTAXにも対応している
- 企業独自の福利厚生にも対応できるカスタマイズ性の高さ
- 大手にありがちな複雑な給与計算精度にも対応している
MORE
ここが少し気になる…
- 同シリーズでの連携をすればさらに機能性はあがるが、別途申込が必要
その他のオンプレミス型給与計算システムの選び方
オンプレミス型給与計算システムを選ぶ際は、以下のようなポイントに注目することがおすすめです。自社に最適なシステムを選ぶためにも、ぜひ参考になさってください。
【重要なポイント3つ】
- 自社の規模に合っているか
- 自社の体制・業務フローに合っているか
- 自社の勤怠管理の方法に合っているか
【その他の比較ポイント】
- 自社に必要な機能が搭載されているか
- サポート体制は充実しているか
- セキュリティ対策は万全か
- 無料トライアルはあるか
その他のおすすめ給与計算ソフト
GOOD
ここがおすすめ!
- 給与や賞与明細・源泉徴収票などインターネット上で確認できペーパーレス化に
- 社会保険や労働保険・年末調整など年次業務にも対応
- シリーズ連携で人事情報から給与計算・各種社会保険の電子申請までジンジャーで完結
- 優れたUIで価格も安く気軽に導入しやすい
MORE
ここが少し気になる…
- 所得税や住民税率は手動で変更する必要がある
フリー株式会社
freee人事労務
GOOD
ここがおすすめ!
- 従業員情報や給与計算などあらゆる人事労務情報がこれ1つで完結
- 国内シェアNo.1のAWSを採用し企業のデータを厳重に管理
- アラート機能でイレギュラーな業務の抜け漏れを防ぐ
- 既存業務の見直しや操作法のレクチャーなど専任担当が継続的にサポート
MORE
ここが少し気になる…
- freee会計と連携した際の画面切替が手間
GOOD
ここがおすすめ!
- 給与や賞与計算だけでなく通勤手当の自動計算にも対応
- 税務署や年金事業所といった役所に必要な帳簿を自動出力
- Todoリストやメモ機能・途中入社や退職者の表示アシストで、業務の抜け漏れを防ぐ
- 暗号化プロトコルSSL(256bit)採用や、IPアドレス制限など万全のセキュリティ
MORE
ここが少し気になる…
- ジョブカンシリーズで連携できるものの、連携できる機能には縛りがある
- サポート体制に不満の声も
GOOD
ここがおすすめ!
- 勤怠管理や労務管理・マネジメントシステムなど外部サービスとの幅広い連携
- 金融機関と連携でき、給与計算から振込までオンラインで完結
- Web給与明細発行で経費も手間も削減
- シンプルでわかりやすいモダンなUI
MORE
ここが少し気になる…
- 源泉徴収票や年末調整には対応していない(マネーフォワード クラウド年末調整を導入する必要がある)
- アラート機能がない
GOOD
ここがおすすめ!
- すべての機能が初年度無償で使える
- 勤怠情報を入力すれば、給与計算は自動でラクラク
- 年末調整業務のペーパーレス化でコストを削減
MORE
ここが少し気になる…
- 勤怠管理や労務管理は他サービスで対応する必要がある
GOOD
ここがおすすめ!
- 給与明細の専用紙を購入する必要なく、コストを抑えられる
- 有料版と無料版のプランを備えてダウングレードも可能なため、今後従業員の増減がある場合も安心して使える
- 無料版の期間の制限はなく、豊富な機能を無制限で使える
MORE
ここが少し気になる…
- マイナンバーの管理には「フリーウェイマイナンバー」の連携が必要となる
GOOD
ここがおすすめ!
- 給与明細の専用紙を購入する必要なく、コストを抑えられる
- 有料版と無料版のプランを備えてダウングレードも可能なため、今後従業員の増減がある場合も安心して使える
- 無料版の期間の制限はなく、豊富な機能を無制限で使える
MORE
ここが少し気になる…
- マイナンバーの管理には「フリーウェイマイナンバー」の連携が必要となる
GOOD
ここがおすすめ!
- 質問に答えるだけの簡単導入で部門や社員情報もスムーズに移行できる
- 年末調整や各種保険処理・e-Taxに対応し、提出書類の作成から提出までこれ1つで完結
- 訪問指導サービスや助成金補助金診断ナビなど充実したサポート体制
- 小規模法人のスタートアップに最適
MORE
ここが少し気になる…
- Macには対応していない
GOOD
ここがおすすめ!
- クラウドERPシステムで財務管理や販売管理・年末調整・マイナンバー管理など、あらゆる給与計算業務を完全網羅!
- マウス操作を削除したテンキー入力で高速入力が可能
- 会計データを即時に集計し、損益計算書や決算書などの書類を自動で作成できる
MORE
ここが少し気になる…
- 機能が充実しているが故に、コストがかかる
株式会社Works Human Intelligence
COMPANY 給与計算
GOOD
ここがおすすめ!
- 「e-Gov電子申請サイト」と連携しており、社保周りの各種届出の電子化・ e-TaxやeLTAXにも対応している
- 企業独自の福利厚生にも対応できるカスタマイズ性の高さ
- 大手にありがちな複雑な給与計算精度にも対応している
MORE
ここが少し気になる…
- 同シリーズでの連携をすればさらに機能性はあがるが、別途申込が必要
給与計算ソフトおすすめ比較一覧表
資料ダウンロードはこちらから!
低コストで導入できる誰でも使いやすい給与計算ソフト
|
まとめ
オンプレミス型給与計算システムは、カスタマイズ性とセキュリティの高さが魅力です。社内ネットワークのみでシステムが完結するため、情報漏洩リスクが低く、既存システムと連携しやすいのが特徴です。
導入コストが高く、システムの管理・カスタマイズには一定の知識が必要ですが、複雑なシステム構成を要する企業・セキュリティ面を重視したい企業にとっては、メリットが大きいと言えます。
オンプレミス型給与計算システムを選ぶ際は、自社の勤怠管理や業務フローに合っているかがポイントとなります。セキュリティ対策やサポート体制、無料トライアルの有無もチェックしておくといいでしょう。
オンプレミス型給与計算システムの導入を検討する際は、この記事を参考にサービスの選定を行い、メリットを最大限に活かせる環境づくりを行いましょう。
経理業務を効率化!関連サービスはこちら
タイプ別おすすめ給与計算ソフト
小規模法人・中小企業におすすめ
少人数・中小企業向け給与計算ソフトおすすめ18選|クラウド型・インストール型それぞれ紹介
小規模法人や中小企業でも給与計算ソフトを導入することで、経理や財務業務の効率化に繋がります。今回は少人数企業や中小企業におすすめの給与計算ソフトをご紹介。クラウド型やインストール型、導入コストの安い給与計算ソフトなど合わせて紹介します。
大企業におすすめ
大企業向け給与計算システムおすすめ12選|大手企業の人事給与システムに
従業員数が多く雇用形態や給与形態が複雑な大手企業や大企業には給与管理システムが不可欠です。本記事では大企業におすすめの給与計算ソフトと選び方を解説します。人事給与に特化したソフトや、業界シェアNo.1のクラウドソフトも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
無料で給与計算ソフトを利用したい方におすすめ
無料で使える給与計算ソフトおすすめ17選|少人数企業の業務効率化に
個人事業主や従業員10人以下の少人数企業には、低コストで導入できる無料の給与計算ソフトがおすすめです。本記事では、無料プランや無料トライアルを実施している給与計算ソフトを紹介します。有料版との違いやExcelなど表計算ソフトを利用する場合の注意点も解説します。
運送業におすすめ
物流業界・運送業におすすめの給与計算ソフト7選|導入簡単で業務を効率化!
物流業界や運送業では雇用形態や勤務形態が複雑なため、エクセルなどでの給与計算・管理には時間と労力が必要です。本記事では、物流業界や運送業の給与計算業務を効率化できるおすすめの給与計算ソフトを紹介。勤怠管理システムと連携できるソフトや、アプリ対応のクラウドソフトも紹介します。
建設業におすすめ
建設業界におすすめの給与計算ソフト7選|Web明細対応ソフトも
勤務形態や給与体系が複雑な建設業界では、正確な給与管理のためにも給与計算ソフトの導入が推奨されています。本記事では、建設業界におすすめの給与計算ソフトや選び方を解説します。社会保険料率の自動計算ができるソフトや、Web明細発行でスマホで給与明細を見れる製品も紹介します。
飲食店におすすめ
飲食店向け給与計算ソフトおすすめ5選|アルバイトのWeb給与明細にも
従業員の給与計算を自動化できる給与計算ソフトは、アルバイトの人数が多くシフトも複雑になりがちな飲食店にも導入が推奨されます。この記事では飲食店におすすめの給与計算ソフトのランキングと合わせて、メリットや選ぶ際のポイントなどを解説します。
関連サービス
給与計算ソフトと勤怠管理システムを連携したい方に
勤怠管理システムおすすめ13選(全48選)を徹底比較!料金や機能を詳しく紹介
従業員の出退勤時間を自動集計し、労働時間の管理や給与計算に役立つ勤怠管理システム。本記事ではおすすめの勤怠管理システムを選び方とともに紹介します。小規模法人や中小企業向け・無料で使える製品など比較一覧表で紹介するので、ぜひ参考にしてください。
会計ソフト
会計ソフトおすすめ9選(全26製品)を徹底比較!無料の会計システムや個人事業主の確定申告に
企業の簿記や経理業務を効率的に行うためには、最適な会計システムの導入が必要です。本記事では、個人事業主の確定申告におすすめの無料ソフトや、小規模法人向けのクラウドソフトなどおすすめ会計ソフトをご紹介。会計ソフトの業界シェアランキングも合わせて解説します。