VR動画制作とは|自社制作と外注のメリット・デメリットも解説

Check!

  • VR動画は高い没入感を視聴者に与えるため、企業の研修用やPR動画として活用できる
  • VR動画を制作する際は、余計なものの写り込みや撮影機材のトラブルなどに注意する
  • VR動画を外注することで、担当者の負担を軽減してクオリティの高い動画を制作できる

VR動画とは、仮想現実で180度または360度を見回せる臨場感のある映像のことです。ビジネスシーンでVR動画を活用すると、社内研修や商品・サービスのリアルな紹介ができます。本記事では、VR動画の概要や制作に必要な費用、自社制作と外注の違いなどを解説します。

目次

開く

閉じる

  1. VR動画制作とは
  2. VR動画を制作するメリット
  3. VR動画の制作に必要な費用
  4. VR動画を制作する際の注意点
  5. VR動画の作り方と手順
  6. VR動画の自社制作と外注のメリット・デメリット
  7. 本格的なVR動画は外注がおすすめ
  8. まとめ

VR動画制作とは

バーチャル空間への没入度が高いVR動画は、遊園地のアトラクションなど娯楽分野で使用されています。また、VR動画はリアリティ溢れる疑似体験ができる性質から、近年ではビジネスでも活用されることが多くなりました。

たとえば、社員のモチベーションを上げるための研修用動画や、顧客に自社のイメージを伝えたり商品をアピールしたりするための紹介用動画にVRを使用すると、さまざまな効果を発揮します。

VR動画制作においては、VR動画制作の専門企業に依頼するのがスムーズですが、自社で必要な機材などを揃えて制作することも可能です。

VR動画とは

VR動画とは、立体映像によって仮想現実・VR(Virtual Reality)の世界を体験することができる動画です。専用のゴーグルやリモコンなどを使用しながら、180度見回せるものや上下左右360度の全方位を見回せるものがあります。

映し出される映像を視聴することで、実際にその場にいるかのような没入感を味わえるのがVR動画の大きな魅力です。

360度動画との違い

VR動画と類似したものに、360度動画があります。360度動画はVR動画と同様に、映像内の周囲に視点を巡らすことで、物体や景色などをさまざまな角度から楽しむことができます。

双方の異なる点は、360度動画の場合は基本的に視聴者の立ち位置が固定されていることです。そのため、一定の場所から周囲を見渡すことしかできません。これに対して、VR動画では利用者の視点に合わせて見ている場所を変更することが可能です。

また、一般的に360度動画は、パソコンなどの画面上に映る映像を手元のマウスなどで操作しながら、視点を移動しつつ視聴します。対してVR動画は、専用のヘッドセット・ゴーグルを装着することで、さらなる没入感・臨場感を味わえる点に大きな違いがあります。

そして、VR動画では手元のリモコンを操作しながら、歩行したり物を投げたりなどの動作ができるものも存在します。ただし、広い意味では360度動画も含めて「VR動画」と呼ばれることもあり、明確に区分されないことでわかりにくくなる場合も多いでしょう。

VR動画を制作するメリット

VR動画を制作してビジネスに活用することで、商品・サービスの利用促進や動画の視聴完了率の向上といったメリットが得られます。ここからは、VR動画を制作するメリットについて解説します。

\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/

ユーザーの理解・利用意欲の促進

VR動画は、通常の2D動画と比較して高い没入感をユーザーに与えられます。そのため、研修やセミナーなどに活用すると、実際に会場で作業をしているかのような臨場感あふれる講座を受けられます。

また、商品の販促として活用し、ユーザーの目の前に商品を表示させて、質感や機能をリアルに体験することもできます。これにより、ユーザーは単に動画を視聴するよりも深く講座の内容を理解できたり、商品・サービスの利用意欲を高めたりすることが可能です。

動画の視聴完了率を向上させる

VR動画は、通常の2D動画を視聴するよりも飽きにくい傾向にあります。それは、頭部にHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を装着することで高い没入感を体験できることや、画面に集中することで他に気が散る機会が少なくなるためです。

この特徴により、動画の視聴完了率を向上させることができ、商品・サービスの認知度やイメージアップにも期待できます。

VR動画の制作に必要な費用

VR動画を自社で制作する場合と外注する場合では、制作費用に大きな差があります。また、同じ自社制作や外注でも、揃える機材の質や注文内容によって総額の費用は異なります。

なお、VR動画制作の基本的な流れは、360度撮影できるカメラを用意し、撮影したデータをVR動画に対応した動画編集ソフトで編集するだけです。ここでは、VR動画の制作に必要な費用について詳しく解説します。

\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/

VR動画を自社制作する場合

動画の制作に必要な費用としては、撮影用カメラ・動画編集ソフト・HMD・音声収録機材といった機材費用、その他の人件費などが挙げられます。VR動画を自社制作する場合には、これらの準備・運用にかかる費用が発生します。

以下の表は、それぞれの費用相場です。ただし、撮影内容・規模・撮影地・必要人員などによって大きな差が生じるため、あくまで最低金額を記載しています。

概要費用
撮影用カメラ5万円程度~数百万円(1台あたり)
動画編集ソフト無料~数万円
HMD数千円~数万円(1台あたり)
音声収録機材2万円程度~数百万円(1台あたり)
その他・人件費など数万円~数十万円

撮影用カメラ

撮影用カメラの値段は安いもので5万円程度からあり、これは1台あたりの値段です。つまり、撮影の方法や動画の画質といったこだわりに合わせて、台数の増加・高級なカメラの選択などで費用が増加します。

主流で扱いやすいのは、全天球カメラと呼ばれる上下左右360度撮影できるもので、半球カメラと呼ばれる周囲180度撮影が可能なカメラもあります。全天球カメラは高度な編集をしなくてもVR動画として作成しやすいですが、高額であるというデメリットがあります。

対して半球カメラは値段が安いものの、上級者の編集向きです。なお、ドローンを使用した広域な動画や水中カメラ、人物・景色の鮮明な撮影を考慮した動画などを撮影したい場合は、高性能なカメラが必要となり費用が高くなる傾向にあります。

動画編集ソフト

360度撮影した動画はVR動画に変換し、求める内容に合わせて見やすく編集する必要があります。最近では、無料のスマホアプリにもVR動画の編集ができるものが登場していますが、ファイルサイズの大きい動画素材の編集には適していません。

特に、4K以上の高画質には対応していないことがほとんどであるため、通常はパソコン上で動画編集ソフトを使用した編集を行います。また、パソコン用の動画編集ソフトにも無料で使用できるものがあります。

そして、有料のソフトは月額数千円〜年間数万円契約のものや、買い切りタイプのものもあります。各ソフトによって特徴が異なるため、どのようなVR動画作成がしたいのかを詳細に検討することが重要です。

HMD

HMD(ヘッドマウントディスプレイ)はVRゴーグルとも呼ばれ、VR動画を視聴する際に頭部に装着するものを指します。動画編集したものを視聴するためには、このHMDが必要です。

スマホでの視聴を意識して制作したVR動画であれば、スマホを画面として装着できる安価なもので、1台数千円程度で購入できます。また、より没入感の高いVR動画の視聴には、1台3万円以上のHMDの準備が必要です。

制作したVR動画を社内研修として活用したい場合や、自社のPR動画として使用する動画の試聴をするためには、最低でも1台は保有しておかなければなりません。

音声収録機材

VR動画において臨場感を高めるためには、バイノーラル録音による立体音響が求められます。自然の音や動物の鳴き声、対象物が目の前にあるという感覚をリアルに伝える際には、バイノーラルマイクによる音声収録が重要です。

バイノーラルマイクには、ダミーヘッド型・3Dio・イヤホン型などがあります。高いもので数百万円するものもありますが、安いもので2万円程度で購入できます。映像だけでVR動画を制作することも可能ですが、音声収録機材による効果も非常に高いです。

また、通常のレコーダーを使って音声を収録する方法もありますが、VR動画としての利点を大きく損なうことになるため、基本はバイノーラルマイクの使用をおすすめします。

その他・人件費など

VR動画は撮影機材を揃えて編集することで制作できますが、その過程では撮影地・ロケーションの確保や撮影に伴った人件費などが発生します。費用は状況によって大きく差が出ますが、総額で数万円~数十万円程度を見積りしておくべきでしょう。

そして、関わる人数によって費用も増加し、自社制作の場合は誰が担当するのかといった問題もあります。したがって、VR動画の利用目的を明確化したら、制作までに必要な時間・費用・人材などを算出し、費用対効果を考慮してから検討することが重要です。

VR動画を外注する場合

VR動画を外注する場合、制作方法やクオリティによって金額は大きく異なります。費用の内訳は、企画と構成・撮影・音響・ナレーション・編集・3DCG制作などで、合計数十万円以上が相場となっています。

費用の中でも、3DCGの制作にかかる費用が大部分を占めており、金額の幅も大きいです。必要最低限のクオリティで済ませる場合は数十万円で収まりますが、高品質のものだと3DCG制作費用だけで1,000万円以上かかることもあります。

特に、キャラクターを使用したイラストやアニメーションを使用する場合、高度な技術が必要となり、その分費用も膨大なものとなります。また、自社独自のシステムを取り入れる場合には、システム開発費用として数十万円~数百万円程度の費用が追加で発生します。

ただし、これはオプションのようなものであり、VR動画の制作に必須ではありません。したがって、一般的な機材による仕上がりで問題ない場合、システム開発費用に関しては不要です。その他、撮影時のキャスティングや完成品を試聴するHMDが必要となります。

概要費用
企画と構成数万円~数十万円
撮影費用数万円~数十万円
音響・ナレーション数万円~数十万円
編集数万円~数十万円
3DCG制作数十万円~1,000万円以上
キャスティング(人件費など)数万円~数十万円
HMD数千円~数万円(1台あたり)

VR動画を制作する際の注意点

VR動画を制作する際は、余計なものが映りこまないようにしたり、照明器具などの撮影環境を整えたりする必要があります。ここでは、VR動画作成にあたっての注意点について詳しく解説します。

\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/

余計なものが映り込まないようにする

VR動画の撮影をする際は、余計なものが画面に映りこまないように、撮影対象以外のものをあらかじめ取り払っておきましょう。目の前に広がる仮想現実世界に入り込み、画面上の景色や内容に集中できるという臨場感は、VR動画ならではの大きな魅力・強みです。

そのため、映し出される映像に相応しくないものや、違和感を感じる余計なものが映っていると、せっかくの世界観が壊されてしまいます。ただし、撮影中に想定外のものが映り込んでしまったり、撮影後に不要だったと気が付いたりするケースもあります。

その際は、動画編集ソフト上で後から修正・削除を行って対応します。なお、削除した箇所が不自然になったり、余分な手間がかかったりする場合には、撮り直しを行うことでスムーズに解決する場合があります。

照明器具などの撮影環境を整える

VR動画の制作では、撮影環境を整えることが重要です。たとえば、暗い映像は視聴者に見にくさを与えて集中力を欠如させ、光が多く明るすぎる映像は目が疲れやすくなります。そのため、どのような明るさで映像として記録されるのかを確かめることが重要です。

テスト撮影・確認はもちろんのこと、外で撮影する場合には実際の撮影日の天候なども考慮しなければなりません。また、VR動画は360度から撮影するという性質上、照明を設置して使うことができません。これは、撮影時に照明器具が映り込んでしまうためです。

照明器具の映り込みを気にしないなら問題ありませんが、視覚的な効果を高めるためには極力映像に映したくないものです。そのため、光を確保するには室内全体を明るくしたり、太陽の光による自然光を上手く取り入れたりなど、撮影環境を考慮する必要があります。

撮影機材のトラブルに注意する

VR動画の制作を行う際は、撮影機材のトラブルにも注意を払いましょう。撮影の途中で機材の調子が悪くなると、それまでに撮り溜めたデータがすべてエラー・削除によって使えなくなってしまうことも考えられます。

たとえば、撮影用カメラの充電残量に注意し、予定される撮影時間に耐えうるかを考慮します。そして、内蔵されたSDカードの容量にも注意しながら、どのくらいの時間分の映像を記録できるのかを把握しておきます。

これにより、急な撮影の中断を防ぐことができます。また、撮影機材に熱がこもると故障の原因になるため、日差しの強い日に直射日光を機材に浴びせながら撮影することは推奨されません。

その他にも、音声トラブルや動画編集用のパソコンの故障など、VR動画の制作に関わる機材は多く存在します。つまり、機材が多くなるほどに故障時・トラブル時のリスクも増えるため、入念な準備と日頃からの手入れが大切です。

動画制作に詳しい専任者が必要

VR動画をより高度な完成に導くには、スティッチングと呼ばれる映像のつなぎ合わせなどの知識・技術が必要です。スティッチングはVR動画のクオリティに大きく関わるため、自社制作する際には、専門的な作業に詳しい従業員が社内にいることが理想です。

また、視覚的な効果を高める撮影方法、映像と音声のバランス、視聴者を飽きさせない工夫などの作業・調整においても、VR動画制作に詳しい専任者がいれば、社内での制作をよりスムーズに進めることができます。

VR動画の作り方と手順

VR動画を制作するにあたって、企画・撮影・編集という流れが存在します。ここでは、VR動画の作り方について順を追って詳しく解説します。

\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/

手順内容
企画アピール内容が視聴者へ的確に伝わるような企画を考案する
撮影定点撮影と手持ち撮影とを使い分けながら、効果的な動画を撮る
編集動画編集ソフトやアプリを活用して行う

企画

VR動画の撮影において、企画(プランニング)は特に重要な項目です。360度すべてが見回せるVR動画の中で、視聴者がよりリアルな感覚を得られるようにするためには、どのような仕上がりが適切であるか、最善の方法を考える必要があります。

たとえば、被写体やテーマは同じでも、カメラの角度・動画の長さ・人物の登場方法・背景の映り方などで、動画の印象は大きく変わります。自社がアピールしたい内容を利用者へ的確に伝えられるよう、多少時間をかけてでもじっくりと企画を練ることが重要です。

また、従業員同士でVR動画のサンプルを共有してイメージを沸かせることで、よりスムーズな作業の実行につながります。

撮影

VR動画の撮影には、360度動画を撮影できる専用のカメラを使います。カメラの種類には、テレビのリモコンのような形で簡単に360度を撮影できるものや、建物の天井に複数並べて本格的な3D撮影に使用するものなど、さまざまな種類があります。

撮影方法は、主に定点撮影と手持ち撮影の2種類です。小型のカメラタイプで撮影をする場合には、専用のスタンドやジンバルを使用したり、カメラを首から吊るしたりして撮影を行います。

周りの景色を360度しっかりと撮りたい場合や、その場でナレーションを入れたい場合などには定点撮影が最適です。一方、場所を移動しながらの撮影には、手持ち(首掛け)の方が作業しやすいでしょう。

編集

動画撮影が終了したら、次は動画の編集作業を行います。パソコンにインストールされた動画編集ソフトを使用した際の動画編集の手順は、以下の通りです。

  1. 動画のデータをパソコンに取り込む
  2. 動画編集ソフトを起動して動画を開く
  3. データファイルを編集可能な360に変換
  4. 360°ビューアーなどを活用して編集作業

まずはカメラから撮影データを保存したSDカードなどを抜き取り、パソコンにつないで動画をパソコンに取り込みます。

次に、データファイルをVR動画として編集可能な形式へと変換するために、動画編集ソフトを起動して動画を開いてから、使用方法に沿って動画の縦横比を360に変換します。その後、360°ビューアーなどを活用しながら編集を行います。

動画編集においては、映像をつなぎ合わせるスティッチング作業を取り入れつつ、よりリアルな動画制作を行いましょう。

VR動画の自社制作と外注のメリット・デメリット

VR動画の自社制作と外注にはそれぞれメリットとデメリットがあり、適している企業も異なります。ここからは、VR動画を自社制作と外注する場合のメリット・デメリット、各々が向いている企業を解説します。

\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/

内容内容
メリット・制作費用を抑えられる
・企業に対する愛着・イメージの向上
・細部まで修正しやすい
・クオリティの高いVR動画の制作が可能
・手間と時間を省ける
・従業員が他の仕事に集中できる
デメリット・従業員の手間と時間がかかる
・専門知識がないと動画のクオリティに限界が生じる
・依頼の度に費用が発生する
・金額・スケジュールの調整が必要
・細かすぎる注文は聞いてもらえないことがある
向いている企業・動画編集が可能な人材がいる企業
・自社で作ることの意義や低コストを求める企業
・専任者の確保が難しい企業
・費用をかけてでも動画制作の手間を削減したい企業

自社制作のメリット

自社制作の最も大きなメリットは、VR動画の制作における総額の費用を安く抑えられる点です。撮影機材などの準備は必要ですが、編集作業を自社内で完結することができれば外注するよりも低コストで済みます。

さらに、一度購入・契約した機材やソフトは、次回からのVR動画制作にも繰り返し使用することができるため、ランニングコストを抑えられてコストパフォーマンス高いです。

また、VR動画を自社で制作することで、細かい点までこだわった表現を駆使し、担当者に深い企業理解を与えるなど、企業への愛着やイメージを向上させることができます。

自社制作のデメリット

自社制作のデメリットは、VR動画を制作するのに従業員の時間と手間が必要な点です。企画から撮影・編集作業まで、担当する従業員の仕事量が増えるため、さまざまな事項における調整が求められます

また、担当者の技術・スキルに合わせた動画が完成するため、VR動画に関する専門の知識がないとクオリティに限界が生じ、返ってイメージを悪くしてしまうこともある点に留意しましょう。そして、求めるクオリティによっては初期費用が膨大になることもあります。

自社制作が向いている企業

VR動画の自社制作が向いているのは、VR動画編集に関する専任者がいる企業です。専門の知識を持った従業員が責任を持って取り仕切ることで、作業がスムーズに進行し、動画全体の質の向上に期待できます

ただし、専任者が不在である場合にも、動画の質にこだわらずVR動画を自社で作ること・制作コストを抑えることに意義を感じる企業には、自社制作が向いているといえます。

外注のメリット

VR動画を外注する場合は、専門知識を持ったプロが作成してくれるため、よりクオリティの高い動画制作が実現するのが大きなメリットです。また、自社で制作するための手間と時間を省くことにより、従業員は本来の業務に集中することができます。

その他にも、同業他社でのVR動画制作の実績があるような外注先に依頼をすれば、効果的かつ実践的な動画を制作することも可能です。

外注のデメリット

外注のデメリットは依頼の度に費用が発生する点です。VR動画を外注する場合、最低でも数十万円からの費用がかかるため、1本の動画に対する負担が大きくなります。

また、作成を自社内の関係者以外である他人に任せることになるため、細かい内容までが伝わりにくかったり、出来上がりがイメージしたものと違ったりする恐れもあります。そして、再修正などには別途費用が発生することもあるため注意が必要です。

外注が向いている企業

VR動画の外注に向いているのは、撮影や動画編集における専任者の確保が難しい企業です。企画から撮影地の設定、必要とする人材のスケジュール管理、撮影・編集で大きく左右される品質の担保などが困難だと判断する場合にも、外注の方が適しています。

また、費用よりも質な動画や従業員にかかる手間の削減などを優先したい企業には、外注での作成をおすすめします。

本格的なVR動画は外注がおすすめ

企業で本格的なVR動画を制作するには、外注がおすすめです。制作する動画1本ごとに費用は発生しますが、VR動画の専門家が高性能の機材・編集スキルを活用しながら完成させるため、確実にクオリティの高い本格的な動画を制作することができます

そして、ユーザー・視聴者に対する効果的なVR動画の制作が実現し、企業内の研修や企業PRにおいて、社員のモチベーション向上や戦略的な企業イメージアップにつなげられます。

また、関係者に対して動画制作の手間と時間などの負担をかけずに済み、本業に集中して企業収益の向上に寄与することも可能です。

まとめ

VR動画は、立体的な映像によって仮想現実の世界を体験できる動画です。まるでその場にいるような臨場感を味わえるのが大きな魅力です。VR動画は商品やサービスの利用促進につながり、動画の視聴完了率が高いことからも、近年のビジネスで活用が広がっています。

VR動画の作成方法には、自社制作と外注があります。自社制作の場合は、求める品質に合わせて費用を抑えられるのが一番のメリットです。一方、外注する場合は費用が高額になるものの、より高品質なVR動画の制作を依頼することができます。

自社のビジネスでVR動画の活用を検討する場合は、費用面などを考慮しながら自社制作と外注のどちらかを選択し、商品・サービスのアピールや社内研修などへ有効的活用しましょう

Share

top