出張管理システムおすすめ15選(全22選)を徹底比較!システムの種類や失敗しない選び方・ポイントを解説
Check!
- 厳選した出張管理システム15選をタイプ別にご紹介
- 2024年最新の比較表であなたにぴったりの出張管理システムがわかる
- システム選びでは取扱施設/交通機関・コスト抑制機能・経費の可視化に着目
出張管理システムとは、出張時の宿泊施設や交通手段の手配・予約から経費精算までの業務を一元化し効率化を図るシステムのことです。本記事では出張管理システムの選び方とおすすめ15選を解説。導入時の比較ポイントと注意点をおさえ、失敗しないシステム選びがかないます。無料で利用できるサービスも合わせてご紹介します。
目次
開く
閉じる
開く
閉じる
出張管理システムの始め方
経費精算・会計業務のデジタル化に伴い、企業のペーパーレス化やSDGsへの取り組みが加速しました。さらなる業務効率化、生産性向上を目指すために、自社の体系・ワークフローに適応した出張管理システムの選定が求められます。
出張管理システムの多くは資料請求をすることで、運用を開始できます。これは公式サイトから検討した場合も同様です。本サイトでは複数のサービスをまとめて比較・資料請求することができます。資料請求は無料なので、複数の製品を比較して自社に最適な出張管理システムを選びましょう。
おすすめの出張管理システム15選
本記事では、対象や目的別におすすめの出張管理システムをご紹介しています。気になるところからチェックしてみましょう。
迷ったらこれ!おすすめ出張管理システムをピックアップ
132社以上の航空・レンタカーが手配可能 旅行保険やWi-Fiなどの関連サービスも豊富
| |
前払い不要! 出張者向けビジネスプランで大幅なコスト削減がかなう
|
\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/
タイプ別|出張管理システム比較
経費精算一体型
GOOD
ここがおすすめ!
- シンプルかつ組み合わせて使える豊富なプランで、企業規模や出張が多い企業でも導入しやすい
- 稟議申請が一体になっており、データを登録しておけばそのまま申請可能
- 出張中のトラブルにも対応してくれる「専任オペレーター」
MORE
ここが少し気になる…
- 初期費用がかかり、人数が少ない企業には割高になる可能性がある
株式会社JTBビジネストラベルソリューションズ
J’sNAVI NEO
GOOD
ここがおすすめ!
- 出張時の立替精算や領収書の削減をはじめ、データ連携やシステム一元化で業務の大幅な効率化をかなえる
- 電帳法・インボイス制度などの法改正へも細かな改修を行っているため、法知識に乏しくても安心して使える(JIIMA認証取得)
MORE
ここが少し気になる…
- チケット手配やOCR機能など、一部はオプション契約が必要
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・ウェーブ
WAVE225旅費・経費精算/稟議
GOOD
ここがおすすめ!
- 自社形態に合わせてライセンス型かクラウド型から選択できる、カスタマイズも可能
- 1,000名以上の大規模企業での導入実績が豊富で、グループ会社と共有利用が可能
- 独自の承認ルールに対応するワークフロー機能で旅費・経費精算業務のDX化を推進
MORE
ここが少し気になる…
- 大企業向けなので導入費用やランニングコストが高め
出張管理特化型
航空券・新幹線からホテル・レンタカーの手配までをワンストップで「ピカパカ出張DX」
東証プライム上場企業であるエアトリの法人部門から分社化してできた会社です。
クラウド型の出張支援サービスを活用し、手持ちのモバイル端末を使って出張管理業務を簡略化・効率化したいなら、ピカパカ出張DXの導入がおすすめです。
GOOD
ここがおすすめ!
- 海外旅行保険やWi-Fiレンタルなどの関連サービスにも対応
- 132社以上の航空券やレンタカーの手配が可能
- 出張情報は管理画面上で確認・データ出力が可能
MORE
ここが少し気になる…
- 経費精算は非搭載なので連携して使う必要がある
前払い不要のワンストップブッキングでフライトやホテルの予約が約30秒で完了「東京マスターズ」
株式会社東京マスターズ
東京マスターズ
前払い不要のワンストップブッキングに対応し、出張に関わるビジネスコストを大幅に削減できる出張管理システムなら、東京マスターズの導入がおすすめです。
GOOD
ここがおすすめ!
- 「ワンストップ」はもちろん、前払い不要で手軽に予約が行える
- 予約の変更やキャンセルはオンライン上で自分で行えるため、タイムコストを削減できる
- 経費精算に必要なデータの自動出力や、「トラベルレポート」の作成が可能
MORE
ここが少し気になる…
- 詳細な料金や使用方法は資料請求や問い合わせにて確認
GOOD
ここがおすすめ!
- 初期費用と月額費用が無料で使える
- 出張の手配や予約データを一元管理でき、ホテルだけでなく交通機関もまとめて会社に請求可能
- 役職やエリアごとに宿泊の上限を設けられ、社内の出張規定に基づいた利用が行える
MORE
ここが少し気になる…
- 法人限定プランはあるものの、詳細機能や価格は問い合わせとなる
GOOD
ここがおすすめ!
- 国内だけでなく海外のホテルも検索でき、乗換案内アプリのような感覚で使える使用感
- 代理手配の旅程もまとめて表示され、出張経費も紐づけ登録が可能
MORE
ここが少し気になる…
- 検索に少々時間がかかり、宿泊予約の際に実際の金額と異なる場合もある
株式会社コンカー
Concur Travel 出張管理
GOOD
ここがおすすめ!
- 大規模企業での導入実績多数!旅費データは部門や個人単位で可視化でき、社内平均値をもとに指標が立てられる
- オンライン予約の段階で、出張規定外のプランを明示し選択不可にする設定も可能
MORE
ここが少し気になる…
- 無料トライアルがないため、事前の使用感チェックができない
GOOD
ここがおすすめ!
- 定額制サービスのため、宿泊施設の市場変化の影響を受けず、コストの固定化もかなう
- 宿泊数は追加購入や翌月へ繰り越しも可能で、企業状況に応じたカスタマイズ対応もあり
MORE
ここが少し気になる…
- 宿泊施設に特化したサービスのため、移動手段の予約は別システムが必要
GOOD
ここがおすすめ!
- 初期費用・月額費用が無料で利用できる
- 『じゃらんnet』の宿泊プランが予約できるほか、さらにお得なシークレットプランで宿泊コストを削減できる
- 特定のワードで表出制限を行い、出張規定外のプラン予約を防止する機能付き
MORE
ここが少し気になる…
- 移動手段の予約は別システムが必要
GOOD
ここがおすすめ!
- 出張トラベルに精通したJTBが展開しているため、国内・海外の交通手段から宿泊施設まで一括手配できる
- 法人向け専用回数券や割引運賃の優先利用を促し、経費削減がかなう
MORE
ここが少し気になる…
- 出張精算書作成や精算申請は別途オプション契約が必要
手配代行サービス搭載型
GOOD
ここがおすすめ!
- 国内だけでなく海外の出張にも対応しており、現地送迎や通訳ガイドも探せる
- 自分では探しにくい不慣れな土地でも「チャット」を駆使してスピーディーな代行手配が可能
MORE
ここが少し気になる…
- 個人で手配する場合よりもホテルの価格が高くなる場合がある
GOOD
ここがおすすめ!
- チャットだけでなく、電話やメールでも代行手配を依頼でき、出張以外にも会食やゴルフにも対応
- 「ダッシュボード」を搭載しており、一目で予約状況が分かる
- 発券期限のリマインド通知があるため、発券漏れ防止にも効果的
MORE
ここが少し気になる…
- 料金や機能詳細は問い合わせが必要
GOOD
ここがおすすめ!
- 宿泊先や交通機関の手配を1システムで管理、チケットレスでスムーズな出張をサポート
- 国内・海外どちらの出張にもメールしクエスト機能を完備、誤発券による取消料発生も防止できる
MORE
ここが少し気になる…
- 導入時に、交通機関での利用のためのサプライヤー審査あり
GOOD
ここがおすすめ!
- 導入実績2100社突破!初期費用・月額利用料が無料で、最低利用料金の設定もなく導入リスクゼロ
- 国内・海外・団体など、すべての手配窓口が一元化されているため、システム内で必要な予約を完結できる
- オンラインで完結できない予約は、オペレーションスタッフにフォームやメールで依頼可能
MORE
ここが少し気になる…
- 電話サポートはあるものの、24時間対応ではないため海外からの問い合わせが難しい
【比較表】おすすめの出張管理システム
出張管理システムとは
出張管理システムとは、出張に関わるさまざまな業務を一元管理し、最適化するシステムです。英訳のBusiness Travel Managementを略して「BTM」とも呼ばれます。
日常的に使用しているエクセルを活用して出張管理を行っている企業も多いですが、上司や経理とのやり取りが煩雑で非効率的です。また、経費の申請や精算などで入力ミスや不正が起こるリスクもあります。
その点、出張管理システムは、出張の申請から承認・出張報告・出張費精算といった一連のプロセスを効率化でき、出張者・管理者・経理担当者の負担軽減につながります。最近では新幹線などの手配ができる機能を搭載したものもあり、ますます利便性が高まっています。
出張管理システムが広まった背景
出張管理システムの需要が高まった背景には、管理側と従業員で出張に関する規定にズレがあったり、細かな規定がなく慣例で運用されていた実態があります。そこで、公平な出張の仕組み作りが行われました。
日本での出張管理システムの普及は他国に比べて遅れていますが、最近では日本のビジネスに適したシステム開発が進み注目を集めています。業務の効率化・コスト削減・リスクマネージメントを図る際も、出張管理システムが最適です。
\詳しくはこちらの記事をチェック/
出張管理システムとは?出張管理システムの機能やメリットも解説
出張管理システムとは、出張の際の交通手段の手配や宿泊施設の予約から経費精算までの一連の流れを一元化し効率よく申請や承認作業ができるシステムを指します。本記事では、出張管理システムの機能や種類、比較ポイントも分かりやすく解説します。
出張管理システムのメリット
あらゆる機能を持つ便利な出張管理システムですが、企業が導入する大きなメリットには、大きく分けて下記の5つがあります。
\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/
出張管理システムのメリット
手配業務の効率化
出張管理システムは、出張手配機能を搭載しているのが大きな特徴です。出張者が自分で行程や宿泊施設を決めるには、多くのサイトを検索して比較検討したり、旅行業者に相談したりする手間がかかり、業務に専念できる時間が減ってしまいます。
その部分をシステムが代行してくれるため、出張の準備作業が短時間で終了し、その分通常業務に集中して取り組めます。また、システムが出した複数のプランを比較して手配することもでき、経費削減も可能です。
経理の出張業務効率化
出張管理システムを使っていない出張管理は非効率なばかりでなく、トラブル発生の危険もあります。トラブルには、出張経費申請のミスや承認フローの進みが遅いことなどが挙げられます。これらのトラブルが、企業内の人間関係を悪化させることもあります。
出張管理システムでは、出張関連の業務が電子化・可視化されるため、承認ルートも速やかに回ります。また、システムで出張規程に合わない出張経費は自動的にチェックされ、業務の効率化とともにトラブルの防止にもなります。
出張費用の立替が不要になる
出張手配機能での交通機関や宿泊費の請求は、出張者ではなく企業宛に届きます。したがって、出張者は出張費用の立替をしなくて済みます。少額ならともかく、高額になると出張者の立替の負担は大きくなります。
出張費用の立替が発生した場合、よく行われるのは立替た分を経理担当者が現金精算することです。特に、出張が多い企業では頻繁に精算が発生し、業務量が増加します。出張費用の立替がないことは、出張者だけでなく経理担当者にとっても大きなメリットです。
出張コストの最適化
出張管理システムは出張にかかった費用のすべてを把握できるため、無駄な出費がないか確認し、コスト削減に向けた分析を行えます。出張は企業において重要な業務の1つではあるものの、通常オフィスでの業務と比較するとコストがかさみます。
そのため、出張にかかっている費用を分析し、無駄な出費を減らすことは企業にとって大きなメリットとなり得ます。
コンプライアンス強化に繋がる
出張管理システムの多くは、出張手配機能を持っています。出張規程で出張手配はシステムの中で行うことを決めておけば、故意かどうかにかかわらず、水増し請求や出張規程外の交通費や宿泊費の請求を防げます。
また、データが可視化されているため、出張の手配状況や出張状況も旅程管理機能で確認可能です。したがって、カラ出張の防止につながる上に、企業内や出張先での緊急事態にも素早い対応ができます。特に海外出張時に有効と言えます。
出張管理システムの種類
多くのベンダーが多種多様な出張管理システムを開発しています。その種類を大きく分けると、3種類に分類されます。ここでは、それぞれの特徴を解説します。
\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/
出張管理システムの種類
経費精算システム連携型
経費精算システム連携型は、出張管理システムと経費精算システムが一体化したタイプで、出張に係るほとんどの業務を1つのシステムで行えます。出張が多く経費精算業務が負担になっている企業や、経費精算システムの導入を考えている企業に効果的です。
出張管理システムだけで宿泊施設や交通機関の手配ができ、経費精算業務も行えます。また、勤怠管理や給与計算のシステムを既に導入している場合、それらのシステムと連携できる出張管理システムを選ぶことでさらに広範囲の業務を効率化します。
出張管理特化型
出張管理特化型は、出張の申請・承認フローを電子化し、各種チケットの手配や旅程の管理など、出張にかかわる業務を効率的に行えるタイプです。既に運用している経費精算システムに、出張管理機能を付け加えたい場合に適しています。
システムの中には、申請された出張経費が出張規程に適合しているかチェックする機能もあり、出張費用の適正化も図れます。また、優れた旅程管理機能を持ったものであれば、万が一出張先で災害に遭った場合でも、スマホを使って所在や安否の確認が可能です。
出張手配代行サービス型
出張手配代行サービス型は、出張管理特化型の機能に加え、出張手配外注のサービスが受けられるタイプです。中には、出張管理業務まで外注できるものもあります。出張にかかわる業務を大幅に省力化できるため、出張の多い企業ほど高い効果が期待できます。
出張手配は新幹線のチケットや航空券、出張先での宿泊ホテルなどの手配を代行し、場合によっては会議室の確保も可能です。旅行会社が提供している場合が多く、旅行手配の専門家から出張規程に合わせた最適なプランの提供が受けられます。
出張管理システムの機能
出張管理システムには、出張業務の効率化を図るためにさまざまな機能が搭載されています。機能は導入するシステムによって多少異なりますが、ここでは一般的な6つの機能について解説します。
\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/
出張の申請/承認
出張の申請・承認機能は、電子データで申請を行い、決裁までのワークフローをすべて電子データで行う機能です。紙の申請書を何人かの承認者に回す必要がないため、途中で紛失する恐れもなく、決裁までスピード感を持って行えます。
出張の申請・承認は経費精算システムや、ほかのシステムを使って行うこともできます。しかし、出張管理システムで申請・承認を行えば、移動手段や宿泊ホテルなどの手配内容や費用が自動的に入力され、出張申請の省力化とともに、入力ミスも防げます。
出張手配
出張手配機能を使えば、新幹線・飛行機・レンタカーなどの交通手段や宿泊施設の予約などが簡単にできます。自分でWebサイトを検索して比較検討するには時間がかかりますが、出張手配機能は費用効率と時間効率を考慮した最適なコースを一瞬で提案してくれます。
出張者本人でなければ予約できないシステムもあれば、出張者本人だけでなく秘書や事務員が代行して予約できるシステムもあります。そのため、自社の出張フローに合わせたシステム選びが大切です。
旅程管理
旅程管理機能は、交通手段や宿泊施設などの予約情報を管理する機能で、誰がどこに何の目的で出張しているか確認できます。出張の多い企業では、出張者の不在期間の把握が難しいですが、旅程が管理されていればすぐに調べて顧客の問い合わせにも対応できます。
また、モバイルアプリと連携できるシステムであれば、スマホのGPSを使って所在が確認でき、情勢が不安な海外の出張で災害や事故が発生しても、企業としての緊急対応が可能です。さらに、カラ出張の防止にもなります。
出張費用の経費精算
出張費用の経費精算機能は、交通手段や宿泊施設などの出張データを基に、経費計算を行う機能です。出張者としては、規則に従った速やかな予約ができ、経理担当者は入力されたデータから規則に従った出張旅費が計算されるため、両者とも負担が軽くなります。
また、システムで予約を取っていることから、出張者は旅費を立て替えることなく出張に出かけられます。出張者は金銭的負担がなくなり、経理担当者は出張ごとの精算をしなくて済み、業務負担の軽減が図れます。
出張費用の一括請求
出張管理システムで予約した交通機関や宿泊施設の費用は、サービス提供業者から企業宛に一括で請求されます。したがって、経理担当者は出張がある度に現金で精算する必要がなく、現金を扱わない分安心です。
出張をした従業員が高額な出張費用を立て替えている場合、迅速な精算が求められますが、出張手配機能のある出張管理システムでは、その必要はありません。出張費用の一括支払は、いくつもの業者への振り込み作業に比べ、圧倒的に楽です。
旅費規程チェック
旅費規程チェックとは、出張管理システムに自社の旅費規程を設定し、申請された出張経費がその規程に適合しているかを自動的にチェックする機能です。出張経費の適正化が図れるとともに、承認者・経理担当者の経費チェックの手間が省けます。
企業の中でも従業員の旅費規程の理解度は低く、悪意のない旅費規程違反も見受けられます。また、承認者でも十分に理解できていない人もいます。旅費規程に適合しない出張があると、従業員の不公平感が高まり、モチベーションの低下にもつながります。
出張管理システムの選び方・比較ポイント
出張管理システム選びを失敗しないための重要な比較ポイントを5点紹介します。より詳しく知りたい方は、「【もっと詳しく】出張管理システムの選び方・比較ポイント」をご覧ください。
\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/
出張管理システムの比較ポイント
予約可能な施設・交通機関の数
出張管理システム内での宿泊施設や交通手段、検索・比較範囲の広さはツールの利便性に大きく作用します。
- 連携サイトの種類・数
- 検索対象の航空会社
- レンタカー会社
- 海外鉄道
システムとの連携状況では上記項目をチェックしましょう。予約可能な施設や交通機関が限られていたり、普段から利用しているからと一つの手段に固執していると、知らず知らずのうちに多額の出張コストを伴っているというケースもあります。
コスト抑制機能は搭載しているか
コスト抑制機能が充実していれば、日頃の出張管理業務から自然とコスト削減に取り組めます。相場比較機能では、カテゴリごとに自社の経費を見直しできますし、従業員ごとの経費内訳を分析・比較する機能も搭載されています。
データを用いることで、より公平な出張規定にもつながるでしょう。無理難題なコスト削減を提示するのではなく、データに基づく現実的な規定を掲げることで、従業員もストレスなくコア業務に専念できます。
経費精算は可視化できるか
出張にかかわる経費精算の可視化は、出張管理システムの選びの重要なポイントです。データの可視化によって、誰が・いつ・どこへ出張していて、どのような費用を使っているかを正確に把握できるようになります。
管理者は、出張経費の現状を確認して経費削減につなげられます。また、保存された出張の記録を分析して、出張者の決め方や出張規定の見直しにつなげることも可能です。そのため、出張管理システムにおける経費精算の可視化は扱いやすさも求められます。
自社に最適な出張手配の方法か
手配代行サービス搭載型の場合、代行の際の方法や窓口の対応時間を確認しましょう。一般的にチャット・メール・電話での依頼がほとんどですが、急な出張が多い企業では、当日中の依頼にも対応可能なのかも重要です。
24時間365日対応の窓口であれば、早朝や深夜の移動にも対応できるでしょう。自社の形態に合わせて最適なサービスを選びましょう。
誰でも使いやすい操作性か
出張管理システムは、利用者・管理者共に使いやすいものでなくてはなりません。社内のパソコンだけでなく、タブレットやスマートフォンなどからシステムにアクセスできれば、外出中のすき間時間に業務が進められ、利便性が高いです。
どんなに高性能・多機能であっても操作性に難があるシステムは形骸化の恐れがあります。システム導入前には必ず無料トライアルを実施し、管理者・従業員両者の使用感、業務フローや既存システムとの相性にも着目しましょう。
出張管理システムの導入フロー
出張管理システムを導入は、以下の手順に沿って行います。
- 資料請求
- 相談・トライアル・見積り依頼
- 予算と比較・検討
- 契約
- 導入から運用開始
- 分析と改善
最初のステップとして、出張管理システムを提供するベンダーに対し、自社の情報・現状の課題を相談しながら見積りを依頼しましょう。本記事からも気になるベンダーへの資料請求を無料でまとめて行えます。前章で解説した比較ポイントから自社に合うサービスをピックアップし、無料トライアルを経て見積もり請求に進みましょう。
担当者への相談で、より詳しい作業環境の把握や既存システムとの相性を計り、導入システムを決定していきます。
なお、導入後は必ずシステムの分析と改善を行う必要があります。出張管理システムが正しく作動しているか、出張者・管理者が使いやすいシステムであるか、定期的なチェックも忘れず行いましょう。
出張管理システムの導入する際の注意点
出張管理システムを導入する際には、いくつかの注意点があります。導入後に「使いにくい」「コスト削減できなかった」とならないために、導入前にチェックするポイントを紹介します。
\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/
出張管理システムの導入する際の注意点
出張管理に関する課題を整理する
出張管理の方法は企業によって違うため、課題点も企業ごとに異なります。出張者の出張先がいつもほぼ決まった場所である場合、個々の社員データ分析よりも、現在のマーケット相場と比較できるものや、法人割引サービスが受けられるものを選ぶ必要があります。
また、コスト削減をしたいのではなく、社内の内部統制を強化したいのであれば、社内の規程を明確にし、遵守できるシステム選びが大事です。なお、現在リスクマネジメントの重要性を感じている場合、緊急対応デスクがあると便利です。
現状の課題を整理するためには、まず現状をしっかりと分析し、課題点を明確にすることで、自社に合う出張管理システムを選定できます。
費用対効果を考慮しながら候補を選ぶ
出張管理システムにはさまざまな種類があり、一般的には機能が多いほど運用費用がかかります。便利な機能は使い勝手が良さそうに感じますが、その機能が自社に本当に必要かを見極めなければなりません。
例えば、LLCを含めたエアラインをすべて検索できるシステムは非常に魅力的ですが、飛行機を使う出張が少ない企業なら必要ありません。また、すでに社内で使っているシステムと同等の機能を搭載したものも不要といえます。
選択するオプションやサポート体制によって、金額が嵩む可能性があるため、費用対効果をしっかりと確認するべきです。実際の使い方をシミュレーションし、違う部署とも話し合った上で、機能が便利でも費用対効果が得られない部分は導入を見送ることも必要です。
テスト運用で使いやすさなどを確認
可能であれば、実際に導入する前にテスト運用するべきです。使ってみると思ったより使いにくかったり、導入予定の機能が自社には必要なかったというケースもあり得ます。
また、社内システムと簡単に連携できる予定が、思わぬ理由で上手く連携できないこともあります。これによって、出張管理に一層時間や手間がかかるのであれば、費用対効果がないと言えます。
そのため、契約を結ぶ前に、テスト運用させてもらえるシステムを選ぶのも重要なポイントです。テスト期間が最低でも1ヶ月ほどあれば、一通りの業務を見据えた運用状況が分かるでしょう。
【もっと詳しく】出張管理システムの選び方・比較ポイント
出張管理システム選びでは上記以外にも、以下のような比較ポイントがあります。自社のニーズを把握し、最適なシステムを選びましょう。
\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/
出張管理システムの比較ポイント
連携サービスの有無
既に何らかの業務システムを導入している場合は、それらと連携可能な出張管理システムを選択するのがベターです。特に、ワークフローシステムや経費精算システム・会計システムなどと連携ができないと、システム運用に余分なステップが加わり効率化を阻害します。
上記のほかにも、統合基幹業務システムや人事システムなど、システム連携の範囲は多岐にわたります。ITツール導入が初めての場合も、「今後どのようにシステム連携しDX化を図るか」という広い視野を持ちながら選定することが大切です。
海外出張に対応しているか
海外出張が頻繁にある企業であれば、海外出張対応のシステムが必須です。海外出張が得意な旅行代理店のサービスが利用でき、メジャーな外国語に対応したオペレーターのサポートが受けられるシステムもあります。
海外出張に特化したシステムもあり、ビザ申請やパスポートの手続きのサポート・現地情報収集・現地資料の準備・現地トラブル対応など、システム機能以外にも充実したサービスを提供しています。また、もしもの時に安否確認ができるかも重要です。
危機管理機能は備わっているか
自然災害やテロなど、出張先でのリスクへいかに対応できるかも重要な要素の一つです。有事の際でも、出張者の安否確認機能があれば安心です。管理者側が出張経路や宿泊先、居場所を確認できるのはもちろん、出張先での緊急時マニュアルを作成し備えておくのもよいでしょう。
その他の出張管理システム一覧
本記事では、目的別に使えるおすすめの出張管理システムをご紹介しています。記事冒頭では紹介しきれなかったサービスの中にも、自社にぴったりのものが見つかるかもしれません。
\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/
タイプ別|その他の出張管理システム比較
出張管理特化型
GOOD
ここがおすすめ!
- 無償オプションで自社に合わせた項目名や必須設定のカスタマイズ、代理予約機能を追加できる
- 海外出張については、正規割引運賃を中心とした最安チケットと良心的な発券手数料で専門スタッフがサポート
MORE
ここが少し気になる…
- リクエストオーダーやワークフロー連携など、一部機能は有償オプション
GOOD
ここがおすすめ!
- システム上で宿泊先から交通機関まで一括で予約・精算ができる
- キャッシュレス・チケットレスで出張ができ、会社一括請求なので精算業務の負担軽減も実現
MORE
ここが少し気になる…
- 海外出張などWeb上にない依頼はメールオーダーを利用する必要がある
- 各交通機関等の入会審査と契約が必要
GOOD
ここがおすすめ!
- 1システムで海外・国内出張の手配が可能、企業契約レートにも対応し直接経費の削減にアプローチ
- 外出先からの予約やフライト遅延連絡など、渡航中のサポートも充実
- HISの危機管理システム(WhereNOW!?)とたびれじ(外務省安全情報配信サービス)へ渡航データを連携するため有事の際のリスクマネジメントも万全
MORE
ここが少し気になる…
- ポータルサイト型のため料金比較がしづらい
手配代行サービス搭載型
株式会社ベンチャーリパブリック
トラベルjp for Business
GOOD
ここがおすすめ!
- LINE WORKSを介しコンシェルジュが出張日程や要望に合わせて提案から手配までを行ってくれる
- 既にLINE WORKS有償プランをご利用なら、面倒な手続きなくすぐに利用開始できる
MORE
ここが少し気になる…
- LINE WORKS有償プランの申し込みが前提
- 手配依頼・サポート対応時間は平日10:00~18:00(土日・祝日除く)に限られる
株式会社日本旅行・グローバルビジネストラベル
B+PLUS
GOOD
ここがおすすめ!
- 「J'sNAVINEO」をはじめとする25社の経費精算システムと連携が可能
- スマートフォン対応で24時間いつでも海外・国内出張の手配ができる
MORE
ここが少し気になる…
- シングルサインオンや危機管理など一部機能は有償オプション契約が必要
- 導入まで最短3ヶ月と時間を要する
GOOD
ここがおすすめ!
- 出張手配から申請・承認も同システム上で行えるため、業務の高速化がかなう
- 危機管理に特化したクラウドサービスと連携しており、有事の際の現状把握と安否確認を実現
MORE
ここが少し気になる…
- 精算業務までを一元的に行うには有料カスタマイズする必要あり
GOOD
ここがおすすめ!
- サプライヤー各社のセルフブック結果を出張案件ごとにまとめられるので、往復で交通機関が異なっていても仕訳の必要なし
- オンライン手配以外でも専任スタッフがさまざまな手配・予約をサポート
MORE
ここが少し気になる…
- 経理連携データ出力や旅費規程連携検索を行うには有償オプション契約が必要
【番外編】無料利用可能サービス
GOOD
ここがおすすめ!
- チャットだけでなく、電話やメールでも代行手配を依頼でき、出張以外にも会食やゴルフにも対応
- 「ダッシュボード」を搭載しており、一目で予約状況が分かる
- 発券期限のリマインド通知があるため、発券漏れ防止にも効果的
MORE
ここが少し気になる…
- 料金や機能詳細は問い合わせが必要
GOOD
ここがおすすめ!
- 初期費用と月額費用が無料で使える
- 出張の手配や予約データを一元管理でき、ホテルだけでなく交通機関もまとめて会社に請求可能
- 役職やエリアごとに宿泊の上限を設けられ、社内の出張規定に基づいた利用が行える
MORE
ここが少し気になる…
- 法人限定プランはあるものの、詳細機能や価格は問い合わせとなる
GOOD
ここがおすすめ!
- 定額制サービスのため、宿泊施設の市場変化の影響を受けず、コストの固定化もかなう
- 宿泊数は追加購入や翌月へ繰り越しも可能で、企業状況に応じたカスタマイズ対応もあり
MORE
ここが少し気になる…
- 宿泊施設に特化したサービスのため、移動手段の予約は別システムが必要
GOOD
ここがおすすめ!
- 初期費用・月額費用が無料で利用できる
- 『じゃらんnet』の宿泊プランが予約できるほか、さらにお得なシークレットプランで宿泊コストを削減できる
- 特定のワードで表出制限を行い、出張規定外のプラン予約を防止する機能付き
MORE
ここが少し気になる…
- 移動手段の予約は別システムが必要
まとめ
従来、出張管理をExcel(エクセル)で行っていたケースが多く、宿泊施設や交通手段の予約はサイトから、またはメール・電話で行った後にExcelへと入力します。この作業下では、入力ミスや連絡不備によって人的ミスが起きやすく、出張者・管理者との連絡も煩雑でした。
出張管理システムを利用すると、宿泊施設や移動手段を予約しそのまま精算できるため、結果的に人的ミスが少なくなります。さらに、社内の規定に沿った精算内容であるのかもすぐに判断できます。
ただし、費用対効果を考えてから導入しなければ、かえってコストがかかってしまうこともあります。導入前には自社の状況をしっかりと把握し、業務効率化や生産性向上に作用する適切な選定・運用を心掛けましょう。