会計ソフトの入力は初心者でもできる?基本的な使い方を解説

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  • 簿記の専門用語がわからない初心者でも、会計ソフトの入力はできる
  • 会計ソフトには仕訳例を教えてくれる機能もあるので勘定科目で迷っても問題ない
  • 会計ソフトを銀行口座などと連携させればより迅速に入力作業が進められる

会計ソフトは簿記の専門用語がわからない初心者でも入力できます。また、使っているうちに理解できるようになるため最初に全て覚える必要はありません。この記事では、会計ソフトを使ったことがない方向けに、基本的な使い方や仕訳入力時のポイントなどを解説します。

目次

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  1. 会計ソフトは初心者でも入力できるのか
  2. 仕訳とは?簿記の流れを再確認
  3. 会計ソフトの基本的な使い方
  4. 会計ソフトに入力する際のポイント
  5. 会計入力代行サービスもある
  6. まとめ

会計ソフトは初心者でも入力できるのか

会計ソフトは直感的なナビゲーションにより、初心者でも簡単に入力できます。ユーザーは、画面の指示に従って必要なデータを入力し、会計ソフトが自動的に仕訳や帳票を生成します

数値や情報を入力するだけで、複雑な計算や帳簿の作成を手間なく行えるため、簿記の知識がなくても問題ありません。これにより、経理や会計の専門家がいない個人事業主や中小企業でも、効率的かつ正確な会計業務を行うことが可能となります。

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簿記の用語がわからない人でも入力できる

簿記の専門用語を知らなくても、現代の会計ソフトは直感的な操作で入力が可能です。しかし、基本的な用語を知っておくと、帳簿の意味や取引の内容をより理解しやすくなります。

例えば「勘定科目」「借方」「貸方」「摘要」などは帳簿を付ける上で知っていると便利な用語です。知っておくと取引を正確に入力できるだけでなく、会計の全体像が把握できて経営に役立ちます。

用語に慣れていく過程で会計知識も自然と身につき、より効果的に会計ソフトを活用できるでしょう。以下の表で「勘定科目」「借方」「貸方」「摘要」について簡単に説明していますので、参考にしてください。

用語意味
勘定科目会計上の取引内容を分類して記録するための分類項目
借方会計取引において資産や経費などの増加を表す記帳方法
貸方会計取引において資産や経費の減少を表す記帳方法
摘要取引内容を簡潔に記した説明文

使っているうちに覚えられる

会計ソフトを使っているうちに、簿記の用語は徐々に理解できることが多いです。初めから全ての用語を覚えようとする必要はありません。実際に取引を入力したり、帳票を確認したりする中で、用語の意味や使い方が自然と身につきます

また、会計ソフトは多くの場合、ヘルプ機能やサポートが付いており、疑問点を解消するための情報が提供されています。用語の理解は、経験を積む中で段階的に進んでいくものなので、焦らずに業務を進めることが大切です。

必要な時に必要な知識を吸収し、少しずつスキルアップしていくことで、より効果的な会計業務を実現できるでしょう。

仕訳とは?簿記の流れを再確認

会計ソフトは簿記や会計に関する知識があまりなくても利用することができますが、簿記に関する一連の流れを理解しておくことで会計ソフトの利用もスムーズになります。ここでは、簿記の流れと仕訳について詳しく解説します。

簿記の流れ

簿記とは、企業規模の大小や業種、業態を問わずに、日々の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにする技能です。具体的には、日々の取引を帳簿に入力することです。以下に簿記の一連の流れを解説します。

  1. 仕訳
  2. 仕訳を総勘定元帳に転記
  3. 総勘定元帳から試算表を作成
  4. 決算整理
  5. 決算書の作成

仕訳を会計ソフトで行うとどうなる?

仕訳とは、取引を借方と貸方に分類し、仕訳帳に記載する簿記の作業の一部です。仕訳のルールはとても複雑で正しく理解する必要があります。会計ソフトを利用する場合、仕訳を自動で行ってくれるソフトがあります。

会計ソフトを利用することで、業務を効率化できるだけでなくヒューマンエラーを防ぐことができます。自動仕訳機能は、会計ソフトが初心者にも使いやすいと言われる理由の一つです。

会計ソフトの基本的な使い方

会計ソフトの基本的な使い方を解説します。以下の手順に沿って解説しているので参考にしてください。会計ソフトを活用して、効率的かつ正確な経理業務を実現しましょう。

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会計ソフトの基本的な使い方

  1. 基本情報の設定
  2. 仕訳入力
  3. 内容の確認
  4. 書類の印刷

1. 基本情報の設定

まずは、会計ソフトに基本情報を設定します。基本情報として、会社名、申告の種別、口座情報などを登録します。まず、会社の正式名称や商号、所在地などの基本情報を入力します。また、申告の種別は法人税や所得税など、会社の税務申告に必要な情報を指定します。

次に、銀行口座やキャッシュアカウントなどの銀行情報も登録します。これらの情報は、会計ソフトの各機能で自動的に活用され、経理業務が円滑に進むようになります。適切に設定し、正確な情報を入力することで、会計処理や税務申告の正確性と効率性が向上します。

2. 仕訳入力

仕訳入力は領収書や伝票をもとに、取引内容を記録する作業です。会計ソフトでは、領収書や伝票の情報を入力画面に入力することで、自動的に仕訳が生成されます。

勘定科目に迷った場合でも、大手の会計ソフトは検索機能を備えており、商品名や取引内容などを入力することで仕訳例を提案してくれます。これにより、初心者でも簡単に適切な仕訳を入力できるため、専門的な知識がなくても会計処理が行えます。

正確な仕訳入力は正確な会計情報の基盤となるため、自動仕訳や検索機能を活用して効率的に行うことが重要です。

勘定科目の5つの分類を覚えておくと良い

勘定科目には実に多くの種類がありますが、大きく分類すると「資産」「負債」「純資産」「費用」「収益」の5つの分野に分かれます。決算書のうち、貸借対照表には「資産」「負債」「純資産」が、損益計算書には「費用」「収益」が記載されます。

よく使う勘定科目をこの分類に当てはめると、「現金」や「預金」は資産、「買掛金」は負債、「通信費」や「広告宣伝費」などの経費は費用、「売上」は収益となります。分類を意識しておくと勘定科目も覚えやすく、仕訳のチェックもスムーズにできるでしょう。

3. 内容の確認

内容の確認は会計ソフトの重要なステップです。仕訳入力後に残高が適切に反映されているかを確認し、間違いや漏れがないかをチェックします。もし残高が合わない場合は、入力した仕訳を再度確認し、正確な取引情報を入力することが求められます。

会計ソフトは自動計算機能を持つため、数値ミスは大幅に削減しますが、ユーザー自身で入力内容を精査することが大切です。また、帳簿の状態や収支のバランスを定期的に確認することで、企業の経済状況を把握し、経営判断に活用できるようになります。

4. 書類の印刷

確認が完了したら、会計ソフトで作成した帳簿や報告書を印刷します。印刷した書類は自社の保存方法に合わせてファイルやフォルダに整理し、重要なデータをバックアップします。

紙媒体としての保存だけでなく、電子ファイルとしても保存しておくことで、データの保全性とアクセス性を確保します。会計書類は法律的な記録としても重要な役割を果たすため、整理された保存は、将来的に監査や税務申告にも役立ちます。

会計ソフトに入力する際のポイント

会計ソフトへの入力は正確で丁寧に行うことが重要です。ここでは、会計ソフトに入力する際のポイントについて解説します。入力作業は慎重に行い、データの保全と正確性を確保しましょう。

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勘定科目は統一する

会計ソフトに入力する際は、勘定科目は統一することが重要です。例えば、特定の経費を一度「通信費」とした場合、次回の入力時に「広告宣伝費」として変更することは難しい場合があります。

勘定科目には明確なルールがないため、最初に決めた勘定科目を後から変更することは注意が必要です。入力時に検討した勘定科目を統一しておくと、帳簿の整合性が保たれ、後々のデータ解析や税務申告などがスムーズに行えます

自動仕訳を活用する

会計ソフトは、クレジットカードや銀行口座と連携させることで、取引履歴を自動的に読み込み、自動仕訳を行うことが可能になります。これにより、煩雑な手動入力を省略し、業務の迅速化が実現します。

また、自動仕訳はヒューマンエラーのリスクを軽減し、正確性を高める効果もあります。会計ソフトとの連携によって、日々の取引データをスムーズに反映し、会計業務の効率化につながります。

同じ種類の取引はまとめて入力する

効率的に経理業務を行うために、同じ種類の取引はまとめて入力しましょう。例えば、毎月同じインターネット代や家賃などの支出がある場合は、コピー機能を使って前回の仕訳をコピーし、同じ内容をまとめて入力することができます。

これにより、同じ項目を何度も入力する手間を省き、効率的に仕訳を行うことができます。また、間違いを防ぐためにも、前回の仕訳を参考にして正確な入力を行うことができます。同じ取引をまとめて入力することで、会計業務の速度向上と正確性の向上を実現できます。

摘要欄は具体的に書く

摘要欄が曖昧だと、何を買ったのか再度確認する手間が生じるだけでなく、後から仕訳内容を理解する際にも不明瞭さが生じます。具体的な摘要を記入することで、取引の内容を一目で把握できるため、仕訳の正確性が向上します

また、摘要に具体的な情報を記載することで、帳票やレポートの作成時にも分析が容易となり、経営判断や予算策定に役立ちます。具体的な摘要を記載することで、会計業務の効率化と情報の明確化が促進されるでしょう。

確認は最後にまとめて行う

1つ入力するたびに確認すると、頻繁に画面を切り替える必要があり、時間がかかってしまいます。一通り入力してから最後にまとめて確認すると、入力ミスを一括して修正できるため、作業の効率化につながります。

また、最後にまとめて確認することで、取引の全体像が把握でき、ミスの発見や誤った仕訳の修正が容易になります。精度の高いデータが得られるため、正確な決算や経営分析にも貢献します。

入力作業に集中し、最後に確認することで、会計業務の効率と正確性を両立させることができます。

Excelとの併用もおすすめ

Excelは柔軟なデータ入力や集計が可能なため、複雑な計算やデータ整理が必要な場合に有用です。Excelでデータを整理し、必要な集計や計算を行った後、それを会計ソフトに読み込ませることで、入力作業の効率化が図れます。

Excelで入力したデータを会計ソフトに取り込むことで、手間や時間を節約できるケースもあります。特に取引が多く複雑な場合や、複数のデータソースを統合する場合に、Excelと会計ソフトの併用が便利です。

会計入力代行サービスもある

会計入力代行サービスは、専門の会計事務所やアウトソーシング企業が、個々の事業者や企業の会計データを代行して入力・整理してくれるサービスです。自分で入力する自信がない人や他の業務で忙しく入力の時間がない人には特におすすめです

専門のスタッフが確実に入力を行い、データの正確性と安全性を保証してくれます。また、会計入力に必要な煩雑な作業をサポートしてくれるため、事業者や企業は本業に専念できます。

まとめ

会計ソフトは初心者でも使いやすいユーザーインターフェースで設計されており、専門的な知識がなくても操作が可能です。基本的な使い方は、ナビゲーションに従いながら、取引データを入力していきます。

自動仕訳やデータ連携機能を活用して、確認は最後にまとめて行うことで業務を効率化することができます。また、Excelと併用することでデータの取り込みが容易になります。初めてでも手軽に使い始められる会計ソフトは、正確でスムーズな業務をサポートします。

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