パルスサーベイとは?目的やメリット・デメリット、実施ポイントなどを解説!

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  • パルスサーベイを行う目的は、企業の課題をスピーディーに解決することなどである
  • 定期的な意識調査でメンタルヘルスチェックを行い、離職率の低下や生産性向上が実現
  • 正確な回答を得るには、パルスサーベイの目的を明確化して実施の時期などの検討が必要

パルスサーベイとは、企業が従業員満足度や心身の健康を定期的に調査する手段です。短期間で定期的に実施することで、日々変化する従業員の内面の状況を可視化して把握します。本記事では、パルスサーベイの目的やメリット・デメリット、実施手順や質問項目についても解説します。

目次

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  1. 組織診断ツールを検討するならこのサービスがおすすめ
  2. パルスサーベイとは
  3. パルスサーベイの目的
  4. パルスサーベイの導入メリット
  5. パルスサーベイの導入デメリット
  6. パルスサーベイの実施手順
  7. パルスサーベイの質問項目
  8. パルスサーベイを行う際のポイント
  9. 組織診断ツールの選び方
  10. まとめ

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パルスサーベイとは

パルスサーベイとは、従業員の意識調査の1つです。多くの企業で、従業員の現状を把握するために有効な手段として取り入れられています。ここでは、パルスサーベイについて詳しく解説します。

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パルスサーベイとは

パルスサーベイとは、月1回や週1回など高頻度で行われる従業員の意識調査です。その頻度の高さから脈拍(=Pulse)チェックに例えられ、パルスサーベイと呼ばれています。従業員の状況を継続して把握するため、短期間で繰り返し行われることが基本です。

基本的にパルスサーベイは、従業員の満足度や現場で起こっている問題を、リアルタイムで把握することが目的です。短時間で回答できる質問量や内容であるため、週1回のような頻度の高さであっても、従業員に負担がかかりにくい特徴があります。

パルスサーベイとエンゲージメントサーベイとの違い

エンゲージメントサーベイとは、従業員の組織に対する愛着や信頼度であるエンゲージメントを可視化するための調査です。

パルスサーベイが、従業員の状態や現場の問題の把握を目的とすることに対し、エンゲージメントサーベイは、従業員が組織に対して愛着を持ち、貢献する気持ちを抱きながら業務に取り組んでいる状態かどうかを把握します。

また、エンゲージメントサーベイは半年や1年に一回という長いスパンの中で行われます。そして、部署ごとなどによって詳細な分析がされるため、設問数も多いです。そのため、パルスサーベイに比べて頻度は低いですが、調査内容が濃い傾向にあります。

パルスサーベイの目的

パルスサーベイは、企業の発展に向けて様々な目的で用いられます。ここでは、パルスサーベイが行われる目的を解説します。

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企業の課題をスピーディーに解決する

パルスサーベイは、企業の課題を明確化してスピーディーに解決することが目的とされています。それは、高頻度で調査することで、リアルタイムに問題を把握し、迅速にPDCAサイクルを回しやすくなるためです。

タイムリーに状況を把握して対策を講じることができれば、現場での問題点を可視化しやすいです。そのため、見過ごされがちな小さな問題にも早めに対処でき、大きなトラブルを未然に防げます。

しかし、対策を講じるだけでなく、効果測定やリスク管理をしなければ調査効果を得られません。

また、繰り返し調査が行われることで、現場の環境が改善されているかどうか、新たな問題が発生していないかどうかなどが把握できます。そして、実行した対策の効果も見えやすくなり、現場の改善に向けた取り組みを可視化し、今後の改善策を考えることが可能です。

従業員エンゲージメントの向上

パルスサーベイは、従業員のエンゲージメント向上にもつながります。具体的には、従業員が普段感じていることを理解して改善策を講じていけば、従業員の働きやすい環境へと変化し、エンゲージメントの向上につながるでしょう。

また、パルスサーベイは個人を特定せずに意見を収集し、現場の改善につなげることが可能です。適切な対策が行われることで、従業員が組織に対して信頼感や愛着を持つようになり、エンゲージメントが向上します。

そして、エンゲージメントが向上すれば、従業員が自分のためだけではなく「組織」に目が向き、やりがいを持って働くことにもつながります。さらに、従業員が働きやすい現場になることで、満足度が高まるだけでなく生産性の向上や離職率の低下も期待できるでしょう。

新制度の導入や制度の見直しを行いたい

新制度の導入や制度の見直しを行いたい場合にも、パルスサーベイが役に立ちます。パルスサーベイを通し、新制度の効果測定を行い、課題を発見できます。また、成果の芳しくない部署やプロジェクトでは、何が問題となっているか把握することも可能です。

例えば、従業員が現場に対して問題意識を抱えていても、立場を気にしてタイミングよく意見を言えないこともあるでしょう。そして、上司に意見を求められたとしても、本音では言いづらいかもしれません。

しかし、パルスサーベイでは直接意見を言う必要はないため、普段は言いにくい現場の意見を聞くことも可能です。忖度のない意見を聞くことで、現状の解決すべき問題点や業務改善に向けたアイデアの創出もスムーズに行えるでしょう。

パルスサーベイの導入メリット

パルスサーベイは、従業員の意見や現場の状況をタイムリーに把握することで、いくつものメリットを生み出します。ここでは、パルスサーベイを導入するメリットを解説します。

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従業員満足度の現状を把握できる

パルスサーベイには、従業員の満足度の現状を把握できるメリットがあります。従業員の満足度は、職場環境が大きく影響するため一定とは限らず、何らかの原因で下がることもあります。短期間で調査を行うことで、従業員の異変に早い段階で気が付くことが可能です。

例えば、全体的に従業員の満足度が下がっている場合、直近で発生した人事異動や新制度への移行が関係していることなどが考えられます。そのため、パルスサーベイの結果から従業員の状況を分析し、業務改善に向けた対策を立案するきっかけになります。

従業員のオンボーディングに活用できる

パルスサーベイは、従業員のオンボーディングに活用することも可能です。具体的には、入社や人事異動などで職場に慣れない従業員がいる場合、パルスサーベイで心理状況などを把握すれば、フォロー体制や教育システムなど適切な対応ができます。

また、オンボーディングで指導する側にも、進めるにあたって問題が発生してないか確認することで、適切なサポートが可能になります。そして、従業員がスムーズに現場に馴染めることで、素早い組織戦力の強化につながります。

なお、パルスサーベイを活用することで、現場に業務を丸投げすることを防ぎ、必要に応じてサポートすることも可能です。

定期的なメンタルヘルスチェックが行える

従業員の定期的なメンタルヘルスチェックができるのも、パルスサーベイのメリットです。これにより、質問への回答内容から、従業員が悩みを抱えていたり、精神状態が不安定であったりなどの、目に見えない心の動きが分かりやすくなります。

メンタルヘルスは従業員の休職や離職まで発展する可能性があるため、深刻にとらえる必要があります。

仮に、パルスサーベイの結果でメンタルヘルスに問題があると分かった場合、対象の従業員の上司やマネージャーからアプローチをするなど、早期に対応が行えるでしょう。

新しい制度や施策に対する意見調査が可能

企業の経営方針や目的の変化に伴い、新しい制度や施策を試すことはよくあることです。その際、実際の運用を開始する前に、パルスサーベイを活用して従業員からのフィードバック・アンケート回答を行うことができます

そこで得た調査結果から、より良い制度や施策の検討を行い、新しい商品・サービスの改善に役立てることが可能です。なお、パルスサーベイは部署ごとや特定の人物に向けて行うこともできるため、効果的な意見調査を行うことができます。

従業員満足度調査よりも低コストで実施できる

パルスサーベイは一般的な従業員の満足度調査に比べ、低コストで実施できるメリットがあります。主要の従業員満足度調査は、質問数が多く分析に手間がかかるため、外注を必要とすることがあります。相場は15万円からで、従業員数が増えるほどコストもかかります。

その点、質問数が少ないパルスサーベイは担当者の負担が少なく、社内での実施も可能な場合があります。また、外注で行う際にも比較的安価な傾向にあるため、コストの削減が可能です。よって、従業員満足度調査までの規模が必要ない場合、パルスサーベイが適切です。

パルスサーベイの導入デメリット

パルスサーベイは従業員の状況を把握しやすい一方で、デメリットもあります。そのため、導入する際には、デメリットの対策をしておくことが重要です。ここでは、パルスサーベイを導入する際のデメリットを紹介します。

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回答する従業員に負担がかかる

パルスサーベイは、回答する従業員の負担になるデメリットがあります。簡単な内容であるとはいえ、パルスサーベイに回答する際は、自分の時間を削って行うことになるため、回答する頻度が高いと、アクセスするまでの手順も煩わしくなります

また、意識調査によってどのような効果があるのか理解できず、「やらされている」と感じる場合、モチベーションを維持するのは難しいでしょう。

したがって、従業員にはパルスサーベイの結果をどのように活用するのかを具体的に伝え、回答する意義を感じてもらう必要があります。

頻繁な調査で運用側に負担がかかる

パルスサーベイは頻繁に行うため、運用側にも負担がかかるデメリットがあります。例えば、結果の集計や分析、課題の抽出やフィードバックなど、通常業務に加えて多くの作業が発生します。

これらの作業の多くは、人事担当や現場のマネージャーが行うことになるでしょう。そして、調査から従業員のフォローまで幅広く考える必要があり、繰り返す頻度が多くなるほどに作業負担が大きくなります。

よって、調査にかかる運用側の業務量を考え、負担にならない人員配置や運用者側のケアを行うことが必要です。

効果が得られない場合がある

パルスサーベイは、うまく運用できないと効果が得られない懸念点もあります。具体的には、繰り返されることによる調査のマンネリ化や形骸化、従業員がそもそもパルスサーベイの重要性を理解していないことが考えられます。

そのため、従業員には、調査の目的や調査を通して得られることを、理解してもらうための周知が必要不可欠です。職場環境の改善につながることを認識してもらえれば、調査を自分事としてとらえ、積極的に取り組むことに期待できます。

ただし、マンネリ化を防ぐためには、パルスサーベイの結果を取り入れて改善されていることを従業員が実感することが大切です。例えば、社内サイトなどを用いて定期的な改善報告などを行い、結果がデータとして可視化できると良いでしょう。

パルスサーベイの実施手順

パルスサーベイの実施には、手順を踏んで計画的に行うことが大切です。ここでは、パルスサーベイの実施手順を解説します。

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調査内容を作成する

まず始めに、調査内容を作成します。パルスサーベイの効果を十分に得るためには、目的を明確にして、結果を活かせるような質問内容にする必要があります。質問内容は必要最低限のものを10個以内で厳選し、選択式のものにしておくことが望ましいです。

なお、調査の目的を決めるためには、自社を分析して課題やニーズを洗い出すことが大切です。それは、闇雲に調査を行っても、現場環境の改善などの結果につながるものがなければ、調査の意義が薄れてしまうからです。

そのため、例えば「業務効率を上げたい」「離職率を下げるための対策をしたい」など、自社の状況を分析することで、目的とすることも明らかになるでしょう。

調査を実施する

次に、調査内容の作成時に決めた目的を軸として、調査を実施します。その際、メールやチャットツールを通じて、朝のメールチェック時など、従業員が開きやすいタイミングに送信しておくのが望ましいです。

調査結果の集計・分析を行う

調査結果が出たら集計を行い、経営層や管理職と共有して分析を行います。その分析結果を基に課題を抽出し、現場のマネージャーにフィードバックを求めます。なお、現場の環境は常に変わり続けるため、結果が出たら速やかなフィードバックをすることが大切です。

課題を解決する施策を立てる

分析結果から抽出された課題を解決するためには、施策を立てることが重要です。仮にも、パルスサーベイを行うだけで放置することは避けましょう。施策を実行して問題を解消し、職場環境を改善に導くことが、パルスサーベイの本来の目的です。

運用側と従業員、両者が時間をかけて行った調査結果は、環境改善における貴重な資料です。企業の発展のためにも、パルスサーベイの結果を有効活用しましょう。

パルスサーベイの質問項目

パルスサーベイの質問項目には、以下のような内容があります。基本的にはYES/NOや「ややそう思う・思わない」などを含めた5段階評価で回答が容易な質問形式が適切です。質問は順序良く、下記のように区分分けすると回答しやすいでしょう。

ルスサーベイの項目質問例
社員満足度業務を通じて何かを学び、成長できていると実感していますか?
社内で自分の意見が大切にされていると実感していますか?
悩みを相談できる上司や同僚はいますか?
経営理念会社やチーム全体のビジョンを理解できていますか?
経営理念に従った健全な運営がなされていると思いますか?
業務ワークライフバランスが実現できるように業務調整されていますか?
業務を進める上で、自分がどのようなことを期待されているか把握していますか?

パルスサーベイを行う際のポイント

パルスサーベイを効果的に行うためには、事前にポイントを抑えて実行することが大切です。ここでは、パルスサーベイを行う際のポイントについて解説します。

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目的を明確化して従業員に周知する

パルスサーベイは、目的を明確化して従業員に周知することが非常に大切です。従業員の協力がないと正確な調査結果が得られず、運用担当者が時間をかけて調査票を作成しても、適当な回答や未回答のまま終わると、作業の無駄や効果のない結果につながります。

そのため、従業員がパルスサーベイの意図を理解するには、具体的なイメージが浮かぶように周知する必要があります。

例えば、「より作業しやすい環境へ改善するため」「会社の制度に関する意見収集をしてより良い制度に改正したいため」などは、従業員もイメージしやすいでしょう。従業員に直接関係することとわかれば、積極的な回答に期待が持てます。

実施の時期や回数を定めて信憑性を維持する

パルスサーベイの特徴は、短い期間で効果的な意識調査をすることにあります。したがって、実施のタイミングや時期、回数においても慎重に設定を行い、各回答の信憑性を維持する必要があります。

仮に、従業員の想定を超えた頻度でパルスサーベイを行った場合、惰性で調査に回答する従業員が発生する可能性が高まります。また、毎度似たような質問項目ではマンネリ化する恐れがあるため、効果的な継続運用をするなら、定期的なフィードバックの実施が大切です。

率直な意見を得るために閲覧範囲を説明する

パルスサーベイは従業員の本音による回答が重要であり、率直な意見を得られるように閲覧範囲を説明しておく必要があります。仮に、「どこかで個人情報が割れるんじゃないか」という不安があると、従業員が抱えている問題を回答から可視化できない可能性があります。

そのため、パルスサーベイは個人を特定されない仕組みになっていることを説明した上で、調査結果の活用方法や共有する範囲までを入念に伝える必要があります。これにより、自分の正式な意見の使用用途が分かれば、安心してパルスサーベイに協力できるでしょう。

組織診断ツールを導入する

効果的にパルスサーベイを実施するなら、組織診断ツールの導入がおすすめです。組織診断ツールとは、システム上でサーベイの実施からサーベイ結果の集計・分析、管理ができるツールであり、作業の効率性はセキュリティ性の確保にもおすすめです。

例えば、紙媒体などのアナログな手法でパルスサーベイを実施すると、従業員分のサーベイ結果の管理が煩雑になり、紛失や情報が漏洩するなどのリスクがあります。しかし、組織診断ツールを導入することで、システム上で結果の管理やアクセスできる従業員の範囲を制限できるため、従業員の回答が担当者以外にバレることを防げます。

そのため、担当者の負担軽減だけでなく、上司や他部署に回答内容がバレるかもしれないといった従業員の心理的負担も削減でき、回答もスマートフォンなどで隙間時間に行えるため、パルスサーベイの実施がストレスになることも防止できます。このように組織診断ツールは、作業負担の軽減と有効なパルスサーベイの実施におすすめです。

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組織診断ツールとは?メリット・デメリット、選び方について解説!

組織診断ツールとは、企業が抱える問題を可視化・分析し、改善策を検討するのに役立つツールです。従業員のモチベーションや不満などを把握することは、生産性向上や離職率低下に繋がります。この記事では、組織診断ツールのメリット・デメリット、選び方などを解説します。

組織診断ツールの選び方

組織診断ツールを導入する際は、導入目的に適したタイプの選択や従業員が使いやすい操作性の確認などが大切です。ここからは、組織診断ツールの選び方について詳しく解説します。

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ツールのタイプが自社に合っているか

組織診断ツールにはさまざまなタイプがあり、多様な種類のサーベイや適性検査に対応した診断特化タイプや、サーベイ結果と一緒に人材管理ができるもの、組織改善をサポートしてくれるツールなど搭載機能や強みが異なります。そのため、まずは自社の現状を把握したり、パルスサーベイを実施する目的をはっきりさせることが大切です。

例えば、まずはパルスサーベイを試してみたい企業なら、診断・分析に特化したシンプルなツールを選ぶと、コストを抑えられておすすめです。従業員が現在の業務やチーム体制に悩みを持っている場合は、サーベイ結果と従業員との面談記録、業績を一元管理できるツールにより、人材配置の最適化につながり従業員の意識向上も図れます。

人的リソースが十分ではない企業は、組織改善のプロが伴走してくれたり、サーベイ結果をAIが自動分析してアドバイスしてくれる機能を備えたツールを選ぶと、効率的かつ効果的に課題解決に向けたアクションを取れます。

このように、自社の悩みや現状をはっきりさせることで必要な機能を洗い出せて、より効果の高いパルスサーベイの実施につながります。

必要な機能が備わっているか

組織診断ツールを選ぶ際は、自社が必要とする機能が備わっているかを確認することも重要です。多機能なツールや高度な機能を多く備えているツールは魅力的ですが、そのぶんコストも高くなる傾向にあります。持て余す機能が多かったり、従業員のスキルに合っていないことで機能を使いこなせないと、無駄なコストが発生します。

そのため、抱える課題や自社の現状を明確にして、必要な機能を絞り込むことがおすすめです。以下では、機能の具体例を解説します。

機能概要
テンプレート機能テンプレートを活用してアンケートを作成できる
グループ設計機能部署や属性などによるグループ分けをして、グループごとにアンケートを配信できる
匿名回答機能アンケートに匿名で回答できる
クロス分析機能職種・役職・勤続年数などの属性ごとに分析を行える
人材配置の提案可視化やシミュレーションにより、人材配置を最適化できる
ベンチマーク機能アンケートの分析結果を業界他社と比較できる

従業員の負担を軽減できるか

組織診断ツールを選ぶ際は、使いやすい操作性であることも大切なポイントです。パルスサーベイは、週や月ごとなど実施頻度が高いため、従業員が回答しにくいツールは回答率が悪化する可能性があります。また、サーベイを実施して回答を集計する担当者にとっても、操作性が悪く使いにくいツールは作業効率が落ちることが考えられます。

回答する従業員が使いやすいツールとして、スマートフォンへの対応や選択形式による回答方法などをチェックするのがおすすめです。サーベイの回答は業務の合間や業務時間外に行なわれることが多いため、隙間時間でも手軽かつ簡単に回答できると、従業員の負担軽減やストレスになることを防げます。

一方、パルスサーベイを運用する担当者の負担を軽減するなら、回答結果をグラフなどで視覚的に表示できたり、回答していない従業員に対して通知を自動で送れるツールを選びましょう。自社のIT知識やスキルに合っていて無理なく活用できるツールを選ぶためには、導入前にツールをテスト運用できる機会を設けることがおすすめです。

無料トライアル・無料デモでツールを細かくチェック

ツールやシステムの導入には初期費用や月額利用料などのコストが発生するため、ツールが自社に合わないなどによる失敗は避けることが不可欠です。そこで、組織診断ツールの導入前に無料トライアルや無料デモを活用して、機能や操作性を確認しておくことがおすすめです。

無料トライアルとは、本格導入前にツールを実際に利用できる期間を指し、1週間〜1ヶ月程度の期間が設けられています。そのため、企業全体や大規模なチームでパルスサーベイを試してみたい場合は、トライアル期間が1ヶ月のツールを選ぶと、期間が足りずよくわからなかったといった失敗を避けられます。

一方、無料デモは実際に自社でツールを操作するのではなく、オペレーターが操作する画面を見ながら解説を受けるケースが多いです。そのため、システムを実際に体験してみたい場合は無料トライアル機能面や操作方法をオペレーターの解説のもとで知りたい場合は無料デモの活用がおすすめです。

無料トライアルを利用する際の注意点

ベンダーによっては無料トライアル終了後、自動で有料プランに切り替わることがあります。継続利用しない場合は、無料トライアル中に解約の申し込みをしなければならないケースもあるため、利用規約をしっかり確認しておくことが大切です。

一方、無料トライアルから継続して有料プランを利用したい場合は、無料トライアル中に実施したサーベイ結果を引き継げるか確認しましょう。また、無料トライアルでは管理できるデータ容量が有料プランよりも少ないケースもあるため、実施規模に適しているかも大切なポイントです。

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無料トライアル・無料デモがある組織診断ツール21選|メリットや注意点も解説

組織診断とは、従業員の意識調査や組織の課題を明確にするための調査のことで、組織診断を行うためのツールには無料で利用できるものもあります。本記事では、無料トライアルや無料デモを利用できる組織診断ツールの紹介や、無料の組織診断ツールを利用するメリット、注意点などを解説します。

まとめ

パルスサーベイは従業員の意識調査の1つで、月1回などの短期間で行われる特徴があります。調査内容は従業員の現状や満足度、現場の抱える課題など、調査の目的に応じて様々です。

また、10個程度の少ない質問を短期間で行うため、従業員の負担が軽く、タイムリーに現状を把握できることが大きなメリットです。さらに、現場に問題が発生している場合、早急に対策を講じることでトラブルの未然防止にもつながります

一方、短期間で調査から課題解決に向けた施策までのサイクルを、運用側が行わなければならない負担や、調査自体がマンネリ化して本来の目的が果たせなくなるデメリットもあります。

したがって、従業員に対しては、パルスサーベイの目的や職場環境にどのような効果をもたらすかまでを、調査前から具体的に説明しておくことが不可欠です。

パルスサーベイの導入を検討する際には、自社の目的を明確化した上で、効果的な運用に向けた社内周知を行い、パルスサーベイを活用した従業員の満足度や生産性の向上を実現しましょう。

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