おすすめのマネージドセキュリティサービス10選｜選定ポイントも解説

社内システムやネットワークの監視は、マネージドセキュリティサービスを使って外注することができます。社内IT人材がいない場合に便利で、質の高いセキュリティ対策が可能です。この記事では、おすすめのマネージドセキュリティサービスや選ぶ際の比較ポイントを解説します。

目次

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1. マネージドセキュリティサービス（MSS）を活用しよう
2. マネージドセキュリティサービスはサービス内容と実績で選ぶ
3. マネージドセキュリティサービスの選び方で重要な3つのポイント
4. マネージドセキュリティサービスのその他の比較ポイント
5. おすすめのマネージドセキュリティサービス10選
6. マネージドセキュリティサービスの導入フローと注意点
7. まとめ

マネージドセキュリティサービス（MSS）を活用しよう

マネージドセキュリティサービスとは、企業の情報セキュリティシステムの運用管理を外部の専門業者に委託できるサービスです。インシデントの監視から対応、インシデント予防を目的とした設定変更など、システムの運用管理を包括的に依頼できます。

現在はランサムウェアや標的型のサイバー攻撃の脅威が深刻化しており、情報セキュリティ体制の強化はどの企業にとっても大きな課題です。

その点、インシデントの予防・監視・対応までを一任できるマネージドセキュリティサービスを利用することで、高度なセキュリティ体制を維持できます。また、自社のリソースが不要なため、担当者は他のコア業務に専念できる点も大きなメリットです。

さまざまな情報セキュリティリスクがある現代において、マネージドセキュリティサービスが果たす役割は大きいといえるでしょう。本記事では、マネージドセキュリティサービスのおすすめの選び方について解説します。

マネージドセキュリティサービスはサービス内容と実績で選ぶ

マネージドセキュリティサービスによって、提供サービスが異なるため、申し込み前にしっかりと確認する必要があるでしょう。あわせて、サポート実績の豊富さやインシデント発生時の対応を確認しておくことで、スムーズな支援に期待できます。

マネージドセキュリティサービスを選ぶ際に重要なポイントについて、次の章から解説していきます。

【重要なポイント3つ】

1. サービス内容を確認
2. サポート実績は豊富か
3. インシデント発生時の対応を確認

【その他の比較ポイント】

1. 費用対効果が見込めるか
2. レポートが分かりやすいか

マネージドセキュリティサービスの選び方で重要な3つのポイント

マネージドセキュリティサービスを選ぶ際は、次の3つのポイントに注目すると良いでしょう。ここでは、各ポイントについて解説します。

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サービス内容を確認

マネージドセキュリティサービスのサービス内容は、業者によって異なります。そのため、自社のシステム環境やニーズに合致しているかを確認しましょう。なお、マネージドセキュリティサービスの一般的なサービスには、下記のようなものがあります。

サービス	内容
システムやネットワークの監視	24時間365日体制でシステムやネットワークを監視して インシデントを即時に検知
ログ収集	運用ログを収集・分析してインシデントを早期発見
エンドポイントセキュリティ	ネットワークのエンドポイントにおける不審な挙動を監視
マルウェア対策	定期的なウイルススキャンでマルウェアの侵入を検知
ファイアウォールの管理	ネットワークのトラフィックに最適なフィルタリングを実施
リスク評価	ネットワークにおける潜在的なリスクを検知

サポート実績は豊富か

マネージドセキュリティサービスの業者を選ぶ際は、サポート実績の豊富さや実際のユーザーからの評価にも注目しましょう。実績が豊富で評価が高い業者ほど、提供サービスのクオリティに一定の信頼が置けます。

また、実績が豊富な業者は、情報セキュリティシステムの運用管理における知見が蓄積されており、企業別の繊細なニーズにも柔軟に対応してくれる可能性が高いです。業者の公式HPや口コミサイトを確認し、検討材料にしましょう。

インシデント発生時の対応を確認

セキュリティ上のインシデント発生時の対応方法も、業者選定の際に確認すべきポイントです。例えば、検知と初動方法、復旧方法、報告フロー、事後報告の質、今後の予防方法などについて具体的に確認しましょう。あわせて、対応スピードの確認も必要です。

インシデント発生時の対応について、クライアントと業者側の双方で認識を共有することで、スムーズな連携やサポートに期待できます。

マネージドセキュリティサービスのその他の比較ポイント

マネージドセキュリティサービスを選ぶ際は、費用対効果やレポートの内容にも注目するのがおすすめです。ここでは、各ポイントについて解説します。

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十分な費用対効果が見込めるか

業者の選定の際に、自社の予算内に収まるかや十分な費用対効果が得られるかどうかは、慎重に検討すべきポイントです。なお、マネージドセキュリティサービスでは、100,000円〜300,000円程度の初期費用と、30,000円〜50,000円程度の月額利用料がかかります。

料金が高額なほど充実したサポート内容に期待できますが、企業によっては機能を持て余し、コストの無駄につながる恐れがあります。自社における情報セキュリティ上の課題を明確にし、ニーズを満たしたサービス内容と費用の業者を検討しましょう。

レポートが分かりやすいか

多くのマネージドセキュリティサービスでは、セキュリティ動向やリスク評価、リスクアセスメントの結果に関するレポートが提供されます。

レポートの必要項目や分かりやすさ、有用性についてのニーズは企業によって異なるため、自社条件に合致したレポートが提供されるかに注目しましょう。

例えば、ITリソースが不足している企業では、グラフやサマリーを活用した視覚的に理解しやすいレポートが提供されると便利です。

おすすめのマネージドセキュリティサービス10選

マネージドセキュリティサービスの導入フローと注意点

マネージドセキュリティサービスは適切な導入フローを踏むことで、スムーズな運用に期待できます。ここでは、マネージドセキュリティサービスの導入フローと注意点を解説します。

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1. 導入目的を明確にしてサービスを選ぶ

マネージドセキュリティサービスを選ぶ際は、導入目的を明確にしましょう。情報セキュリティをすべてアウトソーシングすると、そのぶんコストも膨らむため、あらかじめ自社に必要なサービスを絞り込む必要があります。

例えば、社内ネットワークの脆弱さが課題の場合は、24時間365日体制の監視体制を備えたサービスが望ましいです。社内のセキュリティ体制の強化を目的とする場合は、専門的なアドバイスやコンサルティングを受けられるサービスが良いでしょう。

このように、自社における情報セキュリティ上の課題を明らかにすることで、自社の課題に最適化されたサービスを選定でき、結果としてコストの節約につながります。

2. 自社での対処方法について確認する

マネージドセキュリティサービスによっては、インシデント発生時の対応方法について、自社の判断が求められます。全てを業者に任せられるわけではないため、自社が行うべき判断や対応方法について、あらかじめ確認しましょう。

具体的には、業者からの連絡方法や自社内での報告フロー、管理者不在の際の対応方法など、インシデント発生時の対応方法についてマニュアル化しておく必要があります。これにより、実際のインシデント発生時も、スムーズな解決に期待できます。

3. 社員のセキュリティ意識も向上させる

社内の情報セキュリティ体制を強化するには、外部サービスに任せきりにするのではなく、自社社員のセキュリティに対する意識向上も重要です。

自社社員のセキュリティ意識が低い場合、パスワードの使い回しや不審なファイルの開封など、重大なインシデントの原因となる行動が頻発する恐れがあります。

このようなリスク回避のために、情報セキュリティに関する社内研修を実施し、社員への意識付けを行いましょう。自社での対応が難しい場合は、社内研修サービスがある業者を選ぶのもおすすめです。

まとめ

マネージドセキュリティサービスは、社内の情報セキュリティシステムの包括的な運用管理を外部業者に委託できるサービスです。専門家に任せることで、自社リソースが不足している企業でも、情報セキュリティ体制を簡単に強化できます。

しかし、すべてをアウトソーシングするとコストがかさむため、自社に必要なサービスを明確にし、条件を満たす業者を選定しましょう。また、インシデント発生時の業者の対応方法や、自社で行うべき対応についても、事前に確認することが望ましいです。

サイバー攻撃の脅威が増す現在、マネージドセキュリティサービスを上手く活用しながら、自社における情報セキュリティを強化しましょう。