おすすめのメール暗号化ソフト10選|選ぶ際の比較ポイントも解説
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- メール暗号化ソフトは、対応環境・暗号化の種類・付随する機能を確認して選ぶ
- 脱PPAPに対応しているか、定期的にバージョンアップされているかもチェックする
- メール暗号化ソフト導入後も、社員が高いセキュリティ意識を持つことが重要
ビジネスメールでは、機密情報や個人情報のやりとりが多々発生します。メール暗号化ソフトを利用して、セキュリティ対策を強化しましょう。この記事では、おすすめのメール暗号化ソフトや選ぶ際の比較ポイント、導入時の注意点などを解説します。
目次
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メール暗号化ソフトでメールセキュリティを強化
メール暗号化ソフトは、メール本文や添付ファイルを暗号化して、セキュリティ対策を行うためのソフトです。機密情報や個人情報、重要な資料などをメールでやり取りすることが多い企業では、メール暗号化ソフトの導入によって、情報漏えいの防止ができます。
メール暗号化ソフトは、暗号化のほかに誤送信対策や不審メールのブロック、上長承認などの機能も搭載しているため、より強固なセキュリティ対策が施せます。また、法令遵守の意識や企業イメージの向上、取引先との信頼関係の構築などにも寄与します。
本記事では、メール暗号化ソフトを選ぶ際の比較ポイントや導入時の注意点などの解説を交えて、おすすめのメール暗号化ソフトを紹介します。
メール暗号化ソフトとは?導入のメリットや比較のポイントも解説
メール暗号化ソフトとは、メール内容を暗号化することで、大切なデータや情報を守るためのソフトです。この記事では、メール暗号化ソフトの種類や機能、導入のメリット・デメリット、ツールを選定する際の比較ポイントなどについても詳しく解説していきます。
メール暗号化ソフトは対応環境・暗号化の種類・機能で選ぶ
メール暗号化ソフトを選ぶ際には、自社のメール環境への対応・暗号化の種類・暗号化以外のセキュリティ機能に注目して選ぶのがおすすめです。次章からは、下記の3つの重要なポイントとその他の比較ポイントについて解説します。
【重要なポイント3つ】
- 自社のメール環境に対応しているか
- 暗号化の種類を確認
- 暗号化以外のセキュリティ機能を確認
【その他の比較ポイント】
- 脱PPAPに対応しているか
- 定期的にバージョンアップされているか
- サポート体制は充実しているか
メール暗号化ソフトの選び方で重要な3つのポイント
より安全にメール暗号化ソフトを運用するためには、下の3つのポイントに注目して自社との適合性をチェックすることが重要です。ここでは、各ポイントについて詳しく解説します。
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メール暗号化ソフトの選び方で重要な3つのポイント
自社のメール環境に対応しているか
メール暗号化ソフトは、どのシステムで暗号化するかによって製品が異なるため、自社のメール環境に対応した製品選びが必要です。たとえば、各パソコンで暗号化する場合は、メールを送受信する全てのパソコンに専用のソフトをインストールします。
しかし、自社でメールサーバーを運用している環境では、メールサーバー用ソフトの導入により、各パソコンへのインストールは不要になります。
また、クラウドサーバーを利用している企業は、添付ファイルをクラウドサーバーへ自動でアップロードするWebダウンロード機能を搭載した製品がおすすめです。
暗号化の種類を確認
メールを暗号化する方法には以下のような種類があり、メール暗号化ソフトによって採用している種類が異なります。そのため、暗号化の種類を確認して自社に合ったものを選ぶことが重要です。
ここでは、暗号化・復号の方法と暗号化に使われる技術の概要を解説します。
【暗号化・復号の方法】
仕組み | メリット | デメリット | |
---|---|---|---|
共通鍵暗号方式 | 暗号化と復号に同じ鍵を 用いる | 送信途中で傍受される恐れがなく、安全性が高い | 送信先ごとに異なる鍵が 必要となり、管理しにくい |
公開鍵暗号方式 | ・公開鍵と秘密鍵の2つを用いる ・秘密鍵は受信者のみが 持つ | 鍵が2種類だけで管理が 容易 | 処理速度が遅い |
【暗号化に使われる技術】
方式 | 概要 |
---|---|
SSL/TLS方式 | ・メールクライアントとメールサーバー間の通信経路を暗号化 ・認証局が発行するサーバー証明(電子証明書)が必要 ・通信途中での改ざんの有無が確認できる ・一度設定すれば自動で暗号化できる |
PGP・S/MIME方式 | ・添付ファイルやメールの内容を暗号化 ・電子証明書を用いてメールの暗号化と電子署名ができる ・電子署名によりメールやファイルの改ざん検知ができる ・PGPよりS/MIMEの方が信頼性が高い |
暗号化以外のセキュリティ機能を確認
メール暗号化ソフトには、暗号化以外にもさまざまな機能が搭載されています。これらの機能を自社で効果的に利用するためにも、自社のニーズに合わせた暗号化以外のセキュリティ機能を確認しましょう。
たとえば、メール送信前に誤りを発見して通知・送信保留する機能や、上長の承認が必要となる誤送信防止機能などを搭載した製品があります。また、設定しておいた一定の条件を満たさないメールの送受信をブロックするフィルタ機能もセキュリティ対策には有効です。
メール暗号化ソフトのその他の比較ポイント
上記で解説した重要ポイント以外に、安全なメール運用を継続的に行うために、下記の3つの比較ポイントにも注目してメール暗号化ソフトを選びましょう。ここでは、それぞれのポイントについて詳しく解説します。
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メール暗号化ソフトのその他の比較ポイント
脱PPAPに対応しているか
PPAPとは、パスワード付きのZIPファイルとパスワードを別途送信するセキュリティ対策で、企業間でのファイル共有によく利用されています。しかし、現在では暗号強度やマルウェア対策においての脆弱性が問題視され、脱PPAPが進んでいます。
そのため、メール暗号化ソフトを選ぶ際は、脱PPAPに対応した製品がおすすめです。たとえば、TLSによるメール暗号化や添付ファイルのダウンロード機能などがあります。パスワード交換がなくなり、送信側・受信側両者の作業負担の軽減が期待できます。
また、データ共有をメールでなくファイル共有で行う方法も広まっています。ファイル共有サービスと連携可能なメール暗号化ソフトもあります。
定期的にバージョンアップされているか
サイバー攻撃やウィルスは日々進化しているため、導入した時点では万全なメール暗号化ソフトでも継続的な安全は保てない可能性が高いです。継続的なセキュリティ対策には、新しいサイバー攻撃やウィルスに対応した最新バージョンの適用が重要です。
メール暗号化ソフトを選定する際には、ソフトの更新頻度をチェックして、短い期間で定期的にバージョンアップが行われているか確認しましょう。また、バージョンアップの容易な製品を選ぶことにより、更新忘れを防げます。
サポート体制は充実しているか
導入時や運用当初は、操作方法などがわからずベンダーに問い合わせる機会も多く、自社で解決できない場合にはベンダーの支援が必要となることもあります。そのため、ベンダーからどのようなサポートが受けられるかを事前に確認しておきましょう。
サポート体制はベンダーによって差があるため、慎重な確認が必要です。 特に、サポートが受けられる曜日や時間、サポートの方法、無料サポートと有料サポートの範囲は必ず確認しましょう。また、運用方法について継続的な相談ができると導入後も安心です。
おすすめのメール暗号化ソフト10選
株式会社ラクス
メールディーラー
GOOD
ここがおすすめ!
- チャット共有により、新人教育もスムーズ
- よく利用する案内文をテンプレート化でき、対応品質の平準化を実現
- ドメイン単位で過去の対応をワンクリックで簡単に検索できるため、フォローしやすい
MORE
ここが少し気になる…
- 利用料金は問い合わせる必要がある
株式会社インゲージ
Re:lation
GOOD
ここがおすすめ!
- 全ての問い合わせを一元管理・送受信でき、迅速な対応を実現
- 対応状態が一目でわかり対応漏れを防げる
- チームで同じ画面をリアルタイムで共有できるため、進捗の確認が可能
MORE
ここが少し気になる…
- 利用料金は問い合わせる必要がある
株式会社クオリティア
Active! gate SS
GOOD
ここがおすすめ!
- 誤送信防止のための「TLS確認機能」や「添付ファイルの暗号化」など、7つの機能を標準装備
- 24時間365日サポート体制が整っているため、もしものトラブルの時も安心
- 30日の無料トライアルですぐにお試しできる
MORE
ここが少し気になる…
- サービスの最低利用期間として1年は契約する必要がある
キヤノンマーケティングジャパン株式会社
ESET Endpoint Encryption
キヤノンマーケティングジャパン株式会社
ESET Endpoint Encryption
データ暗号化で情報漏えいを防ぐ!PCやUSBの紛失・盗難からデータを守りたい企業におすすめ
GOOD
ここがおすすめ!
- さまざまな暗号化機能が通常搭載されている
- 管理用プログラムが無償で利用可能
- 電話やメールによる安心のサポート体制
MORE
ここが少し気になる…
- 管理用プログラムが無償で利用可能なのはライセンス製品のみ
LRM株式会社
メールZipper(メールジッパー)
GOOD
ここがおすすめ!
- 面倒な作業はすべてカットでき、業務効率がアップ
- あらゆる機能を組み合わせることでメールからの情報漏えいを防止
- クラウド型のサービスなので専用の設備やソフトのインストールは一切不要
MORE
ここが少し気になる…
- 支払方法は銀行振込・口座振替のどちらかで年間一括払いのみ
NTTテクノクロス株式会社
CipherCraft/Mail(サイファークラフトメール)
GOOD
ここがおすすめ!
- メール誤送信防止の機能を備え、日常業務で発生する情報漏えいを防ぐ
- 低コストで導入しやすい上、確実にメール誤送信を防止する安心感がある
- 人間工学の考えを取り入れ、直感的に操作が行えるシンプルなインターフェースを採用
MORE
ここが少し気になる…
- 料金を確認するには問い合わせが必要
株式会社サイバーウェイブジャパン
CWJ Secure One
GOOD
ここがおすすめ!
- 1億ユーザー以上で採用されているウィルス検査・駆除エンジンにより、「添付ファイルの中身」の検査が行える
- 「スパムフィルター」や「アンチウイルス」が標準装備
- 10アカウントから申し込めるため、中小企業も導入しやすい
MORE
ここが少し気になる…
- メール誤送信対策がオプションになるため、別途価格が生じる
株式会社CYLLENGE
Mail Defender
GOOD
ここがおすすめ!
- クラウドサービスでもオンプレミス運用でも、利用中のメール環境のまま導入できる
- メールセキュリティに必要な機能を装備しており、安心して送信・受信・保全できる
- シンプルな操作性なため、初めての導入にも安心
MORE
ここが少し気になる…
- 料金を確認するには問い合わせが必要
ダウジャパン株式会社
TERRACE MAIL Security
GOOD
ここがおすすめ!
- メール全体・添付ファイルのZIP暗号化・添付ファイルのみ送信などに対応
- 「スパム」「ウイルス」「フィッシングメール」対策なども充実
- メール誤送信対策だけでなく、保管や復旧機能も標準装備
MORE
ここが少し気になる…
- 各製品推奨ユーザー数やスペックが異なり、製品の詳細料金は問い合わせで確認
富士通Japan株式会社
Confidential Posting
GOOD
ここがおすすめ!
- 富⼠通Japan独⾃の暗号化技術により、安全に送受信できる
- 最⼤10GBのファイルをセキュアに送受信可能
- 様々なシステムと連携してファイルの送受信を⾃動化
MORE
ここが少し気になる…
- 料金を確認するには問い合わせが必要
メール暗号化ソフトを導入する際の注意点
メール暗号化ソフトの導入では、上記のような選び方以外に、下の3点についても注意して導入・運用をしましょう。ここでは、それぞれの注意点について解説します。
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メール暗号化ソフトを導入する際の注意点
無料トライアルで試してから導入する
メール暗号化ソフトには、無料トライアルを提供している製品も多いため、自社に適合したソフトをある程度の数に絞り込めたら、積極的に利用するのがおすすめです。無料トライアルでは、使いやすさや機能性を実際に操作・比較し、最終的なソフト選択を行います。
中には、仕様上は自社の環境に適合しているメール暗号化ソフトであっても実際に運用してみると相性が悪く、動きが遅くなってしまう場合もあります。導入後に問題点が発生することのないように、無料トライアルで確認しておきましょう。
送信先の相手に配慮する
自社がメール暗号化ソフトを導入する場合、取引先などの相手側にメールのやり取りで手間をかけさせてしまうため、送信先の相手に配慮した運用が必要です。事前に自社がメール暗号化ソフトを導入することを相手方に伝えて、理解を得ることが重要です。
その際には、導入の目的とともに、暗号化と復号に使う鍵の共有方法などを説明しましょう。また、全てのメールを暗号化するのでなく、重要なメールのみを暗号化するなど、相手方の手間を少しでも軽減できるように配慮することも大切です。
セキュリティ意識を保つ
情報漏えいは人的な要因で起こる場合も多く、メール暗号化ソフトの導入だけでは防げません。人的要因を防ぐためには、従業員のセキュリティに対する意識を高めることが重要で、自社の情報セキュリティポリシーを作成し、研修などで周知徹底する必要があります。
従業員が行うべきセキュリティ対策は、アカウントの管理、送信先アドレスや添付ファイルの確認、TO・CC・BCCの使い分けなど広範囲に及びます。また、暗号化するかどうかを適確に判断できる基準をつくり、周知することも重要です。
まとめ
ビジネスメールでは、機密情報や個人情報のやり取りが頻繁に発生し、常に情報漏えいの危機に晒されています。そのため、自社に適合したメール暗号化ソフトを導入して、セキュリティ対策を強化し、自社の信用問題となる情報漏えいを防ぐことが求められます。
メール暗号化ソフトを選ぶ際は、対応環境・暗号化の種類・付随する機能とともに、脱PPAPへの対応や、定期的なバージョンアップなどの確認が大切です。ソフトの導入と自社でのセキュリティ対策を行い、自社のセキュリティ強化を図りましょう。