Googleスプレッドシートの行や列の固定方法|スマホ版も解説

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  • Googleスプレッドシートで行や列を固定する方法には、2種類ある
  • ショートカットキーでGoogleスプレッドシートの固定設定を行うことができる
  • スマホからでも、Googleスプレッドシートの行や列を固定・解除することができる

Googleスプレッドシートの行や列の固定は、Excelと同じように固定したり、グループ化して検索しやすくできます。Googleスプレッドシートを見やすく設定して業務の効率化をしましょう。本記事では、Googleスプレッドシートの行や列の固定方法を解説します。

目次

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  1. Googleスプレッドシートの行や列は固定できる
  2. Googleスプレッドシートの行や列を固定する方法
  3. スマホでGoogleスプレッドシートの行や列を固定する方法
  4. その他のGoogleスプレッドシートを見やすくする方法
  5. スプレッドシートの固定でよくあるエラー
  6. まとめ

Googleスプレッドシートの行や列は固定できる

スプレッドシートでもExcelのウィンドウ枠の固定機能と同じように、「行や列を固定できないかな?」と疑問に思う方もいるでしょう。結論、スプレッドシートでもExcelと同様に、行と列を固定することができます。

行と列を固定することで、行見出しや列見出しなど、常に表示しておきたい部分を固定表示できます。1,2行の固定だけではなく複数固定もでき、ショートカットキーによる固定設定も可能です。効率的な固定によって、スムーズな業務遂行に繋がるでしょう。

本記事では、Googleスプレッドシートの行や列を固定する方法や、よくあるエラーの対処法などについて解説します。

Googleスプレッドシートの行や列を固定する方法

行や列を固定する機能はMicrosoftのExcelでは、ウィンドウ枠の固定と呼ばれている機能に近いものです。Googleスプレッドシートには、パソコン版とスマホ版があり、設定の仕方が多少異なります。ここではパソコン版の行や列を固定する方法を解説します。

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Googleスプレッドシートの行や列を固定する

行や列を固定する方法は、1,2行(1,2列)を固定する方法と、3行(3列)以上を固定する方法の2種類があります。以下では、それぞれの方法について解説します。

1,2行・1,2列を固定する方法

スプレッドシートの行や列が固定できるセルは、1行目またはA列から始まります。2行までならセルの選択位置に構わず、メニューバーの[表示]→[固定] を選択して、右側に現れたメニューから「1行」「2行」、または「1列」「2列」を選択すれば固定できます。

行固定では、1行または1・2行が固定され、その下の行のみ縦スクロールできます。同様に列固定では、A列またはA・B列が固定され、その右側の列のみ横スクロールできます。なお、行と列を同時に固定することはできず、両方設定する場合は別々に設定が必要です。

3行以上や3列以上を固定する方法

3行以上や3列以上を固定したい場合は、行の場合は固定した行の一番下のセル、列を固定したい場合は固定したい列の一番右のセルを選択し、メニューバーの[表示]→[固定] と進みます。右側に現れたメニューの「〇列まで」または「〇行まで」を選択しましょう。

また、より簡単な固定方法もあります。スプレッドシートの枠に当たる行番号や列番号が表示されている部分の左上端に、太めの線があります。これは行や列の固定位置を表している線であり、線をドラッグすることで行数などに関わらず自由に固定できます。

Excelでは、たとえば画面の一番上にある100行目にセルを置いてウィンドウ枠を固定すると、100行目の固定ができます。しかし、スプレッドシートでは1〜100行目までを固定することになり実質上指定できません。スプレッドシートの固定は1行1列からです。

Googleスプレッドシートの固定を解除する方法

スプレッドシートの固定は、メニューバーの[表示]→[固定]と進み、メニューの中の「行なし」または「列なし」を選ぶことで解除できます。この場合、セルはどの位置を選んでいても構いません。

また、固定したときのように、太い線をドラッグして元へ戻しても解除できます

ショートカットキーで固定設定を行う方法

ショートカットキーの操作でも、スプレッドシートで行や列を固定することができます。下記はショートカットキーを使用して固定する方法です。

Alt+V+R(Macは「ctrl+option+V」)と押し、下記の希望を指示します。

  1. +R:行なし
  2. +O:1行
  3. +W:2行
  4. +U:行○まで
  5. +C:列なし
  6. +L:1列
  7. +M:2列
  8. +P:列○まで

スマホでGoogleスプレッドシートの行や列を固定する方法

Googleスプレッドシートはアプリをインストールすれば、iPhoneでもAndroidスマホでも利用でき、行や列の固定もできます。ここでは、スマホでのスプレッドシートの行や列を固定する方法を解説します。また、アプリでは Excelファイルも扱えます。

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スマホでGoogleスプレッドシートの行や列を固定する

固定したい一番下の行全体、または固定したい列の一番右の列全体を選択します。行や列の選択は、行数字または列のアルファベットをタップすればできます。複数行・複数列の場合は、1行または1列を選択した際に現れる中間部分の点をドラッグすると選択できます。

選択された行や列のセルをタップや長押しすると、「切り取り・コピー・貼り付け」のメニューが現れます。メニューに「固定」がない場合、3点マークまたは>を選択すると、その他のメニューが開きます。その中の「固定」を選ぶことで、行や列を固定できます。

行と列の両方を同時に固定することはできず、別々に行うため注意しましょう。なお、固定する行や列を間違えた場合は、解除しなくても正しい行や列の固定で可能です。AndroidとiPhoneでは表示は異なりますが、基本やり方は同じです。

パソコン版では固定した行や列のスクロールできませんが、スマホアプリ版では上側や左側の行や列もスクロールできます

スマホでGoogleスプレッドシートの固定を解除する方法

スマホでスプレッドシートの固定を解除するには、行解除の場合は1行、列解除の場合はA列を選択します。固定する方法と同様に、メニューの中にある「固定解除」を選択することで解除が可能です。

1列目から5列目まで、またはA列からD列まで固定されていて、固定行を2列目またはB列まで減らしたい場合は、3行目またはC列を選択して「固定解除」をタップすると変更できます。

その他のGoogleスプレッドシートを見やすくする方法

行や列の固定以外にも、Googleスプレッドシートで作成した表を見やすくする方法があります。その中から、グループ化・非表示・結合の方法について、パソコン版を中心に解説します。

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Googleスプレッドシートの行や列をグループ化する

グループ化とは、連続した複数の列や行を折りたたんで見えなくしたり、見えるようにしたりと切り替えが簡単にできる機能です。項目数の多い表で、普段は必要のない項目を隠すことで、効率的に作業できます

パソコン版の場合は、グループ化したい(消したい)行や列を選択します。選択は複数行・複数列に渡っても構いません。選択できたらメニューバーの[表示]→[グループ化]→[設定]で可能です。行や列のグループ化は、離れた複数の個所に設定できます。

設定すると行や列番号の上に「ー」が表示され、クリックすると指定した行や列が折りたたまれ表から除外されます。再度表示したい場合、「+」を選択します。スマホで操作する際は、行や列を固定した場合と同じように操作して、グループ化を選択すればできます。

グループ化を解除する方法

グループ化を解除するには、「ー」または「+」を右クリックして出てきたメニューから「グループの解除」を選択します。また、そのメニューの中の「すべての列(行)の…」を選択すると、シートの中で設定したすべてのグループにその指示が適用されます。

Googleスプレッドシートの行や列を非表示にする

非表示は、隠しておきたい、または使わない行や列を見えなくして、大きな表を見やすくする機能です。設定するには、非表示にしたい行や列を選択し、その範囲内で右クリックして出てきたメニューの中から「列(行)〇-△を非表示にする」を選びましょう。

離れた複数の行や列を選択すれば、一括して非表示にできます。また、列番号にマウスを合わせると右側に出る「▼」をクリックして、出てきたメニューからも非表示を選択できます。ただし、行にはこの機能がありません。行や列の非表示はスマホでも可能です。

非表示を解除する方法

行や列を非表示にすると、非表示がある列や行の行番号や列番号の部分に「◀▶」マーク(行の場合は縦に並ぶ)がつきます。その部分をクリックすれば非表示の解除ができます。この場合、そこで非表示になっている連続した行や列すべてが表示されます。

Googleスプレッドシートの行や列を結合する

行や列の結合は大項目の中に中項目が複数ある場合によく使われる機能です。たとえば、中項目が3つある場合は、1行目の3つのセルを結合して大項目の名称を書き、2行目に中項目の名称をセルごとに書くと、縦が揃って見やすい表になります。

設定は結合したいセル範囲を選び、ツールバーの「→←」マークを選択すると、選択範囲すべてのセルが結合されます。縦方向や列方向だけを結合したい場合は、「→←」マークの隣の「▼」を選択し、出てきたメニューの中から結合させたい方法を選択します。

メニューバーから結合したい場合は、結合したいセル範囲を選んで、メニューバーの[表示形式]→[セルの結合」で出てきたメニューから希望の結合をクリックしましょう。

スプレッドシートの固定でよくあるエラー

スプレッドシートで行や列を固定する際、エラーが発生するケースも多いです。ここでは、よくあるエラーとして、スクロールできない場合やセル結合時などの対処法について解説します。

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固定したらスクロールできなくなった

スプレッドシートで行や列を固定したあとにスクロールができなくなった場合、表示しているウィンドウが小さすぎることが原因であることが多いです。もしウィンドウサイズが小さい場合は、ブラウザのサイズを最大化してみましょう。

セルの結合時に「問題が発生しました」が表示される

セルを結合している場合、行や列を固定しようとすると「問題が発生しました」「結合されたセルの一部だけを含む行(列)を固定することはできません」とメッセージが表示されます。スプレッドシートでは、セルを結合している際は行や列の固定はできません。

例えば、A〜E列を結合している状態で、C列を固定することはできないため注意しましょう。C列を固定したい場合は、セルの結合を解除する必要があります。結合の解除方法は、以下の通りです。

パソコンで結合を解除する方法

ツールバーから結合を解除したい場合は、解除したいセルを選んで、ツールバーの「→←」マーク右隣の▼から「結合を解除」をクリックすることで解除できます。

また、メニューバーでは、[表示形式]→[セルの結合」で出てきたメニューから「結合の解除」を選ぶと結合を解除できます。

スマホで結合を解除する方法

スマホで結合を解除する際は、「→←」をタップすることで行えます。なお、スマホでセルを結合したい場合は、「横方向に結合」や「縦方向に結合」といった結合機能はなく、結合したい範囲を選択して「→←」をタップすると結合が可能です。

「→←」をタップするごとに、「すべて結合」「結合の解除」が行われます。

「このシートを正しく表示できません」が表示される

スプレッドシートで行や列を固定したあとに、「現在のウィンドウは小さすぎて、このシートを正しく表示できません。」というメッセージが表示されることがあります。

この場合、固定した行や列が、現在表示しているブラウザに入らない場所にある可能性があります。一度固定した行や列を解除し、1〜2行(列)で固定しなおすか、ブラウザのサイズを最大化してみましょう。

まとめ

Googleスプレッドシートは、Googleが提供するデータ共有がしやすくパソコンでもスマホでも無料で使える表計算ソフトです。見やすい表を作成する機能も多く、行や列の固定もその中の一つです。そのほかにも、行や列のグループ化や非表示・結合なども可能です。

スプレッドシートは、Excelと同じような作業ができ、表計算ソフトとして使うなら十分な機能を持っています。また、コストをかけずにデータ共有ができるため、効率的なデータ管理が可能です。

本記事の内容を参考に、効果的にスプレッドシートを用いて、スムーズな業務遂行を目指しましょう。

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