eラーニングのコンテンツ|形式の種類や内製する場合の作り方も解説

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  • eラーニングのコンテンツには、スライド・アニメーション・講義動画などの形式がある
  • eラーニングでは、情報セキュリティやビジネスマナーなど様々なコンテンツが学べる
  • 自社で内製する際は、学習しやすさを意識し、定期的に改善していくことが重要

eラーニングのコンテンツには、スライド・アニメーション・講義動画など様々な形式があり、内容も多岐に渡ります。また、自社で教材を内製することも可能です。この記事では、eラーニングのコンテンツの具体例や作り方、作成時の注意点などを解説します。

目次

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  1. eラーニングに欠かせないコンテンツの準備
  2. eラーニングのコンテンツの形式
  3. eラーニングのコンテンツの内容例
  4. eラーニングのコンテンツの利用方法
  5. eラーニングのコンテンツの作り方
  6. 効果の高いeラーニングコンテンツにするためのポイント
  7. eラーニングのコンテンツを作成する際の注意点
  8. まとめ

eラーニングに欠かせないコンテンツの準備

eラーニングは、インターネット上で配信したコンテンツ(教材)を利用する、オンライン学習法です。PowerPointや動画収録、VR映像など、さまざまな形式のコンテンツがあります。

eラーニングによる社員教育を成功させるには、適切なコンテンツの準備が重要です。本記事では、eラーニングのコンテンツの形式や具体例、利用方法などを解説していきます。

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eラーニングのコンテンツの形式

eラーニングのコンテンツには、スライドやアニメーション、講義再現などさまざまな形式があります。教育施策に合った形式のコンテンツを選択すると、eラーニングによる学習効果を高めることができます。

ここでは、eラーニングのコンテンツの形式について解説します。

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eラーニングのコンテンツの形式

  1. スライド
  2. アニメーション
  3. 講義再現
  4. 講義動画収録
  5. VR映像

スライド

スライド形式として代表的なのは、PowerPointやPDFファイルです。受講者はマウスやキーボードを使い、アップロードされたテキストや表、グラフなどを自分のペースでスライド式に再生します。

スライド形式のコンテンツは編集・更新が簡単で、作成から配信までの期間が比較的短いです。1枚のスライドにテキストや画像を盛り込むことができ、情報量が多い点もメリットです。

一方で単調になりやすく、受講者が途中で飽きる懸念があります。また、学習項目によっては、テキストや図表だけでは説明が不十分になる点も軽視できません。

アニメーション

アニメーションでは、キャラクターや文字などが画面上で動きながら、学習内容の説明をしていく形式で、音声付きのアニメーションを配信できることもあります。画面に動きがあるため、受講者が飽きずに学習しやすいです。

また、教育内容や重要ポイントを視覚的に強調すれば、受講者の理解度を効果的に高められます。アニメーション式のコンテンツは、制作に手間や費用がかかる点が課題です。リソース不足の企業では内製化は難しく、専門業者に依頼する場合は高い外注費がかかります。

講義再現

講義再現は、講師による講義の映像とスライドを併用して、講義の形を再現する手法です。例えば、講師による口頭説明の映像の後に、板書や重要ポイントをPowerPointなどで表現します。

実際に講義に参加しているようなライブ感があり、受講者の集中力を高められます。また、口頭説明に沿ってスライドを表示することで、説明内容や重要ポイントを効果的に印象づけられるため、実際の講義で起こりやすい「板書が見にくい」という課題も克服できます。

ただし、講義再現は収録映像とスライドなどを交互に組み合わせるため、編集に手間がかかる点がデメリットです。

講義動画収録

講師による実際の講義を撮影し、動画として配信する形式です。講師の表情や口調を直接確認できるため、細かなニュアンスまで伝わりやすく受講者の理解を深めやすいです。テキストでは伝わりづらい、実践的なスキルの習得などに適しています。

収録映像をそのまま配信すれば、講義再現に比べて編集の手間やコストがかかりません。一方で、映像越しのため板書が見にくい・音声が聞き取りづらいなどの恐れがあります。また、一方向の情報提供であり、受講者が途中で飽きる可能性があります。

VR映像

VR形式のコンテンツでは、受講者にVR用のヘッドセットを装着させ、仮想空間の中でまるで現実のような学習体験を提供します。例えば、医療スキルや機器の操作手順など、実際に操作・体験しながら身に付けるべきスキルの習得に適しています。

VR形式は、業務スキルを受講者が実際に体験しながら学ぶことができ、学習効果が非常に高いです。手術や危険作業訓練なども仮想空間の中でリスクなしでトレーニングでき、受講者の経験値を増やせます。

また、接客業においては顧客の反応を直接確認できるため、ヒューマンスキルの習得が簡単になります。しかしVR形式のコンテンツでは、専用機器やソフトの購入などで莫大な導入コストがかかるため、導入できる企業が限られます。

eラーニングのコンテンツの内容例

eラーニングのコンテンツの内容は多種多様ですが、代表的なものとしては情報セキュリティ、ビジネスマナー、リーダーシップなどが挙げられます。

ここからは、eラーニングのコンテンツの内容例を解説します。

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情報セキュリティ

情報セキュリティとは、インターネットやパソコンを業務に利用する中で、自社情報の漏洩や不正アクセス、システムダウンなどを防ぐための取り組みです。

この学習により、従業員それぞれが大切な企業の情報資産を安全に保護しながら、情報漏洩などに伴う損失を回避できます。

eラーニングの情報セキュリティのコンテンツとしては、情報セキュリティポリシーや個人情報の取り扱い方法などの基礎分野から、サイバー攻撃を受けた際の対応方法まで実践的な内容があります。

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ビジネスマナー

ビジネスマナーとは、社会人がビジネスの場で必要とする礼儀作法を指します。eラーニングのビジネスマナーのコンテンツでは、身だしなみや言葉使い、ビジネスメールの書き方、来客・電話対応などを学べます。

eラーニングの活用によって、対面式の新人研修からビジネスマナーの項目を削減でき、他のコア業務のウエイトを増やせるため、新人研修が効率化するとともに、人材育成が早期化して即戦力の確保も見込めます。

リーダーシップ

リーダーシップに関する研修では、プロジェクトやチームのリーダとして必要な知識・スキルを学習します。具体的には、目標管理や意志決定、高次のコミュニケーション、問題解決能力、部下育成などに関するコンテンツがあります。

eラーニングを活用して育成されたリーダーは、チームを牽引する責任意識を持ちながら、適切に周囲を導き、高度な目標を達成して企業に貢献します。

コミュニケーションスキル

コミュニケーションスキルとは、ビジネスシーンにおいてさまざまな年齢・役職・立場の人とスムーズに意思疎通しながら、良好な関係を構築するためのスキルです。

普段の何気ないコミュニケーションの中で起こっているギャップを知り、相手の立場に立ったコミュニケーション方法を学んでいきます。これにより、ビジネスシーンにおける人間関係が円滑化し、情報共有やチーム連携が強化されて、生産性の向上につながります。

具体的なコンテンツとしては、丁寧な言葉遣いや相づちの打ち方、オープンクエスチョン、クローズドクエスチョンなどが代表的です。また、相手に分かりやすく伝えるための話しの順番、PREP法、SDS法などを学べるコンテンツもあります。

プログラミング

プログラミングとは、コンピューターの処理手順である「プログラム」を組み、社内システムなどを円滑に作動させる業務です。eラーニングを活用したプログラミング研修の実施により、エンジニアの早期育成が見込め、企業におけるIT分野を強化できます。

プログラミングに関するeラーニングのコンテンツには、各種プログラミング言語の習得やWEBデザイン、IT系資格取得講座などがあります。

マーケティング

マーケティングとは、自社商材が売れる仕組みの創出です。具体的には、顧客ニーズを知るための市場調査や分析、その結果を活かした商品開発・広告宣伝活動・流通販路の確保などの業務プロセスがあります。

eラーニングでは、マーケティングの基本的な概念、環境分析やSTP分析などの分析手法、長期的戦略課題の立案、広告運用やSNS運用の知識・実務など、基礎から応用まで幅広いコンテンツが提供されています。

最近注目されているデジタルマーケティングを学べるコンテンツもあります。クラウド型のeラーニングコンテンツを利用すれば、急速に変化するマーケティング市場にも柔軟に対応でき、競合他社への優位性を保ちやすくなります。

コンプライアンス

コンプライアンスとは「法令遵守」を意味し、企業・個人が社会的なルールを守ることです。近年は企業のコンプライアンスに対する姿勢が強く注視されており、取引や事業継続を大きく左右する傾向にあります。

eラーニングのコンプライアンス研修では、コンプライアンスの基本概念に加えて、ハラスメントの具体事例と対応方法、メンタルヘルスケアなどを学べるコンテンツが提供されています。

これらのコンテンツの活用により、従業員一人ひとりのコンプライアンス意識を高めながら、企業としての社会的信頼を守ることができます。

コンプライアンス研修向けeラーニングおすすめ6選|選び方も解説

eラーニングには、コンプライアンス研修に活用できるものも多数あります。eラーニングなら均質的な教育でコンプライアンス意識の向上が図れ、社員の理解度も容易に把握できます。この記事では、コンプライアンス研修向けのおすすめのeラーニングや選ぶ際のポイントを解説します。

Excel

Excelとは、Microsoft社が開発・販売している「表計算ソフト」で、数値データの計算に長けており、入力したデータを基にした計算や、表・グラフの作成を行えます。売上管理やプロジェクト管理、勤怠管理など、さまざまな業務において利用されています。

Excelに関するeラーニングコンテンツとしては、数値データの入力方法や表計算機能の使い方、関数の組み方、マクロ作成などがあります。「MOS Excel試験対策」などの講座もあり、従業員は実践的にExcelスキルを学びながら日々の業務に活かせます

TOEIC

TOEICは英語試験の1つで、英語によるコミュニケーション能力を測定できます。ビジネスシーンに役立つ英語知識を習得できることから、自社内のTOEIC対策に力を入れる企業も増えています。

TOEIC向けのeラーニングには、試験対策講座だけでなく英語による資料作成やプレゼンテーション、英文ビジネスメールの作成など、実際のビジネスに役立つスキルを学べるコンテンツも多いです。

eラーニングを活用したTOEIC対策により、企業全体で点数アップを図りながら従業員の英語スキルが向上し、海外でのビジネスにおいて優位性を保てます。

従業員視点でも、英語力を上げることで仕事の幅が広がるだけでなく、高得点によって昇進・転職を有利に進められる可能性が高いです。

eラーニングのコンテンツの利用方法

eラーニングのコンテンツは、規制コンテンツを活用するほか、オーダーメイドや自社内製など、さまざまな利用方法があります。それぞれのメリット・デメリットを理解して、自社に最適な利用方法を選択しましょう。

ここでは、eラーニングのコンテンツの利用方法を解説します。

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既製コンテンツを購入する

eラーニングのベンダーが販売しているコンテンツを購入して利用する方法があります。プロのノウハウが詰め込まれており、高い品質に期待できます。一方で、自社独自のニーズに合わせたカスタマイズは難しいです。

自社のeラーニングシステムを持たない企業が、ベンダーのeラーニングサービスを契約する際に、合わせてコンテンツを購入するケースが多いです。また、自社eラーニングシステムを導入済みの企業が、コンテンツのみを購入するケースもみられます。

既製コンテンツをカスタマイズする

ベンダーから購入した既製コンテンツを自社でカスタマイズして利用します。例えば、学習項目の統合・分割や新項目の追加、用語・表現の修正、確認テストの難易度調整などが代表的です。

コンテンツの一部内容と自社の教育施策が合致しない場合に、カスタマイズするケースが多いです。例えば、業界ならではの言い回しに修正する、などの活用方法があります。

また、自社の独自要素を出したいものの、ゼロから教材を作成するのが難しいため、既製コンテンツのカスタマイズを選択するケースもあります。なお、カスタマイズの可否はコンテンツによって異なります。

オーダーメイドで外注する

自社のオリジナル教材の作成を、外部の専門業者に委託する方法です。企業ごとの細かなニーズやニッチな分野にも対応でき、理想に限りなく近い従業員教育を実現できます。プロのノウハウに基づいて、高品質なオリジナルコンテンツを作成できるのもメリットです。

リソース不足の企業が自社における教材作成の負担軽減のために、オーダメイドで外注するケースが多いです。現在使用中の教材で学習効果が上がらず、改善策としてプロに教材の作り直しを依頼するケースもみられます。

自社で内製する

内製とは、自社リソースでオリジナルのコンテンツを作成する方法です。自社の希望を完全に反映させた教材を作成でき、理想通りの人材教育が可能です。

特に、特殊分野やニッチなニーズに関するコンテンツは、既製品や外注では対応できないことが多く、内製化するケースがみられます。また、汎用的な既製コンテンツを利用しつつ、より理解度を深めたい学習項目のみオリジナル教材で補完するケースもあります。

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eラーニングのコンテンツの作り方

eラーニングのコンテンツは、適切な作成フローを踏むことで、品質の向上につながります。ここでは、eラーニングコンテンツの作り方を解説します。

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1. 目的を明確にする

教材の方向性や内容を決めるために、コンテンツ作成の目的を明確にしましょう。自社が解決すべき課題や達成したい目標を洗い出すことで、目標を明確化できます。

例えば、情報セキュリティに関して、社内端末の持ち出しやスワードの使い回しなどの課題を抱える企業であれば、まず従業員の情報セキュリティ意識の向上を図る必要があります。

実際の情報漏洩の事例にもとづき、情報漏洩によって想定される企業・個人の損失を具体的に提示するようなコンテンツ作りにより、従業員一人ひとりが危機意識を抱きやすいでしょう。

このように、自社における課題に基づいて、コンテンツ作成の目的を明確にすることで、方向性や内容をスムーズに決定できます。

2. 対象者を決める

コンテンツ作成の目的設定と並行して、学習の対象者を決めましょう。明確な対象者を決めることで、それぞれの受講者に適したコンテンツの形式を絞り込めます

例えば、新人社員向けであれば、ビジネスマナーや業務ルールに不慣れなため、視覚的に理解しやすいアニメーションや動画などの形式が適しています。学習対象者の立場に立って、理解しやすいコンテンツ形式を考案しましょう。

3. コンテンツを作成・配信する

上記で明確にした目的や対象者に合わせて、コンテンツを作成します。作成したコンテンツの内容や動作に不備がないか検証し、問題がなければ実際に配信する運びとなります。

配信後は、定期的な効果検証・改善を繰り返すことで、コンテンツの品質をさらに向上できます。受講者の満足度調査や、学習テスト結果に基づく学習効果の測定、業務改善や業務成果の分析など、さまざまな点から効果検証しましょう。

効果の高いeラーニングコンテンツにするためのポイント

効果の高いeラーニングコンテンツの作成により、人材教育が効率化し、即戦力の確保につなげられます。ここでは、効果の高いeラーニングコンテンツにするためのポイントを解説します。

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効果の高いeラーニングコンテンツにするためのポイント

  1. シンプルな内容にする
  2. 図やイラストを活用する
  3. モチベーションを維持できる工夫をする

シンプルな内容にする

eラーニングコンテンツは、1つの教材につき1つのトピックにするなど、要点を抑えたシンプルな内容を心がけましょう。一回の学習でもトピックを完全に理解でき、スムーズに次のトピックに進めるため、学習効率が高まります。

また、トピックの内容をシンプルにすることで、1つのコンテンツの学習にかかる時間を短縮できます。特に、eラーニングの利用者の多くは働いていて勉強時間が限られるため、15分〜30分未満で再生できるようなコンテンツ作りが大切です。

これにより、働いている人でも無理のない範囲で学習に取り組め、着実な理解を促せます。

図やイラストを活用する

eラーニングのコンテンツには、図やイラストを活用しましょう。特に文字主体のコンテンツは、内容が単調で受講者の印象に残りづらいため、図やイラストを入れて視覚的な情報を増やしましょう

これにより、受講者のモチベーションがアップしやすくなります。また、テキストだけでは伝わりづらい情報も、図やイラストを使えば簡単に説明できる場合もあります。

モチベーションを維持できる工夫をする

基本的にeラーニングは一方向の学習であるため、受講者は孤独感ややりがいのなさを感じやすく、勉強に挫折してしまう恐れがあります。このような事態を回避するには、受講者のモチベーションを維持できる工夫が重要です。

例えば、コンテンツごとに習熟度テストを実施すると、受講者が自身の理解度を点数として把握できるため、学習意欲が向上しやすくなります。

社内SNSなどを活用して、講師と受講者または受講者同士の質疑応答や意見交換、成果発表の場を作るのも有効です。他者の意見や成果を知ることで、学習意欲が刺激され、eラーニングに起こりがちな挫折の防止にもつながります。

eラーニングのコンテンツを作成する際の注意点

eラーニングのコンテンツを作成する際は、ある程度の継続利用や定期的な改善などの点に注意しましょう。ここでは、eラーニングのコンテンツを作成する際の注意点を解説します。

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一定期間は同じコンテンツを利用する

コンテンツの内容をこまめに更新すると、タイミングによって、受講者の教育内容にばらつきが出ます。また、学習効果の測定が難しくなり、効果的な改善に活かせなくなります。

教育の均一化測定結果の精度向上のためにも、一定期間は同じコンテンツを利用しましょう。

定期的に改善する

作成したコンテンツは、定期的な効果測定と改善を繰り返しましょう。例えば、理解度チェックで多くの受講者の点数が低いコンテンツは、画像やアニメーションを追加するなどして、分かりやすい内容に作り変える必要があります。

また、法令に関するコンテンツは、法令改正ごとに内容をアップデートし、情報が古くならないようにしましょう。定期的な改善によってコンテンツの品質を向上させることで、eラーニングの導入効果も高まります。

編集しやすい設計にする

定期的なコンテンツの改善を念頭にいれ、コンテンツの内容は編集しやすい設計にしましょう。例えば、修正が簡単な編集ソフトの利用がおすすめです。

また、テキストや動画、音声などの形式が異なるファイルは、それぞれ分けて管理すると、ピンポイントの編集がしやすいです。同様の理由で、長尺の動画や音声はセクションごとの分割が望ましいです。

著作権について理解しておく

eラーニングのコンテンツ作成で特に留意すべきなのが、著作権の問題です。テキストや画像を含めてほぼ全ての著作物には、制作者の著作権が存在します。これらの著作物を勝手に引用・転用すると、著作権侵害に該当する恐れが高いです。

例えば、書籍のコピーを無断で研修資料に貼付した場合が代表的です。また、収録した講義動画を無断でコンテンツ化した場合は、映っている人(講師・生徒)の肖像権を侵害する恐れもあります。

書籍やHPのテキスト・イラストなどを引用・転用する場合は、必ず著作権者の了承を得ましょう。コンテンツ用の動画などを撮影する際は、事前に講師や生徒から許諾を得る必要があります。

なお、イラスト素材については、インターネット上で著作権フリーのものが多く提供されており、これらは著作権侵害の心配をせずに利用できます。

まとめ

eラーニングは、インターネットを利用するオンライン学習法です。実施するには、自社の教育施策に合致したコンテンツを準備する必要があります。スライドやアニメーション、講義再現などの形式があるため、受講対象者や学習内容に合わせて使い分けましょう。

自社での内製化が難しい場合は、オーダーメイドによる外注や、既製コンテンツの利用の検討がおすすめです。受講者は働きながらeラーニングで学習するため、1つのコンテンツにつきトピックは1つにするなど、シンプルで分かりやすい内容を心がけましょう。

eラーニングのコンテンツは、一定期間継続して利用し、効果測定と改善を繰り返すことで、品質を高められます。本記事を参考に、高品質なeラーニングのコンテンツを作成し、効果的な社員教育につなげましょう。

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