ECサイト構築の方法とは?構築ツール・サービスの機能や選び方も解説

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  • ECサイト構築ツールとは、自社独自のECサイトを構築・運営するためのツールである
  • ECサイト構築の際は、自社の目的やカスタマイズの自由などを考慮して構築方法を選ぶ
  • ECサイト構築には、宣伝やSEO対策など準備期間が必要である

ECサイト構築方法にはさまざまな種類がありますが、ECサイトの構築・運営をサポートしてくれるツールやサービスを導入して構築する方法がおすすめです。本記事では、ECサイト構築ツール・サービスの機能やメリット・デメリット、選び方のポイントを解説します。

目次

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  1. 本格的なECサイトを構築するならECサイト構築ツールがおすすめ
  2. ECサイト構築の目的・方法とは
  3. ECサイト構築のメリット
  4. ECサイト構築のデメリット
  5. ECサイトの種類と構築方法の比較
  6. ECサイト構築ツール・サービスの基本機能
  7. ECサイト構築ツールの選び方
  8. ECサイト構築の手順
  9. ECサイト構築時の注意点
  10. ECシステム乗り換え時の注意点
  11. SNSでの販売も可能なおすすめのECサイト構築ツール
  12. まとめ

本格的なECサイトを構築するならECサイト構築ツールがおすすめ

Squareは、無料のアカウント登録をするだけで、実店舗とオンライン販売両方の注文に対応したECサイトを構築することができます。パソコンでの表示はもちろん、SNSやモバイルを含め、さまざまな販路の販売・在庫状況をリアルタイムで把握可能です。

ECサイト構築において、コーディングや開発の専門知識が必要ないため、初めてでも簡単にネットショップを開設できるのが大きなメリットです。また、無料のフォトスタジオアプリを活用し、本格的な商品写真を簡単に用意することもできます。

Squareでは、特定のイベントや期間限定セールなどを設定して顧客にお知らせするといった、売上につながる施策が行えます。スマートフォンでもスムーズにショッピング可能な、ブランドイメージに即したECサイト構築を行うなら、Squareの導入がおすすめです。

Square株式会社

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Squareでは、期間限定のキャンペーンの開催や、サービスのアップデートを積極的に行っています。2024年9月には対応するQRコードの決済サービスが大幅に増え、今後のアップデートにも期待です。

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  • 「フリープラン」をはじめ、目的や規模にあわせて選べる3つのプラン
  • Squareの社名やロゴを非表示にでき、カスタムフォントやファビコンの追加に対応
  • 注文・会計・商品・カタログなど機能が豊富で、マーケティング機能も備えている

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  • フリープランは手軽に導入できる反面、使える機能が少ない

ECサイト構築の目的・方法とは

ECサイト構築は、実店舗以外のあらゆるチャネルからユーザーにアクセスしてもらい、商品やサービスの売上を拡大することが目的です。実店舗だけでは店舗近くに住んでいるユーザー以外からの売上は見込めませんが、ECサイトがあればターゲットが広がります。

いつでも自社と接することができる環境を提供すれば、実店舗のみよりも効率よく売上を伸ばせるでしょう。また、手軽に利用できるECサイトを構築すれば、リピーターの獲得にも繋がります。

ECサイトの構築方法は、大きく分けてフルスクラッチと構築ツール利用の2種類があり、フルスクラッチは自社でイチから開発する方法です。構築ツールには複数の種類があるため、運営スタイルなどによって選び分ける必要があります。

ECサイト構築のメリット

ECサイトを構築すると、コストを抑えた上で売上をアップさせられるなどのメリットが得られます。ここでは、以下の4つのメリットについて見ていきましょう。

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時間・場所にとらわれず商品販売できる

ECサイトは、実店舗のように常に店員を配置して営業する必要がないため、24時間365日運営を続けられるのが大きなメリットです。レジ打ちの担当者を置く必要もなく、ユーザーがいつでも好きなときに買い物やサービス利用を楽しめます。

また、実店舗のみだと近隣のユーザーしか利用できないケースが多いですが、ECサイトなら実店舗の商圏外にも販売機会が生まれるでしょう。時間や場所にとらわれずに商品やサービスの販売ができるため、企業側とユーザー側の双方にメリットがあります。

コストを抑えられる

ECサイト構築の2つ目のメリットは、コストを抑えられる点です。実店舗で商品を販売する場合には、家賃・光熱費・人件費など大きなコストがかかります。大きな店舗になるほどコストはかさんでしまいますが、ECサイトの場合は家賃や光熱費はかかりません。

人件費に関しては、サイトを運営する担当者を置く必要がありますが、実店舗よりは少ない人数での運営が可能なケースが多いでしょう。経費を下げることで利益率のアップも期待でき、結果として売上を大きく伸ばせる可能性があります。

販売方法の自由度が高い

ECサイトでは、一人ひとりの状況に合わせたサービスや販売施策が設定できるのが特徴です。販売方法の自由度が高く、それぞれのニーズにあわせた施策を行えます。

例えば、初回購入のユーザーに対して次回以降使えるクーポンを配布すれば、リピーターの獲得へと繋げられます。また、リピーターに対してよりお得なクーポンを配信したり、定期購入の案内をしたりする方法も有効です。そのほかにも、以下のような施策を行えます。

  1. セット販売による割引
  2. 関連する商品の紹介
  3. メルマガ読者への限定クーポン配布
  4. 初回購入のみの割引

ECサイトで商品を購入する際は会員登録をするケースが多く、初回のみのクーポンを設けることで新規顧客の獲得に繋がります。また、メルマガ読者やLINEの友だち登録をしたユーザーに対し、限定クーポンを送付するなどの施策もおすすめです。

データ分析から売上に繋がる

ECサイトで商品の購入やサービスを利用する場合、会員登録が必要になるケースがほとんどです。企業側は会員登録によってユーザーの情報を得られるため、年齢や住所などの顧客情報を効率よく取得できます。

会員登録などから得た顧客情報をもとに、自社のターゲットを絞ってマーケティング施策を行うことも可能です。リピーターの有無や利用者が多い年代なども把握できるため、データ分析を活かしたマーケティングによって、さらに売上を伸ばせるでしょう。

在庫を抱えずに済む

商品にもよりますが、ECサイトでは受注販売や予約販売を簡単に行いやすく、在庫を抱えずに済むメリットがあります。これにより、過剰在庫が発生するリスクを抑えられて、在庫を保管するスペースの確保も不要になるため、大幅なコストの削減に繋がります。

また、予約を受け付けることで、売り切れによって商品を購入できない顧客の発生を防止できるため、顧客満足度の向上にも期待できます。

ECサイト構築のデメリット

ECサイト構築はコストの削減や売上のアップなど、たくさんのメリットがありますが、考慮しておきたいデメリットもあります。メリット・デメリットの双方を理解した上で、サイトの構築に進みましょう。

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商品の魅力を直接伝えられない

ECサイトは面と向かって接客を行うわけではないため、商品の魅力を直接伝えることはできません。あくまでもサイト内に記載された商品情報を見て、購入するかを判断してもらわなければならず、魅力が伝わり切らない可能性があります。

中には、実際に商品を手に取って選びたいと考えるユーザーもいるでしょう。ECサイトでは写真や説明欄で内容を判断するため、サイズ違いや見当違いなどにより返品されるケースもあります。返品されないためにも、説明欄や商品写真は念入りにチェックしましょう。

WEB運営に関する知識が必要

ECサイトの構築や運営には、ある程度の専門知識が必要です。構築ツールを使う場合には難しい知識を必要としないケースもありますが、中にはプログラミングのスキルがなければ扱いが難しい構築ツールもあります。

また、運営をしていくにあたっては、商品紹介を記載するためのライティングスキル、商品画像を撮影・加工するスキルが必要になる場合もあるでしょう。商品紹介欄に動画を載せる際は、動画編集のスキルもあわせて必要になります。

構築・運営ともにWEB運営に関するスキル、専門知識が必要になるため、社内に適した人材がいなければスムーズな運営は困難です。適した人材がいない場合には、一部の業務を外部委託したり人材紹介を受けたりするなどして対処しましょう。

売上が安定するまで時間がかかる

ECサイトは構築したからといって、すぐに売上が向上するわけではありません。サイトの構築後、広告やSNSなどを上手く活用しながら、積極的に発信するなどして認知度を上げていく必要があります。

認知度が上がり、売上が安定するまでは中長期的なマーケティング戦略の立案・実行が必要です。一度の施策で成功できるとは限らないため、PDCAサイクルを多くこなしつつ、改善を繰り返していきましょう。

競合が多い

近年、ECサイトを構築する企業は増えてきています。ECサイトは商圏が広く、市場規模も大きいため、競合サイトが多いのが特徴です。そのため、ただ運営しているだけでは競合に勝てず、売上を伸ばすことは難しいでしょう。

競合との差別化を図り、商品の機能性やデザイン性をアップさせるのはもちろん、ブランディングをしっかりと行って自社の認知度を高めていくことが大切です。自社ならではの強みやコンセプトを浸透させ、顧客獲得に務めましょう。

セキュリティリスクがある

ECサイトは、サイバー攻撃や情報漏洩などのリスクがあります。会員登録などで顧客の個人情報を得る以上、ツールやサービスを提供するベンダー側のセキュリティ対策を確認するのはもちろん、自社で行える対策についても考える必要があるでしょう。

ツールやサービスに搭載されているセキュリティだけでは不十分な可能性もあるため、自社でも対策を行うことが重要です。情報漏洩などが起こった場合、企業の信用は大きく落ちてしまいます。そのような事態にならないために、セキュリティ対策を強化しましょう。

ECサイトの種類と構築方法の比較

ECサイトにはさまざまな種類があり、構築方法もそれぞれ異なります。ここでは、各ECサイトの種類とともに詳しい構築方法を見ていきましょう。

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フルスクラッチによる構築方法

フルスクラッチによる構築では、既存のプログラムやソフトなどを使わず、イチからECサイトを構築します。まっさらな状態から独自のECサイトを開発していくため、高額な初期費用と専門知識を必要とするのが特徴です。

社内に十分なリソースがない場合には開発が難しいものの、既存のソフトやプログラムを使うより自由度が高くなります。自由度が高いことでブランディングがしやすくなり、自社の雰囲気や強みを活かしたECサイトを構築できるのが大きなメリットです。

一方で、フルスクラッチによる構築ではECサイトのオープンまでに時間がかかり、運営が難しいなどのデメリットがあります。主なメリット・デメリットを以下にまとめました。

メリットデメリット
自由度が高い作成費用が高額になる
オリジナルのサイトが作れる専門的な知識なしでは構築できない
ブランディングしやすいオープンまでに時間がかかる
独自キャンペーンを実施できる集客が難しい
経営の変化にあわせて改善できる構築や運営の社内負担が大きい
顧客情報を細かく取得できる

ECサイト構築ツール・サービスを利用する方法

フルスクラッチは難易度が高く、初期費用も高額になりますが、ECサイト構築ツールを使えば手軽にECサイトを作成できます。構築ツールにも豊富な種類があるため、目的にあわせて選ぶようにしましょう。

モール型

モール型ECサイトとは、Amazonや楽天などが運営しているサイトです。複数のECショップが並んでいるのが特徴で、さまざまな企業が肩を並べて商品を販売しています。イメージとしては、実店舗でいうところのショッピングモールのような形です。

すでに名前の知られたサイト内に出店するため、多くの利用ユーザーがおり、ゼロから集客を行う必要がありません。また、あらかじめ用意されているシステムやプログラムを使用して構築するため、立ち上げまでが早いのも大きなメリットです。

ただし、ある程度完成されたシステムを使用するため、自由度が低いデメリットがあります。また、サイト内の競争が激しく、販売手数料が高額で負担が大きい点も懸念されるでしょう。

メリットデメリット
短期間で出店できる自由度が低い
ゼロから集客する手間がない手数料がかかる
専門知識が必要ないサイト内の競争が激しい
初期費用が安い広告がつくケースがある
サポートが充実している顧客情報を取得できない

ASP

ASPは「Application Service Provider」の略で、ネットを通じてアプリケーションを提供する事業者やサービスを指します。個人でECサイトを開設する場合に便利なシステムで、無料で使えるサービスが多く存在するのが特徴です。

すでにさまざまな機能が実装されているため、短期間で手軽にECサイトを開設することが可能です。また、有料の場合もモール型に比べて初期費用が安い傾向にあります。

モール型と同様に自由度が低いのがデメリットではありますが、個人でも手軽にECサイトを構築できるのが大きな魅力です。オプションなどで自由度を高めたり、ドメインを取得したりできるサービスもあります。

メリットデメリット
初期費用が安い自由度が低い
無料で使えるシステムがある外部システムと連携しにくい
最低限の機能が整っている
顧客情報を自社に残せる
導入までが短期間で済む

クラウド型

クラウド型は、クラウド上でECサイトの構築や運用が可能なサービスです。構築や運用のシステムを自社で開発する必要がないため、サーバーやアプリケーションの開発費用がかかりません。

また、専門知識を必要としないため、社内のリソースがない場合でもECサイトを構築できます。ASPと似ていますが、クラウド型は常に最新のシステムを使用でき、それぞれの企業がカスタマイズやシステム連携をしながら運営できるのが特徴です。

メリットデメリット
専門知識が必要ないソースコードが開示されていない
自社でカスタマイズができるランニングコストがかかる
他システムと連携できる一定の制約がある
開発会社がアップデートを行う

パッケージ型

パッケージ型は、クラウド型よりもさらに自由度が高いサービスです。あらかじめ構築されたシステムがパッケージ化されており、一般的に求められる機能はほとんど揃っています。フルスクラッチより手軽でありながら、カスタマイズ性が高いのが魅力です。

ただし、フルスクラッチほどではありませんが、構築には時間とコストがかかります。専門知識を必要とする部分も出てくるため、気軽にECサイトを構築したいと考えている方には向かないでしょう。

メリットデメリット
ほとんどの機能が揃うある程度の専門知識が必要になる
カスタマイズ性が高く、ニーズに合ったサイトを構築しやすい一定のコストがかかる
他システムと連携できる初期費用が高い
システムが陳腐化しやすい

オープンソース型

オープンソース型とは、ソースコードが公開されているシステムです。ネット上で公開されているソースコードを使用し、デザインやカスタマイズをしていくことで自社独自のECサイトを構築していきます。

ソースコードを使って構築するため、プログラミングなどに関する専門知識が必要です。ライセンス費用をかけずにカスタマイズ性の高いECサイトを構築できる一方で、サーバーへのインストールなどは自社で行う手間がかかる点も留意しましょう。

したがって、社内に知識のある人材がいない場合には、構築や運用は難しい可能性があります。そのため、オープンソース型は一定の開発力や技術力がある企業向きです。公開されたソースコードはセキュリティ面の弱さが難点なので、必ず自社で対策をしましょう。

メリットデメリット
ライセンス費用がかからない専門知識が必要になる
低コストで構築できるサーバーのインストールやセキュリティ保守は自社で行う
カスタマイズ性が高いセキュリティ面が弱い
豊富なプラグインが使えるサポートが少ない

ECサイト構築ツール・サービスの基本機能

ECサイト構築ツールには、さまざまな基本機能が備わっています。ここでは、ECサイト構築ツール・サービスの基本機能を7つに分けて解説します。

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機能主な内容
ECサイト作成機能ECサイトを作成する
決算機能サイト内の購入や支払いを行う
商品管理機能商品の登録や在庫管理を行う
出荷管理機能注文のあった商品の出荷管理を行う
顧客管理機能商品を購入した顧客の情報を扱う
集客・販促機能キャンペーンやクーポンを作成する
データ収集・分析機能顧客情報や商品の販売状況を分析する

ECサイト作成機能

ECサイト作成機能は、ECサイト構築ツールの中でも基本となる機能です。自社の商品を販売するためのページを作成し、ユーザーが使いやすいように設計します。購入ボタンの配置やデザインを工夫し、しっかりと導線を作りましょう。

ツールによってはドラッグ&ドロップなど直感的な操作で作成できるものもありますが、細かくカスタマイズをするためにはCSSやHTMLの知識が欠かせません。簡単なプログラミングスキルがあるだけでも、カスタマイズの幅がグッと広がります。

決算機能

決済機能は、ユーザーが商品を購入した際にお金を支払うための機能です。使用可能な決済手段は、クレジットカードや代金引換などツールによって異なります。ユーザーが必要としている決済方法がないと、購入が遠のいてしまうので注意が必要です。

近年では電子マネーに対応したツールも増えてきており、以下のような充実した決済方法があると売上アップに期待できます。

  1. クレジットカード
  2. コンビニ支払い
  3. 銀行振込
  4. 代金引換
  5. Amazon pay
  6. 各種電子マネー、QRコード決済など

クレジットカードを持っていないユーザーのために、銀行振込や代金引換などを用意しておくと利便性が高まります。自社のターゲット層にあわせ、豊富な決済方法を実装しましょう。

商品管理機能

商品管理機能では、実際に販売する商品の登録や在庫の管理を行えます。在庫の管理を行うことで在庫切れを防ぐだけでなく、入荷予定日などもあわせて把握できるため非常に便利です。人気のある商品は在庫を増やすなど、その場にあわせた対応もできます。

ECサイトの運営において在庫管理は非常に重要ですが、一つひとつを管理していると手間がかかります。その際、商品管理機能を使えば一括で在庫の管理が行えます。

出荷管理機能

出荷管理機能は、注文があった商品の出荷が正しく行われているか管理するための機能です。出荷状況を把握できるだけでなく、顧客のもとに届いたかどうかの確認も行えます。

注文があったタイミングで在庫のチェック、倉庫からのピッキングや検品などの出荷作業指示、さらに発送や納品までの過程を全て出荷管理機能で確認可能です。出荷に関する業務を一括で管理できるため、漏れやミスを防げます。

顧客管理機能

ECサイトで商品を購入する際には会員登録を行うのが基本ですが、その際に入力した情報を管理してくれるのが顧客管理機能です。「誰が」「いつ」「どの商品を」購入したのか把握できるのはもちろん、自社サイトを使うユーザーの属性なども分かります。

顧客管理機能があれば、自社サイトを愛用している顧客への限定キャンペーン案内や、初めて利用した顧客にはリピーターへと繋げるためのクーポン配信など、利用状況にあわせた対応が可能です。

集客・販促機能

集客・販促機能では、集客するためのクーポン配信やキャンペーンの設定などが行えます。自社商品の販売を促進するための施策を行う際に使うもので、売上をアップさせていくために欠かせない機能の1つです。

集客・販促機能には、チャットボットやレコメンド機能など、売上を促進させるための機能も含まれています。さまざまな施策を行いながら、売上のアップに繋げましょう。

データ収集・分析機能

データ収集・分析機能では、販売している商品やサイトを利用している顧客の情報を収集し、分析してくれます。トラッキングが設定できるツールなら、ユーザーがサイト内に滞在した時間や動きなども把握可能です。

顧客情報は自社の求めるターゲット層に合っているか、滞在時間が極端に短い商品がないかなどを確認しながら、サイトを改善していきましょう。また、データの収集・分析機能は商品ごとの売上の傾向なども分かり、新商品の開発にも役立ちます。

ECサイト構築ツールの選び方

ECサイト構築ツールを選ぶ際は、機能が自社に合っているかやセキュリティ対策が万全かなど、確認しておきたいポイントがあります。ここでは、ECサイト構築ツールの選び方について解説します。

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必要な機能はあるか

まずは、自社の導入目的に合う機能があるかどうかチェックしましょう。例えば、リピーターの獲得を狙うなら「お届け周期の設定」など定期購入に対応した機能があると便利です。また、会社の規模や年商によっても選ぶべきツールや構築方法が変わります。

大規模で年商の高い企業ならフルスクラッチで構築し、自社のブランディングを行うのがおすすめです。一方で中小規模で年商が低い場合には、初期費用を抑えられるツールや構築方法を選ぶ必要があるでしょう。以下を参考に、自社に合うものを確認しましょう。

リピート通販を強化したい場合

リピート通販を強化したい場合には、商品のお届け周期が指定できる機能が備わったツールやサービスがおすすめです。特に化粧品や食品など、リピート購入が期待できる業種の場合には、定期購入ができる体制を整えておく必要があります。

マーケティングを強化したい場合

マーケティングを強化し、今後の経営に役立てていきたい場合には、アクセス解析やトラッキングなどの行動分析ができる機能が搭載されているか確認しましょう。

また、クーポンやメルマガの配信、おすすめ商品の表示ができるなど、運用スタート後のマーケティングに活かせる機能の確認も必須です。商品レビューが表示できる機能があると、継続して運営していくごとに売上のアップが期待できます。

決済方法の種類

決済方法の種類に関しては、豊富な決済方法に対応しているツールやサービスを選ぶのがおすすめです。コンビニ払いや銀行振込など、現金で支払える方法が非対応の場合、利用できるユーザーが限られる可能性が考えられます。

また、それぞれの業種にあわせて決済手段を決める方法もあります。例えば、デジタルコンテンツならプリペイドカード、通販サイトならキャリア決済に対応するなど、ターゲット層や業種にあわせた決済手段の導入を検討しましょう。

セキュリティ対策は万全か

ECサイトを利用する際は、ユーザーが個人情報を入力します。名前や住所などの基本情報をはじめ、決済の際にクレジットカード情報を入力することもあるでしょう。近年では、インターネットの普及が進むにつれて、情報漏洩などの事故も増えています。

そのようなトラブルを未然に防ぐためにも、ベンダーがプライバシーマークを取得しているか、SSL暗号化などが実装されているかどうかを確認しましょう。また、その他にもサイバー攻撃対策の有無やセキュリティの強固さなどを確認するのがおすすめです。

サポート体制は手厚いか

ECサイトを構築するにあたって、ベンダー側がどれほどサポートしてくれるのかも重要なポイントです。サポートの内容はもちろん、時間外や土日にトラブルが発生した際、どのように対応してくれるかも確認しておきましょう。

ECサイトの構築や運営では、トラブル発生時の早急な解決が必要になります。対応が遅れるとユーザーからの信用を失う可能性もあるため、サポート体制や連絡先はあらかじめ把握しておくのがおすすめです。

他システムと連携できるか

ECサイト構築ツールやサービスを選ぶ際は、既存のシステムと連携できるかどうかも確認しておきましょう。すでに使用しているCRM(顧客管理システム)をはじめ、店舗アプリなどと連携できるかどうかも重要なポイントです。

すでに使用しているシステムがある場合は対応の有無、これから使いたいシステムがある場合は連携の可否を確認してみてください。

無料ツールと有料ツールの違いを確認

ECサイト構築ツールには、無料のものと有料のものがあります。無料ツールは初期費用・運用費用がかかりませんが、クレジットカード決済を利用したい場合は手数料がかかる場合が一般的です。また、販売手数料が高めに設定されていることもあるため注意しましょう。

さらに、有料ツールと比較して機能面などで制限が多いです。そのため、サイトの規模によっては、有料ツールが向いているケースもあります。一方で、無料ツールはショップを開設するリスクが低いため、個人で出店してみたいと考えている方に向いています

自社に見合った費用対効果か

ECサイトの構築や運営には、初期費用とランニングコストがかかります。特に、フルスクラッチ型では大きな初期投資が必要になり、その後に回収できるかどうかよく吟味する必要があるでしょう。費用対効果を考え、じっくりと検討するのがおすすめです。

補助金制度について

ECサイトを構築・運営していく際、「デジタル化基盤導入類型」などのIT導入補助金が受け取れる可能性があります。決済ソフトやECソフトなど、ECサイトの構築に必要なものも対象となっているので、まとまった費用の用意が難しい場合は確認がおすすめです。

ECサイト構築の手順

次に、ECサイト構築の手順を開設します。これから新規で開設をする方は、流れを知ってスムーズな導入を目指しましょう。

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モール型の構築手順

モール型では、すでに構築されているサイト内に出店をするため、自身で一から構築していく必要はありません。ショップを開設する際は、最初に「出店申し込み」を行って準備を進めていきます。

  1. 出店申し込み
  2. 開店準備
  3. 開店

出店申し込みをすれば誰でも商品を販売できるわけではなく、審査を通過する必要があります。審査期間や基準は出店するモールによって異なるので、あらかじめ確認した上で申し込みを行いましょう。

また、開店準備ではサイトのデザイン作成や商品の準備を行います。自社の良さが伝わるようなサイト作りを意識し、商品の準備では説明欄の記載や価格の設定などをしましょう。審査に通り、準備が整った段階で開店となります。

ASPの構築手順

ASP型では、最初にショップのドメインを決めます。その際、独自ドメインかサブドメインを選定しますが、独自ドメインの場合はオリジナルで決められるため、ブランド化できることや顧客から覚えてもらえやすくなるメリットがあります。

併せて、ショップ名や会社情報など基本的な情報を設定し、ショップを作成します。無料で使えるサイトの場合には、簡単な登録を済ませるだけでショップの作成を行えます。その後、以下の手順に沿って構築を進めていきましょう。

  1. ショップ作成
  2. デザイン制作
  3. 決算・注文関連の設定
  4. 配送関連の設定
  5. 商品管理
  6. 特定商取引法に基づく表示

ショップの作成では、各ASPの操作手順に従って進めていきます。直感的な操作で作成できるものであれば、専門的な知識はほとんど必要ないでしょう。ショップのデザインや注文関係の設定を終えたら、販売後の配送関連を行います。

販売価格や発送時期など、決められた項目を入力します。表示方法はテンプレートなどが用意されているケースもあり、活用することでショップ開設までの期間を短縮できます。

パッケージ型・クラウド型の構築手順

パッケージ型・クラウド型の構築手順はほとんど同じであり、以下の手順で構築を進めていきます。

  1. 開発会社選定
  2. ショップの要件定義
  3. デザインなど設計
  4. サイトの運用開発
  5. テスト
  6. 開店

まずは、開発するための会社を選定します。前述した選び方をもとに、自社に合った開発会社を選びましょう。次に、ショップの要件定義を行います。ECサイト構築における要件定義とは、ショップ開店の目的を明確にすることです。

目的が決まったら、自社のコンセプトにあわせたデザイン設計を行いましょう。さらに、サイトの運用開発をして、テスト運営を行います。いきなり運営を行うとシステムエラーやミスが見つかった場合、対処が遅れてしまうので、先にテストを行うのがおすすめです。

テストで問題が見つかった場合には修正を施し、再度テストを行って問題がないことを確認してから、ショップの開店に進みましょう。

オープンソース型の構築手順

オープンソース型では、以下の手順でECサイトの構築を行います。

  1. レンタルサーバーを契約
  2. ソフトウェアをダウンロード
  3. サーバーにインストール・設定
  4. 各種機能の設定・商品登録
  5. テスト
  6. 開店

オープンソース型では自身でレンタルサーバーを契約する必要があるため、最初にサーバーを選定して契約します。通信が安定しており、サポートが充実したサーバーがおすすめです。次に、ソフトウェアをダウンロードした上でサーバーにインストールします。

インストール後は各種機能の設定や商品の登録などを行い、テストを経て開店へと進みましょう。

ECサイト構築時の注意点

ECサイト構築時には、いくつか注意点があります。ここでは、特に気を付けておきたい3つのポイントを紹介します。

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サイト作成にかかる目安期間を決めておく

ECサイトの構築には、最低でも3~6ヶ月程度の中長期的な期間が必要です。フルスクラッチの場合、長いと数年かかるケースもあります。

構築後にはサイト内の準備や設定を整える必要もあるため、開店するまでには長い時間を要すると覚えておきましょう。また、構築方法によっても開店までの期間が違います。

自社制作でも外部委託でも、すぐに構築スタートできるわけではなく、一定の準備期間が必要なので注意してください。

ECサイト構築には専任者が必要な場合がある

ECサイトの種類によっては、専門知識のあるエンジニアが必要です。特に、フルスクラッチでECサイトを作成する場合には、プログラミング言語が扱えなければ構築は難しいでしょう。オープンソースやASPでも、HTMLやCSSが扱えた方がスムーズです。

HTMはコンテンツの構造を作るために欠かせないコードで、CSSはフォントサイズの変更や装飾を行う際に使います。細部まで作り込んだサイトにしたい場合は専任者を設置し、対応できるような体制を整えておきましょう。

SEO対策や広告が必要

ECサイトは構築して終了ではなく、集客のためのSEO対策や広告の出稿が必要です。SEOに強いプラグインの導入、集客のための施策などを行いながら、より多くのユーザーの目に止まるように工夫をしていかなければなりません。

また、サイト内の施策だけに留まらず、SNSなどと連携してユーザーの目に触れる機会を増やすことも重要です。買い物をする際にSNSで情報を集める方も少なくないため、ターゲット層に合うSNSと連動させて運用していきましょう。

ECシステム乗り換え時の注意点

ECサイトを運営していく中で、システムを乗り換えたいと考えることもあるでしょう。ここでは、乗り換えの際に気を付けるべきポイントを紹介します。

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会員登録情報が無効になる

システムを乗り換えた場合、IDやパスワードなどの情報が無効になってしまうため、既存のユーザーは再度ログイン認証が必要です。ユーザーにとって手間に感じるケースがあるのはもちろん、情報を忘れている場合には再設定をしてもらわなければなりません。

会員登録情報が無効になったことで、購入をストップしてしまうユーザーもいるでしょう。購入の際のストレスにならないよう、頻繁な乗り換えは避けることをおすすめします。

SEO設定の引き継ぎ

SEO設定を行っている場合には、乗り換えのタイミングで引き継ぎが必要です。URLを変更するとGoogleからの評価が初期化され、検索順位が下がる可能性もあります。流動数の多いページはURLを残す、リダイレクト設定をするなどの工夫を行いましょう。

SEOで検索順位が下がると売上に大きく影響してしまうので、設定の引継ぎについてはあらかじめ確認しておく必要があります。

レスポンシブ化でスマホの表示速度が遅くなる

近年ではスマホの普及が増えており、レスポンシブデザインを取り入れる企業やサイトは多いです。ただし、レスポンシブデザインを取り入れると、スマホでECサイトを表示させた場合、表示速度が遅くなるリスクがあります。

これは、パソコン版のコードもスマホで読み込むことになるためです。表示速度が遅いと、サイトへのアクセスを諦めるユーザーが出てくるケースがあり、売上の低下に繋がる原因にもなります。そのため、ページの表示速度を落とさない工夫を行う必要があります。

バックアップを取っておく

リニューアルやシステムの移行時には、トラブルが起こる可能性があります。トラブルの際、データが消えたり元に戻せなくなったりする場合もあるため、必ずバックアップを取っておきましょう。

何かあった際、元に戻せるようにしておくとトラブルがあっても安心です。また、バックアップはリニューアル時以外にも定期的に取っておくと良いでしょう。

SNSでの販売も可能なおすすめのECサイト構築ツール

Square株式会社

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飲食店や小売業に◎3つのプランで事業規模問わずおすすめ


Squareでは、期間限定のキャンペーンの開催や、サービスのアップデートを積極的に行っています。2024年9月には対応するQRコードの決済サービスが大幅に増え、今後のアップデートにも期待です。

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  • フリープランは手軽に導入できる反面、使える機能が少ない

まとめ

ECサイト構築は実店舗以外の接点を作るのに有効な手段で、実店舗の商圏以外のユーザーにも積極的にアピールできます。構築には時間やコストがかかるものの、種類によっては簡単に作成できるのが魅力です。

構築ツールやサービスを選ぶ際には自社の目的を明確にし、必要な機能が揃っていて予算に合うものを考慮して検討するのがおすすめです。自社に合う構築ツールを活用して、売上アップを目指しましょう。

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