iPhoneが再起動できないときの対処法|強制再起動のやり方を解説
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- 故障以外に、ストレージが満杯なときや古いOSの場合も、再起動できない原因となる
- 正しい再起動と、強制再起動はやり方が違い、強制再起動にはリスクがある
- 何をしてもダメな場合は、故障の可能性があるため、修理や機種変更が必要になる
iPhoneがフリーズし動かなくなった場合に、再起動できないときがあります。本記事では、再起動できない原因と、画面が真っ暗なときや、フリーズして動かないときなど、状況別の解決策の他、強制再起動のやり方・注意点についても解説します。
目次
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iPhoneが再起動できない原因
iPhoneがフリーズしたり、画面がブラックアウトしたりして、解決のために再起動をしようと思ってもできない場合があります。iPhoneが再起動できない原因には、次のようなことが考えられます。
- パーツの故障
- 本体の故障
- ソフトウェアの不具合
- 容量がいっぱい
- OSが古い
- 充電切れ
原因にあわせて適切に対処すれば、iPhoneを再起動できるでしょう。もし上記に該当しない場合は、iPhoneの強制再起動も検討してください。
iPhoneが再起動できないときの解決法
iPhoneの強制再起動にはリスクが伴います。強制再起動の前に、まずは次のような方法を試してみてください。
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iPhoneが再起動できないときの解決法
サイドボタン(スリープボタン)が壊れているとき
iPhoneの電源オン/オフはサイドボタン(スリープボタン)で行います。このボタンが壊れている場合、ボタンを押しての再起動はできません。
サイドボタンが壊れている場合は、「Assistive Touch」または「アクセシビリティ」機能を設定することで、再起動が可能になります。
【Assistive Touchの設定方法】
- 「設定」アプリを起動
- 「アクセシビリティ」の「タッチ」を選択
- 「Assistive Touch」を選択し、オンにする
- カスタムアクション項目の「長押し」を選択
- 「再起動」を選択
- 「長押し継続時間」を設定
Assistive Touchをオンにすると、待ち受け画面上に丸いボタンが表示されます。丸いボタンをタップし、次に表示されたポップアップの中から「再起動」を選択してください。
画面が真っ暗なとき
何をしてもiPhoneの画面が真っ暗なままである場合、原因として充電切れ・フリーズが考えられます。まずは充電してみましょう。
充電しても直らない場合は、フリーズの可能性が高いです。フリーズには強制再起動が有効です。
フリーズして動かないとき
iPhoneがフリーズして動かないとき、原因として次が考えられます。
- iOSやアプリのバージョンが古い
- アプリが重い
- アプリを起動しすぎている
フリーズして動かない場合は強制再起動が有効です。その後、原因にあわせて、iOSやアプリのアップデート・不要なアプリを閉じるといった対策を取りましょう。
もし強制再起動もできない場合は、バッテリーの異常が疑われます。この場合は完全放電と満了充電によって対処できるケースが多いです。
- 電池が切れるまで待つ
- 再度フル充電する
- 電源を入れる
完全放電したままiPhoneを放置すると、バッテリーが故障するおそれがあります。電池が切れたら、出来る限り早めに充電してください。
再起動が繰り返しおきているとき
iPhoneが勝手に再起動を繰り返す場合、なんらかのアプリの通知機能に問題があるケースが多いです。もしアプリの通知機能がオンになっている場合は、一度すべての通知をオフにしてみましょう。
再起動が止まった場合は、やはりアプリの通知機能に原因があると考えられます。不具合が生じているアプリを特定するには、アプリの通知機能を1つずつオンにし、再起動の状況を確認してください。根気が必要な作業のため、余裕があるときに行いましょう。
リンゴループになっているとき
リンゴループとは、起動や再起動のときに表示されるAppleのロゴが表れたまま、画面が固まってしまう現象です。リンゴループが起こるとiPhoneは操作できなくなります。
リンゴループの原因には次のようなものがあります。
- 本体の破損
- 基板の故障
- バッテリーの劣化
- ファイル・データの破損
- ソフトウェアの不具合
- アップデートの失敗
リンゴループには強制再起動が有効です。それでも直らない場合は、次のような方法を試してみてください。
- 完全放電と満了充電
- セーフモードで再起動
- SIMカードを抜いて再起動
- iTunesに同期またはiTunesからiOSをアップデート
iPhoneを強制再起動する前に知っておきたいこと
何をしてもiPhoneが再起動できない場合は、強制再起動することで復活できる可能性があります。しかし、強制再起動にはリスクが伴うため、注意が必要です。
強制再起動のリスクを紹介する前に、通常の再起動と強制再起動の違いを理解しておきましょう。
- 通常の再起動:アプリやシステムのプロセスを終了させてから電源を落とす
- 強制再起動:アプリやシステムのプロセスを終了させず、いきなり電源を落とす
強制再起動に伴うリスクは、データやファイルの破損・消失です。アプリ・システムを強制終了することになるため、作業中・保管中のデータやファイルが壊れたり消えたりする恐れがあります。
強制再起動で必ずしもデータやファイルが破損・消失するわけではありませんが、高い可能性がある点は認識しておきましょう。重要なデータ・ファイルは日頃からこまめにバックアップを取っておくのがベストです。
iPhoneを強制再起動する際の注意点
iPhoneの強制再起動には、バックアップを取っておくこと以外にも注意すべき点があります。強制再起動を実施する際には、以下の点に留意しましょう。
頻繁な使用は避ける
頻繁な強制再起動は、電源を急激に切り替える操作であるため、バッテリーの寿命が短くなる可能性があります。また、特に電源ボタンや基盤などのハードウェアに負担をかけることがあります。
データやファイルの破損・消失にもつながる恐れがあるため、繰り返しの強制再起動は避け、問題が解決しない場合は修理や機種変更を検討しましょう。
パスコードの入力が必要になる
iPhoneを強制再起動すると、指紋認証や顔認証を設定している端末であってもパスコードの再入力が必要になります。事前にパスコードを確認しておきましょう。
万が一パスコードを忘れてしまった場合、iPhoneを初期化する必要があるため、強制再起動を行ってもデータを復元できない可能性があります。日頃からパスコードを忘れないように注意しましょう。
iPhoneの強制再起動のやり方
どうしてもiPhoneを再起動できない場合は、強制再起動するのも1つの方法です。強制再起動の方法はモデルによって異なります。
- iPhone 6s以前、SE(第1世代):電源ボタンとホームボタンを同時に長押し→Appleのロゴが表示されたらボタンを放す
- iPhone7/iPhone7 Plus:音量を下げるボタンと電源ボタンを同時に長押し→Appleのロゴが表示されたらボタンを放す
- iPhone 8以降、SE(第2世代):音量を上げるボタンを押してすぐに放す→音量を下げるボタンを押してすぐに放す→サイドボタン(電源ボタン)を長押し→Appleのロゴが表示されたらボタンを放す
各モデルとも、最後の工程である「Appleのロゴが表示」されるまでにはやや時間がかかります。根気強くボタンを長押ししてください。
もし強制再起動しても反応がない場合は、iPhoneを修理に出すのが無難です。
iTunesでiPhoneを初期化することもできる
上記のどれを試してもダメな場合、iTunesでiPhoneを復元(初期化)することで解決できる場合があります。初期化をすると、iPhone内のデータはすべて消去され、工場出荷状態に戻るため、バックアップがない場合は慎重に検討しましょう。
iTunesでiPhoneを初期化する手順は以下の通りです。
- iTunesを起動し、iPhoneをPCに接続する
- iTunes側でiPhoneが検出され、iPhoneマークが表示されることを確認する
- 表示されたiPhoneマークをクリックして「概要」をクリックする。
- 「iPhoneを復元」をクリックする
復元が完了してiPhoneが再起動したら、購入時と同じようにセットアップを行いましょう。なお、macOS Catalina 以降を搭載したMacではFinderにて復元を行いましょう。
何をしてもダメなら故障の可能性がある
強制再起動でもiPhoneを再起動できない場合は、故障が強く疑われます。たとえば水没・落下などによる本体・基盤の物理的な破損が代表的です。
iPhoneが故障している場合は修理に出すしかありません。保証期間内であれば、正規での無料・割引で修理が可能です。または、本体の交換や機種変更も検討してみましょう。
なお、iPhoneの修理における正規店とはApple Storeや正規サービスプロバイダなどを指します。正規店には純正品がそろっており、また修理にあたるスタッフもAppleで研修を受けています。
正規店で修理する場合は、まず予約を取る必要があります。混雑している場合は予約が取れるまで、あるいは預けてから修理が完了するまでに時間がかかることもあります。
また、正規店で修理すると、データがすべて消される点にも留意してください。可能であれば、必要なデータはバックアップを取っておきましょう。
データを残したい場合は非正規店での修理も検討してください。非正規店は正規店に比べると修理にかかる時間も短い傾向があります。
ただし、非正規の修理業者の中には、技術がないにもかかわらず、修理を引き受けるものもいます。高い技術を持ち、かつ法令や規則を遵守しながら業務にあたる「総務省登録修理業者」を選ぶことが望ましいです。
iPhoneのトラブルを想定してバックアップをしておこう
iPhoneの再起動や強制再起動には、データやファイルの破損・消失といったリスクがあるため、iPhoneのトラブルを想定し、日頃からiPhoneのデータをバックアップしておきましょう。
バックアップをしておけば、万が一デバイスの交換、紛失、損傷といったことが起きても安心です。ここではiPhoneのバックアップの方法を紹介します。
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iPhoneのトラブルを想定してバックアップをしておこう
iCloudでバックアップする方法
- Wi-Fiネットワークに接続する
- iPhoneの「設定」開き、一番上のユーザー名をタップ
- 「iCloud」をタップ
- 「iCloud バックアップ」をタップ
- 「iCloudバックアップ」を有効にする
- 「今すぐバックアップを作成」をタップ
バックアップが終わるまでは、Wi-Fiネットワークに接続しておきます。 iCloud ストレージの容量が足りないという警告が表示された場合は、有料のiCloud ストレージプランにアップグレードする必要があります。アップグレードする場合は、画面の案内に従ってください。
Macでバックアップする方法
- macOS Catalina 以降を搭載した Mac で、Finder ウインドウを開く
- USBケーブルでiPhoneをコンピュータに接続する
- コンピュータでiPhoneを選択する
- ヘルスケアとアクティビティのデータを保存しておく場合は、バックアップの暗号化が必要になるため、「ローカルのバックアップを暗号化」チェックボックスを選択し、パスワードを作成しておく
- 「今すぐバックアップを作成」をクリックする
パスコードの入力画面や、「このコンピュータを信頼しますか?」というメッセージが表示された場合は、画面上の案内に従って操作しましょう。
Windowsパソコンでバックアップする方法
- WindowsパソコンでiTunesを開く
- USB ケーブルでiPhoneをコンピュータに接続する
- iTunesでiPhoneを選択
- 「概要」をクリックする
- ヘルスケアとアクティビティのデータを保存しておく場合は、バックアップの暗号化が必要になるため、「ローカルのバックアップを暗号化」チェックボックスを選択し、パスワードを作成しておく
- 「今すぐバックアップを作成」をクリックする
Windowsパソコンに iTunes がない場合は、iTunesをダウンロードしましょう。また、パスコードの入力画面や、「このコンピュータを信頼しますか?」というメッセージが表示された場合は、画面上の案内に従って操作しましょう。
まとめ
iPhoneが再起動しない場合、原因としてパーツや本体の故障・ソフトウェアの不具合・容量オーバー・OSが古い・充電切れなどが考えられます。本記事を参考に、まずは原因に合わせて適切に対処しましょう。
画面のフリーズやリンゴループは、強制再起動で直ることがあります。しかし、強制再起動には、データやファイルの破損といったリスクが伴うため、実行する際はくれぐれも注意しましょう。
強制再起動でもiPhoneが動かない・強制終了できないといった場合は、故障の可能性が高いです。正規店もしくは総務省登録修理業者に指定された修理業者に修理を依頼してみましょう。