ChatGPTの使い方|GPTsやサイドメニューについても解説

Check!

  • AIサービスのChatGPTは、チャット形式によって文章を生成してリアルな会話ができる
  • ChatGPTは日本語にも対応しており、質問を投げかけることで自動で答えが返ってくる
  • ChatGPTのカスタマイズが可能なGPTsは、無料版でもGPT Storeから選択・利用できる

近年、最も注目されているAIチャットサービス「ChatGPT」の機能は多岐にわたります。本記事では、試す際の使い方がわからない方に向けて、ChatGPTの基本的な使い方、サイドメニューなどについて、無料版・有料版の使用方法・注意点をわかりやすく解説します。

目次

開く

閉じる

  1. ChatGPTの仕組みとできること
  2. ChatGPTの始め方
  3. ChatGPTの使い方
  4. ChatGPTへの質問の仕方とコツ
  5. ChatGPTは無料で使える
  6. ChatGPTを使う際の注意点
  7. まとめ

ChatGPTの仕組みとできること

2022年11月にOpenAI社から一般公開されたChatGPTは、さまざまなアップデートを重ねながら、AIチャットサービスとして広く浸透しています。ここでは、ChatGPTがどのように稼働するのか、その仕組みやChatGPTでできることについて解説します。

参考:Introducing ChatGPT|OpenAI

\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/

ChatGPTの仕組みとできること

  1. ChatGPTの仕組み
  2. ChatGPTでできること

ChatGPTの仕組み

ChatGPTは、言語モデルのGPT-3を微調整したGPT-3.5(Generative Pre-trained Transformer)をベースにした、自然言語処理が可能な生成AIを用いたサービスです。

GPT-3.5のパラメータ数は、従来のGPT-3が持つ1,750億から3,550億へと進化しており、スキルやコンテンツの生成能力が大幅にアップされています。また、2024年5月14日のアップデートで、最新言語モデルとして「GPT-4o」をリリースしています。

ChatGPTの仕組みの核となる内部構造は、トランスフォーマーアーキテクチャと呼ばれる、自然言語処理において優れた効力を発揮する技術をベースにしています。ChatGPTは、まず与えられた質問や文脈を理解するために入力テキストを解析します。

次に、入力の理解と文脈をもとに適切な応答の生成に入ります。解析された文脈から学習フェ―ズの処理として、自身のデータベースやインターネットなどの情報から得た知識を活用し、文法や意味を遵守しながら応答を作成して回答を表示します。

GPT-3.5とは

GPT-3.5は、GPT-3とGPT-4(有料サービス)の間に位置する言語モデルとされています。このGPT-3.5を使うことにより、専門知識を持たないユーザーでも、さまざまな分野の情報を理解しやすい形で入できます。

GPT-3.5は、フューショット学習能力を搭載しています。このフューショット学習とは、ユーザーがインプットした少量の入力データから効率的に学習し、高い性能を発揮しながらより精度の高い結果を出力できる機能です。

また、GPT-3.5は複数のタスクに対応可能な点も強みとなっています。例えば、自動翻訳や文章生成、質問応答などのタスクを1つのモデルで処理できます。そのため、いくつもの専門的なモデルを利用することなく、GPT-3.5だけで多くのニーズに対応できます。

最新言語モデルGPT-4oとは

最新言語モデルとしてリリースされているGPT-4o(2024年7月執筆時点)は、GPT-3.5やGPT-4よりも性能が向上しています。依然としてGPT-4は有料版のみで使用できますが、無料版でも制限付きでGPT-4oの利用が可能です。

GPT-4oはタイムラグの少ない会話を実現しており、人と会話しているかのような回答に加え、迅速な情報処理能力によって利便性が向上しています。

また、画像・音声に関する処理が高速化し、従来よりも複数の情報を同時処理できるようになり、安全性の面でも強化されているのが特徴です。

ChatGPTでできること

ChatGPTはさまざまな分野で活用できますが、主にできることとして挙げられるのは以下のとおりです。

  1. 雑談・相談などの会話
  2. 情報収集や調べ物
  3. 文章の校正・要約
  4. 関数の作成やプログラミング
  5. 言語の翻訳
  6. 小説などの例文作成
  7. 問題文作成
  8. アイデアを得る
  9. チャットボットなどとのAPI連携

ChatGPTでは、日本語での雑談・相談を含め、情報収集のために質問をすると、人と会話しているような回答をしてくれます。例えば、「最近のおすすめ映画は?」と聞いてみると、4から5個のおすすめの映画候補が表示されます。

なお、情報は一定の期間までに限られるため、最新の情報を加味した内容ではない点に注意が必要です。また、ChatGPTは文章の校正・要約でも活用でき、校正依頼の文の後に「」で対象文章を入れると、校正された結果が表示されて大変便利です。

その他にも、関数の作成やプログラミング、日・英・独・仏などの双方向翻訳が可能です。ChatGPTはAIの学習能力が高く、使い方とアイデア次第で多くの活用方法があります。

ChatGPTの始め方

ChatGPTを始める際には、アカウント登録・ログインの仕方を知っておく必要があります。ここでは、実際にChatGPTを使う場合の、具体的な始め方やログイン方法について解説します。

\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/

アカウント登録の仕方

ChatGPTにアクセスする際には、以下の手順に沿って行います。

  1. OpenAIのWebサイト「https://www.openai.com/」にアクセスし、右上のMenuからSign upを選んでアカウントを作成します。
  2. Sign up画面から、アカウント情報として
    ・メールアドレス
    ・パスワード
    ・氏名
    ・生年月日
    ・モバイル番号(認証用)
    などを入力します。
  3. メールアドレスに送付されたメッセージを確認し、認証コードでアカウント認証を行います。アカウント登録が完了すると、ログインページにリダイレクトされるため、登録したメールアドレスやパスワードを入力してログインします。
  4. ログインに成功すると、ChatGPTの入力画面が表示されて使えるようになります。

なお、アカウントはメールアドレス以外にも、GoogleアカウントやMicrosoftアカウント、Appleアカウントなどでも登録可能です。

参考:ChatGPTサインアップ|ChatGPT公式サイト

ログインの仕方

ChatGPTへのログインは、以下の手順で行います。

  1. Google Chromeなどの一般的なブラウザで、「https://openai.com/」の初期画面を開き、Menu画面から「Log in」を選択します。
  2. Log in画面から、アカウント作成時のメールアドレスやパスワードを入力すると、ChatGPTのプロンプト画面が表示され、質問などが入力できます。また、この画面をブックマーク登録すると、次回からは簡単にログイン可能です。

ChatGPTはスマートフォンのブラウザからも利用でき、iOS版・Android版のアプリも提供されています。いずれもログインの仕方はほぼ同じです。

ChatGPTの使い方

ChatGPTにはさまざまな使い方があります。ここでは、ChatGPTの使い方として、チャットの仕方やチャットを整理する方法、サイドメニューの使い方、チャット履歴の削除方法、GPTsの使い方、API連携する方法を解説します。

\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/

チャットの仕方

ChatGPTとのチャットは、以下の手順で行います。

  1. ChatGPTのWebサイトにログインすると、テキスト入力ボックスが表示されます。ここに質問やメッセージを入力します。
  2. メッセージを入力したら、エンターキーを押すか、「送信」ボタンをクリックします。
  3. ChatGPTは、入力されたメッセージに基づいて応答を生成します。その後、結果が表示されて返答を読むことができます。

ChatGPTは多言語に対応しており、日本語での入力も可能です。回答は基本的に日本語で送られてきますが、主に英文を基に回答していることから、英文が送られてくることもあります。その際は、「日本語に翻訳して」と追加で送れば、翻訳された文章が返ってきます。

チャットの中身をより充実させるには、前のメッセージに言及したり、「それについて、より詳細に話してください」などの文言を入力すると、スムーズで内容のあるチャットができます。

チャットを整理する方法

ChatGPTとのチャットを整理する方法として、ChatGPTと対話しながら、チャット内容に合わせたタイトルを作成してくれる方法を使うと便利です。例えば、メルマガなどの記事を作成する場合、項目ごとに質問をして、チャットの内容を記述してもらいます。

次に、作成した内容についてタイトルを付けるように指示すると、内容に沿った適切なタイトルを回答してくれます。その際、タイトルの文字数などを具体的に指定すると、要求に合った精度の高いタイトルを付けてくれます。

また、新商品の魅力的なタイトルや新ブランドのキャッチコピーなどを質問すると、回答を作成・提案してくれるため、新規のタイトルやアイデアを考えている場合などにも活用できます

サイドメニューの使い方

ChatGPTのサイドメニューとして、画面左側に項目が表示されます。主にNew chatやUpgrade to Plus、Dark mode、OpenAI Discard、Update & FAQ、Log outといった項目が設置されています。

新しいチャットを作成

サイドメニューの「New chat」ボタンをクリックすると、新しいチャットセッションが開始されます。新しい対話をしたい場合は、下段のプロント部に質問や文脈を入力します。ChatGPTはチャットに入力された質問や文脈に基づいて最善の回答を生成します。

以前の対話の文脈を継続したい場合は、自動保存されているチャットを選択するか、以前の対話の内容をすべて入力する必要があります。ChatGPTは入力された内容から回答を生成するため、新しいチャットを作成する際には注意が必要です。

「ChatGPT Plus」へアップデート

「ChatGPT Plus」は、OpenAI社が提供する有料サービスです。ChatGPTは通常無料で使用できますが、ChatGPT Plusに加入することで、以下の特典を得られます。

  1. ChatGPT Plusメンバーは、新機能やアップデートなど、新しいリリースに関して優先的なアクセス権を得られます。そのため、最新の機能や改善点をいち早く利用・反映することができます。
  2. ChatGPT Plusメンバーは、無料プランのユーザーよりも優先してサーバーに接続され、大きな通信制限を受けることなく高速な回答を得ることができ、スムーズな対話が可能です。
  3. ChatGPT Plusメンバーは、サポートの優先順位が高くなります。もし問題や質問がある場合は、サポートチームから迅速な回答を得ることができます。

ダークモードへ変更

ChatGPTをダークモードに変更すると、目が疲れにくい・バッテリーの消耗が少なくなるなどのメリットを得られます。以下は、ダークモードまたはライトモードに切り替える方法です。

  1. PCの場合:画面左下の「Dark mode」ボタンをクリックすると、即座にダークモードへと切り替わります。ライトモードに切り替えるには、画面左下の「Light mode」ボタンをクリックします。
  2. スマートフォンの場合:画面左上の「≡」ボタンをタップします。画面下部の「Dark mode」をタップすると、ダークモードに切り替わります。ライトモードに切り替えるには、先ほどの同じ場所にある「Light mode」をタップします。

Discordサーバーへ接続

ChatGPTとDiscordサーバーを連携させるには、以下の手順を実行することで可能となります。ただし、この手順にはプログラミングの知識が必要となるため、十分な知識・経験がない場合は、開発者に相談するのがおすすめです。

  1. Discordの開発者ポータルにアクセスし、新しいBotアプリケーションを作成します。Botアプリケーションとは、ユーザーとの対話インターフェースを提供するために使用されるソフトウェアです。
  2. Botのトークンとして識別子を取得します。
  3. DiscordのサーバーにチャットBotを追加します。
  4. ChatGPTをプログラミングし、DiscordのBotトークンを使用してBotを認証します。DiscordのAPIを使用してメッセージを送信し、Discord上でチャットを行います。

サービスの更新情報とよくある質問

ChatGPTサービスの更新情報には、最新のサービスアップデートや追加された新機能、重要なお知らせなどが掲載されます。また、よくある質問(FAQ)として、ChatGPTに対する質問の集合体が存在し、カテゴリーごとに分けられて記述されています。

同じ画面の右下のマークをクリックすることにより、ChatGPTのHelpに対する質問をインプットすることができます。なお、OpenAIのWebサイトを閲覧して、より詳細な更新情報やChatGPTに関するニュースなどを読むことも可能です。

ログアウト

画面左下のユーザー名をクリックし、メニューの「Log out」をクリックすることでログアウトして、ChatGPTのログイン画面に戻ります。継続する場合は再度ログインすると、新しいセッションが開始されます。

処理を完全に終了する場合は、画面右上のבをクリックしブラウザのウィンドウを閉じます

チャット履歴の削除方法

ChatGPTのチャット履歴の削除方法としては、画面左下のメニューから「Clear conversations」をクリックします。その後、「Confirm clear conversations」が表示され、再度クリックすると履歴がクリアされます。

GPTsの使い方

ChatGPTで提供されている「GPTs」は、ChatGPTのカスタマイズを可能とする機能です。ChatGPTにベータ版として搭載されていたプラグイン機能は、2024年4月9日をもって廃止されており、さまざまなGPTsの登場によって利便性がより高まっています。

GPTsはノーコードでオリジナルのGPTを作成することができ、「GPT Store」への一般公開を含め、ストア内のGPTは自由に利用可能です。ただし、GPTの作成は有料プランのChatGPT Plus加入者に限定されており、無料版ユーザーは利用のみが解放されています。

GPTsの実際の使い方は、以下のようになります。

【公開されているGPTsを使う】

  1. ChatGPT画面左にある「GPTを探す」をクリックし、検索バーにキーワードを入力して検索します。また、一覧で表示されている項目別のランキングからGPTを選択します。
  2. 各GPTの詳細を開き、下部に表示されている「チャットを開始する」をクリックすれば、自動的にチャットページへと移行します。
  3. 通常のChatGPTと同じように、質問を入力して回答を得ます。

【オリジナルのGPTを作成する】

  1. ChatGPT画面左にある「GPTを探す」をクリックし、右上の「+作成する」を選択します。(無料版では選択できません)
  2. GPT Builderを立ち上げ、作成したいGPTの概要を大まかに伝えます。
  3. 「GPTの目的と行動」「具体的な回答の例」「GPTのスタイル・回答のトーン」について聞かれたら、具体的な内容を説明します。
  4. プロフィール画像を設定します。
  5. 「強調すべき内容」「ガイドライン・ポリシー」「応対方法」など、聞かれた情報に沿って回答を行います。

API連携する方法

API(Application Programming Interface)連携とは、APIを利用してアプリケーション間やシステム間でデータ機能を連携することです。

例えば、社内の発注手続きを行う際に申請システムと電子決裁システムを連携させ、1つのタスクで契約の手続きを済ませることができます。

ChatGPT APIは、開発者がChatGPTモデルを使用して自然言語処理を行うためのインターフェースです。このChatGPT APIを使用することにより、開発者は簡単にChatGPTを利用して、さまざまな処理を実行できます。

具体的には、テキスト生成や文章要約、質問応答、言語翻訳などのタスクが簡単に実行できるようになります。APIの使用にはOpenAIのAPIキーが必要となり、キーを取得するにはOpenAIのWebサイトから登録を行い、APIキーを生成する必要があります。

ChatGPTへの質問の仕方とコツ

ChatGPTを効果的に使うなら、質問の仕方とコツについて把握しておきましょう。ここでは、回答形式の設定や言語の指定、文字数の指定、長文が途切れた際の指示、納得いかない回答の際は深掘りするといった点について解説します。

\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/

回答形式を設定する

ChatGPTへの回答形式の設定とは、応答のスタイルや形式をコントロールするための指定です。これにより、より具体的な回答や短い回答、長い回答、文体の調整など、さまざまな要件の回答を指定できます。

その中の1つとして、回答の文体やトーンを指定する方法が挙げられ、回答の形式を指示することができます。例えば、ビジネスレターやセミナーの招待状のようなフォーマルな回答や、友人同士の集まりといったカジュアルな回答の生成といった指定が可能です。

言語を指定する

ChatGPTでは、指定した文脈の回答として言語を指定することができます。この機能により、1つの文脈をさまざま言語回答を得られるため、翻訳機能としても役立ちます。

例として、『「こんにちは、お元気ですか?」を英語、独語、フランス語で』と入力すると、

『以下に「こんにちは、お元気ですか?」を英語、ドイツ語、フランス語で表現します。

英語: “Hello、how are you?”

ドイツ語: “Hallo、wie geht es Ihnen?”

フランス語: “Bonjour, comment ça va?”』

このように、翻訳された言語が表示されます。

文字数を指定する

回答の長さを指定したい場合には、最大文字数の指定や使用されるトークン(単語、句読点、特殊文字など)の最大数の指定が可能です。この指定により、回答の長さを制御し、長すぎる回答を避けることができます。また、文字以上といった指定も可能です。

例として、「君が代について、最大50文字で説明」と聞いてみると、『「君が代」は、日本の国歌であり、日本国の象徴的な歌です。』と、28文字で表示されます。

次に、「君が代について、最大20文字で説明」と入力すると、「日本の国歌。国の象徴。」と、11文字で回答されます。

長文が途切れた際は指示する

ChatGPTでは、質問を送信して回答が少しずつ表示された後に、文章が途中で途切れてしまい、回答が途中で終わってしまう問題が発生することがあります。この現象は、返答の文章が長い場合に発生しやすいです。

この問題が発生した場合には、完全に止まってしまった後に、改めてチャット欄に「続き」または「つづき」と入力して送信してみましょう。そうすると、途切れてしまって表示されなかった文字から、続きの文章が表示(生成)されるでしょう。

納得いかない回答の際は深掘りする

ChatGPTで生成された回答に納得がいかない場合は、さらに追加の情報や具体的な詳細を提供し、深く掘り下げて質問をすることで、精度の高い回答が得られます。ChatGPTは、曖昧で漠然とした質問をすると回答の精度が低くなる傾向にあります。

そのため、具体的な詳細情報に加えて、質問に至る背景情報、質問をする対象などを明確に指定することで、より求める形に近い回答を得ることができます。

ChatGPTは無料で使える

ChatGPTには、無料版と有料版があります。無料版の言語モデルは基本GPT-3.5となっており、GPT-4oの一部機能を利用できます。ChatGPTを試したい場合や、基本的な用途に使用する場合に適しています。

ただし、無料版は一部の高度な機能や優先的なアクセス権を含んでおらず、パフォーマンスも有料版の方が高いです。また、無料版のGPT-4oは「3時間ごとに最大10回まで」といった利用制限も設けられており、制限に達すると自動的にGPT-3.5へと移行します。

ChatGPTの無料版でできること

ChatGPTの無料版で使える基本機能としては、会話形式による質問や文章作成、文章の要約、翻訳、関数などの計算やプログラミングのコード作成などが挙げられます。

2024年5月14日のアップデートでGPT-4oがリリースされ、無料版でも多くの機能が使えるようになりました。GPT-3.5へと切り替わった際には機能制限がかかりますが、お試し利用としては十分な機能が搭載されているため、一度試してみるのがおすすめです。

ChatGPTの有料版でできること

ChatGPTには有料版があり、月額20ドル、日本円では月額約3,000円(2024年7月時点)となっています。以下では、有料版でできることについて解説します。

\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/

GPT-4が利用可能

有料版は「ChatGPT Plus」と呼ばれ、接続状態が安定しており、より精度の高い回答が得られる大規模言語モデルの「GPT-4」が基本となります。そして、インターネット検索から迅速に高精度な回答を生成する機能や、優先的なサポートも受けられます。

また、最新の言語モデルGPT-4oが制限なしで利用できます。さらに、ChatGPTが学習実行後に獲得する値としてのパラメーターは、GPT-4は100兆個といわれ、GPT-3.5の1,750億個と大きな差があり、回答の質にも大きく影響します。

GPT-3.5からGPT-4になることで、試行回数や語彙などが増え、より自然な受け答えができるようになります。また、エラーや答えられない質問、見当違いの答えも減り、実用面でも効果的であるとして注目度が高まっています

高速なレスポンスが可能

昨今ではChatGPTの普及が加速しており、無料版では利用者数の急増によってアクセスや応答までの時間が長くなり、待たされる時間が増えやすいです。

有料版のChatGPT Plusのアクセスに関しては、専用のサーバーが使用されていることなどから、優先的に処理されます。そのため、アクセスが集中する時間でも迅速かつ高速なレスポンスを得られるなど、ストレスの少ないスムーズな利用が可能になっています。

新機能の先行利用ができる

ChatGPT Plusでは、新機能としてGPTsによるChatGPTのカスタマイズ機能を提供しています。この機能を利用すると、独自のGPTを作成し、収益化につなげることも可能です。

その他にも、新たに画像生成機能が搭載されており、与えられた条件に沿った画像をAIが自動で生成してくれます。このように、新機能の先行利用ができるのも有料版のメリットであり、今後のバージョンアップで無料版にも搭載されるとは限らない機能となります。

安定したアクセスが可能

ChatGPT Plusのメンバーには、優れた安定性とパフォーマンスが提供されます。これにより、より安定して一貫した利用ができるようになります。また、優先的にアクセスができるため、高いトラフィック量の際にも、より安定かつスムーズな利用が可能となります。

ビジネス利用など、トラブルの少ない素早い対応を求める場合には、有料版が最適であるといえるでしょう。

ChatGPTを使う際の注意点

ChatGPTは正しい使い方をすることにより、さまざまな活用方法があります。しかし、インターネット上の情報を扱う観点から、使用する際にはいくつかの注意点があります。ここでは、ChatGPTを使う際の注意点について詳しく解説します。

\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/

間違った情報が正しいかのように表示される

ChatGPTは質問などに対して、インターネット上の情報を学習しつつ回答の文章を生成しています。しかし、間違った情報や虚偽、架空の情報が混ざっていることがあるため注意が必要です。

例えば、とある場所のおすすめのレストランを教えてもらう質問をしてみると、何軒かのレストランの一覧が回答されます。その中には、存在しない店が含まれていることがあり、店が存在しないことを再度質問してみると、ミスである旨の返答が返ってきます。

このように、間違った情報があたかも正しいかのように表示されることがあり、最新の情報を網羅しているわけではないため、古い情報が提供されることも多いです。したがって、情報の正誤には十分に気を付ける必要があります。

古い情報・長すぎる文章・機密情報に注意する

入力する情報が古かったり、長すぎたりする文章は正確な回答が表示されず、途切れて表示されてしまうなどの現象が発生することがあります。そのため、なるべく新しい情報に関する情報収集を指定したり、コンパクトな文章を心掛けたりするようにしましょう。

また、決して機密情報に関する入力・送信をしないことが大切です。なぜなら、入力した内容が認識できない場所でChatGPTの学習データとして使われたり、開発元でデータとして分析されたりする可能性があるからです。

特に、個人情報や企業の機密情報に関しては取扱いに厳重な注意が必要です。

短時間で利用しすぎるとリクエスト制限がかかる

ChatGPTは短時間で入力・送信を行っていると、リクエスト制限がかかって一定時間使用できなくなることがあります。これは、無料版のChatGPTで起きやすい現象ですが、有料版においても、リクエスト数の上限が設けられています。

また、無料版には文字数制限もあるため、ビジネスや業務に使用したいと考える場合には、さまざまな利用制限に関しても留意しなければなりません。

悪意のあるGPTsを使用しないよう厳重に注意する

ChatGPT Plusのユーザーなら誰でも作成可能なGPTsの中には、悪意を持って作成されたものも多く存在しています。悪意のあるGPTsを使用すると、プログラムされた内容からデバイスに被害を与えたり、端末のデータを抜き取られたりする可能性があります。

OpenAI社もセキュリティ対策は行っていますが、すべてに対応できているわけではありません。そのため、全体公開されていてもユーザーからの評価が低い場合や、一見便利そうに見えても少しでもリスクを感じる場合には利用しないのが吉です。

基本的にはGPT Storeで上位表示されているものや、高評価のものを選択するようにしましょう。

まとめ

ChatGPTは、自然なコミュニケーション能力や創造的な文章の生成、精度の高い回答の作成など、革新的なツールとして非常に注目度が高いです。また、直感的で簡単に使えることから、現在では多くのユーザーに利用されています。

ChatGPTには無料版と有料版があり、有料版は速い処理速度と応答精度の高さが特徴です。また、新機能としてChatGPTのカスタマイズ機能なども提供されているため、ビジネスシーンでの活用も期待されています。

未だChatGPTに触れたことがないなら、無料版から実際に利用して、その能力の高さを実感してみましょう。

Share

top