ChatGPTの使い方｜GPTsやサイドメニューについても解説

近年、最も注目されているAIチャットサービス「ChatGPT」の機能は多岐にわたります。本記事では、ChatGPTの使い方がよくわからない方に向けて、ChatGPTの基本的な使い方、サイドメニューなどについて、無料版・有料版の違いも交えてわかりやすく解説します。

目次

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1. ChatGPTの仕組みとできること
2. ChatGPTの始め方
3. ChatGPTの使い方
4. ChatGPTへの質問の仕方とコツ
5. ChatGPTは無料版と有料版の違い
6. ChatGPTを使う際の注意点
7. まとめ

ChatGPTの仕組みとできること

2022年11月にOpenAI社から一般公開されたChatGPTは、さまざまなアップデートを重ねながら、AIチャットサービスとして広く浸透しています。ここでは、ChatGPTがどのように稼働するのか、その仕組みやChatGPTでできることについて解説します。

参考：Introducing ChatGPT｜OpenAI

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ChatGPTの仕組み

ChatGPTは、大規模言語モデルのGPTシリーズ（Generative Pre-trained Transformer）をベースにした、自然言語処理が可能な生成AIを用いたサービスです。2022年リリースの比較的新しいサービスながら、これまでの数々のバージョンアップにより、スキルやコンテンツの生成能力は向上し続けています。

ChatGPTの仕組みの核となる内部構造は、トランスフォーマーアーキテクチャと呼ばれる、自然言語処理において優れた効力を発揮する技術をベースにしています。

ChatGPTは、まず与えられた質問や文脈を理解するために入力テキストを解析します。次に、入力内容をもとに適切な応答の生成に入ります。自身のデータベースやインターネットなどの情報から得た知識を活用し、文法や意味を遵守しながら応答を作成して回答を表示します。

ChatGPTに用いられているAIモデル

ChatGPTは、OpenAI社が2020年に発表した「GPT-3」というAIモデルを改良した「GPT-3.5」をベースに一般提供を開始しました。

このGPTシリーズのモデルは「大規模言語モデル（LLM）」と呼ばれるタイプのAIモデルで、今までのコンピューターではできなかった自然言語の処理を得意としています。

OpenAI社はChatGPTリリース後も多くの新しいモデルを発表しており、現在では「GPT-4o」または「GPT-4o mini」が一般ユーザー向けのデフォルトのモデルとなっています（2025年3月執筆時点）。

また、これまでのGPTシリーズとは異なる「OpenAI o」シリーズも発表されており、大きな技術革新が進んでいます。

GPT-4oとは

GPT-4oは、GPT-3.5やGPT-4よりも性能が向上しています。無料版でも制限付きでGPT-4oの利用が可能であり、軽量化モデルであるGPT-4o miniは無料版・有料版どちらでも使うことができます。

GPT-4oの「o」は「omni（オムニ：全ての）」を意味し、タイムラグが少なくまるで人と会話しているかのような回答に加え、迅速な情報処理能力によって利便性が向上しています。

また、画像・音声に関する処理が高速化し、従来よりも複数の情報を同時処理できるようになり、安全性の面でも強化されているのが特徴です。

参考：Hello GPT-4o｜OpenAI

OpenAI oシリーズとは

2024年12月6日、OpenAI社は最新のモデル「OpenAI o1」をリリースしています。o1シリーズの特徴は、これまでのGPTシリーズとは異なる「推論型」のモデルであることです。

特に科学・数学・コーディングといった複雑な思考が求められる分野で優れた能力を発揮し、複雑な課題に対しても時間をかけて質の高い回答を導き出すことができます。医療研究や物理学など、専門的な分野における安全性と倫理的配慮が強調されており、政府機関との連携にも注目が集まっています。

OpenAI o1を軽量化したOpenAI o1-mini、それをさらに進化させたOpenAI o3-miniシリーズなども発表されています。現状（2025年3月執筆時点）では、OpenAI o3-miniは無料版でも制限付きで、それ以外は有料版のみで利用できます。

参考：Introducing OpenAI o1｜OpenAI

参考：OpenAI o1-mini｜OpenAI

参考：OpenAI o3-mini｜OpenAI

ChatGPTでできること

ChatGPTはさまざまな分野で活用できますが、主にできることとして挙げられるのは以下のとおりです。

1. 雑談・相談などの会話
2. 情報収集や調べ物
3. 文章の校正・要約
4. 関数の作成やプログラミング
5. 言語の翻訳
6. 小説などの例文作成
7. 問題文作成
8. アイデアを得る
9. 画像生成
10. チャットボットなどとのAPI連携

ChatGPTでは、日本語での雑談・相談を含め、情報収集のために質問をすると、人と会話しているような回答をしてくれます。例えば、「最近のおすすめ映画は？」と聞いてみると、4〜5個のおすすめの映画候補が表示されます。

また、ChatGPTは文章の校正・要約でも活用でき、校正依頼の文の後に「」で対象文章を入れると、校正された結果が表示されて大変便利です。

その他にも、関数の作成やプログラミング、日・英・独・仏などさまざまな言語の双方向翻訳が可能です。ChatGPTはAIの学習能力が高く、使い方とアイデア次第で多くの活用方法があります。

ChatGPTの始め方

ChatGPTは誰でも簡単に使い始めることができます。アカウント登録なしで使う方法と、登録をして使う方法をそれぞれ紹介します。

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アカウント登録なしで始める方法

ChatGPTにはブラウザ版とアプリ版があり、ChatGPTの公式サイトにアクセスするか、公式アプリをスマホなどにインストールすることで、すぐに使い始めることができます。

ただし、アカウント登録なしで利用する場合は、チャット履歴の保存やチャット内容の共有、音声による会話、各種設定の保存などはできないため、継続利用する場合は登録をしておくのがおすすめです。

参考：ChatGPT

参考：ChatGPT アプリをダウンロードする｜OpenAI

アカウント登録の仕方

ChatGPTにアクセスする際には、以下の手順に沿って行います。

1. OpenAIのWebサイト「https://www.openai.com/」にアクセスし、右上のメニューから「新規登録」を選んでアカウントを作成します。
2. 新規登録画面から、アカウント情報として
   ・メールアドレス
   ・パスワード
   ・氏名
   ・生年月日
   ・モバイル番号（認証用）
   などを入力します。
3. メールアドレスに送付されたメッセージを確認し、認証コードでアカウント認証を行います。アカウント登録が完了すると、ログインページにリダイレクトされるため、登録したメールアドレスやパスワードを入力してログインします。
4. ログインに成功すると、ChatGPTの入力画面が表示されて使えるようになります。

なお、アカウントはメールアドレス以外にも、GoogleアカウントやMicrosoftアカウント、Appleアカウントなどでも登録可能です。

参考：ChatGPTサインアップ｜ChatGPT公式サイト

ログインの仕方

ChatGPTへのログインは、以下の手順で行います。

1. Google Chromeなどの一般的なブラウザで、「https://openai.com/」の初期画面を開き、メニューから「ログイン」を選択します。
2. ログイン画面から、アカウント作成時のメールアドレスやパスワードを入力すると、前回のチャット画面が表示されます。

なお、ブラウザ版はスマートフォンのブラウザからも利用でき、どの端末でも、またブラウザ版・アプリ版を問わず同じアカウント情報でログインできます。チャット履歴もログイン方法を問わず同じものが表示されます。

ChatGPTの使い方

ここでは、ChatGPTの基本的な使い方として、チャットの仕方やチャットを整理する方法、サイドメニューの使い方、チャット履歴の削除方法、GPTsの使い方、API連携する方法を解説します。

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チャットの仕方

ChatGPTとのチャットは、以下の手順で行います。

1. ChatGPTを開くと、テキスト入力ボックスが表示されます。ここに質問やメッセージを入力します。
2. メッセージを入力したら、エンターキーを押すか、「送信」ボタンをクリックします。
3. ChatGPTは、入力されたメッセージに基づいて応答を生成します。数秒〜数十秒で結果が表示されて返答を読むことができます。

ChatGPTは多言語に対応しており、日本語での入力も可能です。回答は基本的に日本語で送られてきますが、稀に英文が送られてくることもあります。その際は、「日本語に翻訳して」と追加で送れば、翻訳された文章が返ってきます。

チャットを整理する方法

画面左側の「新しいチャット」ボタン、または「ChatGPT」と書かれたメニューをクリックすると、新規のチャットを始めることができます。

ChatGPTは文脈を考慮した応答をするため、まったく新しい話題で話したい時には新しいチャットを始めるのがおすすめです。

過去のチャットは左側のサイドメニューにタイトル付きで蓄積されていきます。このチャットタイトルは、ChatGPTが会話内容から自動的に付与しますが、「…」ボタンをクリックすれば手動で変更することもできます。

また、各チャットは必要に応じてアーカイブに保存したり、削除することもできます。

サイドメニューの使い方

ChatGPTのサイドメニューとして、画面左側に項目が表示されます。主に検索窓や「新しいチャット」ボタンや「GPTを探す」、そして過去のチャット履歴などが表示されます。

検索

サイドメニューの上部には、虫眼鏡のマークが表示されています。ここをクリックすると、キーワードでチャットや個々のメッセージを検索できます。

チャットタイトルや入力内容、ChatGPTからの回答をキーワードで検索でき、チャット履歴が多くなってきた場合には該当のチャットやメッセージを探すのに便利です。

GPTを探す

「GPTを探す」からは、「GPTs」という機能を使って特定の用途向けにカスタマイズされたバージョンが一覧で表示されます。「GPTs」については後述しますが、例えばライティングや英語学習など、さまざまな用途に特化したChatGPTが公開されています。

これらは企業や一般ユーザーが作成したもので、好きなものを選んで「チャットを開始する」をクリックすれば、カスタムバージョンを簡単に利用することができます。

【公開されているGPTsを使う方法】

1. 「GPTを探す」をクリックし、検索バーにキーワードを入力して検索（一覧で表示されている項目別のランキングからGPTsを選択することも可能）
2. 各GPTsの詳細を開き、下部に表示されている「チャットを開始する」をクリック
3. 自動的にチャットページへと移行し、通常のChatGPTと同じように質問を入力

プランをアップグレードする

サイドバーの下部には、「プランをアップグレードする」というメニューがあります。ここからは、有料プランにアップグレードすることができます。

個人向けの有料プランには「Plus」と「Pro」があります。ChatGPTは通常無料で使用できますが、ChatGPT Plusに加入することで、より上位のモデルや幅広い機能を使えるようになります。上記で述べた「GPTs」を使った独自のバージョンの作成もその1つです。

また、ビジネス向けのプランとして「Team」と「Enterprise」も提供されています。企業や組織でChatGPTを利用する場合には、セキュリティやサポートも充実したこれらのプランがおすすめです。

参考：ChatGPT 料金設定｜OpenAI

GPTsの使い方

ChatGPTの有料版で提供されている「GPTs」は、ChatGPTのカスタマイズを可能とする機能です。ChatGPTにベータ版として搭載されていたプラグイン機能は、2024年4月9日をもって廃止されており、より柔軟性の高いGPTsがその代替機能となっています。

GPTsではノーコードでオリジナルのGPTを作成することができます。カスタマイズ内容をChatGPTに言葉で伝えていくだけなので、専門知識がない人でも簡単に実行できるでしょう。

GPTsの実際の使い方は、以下のようになります。

【オリジナルのGPTを作成する方法】

1. 「GPTを探す」をクリックし、右上の「+作成する」を選択してGPT Builderを立ち上げる
2. 作成したいカスタマイズバージョンの概要を大まかに伝える
3. 「GPTの目的と行動」「具体的な回答の例」「GPTのスタイル・回答のトーン」など、ChatGPTが求める詳細な説明を追加
4. プロフィール画像を設定
5. 「強調すべき内容」「ガイドライン・ポリシー」「応対方法」など、ChatGPTからの質問に沿って回答

作成したカスタマイズバージョンは公開範囲を定めることができ、GPT Storeでの一般公開も可能です。

参考：Introducing GPTs

ユーザーアイコンからの各種設定

画面右上にはユーザーアイコンが表示されています。これをクリックすると、各種設定などを行うためのメニューが現れます。

「GPTの詳細を見る」は「GPTを探す」と同じ内容で、公開されているGPTsを探したり、追加したカスタマイズバージョンの情報を見ることができます。「プランをアップグレードする」も前述の内容と同じです。ここでは、「ChatGPTをカスタマイズする」「設定」について解説していきます。

ChatGPT をカスタマイズする

「ChatGPTをカスタマイズする」は、GPTsによるカスタマイズとは異なります。ここでは、ユーザーのプロフィール情報を設定することでよりパーソナライズされた回答を得られるようにします。

具体的には、ユーザーの名前、仕事、ChatGPTに求める特徴（おしゃべり、詩的など）などを設定できます。これらを設定すると、ChatGPTとの会話が人間個人との会話により近いものになります。

設定

「設定」では、チャット機能以外も含めてさまざまな設定が行えます。大まかに解説すると、以下のような設定が可能となっています。

項目	内容
一般	外観、言語の設定、アーカイブの管理など
パーソナライズ	メモリの管理など
スピーチ	音声機能を利用する際の設定
データ コントロール	データ提供の設定、データのエクスポートなど
ビルダー プロファイル	自身でGPTsを作成する際の開発者情報の管理
接続するアプリ	他のアプリからのファイルアップロードなど
セキュリティ	ログイン・ログアウトの設定など

API連携する方法

API（Application Programming Interface）連携とは、APIを利用してアプリケーション間やシステム間でデータ・機能を連携することです。例えば、社内の発注手続きを行う際に申請システムと電子決裁システムを連携させ、1つのタスクで契約の手続きを済ませることができます。

ChatGPT APIは、開発者がChatGPTモデルを使用して外部のサービスなどで自然言語処理を行うためのインターフェースです。このChatGPT APIを使用することにより、企業で使っている業務システムや顧客向けサービスにChatGPTを組み込むことができます。

APIの使用にはOpenAIのAPIキーが必要となり、キーを取得するにはOpenAIのWebサイトから登録を行い、APIキーを生成する必要があります。また、APIの利用には別途料金がかかります。

参考：OpenAI API

ChatGPTへの質問の仕方とコツ

ChatGPTを効果的に使うなら、質問の仕方とコツについて把握しておきましょう。ここでは、回答形式の設定や言語の指定、文字数の指定、長文が途切れた際の指示、納得いかない回答の際は深掘りするといった点について解説します。

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回答形式を設定する

ChatGPTへの回答形式の設定とは、応答のスタイルや形式をコントロールするために指定することです。これにより、より具体的な回答や短い回答、長い回答、文体の調整など、さまざまな要件の回答を指定できます。

その中の1つとして、回答の文体やトーンを指定する方法が挙げられ、回答の形式を指示することができます。例えば、ビジネスレターやセミナーの招待状のようなフォーマルな回答や、友人同士の集まりといったカジュアルな回答の生成といった指定が可能です。

言語を指定する

ChatGPTでは、指定した文脈の回答として言語を指定することができます。この機能により、1つの文脈でもさまざま言語で回答を得られるため、翻訳機能としても役立ちます。

例として、『「こんにちは、お元気ですか？」を英語、独語、フランス語で』と入力すると、

英語: “Hello, how are you?”

ドイツ語: “Hallo, wie geht es Ihnen?” (丁寧) / “Hallo, wie geht’s?” (カジュアル)

フランス語: “Bonjour, comment allez-vous?” (丁寧) / “Salut, ça va ?” (カジュアル)

といったように、翻訳された言語が表示されます。

文字数を指定する

回答の長さを指定したい場合には、文字数の指定や使用されるトークン（単語、句読点、特殊文字など）の最大数の指定が可能です。この指定により、回答の長さを制御し、長すぎる回答を避けることができます。

例として、「君が代について、最大50文字で説明」と聞いてみると、『「君が代」は、日本の国歌であり、日本国の象徴的な歌です。』などと、簡潔な文章で表示されます。

次に、「君が代について、最大20文字で説明」と入力すると、「日本の国歌。国の象徴。」などと、さらに端的な説明がされます。

長文が途切れた際は指示する

ChatGPTでは、回答の文章が途中で途切れてしまい、回答が途中で終わってしまう問題が発生することがあります。この現象は、返答の文章が長い場合に発生しやすいです。

問題が発生した場合には、完全に止まってしまった後に、改めてチャット欄に「続き」や「続けて」と入力して送信してみましょう。そうすると、途切れてしまって表示されなかった文字から、続きの文章が表示（生成）されるでしょう。

納得いかない回答の際は深掘りする

ChatGPTで生成された回答に納得がいかない場合は、さらに追加の情などを提供し、深く掘り下げて質問をすることで、精度の高い回答が得られます。ChatGPTは、曖昧で漠然とした質問をすると回答の精度が低くなる傾向にあります。

そのため、具体的な詳細情報に加えて、質問に至る背景情報、何を知りたいかなどを明確に指定することで、より求める形に近い回答を得ることができます。

ChatGPTは無料版と有料版の違い

ChatGPTには、無料版と有料版があります。無料版の言語モデルは基本GPT-4o mini（2025年3月時点）となっており、GPT-4oとOpenAI o3-miniの一部機能を利用できます。無料版は、ChatGPTを試したい場合や、基本的な用途に使用する場合に適しています。

一方、有料版ではGPT-4oとOpenAI o3-miniの制限が緩和され、より高度な機能も使えるようになります。以下でそれぞれのプラン内容について簡単に解説します。

ChatGPTの無料版でできること

ChatGPTの無料版で使える基本機能としては、会話形式による質問や文章作成、文章の要約、翻訳、関数などの計算やプログラミングのコード作成などが挙げられます。

2024年5月14日のアップデートでGPT-4oがリリースされ、無料版でも一部の機能が使えるようになりました。GPT-4o miniへと切り替わった際には機能制限がかかりますが、お試し利用としては十分な機能が搭載されているため、一度試してみるのがおすすめです。

モデルを選択して利用できる

無料版では、GPT-4o、GPT-4o mini、o3-miniの中から、自身が利用したいモデルを選んでお試しできます。無料版で主に利用できるのはGPT-4o miniですが、回数制限以内であれば何回でもモデルごとの回答の違いを試せます。

連続使用すると「制限に達しました」と表示され、自動でGPT-4o miniに切り替わります。

また、ファイルアップロード、データ分析、画像生成、音声モードなどもりようできますが、制限つきとなります。

ChatGPTの有料版でできること

有料版のChatGPTとして提供されている、「ChatGPT Plus」は月額20ドル・日本円で月額約3,000円、「ChatGPT Pro」は月額200ドル・日本円で月額約30,000円（2025年3月月時点）となっています。

また、2人以上での利用を想定し、月額30ドル・日本円で月額約4,500円（2025年3月時点）で利用可能な「ChatGPT Team」という小規模チーム向けのプランもあります。以下では、有料版でできることについて解説します。

複数の推論モデルが利用可能

有料版は接続状態が安定しており、より精度の高い回答が得られる大規模言語モデルの「GPT-4o」が基本となります。また、GPT-4oに加え、OpenAI o1、o3-mini、o3-mini-highといった複数の新たな推論モデルへのアクセス権があります。

新機能の先行利用ができる

有料版では、新機能としてGPTsによるChatGPTのカスタマイズ機能を提供しています。この機能を利用すると、独自のGPTを作成し、収益化につなげることも可能です。

その他にも、新たに画像生成機能や動画生成機能が搭載されており、与えられた条件に沿った画像をAIが自動で生成してくれます。このように、新機能の先行利用ができるのも有料版のメリットです。

個人向け最上位プランのChatGPT Pro

「ChatGPT Pro」は最も人気な「ChatGPT Plus」のすべての機能に加えて、最新の推論モデルである「OpenAI o1 pro」を利用できます。すべての言語モデル・推奨モデルへのアクセス権限があり、OpenAIを最大限に活用することが可能です。

最上位プランで高度な音声への無制限なアクセスや、動画生成AI「Sora」の機能と拡張アクセスを使いたい企業、開発者、研究者などに向いています。ただし、無制限に利用可能なものの、高度過ぎるがゆえに悪用を防ぐための制限も設けられています。

参考：ChatGPT 料金設定｜OpenAI

ChatGPTを使う際の注意点

ChatGPTは正しい使い方をすることにより、さまざまな活用方法があります。しかし、インターネット上の情報を扱う観点から、使用する際にはいくつかの注意点があります。ここでは、ChatGPTを使う際の注意点について詳しく解説します。

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間違った情報が正しいかのように表示される

ChatGPTは質問などに対して、インターネット上の情報を学習しつつ回答の文章を生成しています。しかし、間違った情報や虚偽、架空の情報が混ざっていることがあるため注意が必要です。

例えば、とある場所のおすすめのレストランを教えてもらう質問をしてみると、何軒かのレストランの一覧が回答されます。その中には、存在しない店が含まれていることがあり、店が存在しないことを再度質問してみると、ミスである旨の返答が返ってきます。

このように、間違った情報があたかも正しいかのように表示されることがあり、最新の情報ではない古い情報が提供されることもあります。したがって、情報の正誤には十分に気を付ける必要があります。

古い情報・長すぎる文章・機密情報に注意する

入力する情報が古かったり、長すぎたりする文章は正確な回答が表示されず、途切れて表示されてしまうなどの現象が発生することがあります。そのため、なるべく新しい情報に関する情報収集を指定したり、コンパクトな文章を心掛けたりするようにしましょう。

また、機密情報に関する入力・送信には特に注意が必要です。なぜなら、入力した内容が認識できない場所でChatGPTの学習データとして使われたり、開発元でデータとして分析されたりする可能性があるからです。

特に、個人情報や企業の機密情報に関しては取扱いに厳重な注意が必要です。必要がない限りは入力しないこと、また、データ提供の設定を見直したり、データ提供がされない企業向けプランを利用したりすることが大切です。

短時間で利用しすぎるとリクエスト制限がかかる

ChatGPTは短時間で入力・送信を行っていると、リクエスト制限がかかって一定時間使用できなくなることがあります。これは、無料版のChatGPTで起きやすい現象ですが、有料版においても、リクエスト数の上限が設けられています。

また、無料版には文字数制限もあるため、ビジネスや業務に使用したいと考える場合には、さまざまな利用制限に関しても留意しなければなりません。

悪意のあるGPTsを使用しないよう厳重に注意する

ChatGPT Plusのユーザーなら誰でも作成可能なGPTsの中には、悪意を持って作成されたものも存在している可能性があります。悪意のあるGPTsを使用すると、プログラムされた内容からデバイスに被害を与えたり、端末のデータを抜き取られたりする可能性があります。

OpenAI社もセキュリティ対策は行っていますが、すべてに対応できているわけではありません。そのため、全体公開されていてもユーザーからの評価が低い場合や、一見便利そうに見えても少しでもリスクを感じる場合には利用しないのが吉です。

基本的にはGPT Storeで上位表示されているものや、高評価のものを選択するようにしましょう。

まとめ

ChatGPTは、自然なコミュニケーション能力や創造的な文章の生成、精度の高い回答の作成など、革新的なツールとして非常に注目度が高いです。また、直感的で簡単に使えることから、現在では多くのユーザーに利用されています。

ChatGPTには無料版と有料版があり、有料版は速い処理速度と応答精度の高さが特徴です。また、ChatGPTのカスタマイズ機能やAPIなども提供されているため、ビジネスシーンでの活用も期待されています。

未だChatGPTに触れたことがないなら、無料版から実際に利用して、その能力の高さを実感してみましょう。