テザリングの意味とは?メリットや方法などをわかりやすく解説

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  • テザリングは、スマホのデータ通信を利用して、PCなどをインターネット接続する機能
  • Wi-Fiテザリング・Bluetoothテザリング・USBテザリングの3種類がある
  • テザリングの利用で屋外でもインターネットを利用できるが、バッテリーの消耗が激しい

テザリングとは、スマホなどのデータ通信を利用して、PCなどの他デバイスをインターネット接続する機能のことです。テザリングで、屋外でもネットを利用できます。本記事では、テザリングのメリットや注意点、iPhone・Androidのテザリング方法を解説しています。

目次

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  1. テザリングとは
  2. テザリングの種類
  3. テザリングを利用するメリット
  4. テザリングを利用する際のデメリット・注意点
  5. テザリングとモバイルルーターはどちらがいいのか
  6. iPhone・Androidのテザリングのやり方
  7. テザリング中にバッテリーを長持ちさせる方法
  8. まとめ

テザリングとは

テザリングとは、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末のデータ通信機能を利用して、パソコン・ゲーム機・テレビなど他の機器に共有することです。テザリングをするには、モバイル端末にWi-Fi機能が搭載されている必要があります。

モバイル端末でインターネットに接続している場合、他の機器もインターネットに接続できるのがメリットです。テレビやゲーム機自体がインターネット接続されていなくても、テザリング機能を使用すれば簡単に接続できます。

モバイル端末のインターネット接続を他の機器と共有できるので、Wi-Fiルーターを別途購入する必要がありません。外出先でインターネットに接続したい場合などにも便利ですが、端末のバッテリーを消耗しやすいので注意しましょう。

テザリングの種類

テザリングには、Wi-Fiテザリング・Bluetoothテザリング・USBテザリングなど、さまざまな種類があります。以下で、それぞれの特徴やメリット・デメリットを見ていきましょう。

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種類特徴
Wi-Fiテザリング・一般的なテザリング方法
・モバイル端末のWi-Fi機能をオンにして接続
Bluetoothテザリング・Bluetoothで接続することでテザリング
・Wi-Fiテザリングよりも消費電力が少ない
USBテザリング・USBケーブルで接続することでテザリング
・通信速度が速いのが特徴

Wi-Fiテザリング

Wi-Fiテザリングとは、最も一般的なテザリング方法のことです。モバイル端末のWi-Fi機能をオンにして、他の機器に接続することでテザリングできます。ケーブルなどの用意も必要なく、それぞれの機器が近くにあれば利用できるのもメリットです。

一方、比較的通信速度が速いものの、スマホやタブレットなどのモバイル端末のバッテリー消費も早いのがデメリットと言えます。長時間Wi-Fiテザリングを使用する場合には、充電切れに注意しましょう。

Bluetoothテザリング

Bluetoothテザリングは、Wi-Fiテザリングよりも消費電力が少ないテザリング方法です。モバイル端末と他の機器をBluetoothで接続することで、簡単にテザリングできます。Wi-Fiテザリングと同様にケーブルなどの用意は必要ありません。

大前提として、モバイル端末とその他の機器の両方がBluetoothに対応している必要があります。Bluetoothが使えない機器ではテザリングを行えないのが大きなデメリットです。通信速度はやや低速ですが、簡単に利用できるテザリング方法となります。

USBテザリング

USBテザリングでは、モバイル端末と他の機器をUSBケーブルで接続することでテザリングできます。Wi-FiやBluetoothテザリングと比較すると、通信速度が速いのが特徴です。ケーブルを使って接続するため、速度や通信状態が安定します。

また、USBケーブルで接続しながらテザリングを行うため、給電しながら使用できるのもメリットです。モバイル端末のバッテリー残量を気にせず使用することができます。ただし、USBテザリングはケーブルがなければ接続できません。

テザリングを利用するメリット

テザリングの使用には屋外でもインターネットの利用が可能な点や、モバイル通信非搭載機能のPCなどの購入でコストを抑えられる点など多くのメリットがあります。ここでは、それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。

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屋外でもインターネットの利用が可能

テザリングは、外出先でインターネットに接続したい場合などに便利です。モバイルWi-Fiなどを持ち歩く必要もなく、スマホやタブレットなどのモバイル端末を持っていれば、いつでもどこでもインターネットに接続することができます。

外出先で急にインターネット接続が必要になった場合でも、テザリングに対応したスマホがあればすぐに接続できるのがメリットです。ただし、USBテザリングの場合にはケーブルが必要になるため、忘れず持ち歩くようにしましょう。

モバイル通信機能非搭載のPCなどの購入でコストを抑えられる

テザリングを使えば他の機器を簡単にインターネットに接続できるため、モバイル通信機能非搭載のPC購入などコストを抑えられるのもメリットの1つです。スマホなどのテザリングオプションに関しても、月額数百円程度と安価で利用できます。

新たにモバイルWi-Fiなどを契約すれば、月に数千円程度のコストがかかってしまうこともありますが、テザリングを使えばコストを大きく削減できます

フリーWi-Fiの利用によるリスクを回避できる

外出先では、誰でも無料で自由に接続できる、フリーWi-Fiが利用できる場所も多くなってきています。簡単に接続できてデータ通信量の節約ができることがメリットですが、利用に不安を感じている方も多いでしょう。

実際、フリーWi-Fiは暗号化されていないことが多く、第三者が通信の内容を傍受できる可能性があります。テザリングを利用すれば、このようなフリーWi-Fiの利用によるリスクを回避できます。

普段フリーWi-Fiを利用する方でも、外出先で重要な情報を送信する際などには、テザリングを利用すると安心です。

テザリングを利用する際のデメリット・注意点

テザリングを利用する際には多くのメリットが得られる一方で、光回線と比較して速度が遅いなど、いくつかのデメリットもあります。ここでは、主なデメリットや注意点を紹介します。

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バッテリー消耗やデータ通信量の消費が激しい

テザリングを使用すると、モバイル端末のバッテリー消費やデータ通信量の消費が激しくなります。スマホやタブレットを使ってテザリングを行う場合、モバイル端末側のバッテリーやデータ通信量には常に気を配るようにしましょう。

特に、Wi-Fiテザリングはバッテリーの消費が激しく、長く使用するとバッテリー切れになる可能性があります。データ通信量については、モバイル端末の契約状況によっては高額な請求が来てしまうケースもあるため注意が必要です。

光回線より速度が遅い

テザリングの通信速度は、光回線に比べて遅いことが多くあります。テザリングはモバイル通信を利用しているため光回線よりも帯域幅が狭く、多くのユーザーが同時接続すると通信速度が低下するためです。

また、テレビ電話などデータ消費が多い場合には、環境が安定せずに上手く接続できない可能性もあります。テザリングは外出先でインターネットに接続したい場合に便利ですが、自宅でインターネットに接続する場合は、光回線の方が高速で安定した通信を確保できます。

テザリング契約にコストがかかる場合がある

テザリングを使うデメリットとしては、テザリング契約にコストがかかる場合がある点も挙げられます。テザリング機能を利用するためには、モバイル端末側でオプション契約などをしなければなりません。

テザリング契約については、使用している端末によってオプション料金が異なります。ただし、どのオプションでも数百円程度の費用であるケースが多いため、モバイルWi-Fiなどを契約するよりも低コストで利用できると考えられるでしょう。

端末がテザリング機能に対応している必要がある

テザリング機能は、全てのデバイスが対応しているわけではありません。そのため、親機となるスマホ・タブレットや、テザリングで接続するパソコン・ゲーム機のそれぞれがテザリングに対応しているかを確認しましょう。

USB接続の場合は、ケーブルの端子の規格や形状がデバイスに合わない場合は、当然ながらUSBテザリングを行えないため、デバイスにあったものを選ぶ必要があります。

テザリングとモバイルルーターはどちらがいいのか

テザリングとモバイルルーターには、それぞれにメリット・デメリットがあります。ここでは、お互いの概要を解説しつつ「どちらが良いのか」を解説します。迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

モバイルルーターとは

モバイルルーターとは、専用の機器を使ってインターネットに接続できる機器です。大きさは一般的なノートパソコンのバッテリー程度で、手軽に持ち運びできます。モバイルルーターがあれば、外出先でも場所を問わずインターネットに接続可能です。

データ通信容量を追加できるため、データ量の大きい通信を行う際にも安心して使用できます。中には、データ通信量が無制限のものもあるため、テザリングと違ってモバイル端末のデータ通信量を気にせず使用できるのが大きなメリットです。

外出先でも自由にインターネットに接続できるのはテザリングと同じですが、データ通信量やバッテリーの消費を考えるとモバイルルーターの方が優れている点もあります。

テザリングとモバイルルーターの違い

テザリングとモバイルルーターは、どちらも外出先でも自由にインターネットに接続できる便利なものです。テザリングはスマホなどの端末を使用してインターネットに接続するもの、モバイルルーターは専用の機器を用いてインターネットに接続します。

モバイル端末を使うテザリングでは、スマホやタブレットなどのバッテリー消費が激しく、通信量も気にしなければなりません。一方で、モバイルルーターはルーター本体のバッテリーを気にする必要があるものの、プランによっては通信量を気にせず使えます。

どちらもメリット・デメリットはあるものの、基本的な使用用途としては同じです。ただし、モバイルルーターは別途、機器を持ち歩く必要があります。それぞれの特徴を知り、自身に合うものを選んで使用するのがおすすめです。

テザリング・モバイルルーターはどんな人がおすすめか

テザリング・モバイルルーターには、それぞれメリット・デメリットがあります。どちらも外出先でインターネットに接続できる便利なもののため、用途に合わせて使いやすい方を選ぶようにしましょう。

テザリングがおすすめの人

テザリングは、自身が普段から持ち歩いているスマホやタブレットなどのモバイル機器を用いて通信できるものであり、余計な荷物を増やす必要がありません。そのため、テザリングは以下のような方におすすめです。

  1. 荷物を増やしたくない
  2. 比較的通信量が少ない
  3. 低コストでインターネットを使いたい
  4. モバイル端末の通信容量が大きい

テザリングはモバイル端末の通信量やバッテリー消費に注意する必要があるため、外出先での通信量が少なかったり、モバイル端末の契約が無制限など通信容量が大きかったりする場合におすすめです。

また、別途でモバイルルーターを契約する必要がなく、テザリングオプションをつけるだけで使用できるため、コストを抑えたい方にも向いています。

モバイルルーターがおすすめの人

テザリングに対し、モバイルルーターは別途で機器を用意する必要があるものの、スマホなどのバッテリーを気にせず使用できます。モバイルルーターが向いている方の特徴は、以下の通りです。

  1. スマホのバッテリーを消費したくない
  2. 通信量が多い
  3. 安定した環境で通信したい
  4. 荷物が増えても問題ない

モバイルルーターはPCのバッテリー程度の大きさの機器を持ち歩く必要があるため、荷物が増えても問題ない方に向いています。また、外出先での通信量が多かったり、より安定した通信を行ったりしたい方にもモバイルルーターがおすすめです。

iPhone・Androidのテザリングのやり方

テザリング機能を利用するためには、スマホなどのモバイル端末で設定を行う必要があります。ここでは、iPhoneとAndroidに分けてテザリングの種類ごとのやり方を詳しく解説します。ぜひ、こちらもあわせて参考にしてみてください。

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iPhone・Androidのテザリングのやり方

  1. iPhone
  2. Android

iPhone

まずは、iPhoneでのテザリングのやり方を紹介します。Wi-Fiテザリング・Bluetoothテザリング・USBテザリングのやり方をそれぞれ解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

Wi-Fiテザリング

iPhoneでWi-Fiテザリングを行う場合の手順は、以下の通りです。

  1. ホーム画面から「設定」をタップ
  2. 「インターネット共有」をタップ
  3. 「”Wi-Fi”のパスワード」をタップ
  4. 任意のパスワードを設定
  5. 「完了」をタップ
  6. 「ほかの人の接続を許可」を オンに切り替え
  7. Wi-Fiがオフの場合はオンに設定
  8. 「ネットワーク名」と「パスワード」を確認
  9. 子機を接続

ここまでの手順を踏むと、テザリングが行えます。流れに沿ってタップしていくだけで簡単に設定できるため、非常に便利です。任意のパスワードについては、半角英数字で8文字以上を設定しましょう。子機を接続する際に使うので、忘れないようにしてください。

Bluetoothテザリング

iPhoneでBluetoothテザリングを行う場合の手順は、以下の通りです。

  1. ホーム画面から「設定」をタップ
  2. 「インターネット共有」をタップ
  3. 「ほかの人の接続を許可」をオンにする
  4. 「Bluetooth」の欄でBluetoothをオンにする
  5. 子機側でデバイスを選択して接続

Bluetoothテザリングでは、Wi-Fiテザリングと同じ手順で接続できます。その際、必ずBluetoothをオンにしてから設定をスタートしてください。子機側にはiPhoneの名称が表示されるため、タップして指示に従うだけで接続できます。

Bluetoothについては、親機であるiPhoneと子機側の両方でオンにしておく必要があります。どちらかがオフになっていると接続エラーになってしまいます。

USBテザリング

iPhoneでUSBテザリングを利用する場合の手順は、以下の通りです。

  1. iPhoneとパソコンをUSBケーブルで接続する
  2. 「インターネット共有」をオンにする
  3. 「ほかの人の接続を許可」をオンにする
  4. 子機側での接続を確認する

USBテザリングでは、iPhoneとPCなどの機器を繋ぐUSBケーブルが必要になります。ケーブルでそれぞれを繋いでから、インターネット共有をオンにし、ほかの人との接続ができるように設定しましょう。

その後、インターネットに接続しようとしている子機の接続状況を確認します。インターネットに接続されていれば、設定は完了です。

Android

次に、Androidでのテザリングのやり方を解説します。iPhoneと同様に、3つの種類の接続方法をそれぞれ紹介するので、あわせて参考にしてみてください。

Wi-Fiテザリング

AndroidでWi-Fiテザリングを行う場合の手順は、以下の通りです。

  1. 画面を上から下にスワイプ
  2. アクセスポイントアイコンを長押し
  3. 「Wi-Fiアクセスポイント」をオンにする
  4. 子機での接続を確認する

Wi-Fiテザリングについては、アクセスポイントアイコンから「Wi-Fiアクセスポイント」をオンにするだけで簡単に設定できます。

Bluetoothテザリング

AndroidでBluetoothテザリングを利用する場合の手順は、以下の通りです。

  1. Androidともう一方のデバイスをペア設定
  2. デバイスのネットワーク接続をセットアップ
  3. Androidの画面を上から下にスワイプ
  4. アクセスポイントアイコンを長押し
  5. 「Bluetooth テザリング」をオンにする
  6. 子機での接続を確認

Bluetoothテザリングでは、最初にペア設定をする必要があります。両方のBluetoothをオンにし、Android側で設定から接続済みのデバイスに進み、新しいデバイスとペア設定を行いましょう。その後、アクセスポイントアイコンから設定を進めれば完了です。

USBテザリング

AndroidでUSBテザリングを利用する場合の手順は、以下の通りです。

  1. USB ケーブルを使用してAndroidスマホと機器を接続
  2. 通知が表示される
  3. 画面を上から下にスワイプ
  4. アクセスポイントアイコンをタップ
  5. 「USB テザリング」をオンにする
  6. 子機側での接続を確認

USBテザリングでは、iPhoneのときと同様にUSBケーブルが必要です。ケーブルで機器を接続するとAndroidに通知が出るため、画面を上から下にスワイプしてアクセスポイントをタップします。

その後、USBテザリングをオンにしてから子機での接続を確認します。子機でインターネット接続が確認できれば、設定は完了です。

テザリング中にバッテリーを長持ちさせる方法

テザリングは、モバイル端末のバッテリー消費が激しい点がデメリットの1つです。テザリング中でもバッテリーを長持ちさせる方法として、以下のようなことが挙げられます。

  1. テザリング中はモバイル端末をモバイルバッテリーなどの電源に接続する
  2. 不要なタイミングではテザリング接続をオフにする
  3. Androidの場合、デバイスが接続されていないときに、スマホのアクセスポイントをオフにする機能がある機種は、その設定をオンにする

これらの方法も取り入れながら、テザリングを利用する際はバッテリーの消費に気を配りましょう。

まとめ

テザリングには、Wi-Fiテザリング・Bluetoothテザリング・USBテザリングの3種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。そのため、通信速度やバッテリーなどを考えながら自身にあったものを選ぶことが大切です。

また、外出先でのインターネット接続については、モバイルルーターを使う方法もあります。どちらも非常に便利なものなので、コストや使用用途などを加味しつつ、使いやすい方を選んで導入しましょう。

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