おすすめのクラウドメールサービス10選|選び方・比較ポイントも解説
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- クラウドメールサービスはメール以外の機能・連携性・モバイル対応可否に注目して選ぶ
- 既存システムから移行する場合は、使用感が大きく変わらないかを確認する
- 無料のサービスもあるが、セキュリティ担保の観点から法人には有料サービスがおすすめ
クラウドメールサービスは、クラウド上でメールの送受信ができるシステムです。自社でサーバーを構築する必要がないため簡単に導入でき、メール以外の機能を備えたものも多数あります。この記事では、おすすめのクラウドメールサービスや選び方や比較ポイントを解説します。
目次
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ビジネスに欠かせないクラウドメールサービス
クラウドメールサービスとは、インターネット上にあるメールサーバーを使って、メールの送受信や管理を行うサービスです。専用のソフトウェアをインストールする必要がなく、Webブラウザやスマホアプリを通じて、メールを送受信できます。
また、サーバー上にデータが保存されるため、ユーザーは大きなメールボックス容量を利用でき、データ管理が簡単です。さらに、フィッシング対策やウイルス除去などのセキュリティ機能が充実しており、特にビジネス利用で安心して使用できます。
クラウドメールサービスは、自宅や出張先など、インターネットに接続できる場所であれば、どのデバイスからでもアクセスできるメリットがあります。サーバー管理や保守が不要で、導入コストを抑えられる点も利点です。
クラウドメールとは?メリット・デメリット、サービスの選び方を解説
クラウドメールとは、メールサーバーを社外のクラウド環境に置き、Webやアプリ上でメールの送受信を行えるメールサービスです。本記事では、クラウドメールのメリット・デメリットやWebメールとの違い、サービスの選び方を解説しています。
クラウドメールサービスはメール以外の機能・連携性・モバイル対応可否で選ぶ
クラウドメールサービスの選定では、機能性・連携性・モバイル対応の可否が重要なポイントです。また、複数のサービスを比較することも大切であり、その際に押さえておくべきポイントもあります。次の章でそれぞれのポイントについて解説します。
【重要なポイント3つ】
- メール以外の機能があるか
- SNSやチャットツールと連携できるか
- モバイルデバイスに対応しているか
【その他の比較ポイント】
- セキュリティ対策は万全か
- 保存容量は十分か
- 既存システムからスムーズに移行できるか
- 無料サービスか有料サービスか
- サポートが充実しているか
クラウドメールサービスの選び方で重要な3つのポイント
クラウドメールサービスでは、効率性を高めるために確認しておくべきポイントが3つあります。ここでは、クラウドメールサービスの選び方で重要な3つのポイントを解説します。
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クラウドメールサービスの選び方で重要な3つのポイント
メール以外の機能があるか
クラウドメールサービスの中には、メールの送受信機能以外にカレンダーやタスク管理などの機能を備えたものもあります。サービスによって、メールから直接カレンダーに予定を追加したり、ToDoリストを作成したりできます。
他にも企業向けの機能として、プロジェクト管理・メール共有・顧客管理などの機能を備えているサービスもあるため、利用ニーズに応じたサービスを選ぶことが推奨されます。
必要な機能があるかどうかを確認することも重要ですが、不必要な機能がないかを確認することも大切です。不必要な機能によって、無駄なコストが発生したり、使い勝手が悪くなったりすることがないようサービスの機能性を確かめましょう。
SNSやチャットツールと連携できるか
SNSやチャットツールとの連携可否を確認することは、顧客からの問い合わせ対応を効率化したい場合に重要です。これによって、メールを含むさまざまな方法による問い合わせを一元管理でき、迅速な対応が可能になります。
例えば、近年の顧客からの問い合わせは、メールだけでなくSNSやチャットを通じて行われることが増えています。これらの問い合わせを一箇所で管理できるサービスを導入すれば、異なるプラットフォームでの対応が不要になり、対応ミスや遅延を防げます。
さまざまな方法での問い合わせに効率的に対応できることは、顧客満足度の向上に繋がります。顧客対応の質を向上させたい場合は、このような連携機能について確認しておきましょう。
モバイルデバイスに対応しているか
現代のビジネス環境では、外出先や移動中にもメールのチェックや返信をするニーズが増えています。そのため、モバイルデバイスでも快適にクラウドメールサービスを利用できることが重要です。
クラウドメールは通常、インターネットに接続できる環境さえあれば、デスクトップPCだけでなく、スマートフォンやタブレットからもアクセスできます。
しかし、選定の際には、モバイルデバイスでもパソコンでの使用感と一貫していることを確認することが大切です。メールの検索・添付ファイルの管理・タスク管理・カレンダー機能などの機能がモバイルデバイスでも使えると、仕事の効率が大幅に向上します。
クラウドメールサービスのその他の比較ポイント
複数のクラウドメールサービスを比較検討することで、より利用ニーズに適したサービスを選びやすくなります。ここでは、クラウドメールサービスのその他の比較ポイントを解説します。
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クラウドメールサービスのその他の比較ポイント
セキュリティ対策は万全か
個人情報や機密情報を扱うケースも多いクラウドメールサービスでは、セキュリティ対策が重要です。また、外出先での利用が増えれば、セキュリティリスクも高まるため、より注意しなければいけません。
クラウドメールサービスのセキュリティ対策として、ウイルスやスパムから守るためのフィルタリング機能が挙げられます。この機能では、受信メールや添付ファイルを事前にチェックし、危険な内容をブロックできます。
また、メールの内容や添付ファイルを送信する際に、第三者による不正アクセスを防ぐための暗号化が行われていることも大切です。他にも、フィッシング詐欺対策・なりすまし対策・誤送信防止機能・遠隔でのデバイスロックなど、さまざまな機能があります。
保存容量は十分か
ビジネスメールでは、日常的に大量のメールや添付ファイル(画像・PDF・動画など)が送受信されます。保存容量が不足すると、定期的にメールを削除する必要があり、重要な情報が失われるリスクがあります。また、新しいメールを受信できなくなる場合もあります。
一般的なクラウドメールサービスでは、無料版で5〜15GBの容量が提供されていますが、ビジネス用途ではこれでは不十分な場合が多いです。
例えば、大量の取引先とのやりとりや、頻繁にファイルを添付する業務がある場合、50GB以上の容量を確保しておくことが推奨されます。
法人向けクラウドメールサービスでは、アカウントごとに大容量のメールボックス(20〜50GB以上)を提供していることが一般的です。また、容量が不足した場合には、追加のストレージを購入できるオプションが用意されていることもあります。
既存システムからスムーズに移行できるか
現在利用中のシステムからクラウドメールサービスに移行する場合、その作業が複雑だったり、使用感が大きく変わったりすると業務に支障をきたす可能性があります。そのため、既存のメールデータを安全かつ迅速に移行できるか確認することが大切です。
また、既存のシステムと大きく使い勝手が異なる場合、従業員が新しい操作に慣れるまで時間がかかり、生産性が低下する可能性があります。移行前に、無料トライアルを通じて新システムの操作感を事前にテストすることが有効です。
さらに、他の業務システム(CRMやチャットツールなど)との連携が引き続き可能かどうかも重要です。業務フローが変わると、それに合わせた調整が必要になるため、クラウドメールが既存のツールとスムーズに連携できるかを確認しましょう。
無料サービスか有料サービスか
無料のクラウドメールサービスは、個人向けに提供されることが多く、基本的なメール送受信が可能です。しかし、セキュリティ機能は簡易的で十分な保護には期待できません。また、ストレージ容量もビジネスで使用するには不足する可能性があります。
法人向けの有料サービスなら、高度なセキュリティ機能・大容量のストレージで、大量のメールを安全に管理できます。また、独自ドメインを設定でき、ビジネスの信頼性を高められる利点もあります。
サポートが充実しているか
ベンダー(サービス提供元)がどのようなサポートを提供しているのかを確認することは、トラブル時の迅速な復旧や、スムーズな運用のために重要です。メールシステムは業務に欠かせないため、問題が発生すると業務がストップするリスクがあります。
特に移行時や運用中に起こる技術的な問題を解決するためには、サポートチームの迅速な対応が不可欠です。また、ITに不慣れな従業員がいる場合、操作方法やトラブルシューティングのサポートが整っていることで、スムーズに業務を進めることができます。
サポート内容以外にも、サポートの対応速度・問い合わせ可能な時間なども確認しておきましょう。さらに、マニュアルやFAQが用意されていると自己解決を図りやすくなります。
おすすめのクラウドメールサービス10選
GOOD
ここがおすすめ!
- すべての問い合わせを同じ画面で管理・送受信し、ミス防止にも効果的
- 対応状態が一目で分かり、チーム内でも進捗状況を共有できる
- 「顧客管理」「教育・分析」機能など、メール送受信以外の機能も充実
MORE
ここが少し気になる…
- 初期費用がなく機能も多い分、月額費用が高め
GOOD
ここがおすすめ!
- チーム全員の対応状況を把握でき、対応・返信漏れや二重返信を防止
- 利用中のメールアドレスやメールサーバーの変更が不要
- 「テンプレート」や「よくある質問」の共有により、メール対応品質を均一化できる
MORE
ここが少し気になる…
- 利用ユーザー数や保存通数に応じて料金が変動する
サイバーソリューションズ株式会社
CYBERMAIL Σ
GOOD
ここがおすすめ!
- スマホにも対応し、誰でもすぐにメールのやり取りや管理が可能
- 「マルチドメイン管理」に対応し、グループ会社や複数のブランド管理にも便利
- 「PPAP対策」や「誤送信対策」により、送信も受信も安全に行える
MORE
ここが少し気になる…
- セキュリティ機能に特化しており、メールソ新機能の細かな機能が少ない
GOOD
ここがおすすめ!
- 「ウイルスチェック」や「アンチウイルス」機能も基本料金内で使える
- 「条件転送」や「自動応答」機能など、便利な機能を標準装備
- 24時間365日の監視体制や窓口設定で、手厚いサポートが魅力
MORE
ここが少し気になる…
- 詳細な料金プランやオプションプランは問い合わせで確認
GOOD
ここがおすすめ!
- メールの誤送信によるトラブルを防止できる機能を多数搭載
- 従来のPCメーラーの操作性をベースにしており、誰でも使いやすいUIへ
- 学校法人向けの「アカデミック価格」の提供もある
MORE
ここが少し気になる…
- 最小50ユーザーライセンスからの契約のため、ある程度社員数が必要
GOOD
ここがおすすめ!
- 高い操作性と利便性と充実したセキュリティ機能を備え、ビジネスシーンを選ばず使える
- 「共有メールボックス機能」により、顧客対応履歴を全部把握できる
- マルチデバイスに対応しており、webブラウザがあればいつでもどこでもアクセス可能
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ここが少し気になる…
- 料金プランや機能の詳細は問い合わせで確認
株式会社エヌ・ティ・ティピー・シーコミュニケーションズ
WebARENA メールホスティング
GOOD
ここがおすすめ!
- 高い安定性を誇る「冗長構成」の採用と大量アクセスにも耐えうるサーバー環境の提供
- 高機能なwebメールや迷惑フィルターなどを標準装備
- 「メーリングリスト」機能を備え、技術がなくても安心して運用できる
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ここが少し気になる…
- 200IDからの契約で、少人数プランの提供がない
株式会社ケイティケイソリューションズ
@Securemail Plus
GOOD
ここがおすすめ!
- 利用者や場所・デバイス・メールクライアントを問わずに使えるクラウド型
- 既存のメール環境に追加するだけで他社クラウドメールにも対応
- 目的にあわせていろいろ選べる豊富なプラン提供
MORE
ここが少し気になる…
- 10アカウント単位での契約で、追加も10アカウント単位
GOOD
ここがおすすめ!
- 毎月のシステム稼働が「99.9%以上」と安定性が高い
- 「ウイルス対策」「迷惑メール対策」などのセキュリティ機能を標準装備
- 「ファイル転送サービス」を備え、大容量ファイルにも対応
MORE
ここが少し気になる…
- 添付ファイルの誤送信対策やメールアーカイブはオプション
GOOD
ここがおすすめ!
- 機能性のよさはもちろん、運用負荷が低く大学でも積極的に採用されている
- いつでもどこでもメールの送受信ができる「モバイル機能」に対応
- 「メールテンプレート」「フィルタリング転送」「誤送信防止」など充実した機能を標準装備
MORE
ここが少し気になる…
- 料金プランはすべて年額払いで、月払いの対応は問い合わせで確認
クラウドメールサービスの導入フローと注意点
クラウドメールサービスによるメリットを最大限に高めるためには、計画的な導入が必要不可欠です。ここでは、クラウドメールサービスの導入フローと注意点を解説します。
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クラウドメールサービスの導入フローと注意点
1. 無料トライアルで使用感を確認する
無料トライアルは、実際の運用に近い状況でサービスを試せるため、導入後のミスマッチを防ぐことができます。クラウドメールサービスを導入する際には、無料トライアルを通じてUIや使用感を確認することが大切です。
メールの操作や設定、メールの検索など、日常業務でよく使う機能の使い勝手を確認しましょう。視覚的に分かりやすいデザインか、直感的に操作できるものが推奨されます。特に業務効率を上げるためには、煩雑で使いにくいUIは避けるべきです。
また、無料トライアル期間中には、メール送受信の基本機能に加えて、スパム対策・カレンダー機能・誤送信防止などの機能の使いやすさも確認しておきましょう。頻繁に利用するものなので、サービスの動作速度やレスポンスの良さも重要です。
2. データ移行は慎重に行う
既存のシステムから新しいクラウドメールサービスにデータを移行する場合には、重要なメールが消えてしまうリスクがあります。そのため、バックアップや動作確認などの対策を講じるなどして、慎重にデータ移行を行うことが大切です。
まず、データ移行前は、既存のメールデータのバックアップを必ず取っておきましょう。移行中にトラブルが発生してデータが消失する可能性があるため、外部ファイルにコピーを保存しておくことが推奨されます。
移行期間中は、旧システムと新システムを同時に稼働させる並行運用が推奨されます。これにより、メールの送受信に問題が発生しても業務が止まらず、移行が完了するまで安全に運用できます。
データ移行が完了したら、新しいクラウドメールシステムで正常にメールが送受信できるかを確認します。不具合が発生していないか、また、全てのメールが正しく移行されているかを慎重にチェックすることが大切です。
3. セキュリティに対する意識を持つ
安全にクラウドメールサービスを活用するためには、サービスのセキュリティ対策に依存せずに社内でのセキュリティへの意識を高めることが重要です。
例えば、ウイルスメールに対しては、フィルター機能を過信して見知らぬ送信者からの添付ファイルやリンクを無条件に開くことがないようにしなければいけません。
システム上のセキュリティ機能がどれだけ充実していても、人為的なミスや不注意による事故をすべて防ぎきれるわけではありません。そのため、すべての従業員がセキュリティに対する意識を持てる取り組みを行う必要があります。
定期的なセキュリティ教育の実施、不審なメールを発見した場合の連絡体制の強化など、必要な対策を実施しましょう。
まとめ
クラウドメールサービスは、インターネットを通じて場所やデバイスを問わず利用できる点が魅力です。また、サーバー管理が不要で、導入コストを抑えつつセキュリティ対策や大容量のデータ管理が可能です。
クラウドメールサービスを選ぶ際には、メールの送受信以外の機能・SNSやチャットツールとの連携・モバイル対応の有無が重要なポイントです。これらを確認することで、効率的な業務運用が実現し、顧客対応やプロジェクト管理がスムーズに行えるようになります。
ビジネスの成長とともに、より柔軟で安全なメール管理が求められる中で、クラウドメールサービスの導入は確実に生産性を向上させます。本記事の内容を参考に、メール管理の効率化と安全性の向上を目指しましょう。