おすすめの1on1ツール10選|選ぶ際の比較ポイントも解説
Check!
- 1on1ツールには、1on1に特化したタイプとタレントマネジメントが行えるタイプがある
- 1on1ツールを選ぶ際は、会話をサポートする機能や分析機能があるものがおすすめ
- 1on1ツールには、部下のコンディション把握や、目標・進捗管理ができるものもある
1on1ツールを活用すれば、より質の高い1対1のミーティングが可能になります。しかし、多数の製品があるため、自社のニーズに合った機能を持つツールを慎重に選ぶことが重要になります。この記事では、おすすめの1on1ツールや選ぶ際の比較ポイントを解説します。
目次
開く
閉じる
開く
閉じる
1on1ツールを活用してミーティングの質をアップ
1on1ツールは、より質の高い1対1のミーティングを支援するツールであり、主な目的は部下の成長サポートです。しかし、その機能を利用して、従業員のコンディションチェックや人事評価など幅広く活用することもできます。
ツールに搭載されている機能には、面談スケジュール設定や会話内容の記録・管理などがあり、従来時間を要していた面談業務の軽減が図れます。また、事前に面談テーマやアジェンダを共有する機能もあるため、より短時間に質の高い面談の実施が可能です。
1on1ツールには多種多様な製品があり、ツール選択に迷う場合も多いです。そこで本記事では、1on1ツールを選ぶ際のポイントの解説を交えて、おすすめの1on1ツールをタイプ別に紹介します。
1on1ツールとは?メリット・デメリットや比較ポイントを解説
1on1ツールとは、上司と部下が1対1で行うミーティングを効率的に行うためのツールです。1on1ツールでスケジュール管理を行うことで、確実にミーティングを実施できる仕組みが整います。この記事では1on1ツールのメリット・デメリットや選び方を解説します。
1on1ツールは種類・会話サポート機能・記録分析機能で選ぶ
1on1ツールにはさまざまな製品があるため、1on1ツールを選ぶ際は、自社のニーズに合った機能を持つ製品の導入が必要です。これにより、高い費用対効果が期待できます。特に1on1ツールの種類や会話サポート機能・記録分析機能などを重視するのがおすすめです。
次章では、下記にあげた3つの重要なポイントとその他の比較ポイントについて解説します。
【重要なポイント3つ】
- ツールの種類は目的に合っているか
- 会話をサポートする機能が充実しているか
- 記録や分析がしやすいか
【その他の比較ポイント】
- 部下のコンディションを把握できるか
- 目標・進捗管理機能があるか
- 日程調整がしやすいか
- 外部システムと連携できるか
- ユーザー数を柔軟に変更できるか
1on1ツール選びで重要な3つのポイント
1on1ツールは、上司と部下、同僚同士などとのコミュニケーションを1対1の面談形式で行うためのツールです。ツールを選ぶ際には、自社の導入目的に合わせて、下記の3つのポイントに注目するのがおすすめです。
\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/
1on1ツール選びで重要な3つのポイント
ツールの種類は目的に合っているか
1on1ツールは、「1on1特化型」と「タレントマネジメント型」の2種類に大別でき、搭載する機能などが異なっています。そのため、自社の1on1ツールを導入する目的に合った種類を選ぶことが大切です。下記に2種類の1on1ツールの特徴を紹介します。
種類 | 内容 |
---|---|
1on1特化型 | 会話内容記録・アジェンダの作成・面談後のフィードバックなど 1on1ミーティングに特化したツール |
タレントマネジメント型 | 人事評価や人材データの活用なども視野に入れたツール1on1はその中の1機能 |
会話をサポートする機能が充実しているか
1on1ツールによって上司と部下が面談する際には、会話がスムーズに進まず気まずい雰囲気になるケースも多いです。そのような場合に、会話をサポートする機能があれば、スムーズな会話のキャッチボールができ、部下の状況把握がしやすくなります。
たとえば、過去の面談記録を確認できる機能なら、個々の課題を可視化でき、一歩踏み込んだ指導ができるでしょう。また、事前に会話の内容をテンプレート化しておく機能があると、一定の質を保った面談の実施が可能になります。
会話サポートの機能は、製品によって搭載されている種類が異なります。したがって、自社でもっとも利用しやすいサポート機能を持ったツールを選択しましょう。
記録や分析がしやすいか
1on1ツールをより効果的に利用し、企業経営に役立てるためには、面談の質を高める必要があります。しかし、導入当初から十分な効果が得られるとは限らず、面談の記録を分析し、より効果の上がる面談へと改善していくことが大切です。
そのためにも、使いやすい記録フォーマットの提供や、会話内容を分析する機能が重要になります。また、経営者や人事担当者は、分析結果から目標の達成度や面談状況などをチェックできると、組織の現状やマネジメントの課題を明確にできます。
1on1ツールのその他の比較ポイント
1on1ツールを選ぶ際には、上記の重要ポイントのほかにも、下記の比較ポイントにも注目するのがおすすめです。ここでは、それぞれのポイントについて詳しく解説します。
\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/
1on1ツールのその他の比較ポイント
部下のコンディションを把握できるか
企業の中でも従業員の心の健康を保つための対策がさまざま行われています。1on1ツールの中には、アンケート調査や性格診断ができる機能を搭載したものもあり、それらを利用することで、より効果的な面談で部下のコンディションや心理状態の把握ができます。
コンディション管理の知識がない上司が部下のコンディションを把握するのは難しいです。しかし、アンケート調査や性格診断を基に面談を行なうことにより、誰であっても一定の質を保った部下のコンディション管理が可能になります。
また、アンケート機能は、部下からの率直な意見の吸い上げにも役立ち、性格診断機能は、部下の性格や価値観を基にしたアドバイスがしやすくなるなどの利点もあります。
目標・進捗管理機能があるか
1on1ツールを用いた面談は、効果の可視化が難しいと言われることがあります。しかし、目標・進捗管理機能が搭載されているツールを選択すれば、目標に対する達成状況の可視化が可能になり、より効果的な活用ができます。
特に、定量・定性の両面から業務の進捗状況の確認ができるツールがおすすめです。目標や進捗状況はツールが自動で分析するため、マネジメントに対する知識の浅い評価者であっても、質を保った評価査定が素早く行えます。
日程調整がしやすいか
1on1ツールを用いても面談日程の調整は必要になり、都合を合わせるには手間がかかります。この手間を省くのがカレンダー機能で、多くの1on1ツールに搭載されています。しかし、日程調整の方法やしやすさは製品によって異なるため、チェックが必要です。
日程調整方法には、上司の候補日から部下が選択する方法、部下から面談可能な日程を指定する方法、曜日と時間を指定して毎週行う方法などがあります。日程調整以外にも面談日時が近付いたら、リマインド通知をしてくれる機能があると忘れずに面談の実施ができます。
外部システムと連携できるか
自社で現在利用しているシステムと連携できる1on1ツールを選ぶと、より幅広い活用ができます。特に、目標管理・進捗状況管理・人事評価・人事管理などのシステムとの連携ができると、1on1ツールの情報を効率的に運用できます。
例えば、ツールに入力した情報が他システムに自動反映されることで、データの重複入力や手入力による転記ミスがなくなり、業務の効率化が図れます。また、従業員同士のコミュニケーション活動の活発化には、チャットやメッセージアプリとの連携も効果的です。
ユーザー数を柔軟に変更できるか
従業員の入退社や人事異動により、組織の規模や構成が変化するケースも少なくありません。1on1ツールは、1人当たりでの料金設定や、最低利用人数が設定されているものも多く、従業員数が変化すると無駄な利用料金が発生するケースもあります。
そのため、従業員数の変化が激しい企業では、従業員の増減に合わせて利用ユーザー数の変更が柔軟に行えるツールがおすすめです。
また、企業全体に一気に導入することに不安がある場合は、部署単位などユーザー数を制限してスモールスタートし、効果を確認しながら徐々に全体に広げる方法も有効です。このような場合にも、ユーザー数を柔軟に変更できるツールなら容易に対応できます。
おすすめの1on1ツール10選
GOOD
ここがおすすめ!
- 人事出身の創業者が制作、蓄積されたナレッジ・ノウハウの共有により組織を改善に導く
- 誰でも使いやすい直観的なUI・UXで、機能や項目のカスタマイズも自由自在
- 専任サポートによって導入後も継続的に支援してくれる
MORE
ここが少し気になる…
- スマホでも専用アプリにより利用はできるが、一部利用できない機能がある
株式会社HRBrain
HRBrain タレントマネジメント
GOOD
ここがおすすめ!
- 面談シートは事前に記入・共有が行え、1on1の質のバラつきを防げる
- 人事や経営層が蓄積されたフィードバックの確認ができ、マネジメントの可視化を実現
- 社員のコンディションチェックが可能で、スマートフォンにも対応
MORE
ここが少し気になる…
- 「タレントマネジメントツール」のため、1on1のみ使いたい場合には機能が多くなる
GOOD
ここがおすすめ!
- 「Slack」を使い、チームのメンバーの課題やコンディションを可視化
- 「ダッシュボード」により状態が常に分かり、不調なメンバーの退職を未然に防げる
- メンバーと事前にトピックを共有でき、メモやリストでアクション管理が可能
MORE
ここが少し気になる…
- 詳細な料金や機能・導入方法などは問い合わせで確認
GOOD
ここがおすすめ!
- 「人事制度×コーチング」に特化したコーチによるコーチングを受けられる
- コーチング動画を使用した「オンライン教材」で、いつでも学習可能
- 効果的な研修を受けられ、リーダーの育成や目標達成を実現できる
MORE
ここが少し気になる…
- まずは紹介セミナーに参加するか動画視聴する必要がある
GOOD
ここがおすすめ!
- 「テンプレート」の用意があり、事前に話す内容を整理できる
- 上司による会話のログ提出で、次回以降の1on1もスムーズに
- 決まったペアだけでなく、自由に1on1を依頼できる
MORE
ここが少し気になる…
- 詳細なプランや料金は問い合わせで確認
GOOD
ここがおすすめ!
- 「対話」「記録」「目標共有」「振り返り」など、必要な機能を標準装備
- コンディションの記録や蓄積が行え、より効果的な対話が可能に
- 「ゴール機能」を備え、目標達成や成長を促せる
MORE
ここが少し気になる…
- 目標管理やフィードバックが必要な場合は「評価モジュール」のプランが必要
GOOD
ここがおすすめ!
- レポート機能を搭載し、1on1の実施率や頻度を把握できる
- 組織や個人単位で1on1の定着率を可視化
- 目的やテーマにあわせてアジェンダの選択が行える
MORE
ここが少し気になる…
- 請求は年間一括払いで、プランによって一部機能に対応していない
GOOD
ここがおすすめ!
- マネジメントレベルを6項目でスコア化し、過去のデータとも比較しやすい
- OKRやMBOなどのフォーマットに対応し、目標の「管理・達成」をバックアップ
- 「アジェンダ生成機能」「ガイドライン設定機能」により対話の質が向上
MORE
ここが少し気になる…
- 目標管理やフィードバックなども必要な場合は「フルパッケージプラン」の契約が必要
GOOD
ここがおすすめ!
- 目標設定や管理をよりスムーズに行え、質の高い1on1を提供
- 「人事評価関係のデータ」を一元管理でき、人的資本経営を支援
- 「スケジュール管理」「アジェンダ設定」など便利な機能を多数搭載
MORE
ここが少し気になる…
- 詳細なプランや導入までの期間は問い合わせで確認
株式会社リクルートマネジメントソリューションズ
Insides
GOOD
ここがおすすめ!
- 個人はもちろん、チームや全社・年代別などミクロにもマクロにも理解できる
- 細かな分析とカウンセリング・コーチングをもとにした「マネジメント関係」のアドバイス提供
- メンバーだけでなく、管理職のマネジメントのサポートも可能
MORE
ここが少し気になる…
- 初期費用やサポート費用は不要だが、501名からでないとディスカウントされない
1on1ツールの導入フローと注意点
1on1ツールを導入する場合は、下記のフローにしたがって行うとスムーズに進められます。ここでは、各ステップについて注意点も含めて解説します。
\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/
1on1ツールの導入フローと注意点
1. 導入目的を明確にする
上述したように1on1ツールにはさまざまな機能があり、高機能になるほど高額になる傾向があります。そのため、無駄な機能を省き必要な機能だけを搭載したツールを選択して、費用対効果の高い導入が大切です。
具体的には、自社が抱える課題を明確にすることで、1on1ツールを導入する目的を可視化でき、目的達成のために必要な機能を洗い出せます。
中には、1on1ツールだけでは解決できなくても、既存の他システムとの連携によって解決できるケースも多いため、連携の可否の確認も重要です。
2. 無料トライアルで試す
多くの1on1ツールは、一定期間の無料トライアルが設定されています。そのため、自社に適合したツールを絞り込んだら、無料トライアルを活用して使いやすさや費用対効果の確認をしましょう。
1on1ツールを利用するのは、特定の担当者だけでなく、管理職も含めたすべての従業員です。使いにくいツールは、運用時に多数の問い合わせが発生する恐れがあるため、できるだけ直感的な操作でマニュアルがなくても使えるツールがおすすめです。
また、無料トライアル中に少人数の組織で運用し、高い効果が期待できるツールの選択が大切です。トライアル中にベンダーサポートの最終確認も行い、よりサポート体制の充実した製品を選択すると導入後も安心です。
3. 運用に向けて研修を実施する
1on1ツールを効果的に運用するためには、ツール導入に対する従業員の理解が不可欠です。そのため、事前の研修で1on1ツールの活用目的や、コミュニケーションの重要性などの理解を得ることが大切です。
特に上司は、部下のコンディションの把握や評価を行うためのコーチングや傾聴、コミュニケーションなどさまざまなスキルが求められます。それらは短期間で身につくものでなく、継続的な研修が必要です。
それらの研修のサポートをしてくれるベンダーもあるため、研修を行うための人材が確保できない場合は、利用するのも一つの方法です。
まとめ
1on1ツールとは、上司と部下、同僚などとの質の高い1対1の面談を可能にするツールです。1on1ツールは、1on1に特化したタイプとタレントマネジメントが行えるタイプの2種類に分けられるため、自社のニーズに合った種類の選択をしましょう。
ツールによって機能は異なりますが、会話をサポートする機能や分析機能を搭載しているものを選ぶと、面談をスムーズに進められます。また、部下のコンディションの把握や目標・進捗管理ができるツールもあり、1on1ツールを幅広く活用するためにおすすめです。