おすすめのクラウドサーバー4選|選び方・比較ポイントも解説

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  • クラウドサーバーは、用途に合った種類を選択し、処理能力やセキュリティ性を確認する
  • 自社で使用しているPCと親和性の高いクラウドサーバーを選ぶのがおすすめ
  • クラウドサーバーの運用管理には、ある程度の専門知識を持つ人材の配置が必要

クラウドサーバーは、オンプレミス型のサーバーよりも簡単に導入でき、運用負担軽減やコスト削減に繋がります。しかし、多数のサービスがあるため、自社に合うものが分からない方も多いかもしれません。この記事では、おすすめのクラウドサーバーや選ぶ際のポイントを解説します。

目次

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  1. クラウドサーバーでサーバー運用の負荷を軽減
  2. クラウドサーバーは種類・処理能力・セキュリティで選ぶ
  3. クラウドサーバーの選び方で重要な3つのポイント
  4. クラウドサーバーのその他の比較ポイント
  5. おすすめのクラウドサーバー4選
  6. クラウドサーバーの導入フローと注意点
  7. まとめ

クラウドサーバーでサーバー運用の負荷を軽減

クラウドサーバーとは、インターネット上に構築された仮想サーバーです。ユーザーはインターネット経由で仮想サーバーにアクセスすることで、さまざまなサービスを利用できます。

企業がクラウドサーバーを利用することにより、自社サーバーの構築や運用保守が不要になるため、サーバーの運用費用や人件費を節約できます。また、クラウドサーバーはオンプレミス型のサーバーに比べて導入期間が短く、機能の追加や拡張も柔軟に行えます。

クラウドサーバーは、製品によってIaaS・PaaS(パース)の種類や処理能力、通信速度などが異なるため、自社の要件に適したものを選ぶ必要があります。本記事では、クラウドサーバーのおすすめの選び方を解説します。

クラウドサーバーとは|レンタルサーバーとの違いをわかりやすく解説

自社でシステムを構築する際、これまでの物理サーバーでの運用ではなく、クラウドサーバーの利用を検討する企業が増えています。本記事では、クラウドサーバーを理解するために、他サーバーとの違いやクラウドサーバーの仕組み、メリット・デメリットを解説します。

クラウドサーバーは種類・処理能力・セキュリティで選ぶ

クラウドサーバーの種類には、IaaSとPaaSなどがあり、それぞれ用途に合わせて選ぶ必要があります。また、処理能力・通信速度はサービスの満足度を大きく左右することから、こちらも熟慮しましょう。

さらに、不正アクセスやサイバー攻撃による情報漏洩のリスクを低減するために、セキュリティ性にも注目しなければなりません。クラウドサーバーを選定する際に重要な3つのポイントについて、次の章から解説していきます。

【重要なポイント3つ】

  1. 用途に合った種類を選ぶ
  2. 処理能力・通信速度を確認
  3. セキュリティ対策は万全か

【その他の比較ポイント】

  1. 自社の使用機器と親和性があるか
  2. サポート体制は充実しているか
  3. 料金体系を確認

クラウドサーバーの選び方で重要な3つのポイント

クラウドサーバーを選ぶ際には、用途に合った種類や処理能力・通信速度、セキュリティ対策に注目しましょう。ここでは、各ポイントについて解説します。

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クラウドサーバーの選び方で重要な3つのポイント

  1. 用途に合った種類を選ぶ
  2. 処理能力・通信速度を確認
  3. セキュリティ対策は万全か

用途に合った種類を選ぶ

クラウドサーバーの種類は、「IaaS(イアース)」と「PaaS(パース)」の2種に大別されます。IaaSは、インターネット経由でCPU・メモリ・ストレージなどのインフラ環境のみを提供する形態です。

対してPaaSでは、インフラ環境に加えてミドルウェアやデータベース管理システム、プログラミング言語、WebサーバーOSといったソフトウェア一式を提供することで、アプリケーションの実行環境を実現します。

それぞれ用途が異なるため、自社の要件に合わせた種類を選定しましょう。

特徴主な用途
IaaS(イアース)インフラのみを提供自由度の高いアプリやゲームの開発
PaaS(パース)アプリケーションの実行環境を提供テスト開発・自由度の低いサービスやアプリの開発

処理能力・通信速度を確認

クラウドサーバーは、処理能力(表示速度)や通信速度を確認しましょう。処理能力や通信速度が遅いサーバーの場合は、業務システムや自社ECサイトの動作に支障を来し、業務の非効率化やユーザーの途中離脱を招く恐れがあります。

このようなリスクを避けるために、一定の処理能力や通信速度を有したクラウドサーバーを選ぶ必要があります。自社の利用範囲をあらかじめ想定しておき、その処理能力や通信速度の上限を満たすサービスを選定すると良いでしょう。

セキュリティ対策は万全か

クラウドサーバーでは、インターネット上にさまざまなデータが格納されます。つまり、不正アクセスやサイバー攻撃による情報漏洩のリスクが高いため、万全のセキュリティ対策のあるクラウドサーバーを検討しなければなりません。

例えば、通信の暗号化や、不正アクセスなどを阻害するファイアウォールの有無を確認しましょう。データセンターの堅牢性や、提供会社における自社ユーザーのID・パスワードの管理方法なども確認すべき項目です。

クラウドサーバーのその他の比較ポイント

クラウドサーバーは、上記のポイントに加えて、自社の使用機器との親和性やサポート体制の充実度、料金体系に注目することで、円滑なサービス導入が実現します。ここでは、クラウドサーバーのその他の比較ポイントを解説します。

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自社の使用機器と親和性があるか

クラウドサーバーは、ベンダーによって親和性の高い機器が異なります。例えば、Microsoftが提供している製品は、同社製品であるWindowsパソコンと高い親和性があります。

親和性が高いサーバーと機器を組み合わせて使用することで、業務システムやECサイトが円滑に動作する可能性が高まります。そのため、クラウドサーバーは、自社で使用している機器と親和性が高いものを選ぶことが望ましいです。

サポート体制は充実しているか

クラウドサーバーを選択する際は、あらかじめ提供会社によるサポートの内容やサポート対応日時、トラブル発生の対応方法を確認しましょう。

例えば、クラウドサーバーを活用してECサイトを運営する場合は、24時間365日のサポート体制を整えたサービスの選定が望ましいです。また、トラブル発生時に技術的な支援を受けられるサービスであれば、自社で対応することなく迅速な復旧に期待できます。

特にサポートの提供方法は、メール・電話・チャット・訪問など、提供会社によって大きく異なるため、必ず事前に確認すべき項目です。

料金体系を確認

クラウドサーバーの料金体系には、アクセス量によって料金が変動する「従量課金制」や、1ヶ月あたり一律の費用が発生する「月額固定制」があります。

料金体系として主流なのは従量課金制で、自社の利用状況に応じて料金が増減するため、必要以上のコストを抑えてサーバーを運用できる点がメリットです。対して、膨大なアクセス量が想定される場合は、料金が増減しない月額固定制の方が費用対効果に優れるでしょう。

なお、クラウドサーバーの中には、非常に安価な料金で利用できるものもあります。このようなサービスでは、アクセス量が制限されている場合や、一定の通信量を超過すると追加料金がかかることもあるため、契約前にプラン内容を精査する必要があります。

おすすめのクラウドサーバー4選

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WADAX おたすけ クラウドサーバー

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定額料金で利用できる!ランニングコストを一定化したい中小企業におすすめ

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ここがおすすめ!

  • 有人で監視・検知しているため、万が一のトラブル時にも早急に対応
  • 24時間365日対応のサポート体制が整っており、気軽に問い合わせられる
  • サポートやマネージドサービスが充実しているため、初めての導入でも安心安全なサーバー運用を実現

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ここが少し気になる…

  • 40種類以上の機能が標準装備されているため、オーバースペックになってしまう可能性がある

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個人の契約も可◎セキュリティ強化かつ低コスト導入したい方におすすめ

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ここが少し気になる…

  • 記述的なメール問い合わせや不具合についてのアドバイスは有償サポート

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コスパ◎初期費用無料でも性能も諦めたくない企業におすすめ

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  • お試し期間が10日間と、物足りないと感じる場合がある

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豊富なサービス!自社に合わせてカスタマイズしたい企業におすすめ

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ここが少し気になる…

  • 価格や詳しいプランについては問い合わせる必要がある

クラウドサーバーの導入フローと注意点

クラウドサーバーは適切なフローで導入することにより、円滑にサービスの運用を開始できます。ここでは、クラウドサーバーの導入フローと注意点を解説します。

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1. 自社の要件に合ったクラウドサーバーを選定する

上記のおすすめの選び方を参考にして、クラウドサーバーは自社の用途・予算・セキュリティポリシーに見合った製品を導入しましょう。自社が希望する環境でのサーバー運用が可能になり、業務システムや自社ECサイトの円滑な動作にもつながります。

また、クラウドサーバーは製品によって親和性の高い機器が異なるため、自社の使用機器との相性をあらかじめ確認する事も大切です。

2. 無料トライアルを活用して使用感を確認

クラウドサーバーの処理能力や通信速度は、製品のスペックだけでなく、自社の通信環境や使用機器に影響されることもあります。導入後に円滑な動作が見込めるかどうか、本格導入前に、無料トライアルを活用して試験運用するのが良いでしょう。

使用感を確かめたうえで比較検討を行うことで、自社要件に最も適するクラウドサーバーを導入することができます。その結果、費用対効果の最大化も見込めるでしょう。

3. 導入後は管理担当者を配置する

クラウドサーバーの運用には、改修や機能の拡張、緊急対応などの作業が定期的に伴います。これらに円滑に対応するために、クラウドサーバーは一定の専門知識を有した人材が管理しましょう。つまり、あらかじめ専門の担当者を配置しておく必要があります。

自社で人材が不足している場合は、運用・保守・緊急対応の代行サービスを備えた提供会社を選ぶことが望ましいです。

クラウドサーバーに不備が生じると、基幹システムやECサイトの完全停止の恐れがあるため、管理方法や緊急時の対応方法はあらかじめ確立しておきましょう。

まとめ

クラウドサーバーはクラウド上に構築された仮想のサーバーで、ユーザーはインターネット経由でサーバーを利用する点が特徴です。比較的導入費用が小さく、短期間で導入可能なことから、小規模から中規模の企業でも気軽に導入できる点がメリットです。

クラウドサーバーにはIaaSとPaaSの2種類があるため、用途に合わせて使い分けましょう。また、処理能力や通信速度、セキュリティ対策、自社の使用機器との親和性に注目して製品を選定することで、導入後の円滑なサービス運用が実現します。

処理能力や通信速度は実際に操作しなければ分からないことも多いため、無料トライアルを活用して試験運用するのがおすすめです。

今回紹介したポイントを参考に、自社に最適なクラウドサーバーを選定して、業務の効率化やECサイトにおける新規顧客の獲得につなげましょう。

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