中小企業におすすめのMDM3選|導入メリット・選び方も解説
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- 中小企業にMDMを導入することで、安全にリモートワークやBYOD運用を推進できる
- 予算が限られる中小企業には、初期費用を抑えて導入できるクラウド型MDMがおすすめ
- MDMを選ぶ際は、セキュリティ機能・対応OS・ベンダーのサポート体制なども確認する
業務用の端末を一元管理できるMDMは、中小企業にも導入が推奨されます。MDMの導入により、リモートワークをはじめとする多様な働き方にも対応しやすくなります。この記事では、中小企業におすすめのMDMや導入メリット、選ぶ際のポイントを解説します。
中小企業にもMDMは必要
MDM(Mobile Device Management)は、モバイルデバイスの管理を効率化し、セキュリティを確保するためのソフトウェアやツールを指します。MDMの主な機能は、業務用端末を一元管理し、リモートから設定や管理、監視、セキュリティなどの適用を行うことです。
リモートワークが普及している現在、大企業だけではなく中小企業においてもMDMの導入が推奨されています。MDMの導入により、リモートワーカーが安全かつ効率的に作業を行うためのデバイスのセキュリティ管理などが強化されます。
また、従業員はセキュリティ上の懸念やデバイスのトラブルに時間を費やす必要がなくなるため、生産性の向上にも繋がります。本記事では、中小企業におすすめのMDMや導入のメリット、選ぶ際のポイントなどについて分かりやすく解説します。
MDMとは?メリット・デメリット、機能などをわかりやすく解説
MDMとは、スマホやタブレットなどのモバイル端末を一元管理・運用できるソフトウェアです。合わせてセキュリティの維持・強化もでき、情報漏洩の防止にも役立ちます。本記事では、MDMのメリット・デメリットや機能、選び方を解説しています。
中小企業にMDMを導入するメリット
中小企業におけるMDMの導入は、安全で効率的なリモートワーク環境を実現するための重要な手段となります。また、データのセキュリティ確保やコスト削減、従業員の生産性向上など、多くのメリットが期待できます。
ここからは、中小企業にMDMを導入するメリットとして、以下の項目を解説します。
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中小企業にMDMを導入するメリット
安全にリモートワークを推進できる
MDMを導入することで、リモートワーカーのデバイスを遠隔で管理し、セキュリティポリシーを適用することができます。例えば、デバイスのパスコードや暗号化の設定などを強化することで、デバイスやデータのセキュリティを確保することができます。
また、リモートワーカーのデバイスを一元管理することができます。そのため、デバイスの設定やソフトウェアの更新、セキュリティポリシーの適用などを中央で制御しながら漏れなく、効率的に行うことができます。
MDMの導入により、リモートワークを推進しながらセキュリティを担保し、会社の端末の私的利用などを防止することができます。さらに、企業はリモートワーカーの安全性を確保しながら、データの機密性やセキュリティへの対策を効果的に実施することができます。
BYOD運用が可能になる
BYOD(Bring Your Own Device)とは、従業員が自身の個人所有のスマートフォン、タブレットなどのデバイスを仕事に使用することを意味します。従業員は、自身の好みや使い慣れたデバイスを使用して、作業を効率的に行うことができます。
BYODに対応したMDMは、従業員の個人デバイスに対してセキュリティポリシーを適用し、データの保護や遠隔管理を行うことが可能です。これによって、従業員が自身のデバイスを仕事に使用する際に、セキュリティや管理上のリスクを最小限に抑えられます。
中小企業におけるBYODとMDMの導入は、コスト削減や生産性向上、柔軟性の向上など、多くのメリットが期待できます。また、BYODポリシーとMDMを組み合わせることで、従業員のニーズに対応しながら、セキュリティと効率性を両立させることができます。
中小企業向けMDMを選ぶ際のポイント
中小企業がMDMを選ぶ際には、クラウド型を選ぶ、利用料金のチェックなど、いくつかの重要な検討ポイントがあります。ここからは、中小企業がMDMを選ぶ際のポイントとして、以下の項目について解説します。
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中小企業向けMDMを選ぶ際のポイント
クラウド型を選ぶ
MDMの使用形態には、クラウド型とオンプレミス型の2つのオプションがあります。中小企業においては、クラウド型MDMの導入がおすすめです。その理由として、インターネット接続さえあればどこからでもアクセス可能であり、柔軟性が高いためです。
また、初期費用が抑えられ、利用人数分に対応した料金体系が採用されており、使用人数が増えてもそのまま利用できる拡張性の高さが魅力です。さらに、ベンダーがセキュリティの管理を行うため、セキュリティが向上する点もメリットの1つです。
中小企業がクラウド型MDMを選択することで、初期費用を抑えながら柔軟な利用が可能となり、インフラの管理負担も軽減されます。セキュリティや運用の面でもベンダーによる管理が行われるため、専任スタッフが少ない中小企業でも安心してMDMが導入できます。
クラウド型 | オンプレミス型 | |
---|---|---|
特徴 | ベンダーが提供するクラウド上のインフラを使用 | 専用のサーバーおよびインフラを自社内に 構築 |
メリット | ・インフラ構築やメンテナンス不要 ・セキュリティはベンダー管理 | ・自社でセキュリティ管理可能 ・カスタマイズの柔軟性が高い |
デメリット | ・インターネット接続が必須 ・ネットワーク障害で業務停止 | ・インフラ構築や保守運用が複雑 ・セキュリティやリスク管理にリソースが 必要 |
利用料金は予算に見合っているか
中小企業では、通常の業務運営や成長戦略に必要な資金が限定されています。そのため、MDMの導入にかけられる予算も限られています。適正な利用料金かどうかを確認することで、予算を効果的に配分し、無駄な費用を抑えることができます。
MDMを導入する主な目的は、企業のモバイルデバイスを効果的に管理し、セキュリティを確保することです。適正な利用料金であれば、その目的を達成するための費用対効果が高くなり、同時に導入効果の高評価にも繋がります。
利用料金に加えて、隠れた費用や追加料金がないかどうかも確認することが重要です。例えば、特定の機能やサポートなどを追加する場合に、追加料金が発生する場合があります。そのため、これらの追加費用を考慮に入れて、総費用を正確に見積もる必要があります。
設定や操作のしやすさをチェック
中小企業では、リソースが限られているため、専門のITスタッフや技術者の確保が難しい場合があります。そのため、MDMの導入や運用には、従業員全員が簡単に利用できる使いやすいインターフェースを持つツールの選択が重要です。
また、MDMの導入や運用に費やす時間や労力も限られています。使いやすいインターフェースによる直感的な操作や設定方法を備えたMDMであれば、導入から運用までの時間を短縮して、効率的に利用することが可能です。
中小企業におすすめのMDM3選
GOOD
ここがおすすめ!
- 遠隔かつ一括で「キッティング作業」や「業務用アプリのインストール」を行える
- スマホやPCだけでなく、一部のデジタルサイネージにも対応している
MORE
ここが少し気になる…
- 機能ごとに対応デバイスが異なり、全デバイスに対応している機能がやや少ない
GOOD
ここがおすすめ!
- 中古レンタルや購入による端末の手配をサポート
- シングルアプリモードとマルチアプリモードを切り替えることができ、端末を幅広く活用できる
MORE
ここが少し気になる…
- HPに情報が少なく、詳細は問い合わせや資料請求にて確認する必要がある
GOOD
ここがおすすめ!
- Android Enterpriseに対応しており、端末利用データから業務の見直しが可能
- 教育向けソリューションでは、児童生徒の成長に合わせたデバイスの利活用を支援
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ここが少し気になる…
- 企業向けでは、教育向けで標準装備の機能が有料オプションに設定されている
その他のMDMの選び方
MDMを選ぶ際には、その他の重要なポイントとして、MDMが自社で管理する端末や使用するオペレーティングシステム(OS)に対応しているかどうかを確認しましょう。また、MDMソリューションが必要なセキュリティ機能を備えているかどうかの確認も必要です。
さらに、その他の比較ポイントとして、導入・運用のサポートは充実しているかなどのポイントに注目することがおすすめです。
【重要なポイント2つ】
- 自社で管理する端末・OSに対応しているか
- 必要なセキュリティ機能を備えているか
【その他の比較ポイント】
- 導入・運用のサポートは充実しているか
まとめ
中小企業がMDMを導入する際には、予算や技術リソースの制約、そしてビジネスニーズに合致したソリューションを選ぶことが重要です。クラウド型のMDMは、初期費用を抑えながら、柔軟な利用料金体系やセキュリティ管理の利点があります。
また、使いやすさや導入・運用のサポートが充実しているかなども重要な検討ポイントです。適切なMDMの選択と導入により、中小企業はモバイルデバイスのセキュリティを確保し、効率的な業務運営を実現できます。
MDMを導入する場合には、企業規模に合わせた形態のMDMを選択して、自社のセキュリティなどの要件に合致したツールを選び、効率的なMDMを実施しましょう。