法人口座におすすめのネット銀行4選|選ぶ際のポイントも解説
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- ネット銀行なら、設立から1年未満の法人でも比較的簡単に口座を開設できる
- ネット銀行は、セキュリティ対策が必要なことや窓口で相談できないのがデメリット
- 法人がネット銀行を選ぶ際は、手数料・開設までの日数・使いやすさなどを確認する
ネット銀行なら、メガバンクや地方銀行などよりも簡単に法人口座を開設できます。しかしネット銀行は数多くあり、サービス内容も様々なため、どれを選ぶべきか迷うこともあるでしょう。この記事では、法人口座におすすめのネット銀行や選ぶ際のポイントを解説します。
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ネット銀行で法人口座を開設しよう
ネット銀行は、インターネット上でほぼすべての取引ができる新しい形の銀行です。実店舗や通帳がなく、すべての手続きがオンラインで行えるため、特に法人にとって便利な銀行と言えます。
ネット銀行はメガバンクや地方銀行に比べて、法人口座を開設する際のハードルが低く、設立から1年未満の法人でも比較的簡単に口座を開設できるのが大きな魅力です。
しかし、ネット銀行は多数存在し、それぞれ提供するサービスや手数料、利便性が異なるため、どの銀行を選ぶべきか迷うこともあるでしょう。この記事では、ネット銀行で法人口座を開設するメリットや、おすすめのネット銀行について詳しく解説していきます。
ネット銀行で法人口座を開設するメリット
ネット銀行で法人口座を開設することには、審査に通りやすく口座開設までが早いなどさまざまなメリットがあります。ここからは、そのメリットに注目して詳しく解説します。
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ネット銀行で法人口座を開設するメリット
設立から1年未満でも開設できる
メガバンクなどの従来の銀行では、法人設立から1年以上経たないと口座を開設できないことが多いですが、ネット銀行では設立から1年未満でも口座開設が可能です。これは、特に新興企業やスタートアップにとって大きなメリットです。
ネット銀行は、審査基準が柔軟であり、設立直後の法人でも申込みが受け付けられます。そのため、資金管理や取引をスムーズに行える点がネット銀行の大きな魅力です。
審査に通りやすく口座開設までが早い
ネット銀行では、メガバンクと比較して審査に通りやすく、口座開設までの期間が非常に短いです。店舗型銀行では、口座開設の審査に約2〜4週間かかることが一般的ですが、ネット銀行では約1〜2週間で手続きが完了します。
法人口座は、設立間もない会社でも開設可能ですが、書類の数や審査基準が厳しいです。しかし、ネット銀行の場合、Web申込と書類のやり取りのみで手続きが完了するため、スピーディーに口座を開設できます。
手数料が安い
ネット銀行は、実店舗を持つ銀行よりも手数料が安いという特徴があります。ネットバンクは、家賃や人件費などのコストを抑えられるため、手数料が低く設定されています。
さらに、条件によっては手数料が無料になる場合があるのがネット銀行のメリットです。例えば、一定の取引回数を超えた場合や、口座に一定額の残高を保持している場合、振込手数料や口座維持費用が無料になる場合があります。
特に小規模な法人やスタートアップにとっては、コスト削減は利益を上げるための大きなポイントです。
24時間365日どこでも利用できる
ネット銀行は、インターネット環境さえあれば24時間365日、どこでも取引が可能です。自宅や外出先からでも口座の残高照会や振込が簡単に行えるため、非常に便利です。
従来の銀行では、営業時間が限られているため、急な資金移動や残高の確認が必要な際に不便を感じることがあります。例えば、業務が終わった後に振込をしたい場合、通常の銀行ではもう窓口が閉まってしまっているため、翌日まで待たざるを得ません。
しかし、ネット銀行であれば、夜遅くや休日でもすぐに取引ができるため、スムーズな資金管理が可能となります。
口座維持費がかからない
メガバンクで法人口座を開設すると、毎月の口座維持費がかかることが一般的です。しかし、ネット銀行では基本的に口座維持費が無料という大きなメリットがあります。毎月の維持費が不要なため、その分の資金を他の重要な活動に回し、資金の有効活用が図れます。
特に資金繰りが重要な中小企業にとって、口座維持費がかからないことは経営負担を軽減する要素となります。このように、コスト削減ができる点はネット銀行を選ぶ際の大きな魅力です。
ネット銀行で法人口座を開設するデメリット
ネット銀行には多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットもあります。ここからは、開設前に確認しておきたいデメリットについて解説します。
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ネット銀行で法人口座を開設するデメリット
安定したインターネット環境が必要
ネット銀行を利用する際の大きなデメリットは、安定したインターネット環境が必須であることです。インターネット接続が不安定な場合、取引や残高照会に支障が出る可能性があります。
特に忙しい時期や、急な資金移動が必要な際に接続が途切れると、大きな問題に発展する場合があります。また、地方や郊外に住んでいる場合、インターネット環境が整っていないこともあるでしょう。
このような状況では、ネット銀行を利用するのが難しくなるため、事前にインターネット環境の確認が重要です。
セキュリティ面の懸念がある
ネット銀行を利用する場合、セキュリティ面での懸念も避けられません。インターネットを通じて取引を行うため、IDやパスワードの漏洩リスクが常に存在します。
不正アクセスやフィッシング詐欺などのサイバー犯罪が増えている現在、法人の資金が危険にさらされる可能性があります。特に、中小企業ではセキュリティ対策が不十分な場合も多く、万が一のトラブルに備えるための対策が必要です。
利用する場合は、二段階認証や強固なパスワードの設定を行い、セキュリティを強化しましょう。
窓口での相談はできない
ネット銀行には実店舗が存在しないため、窓口での対面サポートが受けられません。融資や税金に関する相談をしたい場合、電話やチャットでのサポートは受けられるものの直接話をすることができないため、対面での手厚いサポートを望む方には不向きです。
特に、金融や税務に関する複雑な問題がある場合、専門家の直接的なアドバイスが必要となるため、対面サポートを求めるユーザーにとっては、大きなデメリットとなるでしょう。そのため、こうした要望がある企業は、ネット銀行以外の選択肢を考えましょう。
法人口座を開設する際のネット銀行の選定ポイント
法人口座を開設する際には、ネット銀行の選定ポイントを考慮することが重要です。ここからは、法人口座を開設する際のネット銀行の選定ポイントについて解説します。
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法人口座を開設する際のネット銀行の選定ポイント
手数料はいくらか
ネット銀行を選ぶ際は、振込手数料やATM利用手数料がどのくらいかを確認することが重要です。ネット銀行では、利用するサービスや条件によって手数料が異なるため、事前にしっかりと調べておく必要があります。
特に、頻繁に振込を行う企業にとって、手数料が安いネット銀行を選ぶことは非常に重要です。手数料が高い銀行を利用していると、年間で大きな経費がかかってしまいます。
そのため、各銀行の手数料を比較し、自社にとって最もメリットのある銀行を選ぶことが経営の効率化に繋がります。
口座開設までの日数を確認
口座開設までの日数はネット銀行ごとに異なるため、事前に確認しておくことが必要です。一般的には、即日から最長1ヶ月程度で口座開設が完了します。特に、急いで口座を開設したい場合は、即日開設を行っているネット銀行を選びましょう。
ネット銀行によっては、申し込みから審査、口座開設までの流れがスムーズに進むところもあります。また、口座開設にかかる時間は、必要書類の提出や審査の状況によっても変動するため留意しましょう。
申込方法・必要書類をチェック
法人口座を開設する際は、申込方法や必要書類を確認しておくことが大切です。ネット銀行では、オンラインで手続きが完結することが多いですが、郵送が必要な場合もあります。必要書類は銀行によって異なるため、事前に具体例を確認しておくと良いでしょう。
一般的に求められる書類には、法人の本人確認書類、法人番号指定通知書、および代表者の本人確認書類などがあります。
本人確認書類としては、マイナンバーカードや運転免許証、運転経歴証明書、住民基本台帳カード、または各種健康保険証などが挙げられます。これらの書類を揃えておくことで、申込みの際に手間がかからず、スムーズに口座開設が進むでしょう。
どこのATMが利用できるか
ネット銀行では、基本的にコンビニや他行のATMを利用できますが、普段から使いやすい場所にあるかどうかを確認することが重要です。ATMの設置場所によっては、利便性が大きく変わるため、利用する頻度に応じてチェックしましょう。
普段利用している店舗が多い銀行を選ぶと、スムーズに現金の出入金が行えます。事前にATMの利用可能場所をチェックすることが、快適な利用に繋がります。
使いやすいか
ネットバンキングの画面は、日々利用するものであるため、使いやすさや見やすさが重要です。特にオンラインでの取引が多い場合、直感的に操作できるインターフェースが求められます。
複雑で使いにくい画面では、ミスが起きやすく業務の効率も下がります。しかし、使いやすい画面設計の銀行を選ぶことで、ストレスなく取引を行えます。
日々の業務を支えるツールとして、操作のしやすさは非常に重要なポイントとなるため、利用前にしっかりと確認しましょう。
Pay-easyに対応しているか
Pay-easyは、税金や公共料金、携帯電話の料金などを簡単に支払うことができる便利なサービスです。ネット銀行で法人口座を開設する際、このPay-easyに対応しているかどうかを確認しておくと良いでしょう。
対応している銀行を選ぶことで、税金の支払いがオンラインでスムーズに行え、窓口に出向く手間を省けます。また、業務の効率化にもつながり、時間を有効に活用できる点も大きなメリットです。
Pay-easyに対応しているネット銀行を選ぶと、支払い業務がスムーズになり、会社全体の運営がより効率的になるでしょう。
参考:ペイジー
融資の条件をチェック
ネット銀行で法人口座を開設する際、融資を検討している場合は、融資の条件を確認することが大切です。具体的には、融資可能額や金利の水準を事前に調べておくと、自社に適したネット銀行を選ぶ際に有効です。
各ネット銀行では、融資限度額が異なり、企業の業種や規模によっても条件が変わるため、比較検討が重要です。融資が必要な場面では、条件を満たす銀行を選ぶことで、スムーズに資金調達が行えるようになります。
特に、初めての融資を考えている場合、事前のリサーチを充分に行いましょう。
海外送金は可能か
海外送金が必要な場合は、選んだネット銀行がそのサービスに対応しているか確認すべきです。また、各ネット銀行によって、海外送金に対応している通貨や地域は異なるため、事前にチェックしておくと良いでしょう。
特定の国に送金することが多い場合、その国の通貨に対応した銀行を選ぶと、手数料を抑えられ、スムーズな取引が可能になります。例えば、アメリカやヨーロッパ諸国への送金が多い企業は、それぞれの通貨に対応している銀行を選ぶと良いでしょう。
また、海外送金には通常、手数料がかかるため、事前に手数料の金額や送金時の為替レートも確認しておくことが重要です。
法人口座におすすめのネット銀行4選
GMOあおぞらネット銀行株式会社
GMOあおぞらネット銀行
GMOあおぞらネット銀行では、新規口座開設で振込手数料20回(最大8,700円相当)が無料になるキャンペーンを開催しています。さらに、口座開設月の翌月末までに条件達成で、最大1,000円の現金プレゼントも。設立から1年以内で法人口座の開設を検討している方は、この特典を活用しての開設がおすすめです。
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ここがおすすめ!
- Pay-easy(ペイジー)に対応しており、国庫金や保険料・地方税の支払いもらくらく
- 法人口座開設の手続きは手間なくwebで完結でき、同時に法人カードも作れる
- 対象カード利用で他行宛の振込手数料が「月に最大20回」無料
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ここが少し気になる…
- 入出金110円の手数料が対象なのは、セブン銀行・イオン銀行・ゆうちょ銀行のみ
GOOD
ここがおすすめ!
- 口座開設とあわせてスマホでデビッドカードが利用でき、ネットショッピングにも便利
- カード情報はアプリで管理が行え、セキュリティ面でも安心
- SBI証券と連携できて金利も高く、さらに低コストで外貨預金も!
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ここが少し気になる…
- 普通預金金利を0.01%にするためには「SBI証券」の自動振替口座に設定する必要がある
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ここがおすすめ!
- 入出金はもちろん、借入もカードレスで行える
- 各種ATMでの手数料は3万円以上であれば何度でも無料で使えて、1度にたくさんの金額を入出金する機会が多い方にも便利
- 急いでいる方にも嬉しい「最短で当日」からできる口座開設
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ここが少し気になる…
- 金利があまり高くない
GOOD
ここがおすすめ!
- 楽天証券や楽天市場と連動しており、利用する度にポイントが貯まり有効活用できる
- 「マネーブリッジ」の利用で普通預金金利が最大5倍の0.10%に
- 「ハッピプログラム」のエントリーでATM手数料が最大月7回0円で利用できる
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ここが少し気になる…
- 連動しているサービスが多い反面、お得に使うためには各種エントリーが必要
ネット銀行の法人口座開設で審査に通るためのポイント
ネット銀行は、実店舗型の銀行に比べて審査が緩い傾向にあります。しかし、それでも審査に通らないこともあるため、しっかりとした準備が必要です。審査を通過するためには、事業内容や法人の実態を明確にし、信頼性を高めることが重要です。
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ネット銀行の法人口座開設で審査に通るためのポイント
事業内容・法人実態を明確にしておく
ネット銀行に法人口座を申し込む際は、事業内容を明確にしておくことが重要です。事業計画書を用意し、自社の活動内容をしっかりと説明できる状態にしておくと、審査がスムーズに進みます。
さらに、バーチャルオフィスではなく実際の賃貸物件で法人登記を行っていると、事業の実態がより明確になり、信頼性が高まります。バーチャルオフィスは手軽ですが、事業の実態が把握しづらいと見なされる場合もあり、審査に影響が出る可能性があります。
これに対し、実際の賃貸物件での登記は会社の存在が明確に確認できるため、銀行側に良い印象を与えられます。こうした事前の準備が、法人口座のスムーズな開設につながる大きなポイントとなります。
Webサイトは有料サービスで作る
自社のWebサイトも、ネット銀行の審査において重要な要素です。無料サービスで作成したサイトは、信頼性が低いと見なされることがあるため、独自ドメインを取得して有料サービスを利用してWebサイトを作成するのが望ましいです。
独自ドメインを使用すると、審査時に有利になる可能性があります。また、デザインや内容もしっかり整えられていると、会社の実態をより具体的に示すことができます。審査をスムーズに進めるためには、こうした細部にも気を配ることが大切です。
まとめ
ネット銀行は、メガバンクや地方銀行よりも法人口座の開設が簡単な傾向があります。設立から1年未満の法人でも比較的スムーズに口座開設ができるため、特に新興企業にとっては魅力的な選択肢です。
ただし、ネット銀行ではセキュリティ対策が必要で、窓口での相談ができないデメリットもあります。口座開設時には、手数料、開設までの日数、使いやすさなどをしっかり確認することが大切です。
適したネット銀行を選ぶことで、コスト削減や効率的な資金管理が可能になるため、ネット銀行の活用は大きなメリットとなるでしょう。