Chat GPT Plusのプラグインを解説|メリット・デメリットも
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- ChatGPT Plusでは、ChatGPTにプラグインをインストールすることで機能を拡張できる
- プラグインの導入で、お店や航空券の予約をするなど、さまざまな使い方が可能になる
- ChatGPTのプラグイン機能はすでに廃止されており、代わりとしてGPTsが登場している
ChatGPT Plusにプラグインをインストールすると、情報取得はもちろん、店舗検索からお店を予約したり語学学習に役立てたりなど、多様な使い方が可能になります。本記事ではChatGPT Plusにプラグインを入れるメリット・デメリット、注意点などを解説します。
目次
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ChatGPTのプラグイン機能は廃止されている
ChatGPTにベータ版として搭載されていたプラグイン機能は、2024年4月9日をもって廃止されました。2024年1月11日には「GPT store」が公開されており、すでにプラグイン機能の代わりとなる「GPTs」が登場しています。
GPTsは特定の目的に沿ってChatGPTをカスタマイズし、オリジナルのChatGPTを作成できます。作成したChatGPTはGPT storeで公開することが可能であり、収益化も行えます。
ただし、GPTsは有料版の「ChatGPT Plus」を契約しないと機能制限がかかり、十分な活用にはつなげられない点に留意しましょう。以下の章では、プラグイン機能で行うことができたことやメリット・デメリット、使用時の注意点などを解説します。
ChatGPTとChatGPT Plusの違いとは?使い方も解説
「ChatGPT Plus」は、AIチャットサービス「ChatGPT」をアップグレードした有料版です。無料版と比べ、より精度の高いスピーディーな回答が可能となっています。この記事では、双方の違いやChatGPT Plusでできること、おすすめの使い方などを詳しく解説します。
ChatGPT Plusはプラグインで機能を拡張可能
プラグインとは、ソフトウェアの機能に新たな機能を追加するためのプログラムのことです。基本的にプラグイン単体では機能せず、プラグインに対応したソフトウェアに対してインストールすることで使用できます。
2022年11月に公開された話題のChatGPTは、2023年5月12日に新機能・ベータ版としてプラグイン機能を発表しました。最終的に1,000種類以上のプラグインが公開され、新たな技術革新に役立てられています。
ChatGPTのプラグインを使用すると、最新情報を取得したり、外部サービスを起動させながらタスクを実行したりできるようになります。
ChatGPT Plusとは
GPTとは、ChatGPTの頭脳にあたる言語モデルを指し、無料版のChatGPTで使えるGPTは「GPT-3.5」と「GPT-4o」のみですが、有料版のChatGPT Plusでは「GPT-4」も使え、無料版のような機能制限はありません。
最新のGPTでは、反応速度が劇的に向上しています。また、ChatGPT Plusに搭載されたGPT-4o・GPT-4では、高精度・高品質な回答の生成ができ、応答数・文字数・時間あたりのリクエスト数といった制限が緩和され、多言語サポート・画像生成にも対応しています。
また、無料版ではサーバーが混雑してパフォーマンスが低下しやすいですが、有料版のChatGPT Plusでは安定した接続が実現します。
ChatGPTにプラグインを導入するメリット
プラグイン機能の登場により、さまざまな用途を想定したカスタマイズが行えました。ここでは、ChatGPTにプラグインを導入する2つのメリットについて解説します。
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プラグインのメリット
自分仕様にカスタマイズできる
ChatGPTのプラグインを使えば、クリエイティブなコンテンツが作成できたり、特定のジャンルの検索に強い仕様にしたりできます。それらを組み合わせれば、独自のニーズに対応した自分仕様のChatGPTへとカスタマイズが可能です。
また、プログラミングスキルのある人であれば、ChatGPT内でプロミラミングしたソースコードを実行できます。つまり、自分専用のプラグインを作成してChatGPTに組み込み、既存のアプリケーションを自分仕様にカスタマイズすることも可能です。
多様な使い方が可能になる
ChatGPTはプラグインの導入によって機能が拡張されると、多様な使い方ができるようになります。たとえば、株価や最新ニュースなどのリアルタイムな取得や、飛行機の予約・食事の注文といった作業を、ChatGPTが自分の代わりに行ってくれる機能を追加できます。
また、ChatGPTは文字の情報取得はもちろん、画像認識・画像読み込みも行えるため、画像URLを入れると、対象の画像をテキストで説明してくれるプラグインもあります。このように、プラグインはChatGPTにおいて、さまざまな使い方を実現するツールです。
ChatGPTにプラグインを導入するデメリット
ChatGPTにプラグインを導入すると大きなメリットがある反面、デメリットもあります。ここでは、プラグインの2つのデメリットについて解説します。
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プラグインのデメリット
品質が保証されていない
ChatGPTの開発はOpenAI社が行っていますが、プラグインの多くはサードパーティが開発しています。そのため、品質や安全性はOpenAI社が保証するものではありません。また、個人が開発したものが共有されている場合もあります。
したがって、ChatGPT本体の仕様変更やバージョンアップがあった場合、開発者がサポートとメンテナンスを中止した場合には、突然機能しなくなる恐れもあります。
安全性が確保されていない
品質の保証と合わせて、ChatGPTのプラグインはほとんどがサードパーティ・第三者による作成であるため、安全性が確保されていません。つまり、悪意のある制作者が作成したプラグインをインストールすると、自身のパソコンがウイルス感染する可能性があります。
そして、パソコンに蓄積された個人情報などのデータを不当に収集され、悪用されることも考えられます。よって、プラグインのインストール時には、レビューなどを十分に考慮しながら検討する必要があります。
有料プランでしか使えない
ChatGPTのプラグインは、有料プランのChatGPT Plusでしか利用できません。料金は月額20ドルです。日本円換算は為替レートで異なりますが、1ドル150.00円で計算すると3,000円となります。
また、使用量に応じて課金される従量課金プランもあります。GPT-4の8Kコンテキスト で、1,000トークンあたり入力0.03ドル・出力0.06ドルです。トークンとは文字単位を意味します。英語に比べて日本語は割高になりますが、頻繁に使わない場合は割安です。
プラグインの導入でできること
ChatGPTのプラグインは多くのサードパーティが開発しており、終了時点で1,000種類以上存在していました。その中でも、比較的人気のあったプラグインと機能を紹介します。
プラグインの例 | 詳細 |
---|---|
Tabelog | 空席がある飲食店を探し、食べログから予約できる |
Expedia | 旅行情報の取得や宿泊施設・航空券・レンタカーの検索と予約ができる |
Now | X(旧Twitter)、Googleのトレンドが把握できる |
SEO.app | SEOに最適化された記事の生成ができる |
Stories | 与えられた指示に基づいた物語が生成できる |
WebPilot | Webページの必要な情報取得や要約ができる |
Show Me | テキストからグラフや図の作成ができる |
Speak | 多言語を学習・練習できる |
Local by GoodCall | 近くの飲食店・ショップ・サービス探しをサポートしてくれる |
Glowing | 特定のテーマのメッセージを毎日自動送信できる |
ChatGPT Plusにプラグインをインストールする方法
ChatGPT Plusへのプラグインのインストールは簡単です。ここでは、有料のChatGPT Plusが導入されていることを前提にインストール手順を紹介します。
【ChatGPT Plusのプラグイン機能を有効化する】
- ChatGPTの左下「…」からメニューを開き「Settings」を選択
- 表示された設定画面で「Beta features」を選択
- 右側の「Plugins」のスイッチをスライド・有効化して閉じる
【プラグインをインストールする】
- ChatGPT画面中央上方にあるGPT-4を選択
- メニュー中の「Plugins Beta」を選択
- 画面に表示された「No plugins enabled」を選択
- 「Plugin store」と表示されたら、こちらを選択
- 各種プラグインが表示されたら、対象の「Install」を選択
プラグイン使用時の注意点
プラグインでChatGPTの機能を拡張すると、ChatGPTがより使いやすく便利なものになります。しかし、導入の際には知っておくべき注意点があります。ここでは、プラグイン使用時の3つの注意点について解説します。
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同時に使用できるプラグインは3つまで
プラグインのインストールは何種類でも可能です。しかし、ChatGPTのパフォーマンスが下がらないようにするなどの理由から、同時に使えるのは3種類までに制限されています。
そして、インストールした中から何が使われるかはシステム任せであるため、本当に必要なプラグインを選ぶのが得策です。
プラグインとWebブラウジングは同時に使用不可
ChatGPTのWebブラウジング機能は、有料版でのみ利用できる機能とされ、Web上の最新の情報を収集して回答を生成してくれる便利な機能です。しかし、プラグインと同時には使えないため、機能を切り替えて使い分ける必要があります。
バージョン変更で使えなくなる可能性がある
現状問題なく使えているChatGPTとプラグインであっても、ChatGPTのバージョンアップによる仕様変更やプラグインのアップデートによって、急に使用できなくなる場合があります。
特に、サードパーティ製のものである場合、制作者が突然サポート対応をしなくなったり、一切アップデートをしなくなったりすることが多いです。よって、ChatGPTとプラグインを掛け合わせて業務に活用しようとしている場合は、これらのリスクにも注意しましょう。
回答時にプラグインが使われないこともある
回答時にプラグインを使うかどうか、どのプラグインを使うかは、ChatGPTが自動的に判断しています。したがって、回答時に一切プラグインが使われない場合もあります。
プラグインを使った回答が欲しい場合は、質問文に「プラグインを使って」などと指定するとプラグインを使う可能性が高くなります。しかし、その場合でも必要なプラグインがないと判断された場合は、プラグインを使わずに回答が返されます。
まとめ
有料版のChatGPT(ChatGPT Plus)は無料版にない便利な機能を搭載し、さらに使いやすくなっています。その中の1つが、プラグインを使って機能拡張ができることです。すでに機能は廃止されていますが、最終的なプラグインは1,000種類以上になりました。
プラグインを利用すれば、情報収集の効率化が図れるなど大変便利です。しかし、ChatGPTを開発・販売しているのはOpenAI社であるものの、プラグインの開発はサードパーティが中心となって行っています。
したがって、OpenAIが動作や安全性を保証するものではないことに留意しなければなりません。また、今後のChatGPTにおける拡張性においては、GPTsを活用していきましょう。