おすすめのIDS・IPS製品|比較ポイントや注意点も解説

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  • IDS・IPS製品は、導入形態・攻撃の検出方法・処理速度への影響を確認して選ぶ
  • 導入・運用できる知識を持つ人材がいない場合は、サポート体制が整った製品がおすすめ
  • IDS・IPSだけでは防げない攻撃もあるため、WAFやファイアウォールも併せて導入する

企業のネットワークをサイバー攻撃から保護するには、WAFやファイアウォールと併せてIDS・IPSを導入することが推奨されます。この記事では、おすすめのIDS・IPS製品や選ぶ際の比較ポイント、導入時の注意点などを解説します。

目次

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  1. IDS・IPSを導入してセキュリティを強化しよう
  2. IDS・IPS製品は導入形態・検出方法・動作の軽さで選ぶ
  3. IDS・IPS製品の選び方で重要な3つのポイント
  4. IDS・IPS製品のその他の比較ポイント
  5. おすすめのIDS・IPS製品
  6. IDS・IPS製品の導入フローと注意点
  7. まとめ

IDS・IPSを導入してセキュリティを強化しよう

IDS(Intrusion Detection System:不正侵入検知システム)IPS(Intrusion Prevention 

System:不正侵入防止システム)は、ネットワークやシステムのセキュリティを強化するための技術です。IDSは、ネットワーク上の不正な活動を検知し、管理者に警告を送ります。

一方でIPSは、IDSで検知された脅威に対して、通信を遮断するなど積極的な防御を行いま

す。これらのシステムは、サイバー攻撃のリスクが高まる状況の中で、リアルタイムで脅威を把握し、迅速な対応を可能にする重要なセキュリティ対策となっています。

本記事では、おすすめのIDS・IPS製品の紹介と共に、選ぶ際の比較ポイント、導入時の注

意点などについて解説します。

IDS・IPSとは?機能やメリット・デメリットを分かりやすく解説

IDS・IPSとは、ネットワークやサーバーへの不正アクセスなどを検知・防御するセキュリティシステムです。この記事では、IDS・IPSの仕組みや導入のメリット・デメリット、IDS・IPS・ファイアウォール・WAF・UTMの機能の違いを分かりやすく解説しています。

IDS・IPS製品は導入形態・検出方法・動作の軽さで選ぶ

IDS・IPS製品を選定する際は、企業のセキュリティ要件に適合した製品の選択が不可欠です。特に重要なポイントとして、導入形態の確認が挙げられます。クラウド型やオンプレミス型など、自社のIT環境に適した形態の選択が求められます。

また、攻撃の検出方法が自社のニーズに合致しているかを評価し、誤検知を最小限に抑えながら、脅威を効果的に検出できるかを見極める必要があります。加えて、処理速度への影響も重要なチェックポイントです。

そのため、セキュリティの強化を図りながら、業務運営に支障を起こさない性能のシステム選定が求められます。ここからは、これらの項目のポイントについて詳しく解説していきます。

【重要なポイント3つ】

  1. 導入形態を確認
  2. 攻撃の検出方法は自社に適しているか
  3. 処理速度に大きな影響がないか

【その他の比較ポイント】

  1. サポート体制は整っているか
  2. 費用は予算に見合うか

IDS・IPS製品の選び方で重要な3つのポイント

IDS・IPS製品の選定の場合には、企業のセキュリティ強化を図るために重要な3つのポイントがあります。まず、導入形態として、自社のIT環境に合わせ、クラウド型かオンプレミス型かを適切に選ぶ必要があります。

次に、攻撃の検出方法の適合性を確認し、自社に最も効果的な検出技術を見極めます。さらに、処理速度への影響として、業務運営に支障を与えないかを考慮し、セキュリティとパフォーマンスの両方のバランスも求められます。

ここからは、IDS・IPS製品の選び方で重要な3つのポイントについて解説します。

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導入形態を確認

IDS・IPSには、「ホスト型」、「ネットワーク型」、「クラウド型」の3つの導入形態があり、各企業の目的や利用環境に応じて適切に選定する必要があります。ホスト型は、各デバイスやサーバーに導入され、個々の端末を保護するために有効です。

ネットワーク型は、ネットワーク全体を監視し、外部からの不正アクセスの防止に優れています。クラウド型は、クラウド環境におけるセキュリティ対策に特化しており、クラウドベースのサービスを活用する企業にとって最適です。

選定の際には、利用するITインフラやセキュリティの目的に基づき、自社にとって最適な形態の検討や確認が求められます。

形態特徴と仕組み
ホスト型特徴 : 各デバイスやサーバーを直接保護
仕組み : 個々の端末上で異常検知を行い、攻撃に対応
ネットワーク型特徴 : ネットワーク全体を監視
仕組み : ネットワークトラフィックをリアルタイムで監視
クラウド型特徴 : クラウド環境に最適
仕組み : クラウド上でのデータトラフィックを監視し保護

攻撃の検出方法は自社に適しているか

攻撃の検出方法には、「シグネチャ型」と「アノマリ型」の2種類があり、導入するIDS・IPS製品を選ぶ際には自社のセキュリティニーズに適した方法の選定が重要です。

シグネチャ型は、既知の脅威や攻撃パターン(シグネチャ)をデータベース化して、それに基づいて検出を行うため、過去の攻撃に対して高い精度で対処できます。ただし、新しい攻撃パターンへの対応は難しい場合があります。

一方アノマリ型は、通常のネットワーク挙動から逸脱した異常を検出するため、新たな攻撃や未知の脅威にも対応可能です。どちらの検出方法も一長一短があるため、自社のリスク管理方針やセキュリティ目標に合わせて最適な方法の選択が求められます。

方法特徴と仕組み
シグネチャ型特徴 : 既知の脅威に対して高精度で対応
仕組み : 過去の攻撃パターンをデータベースと照合して検出
アノマリ型特徴 : 未知の脅威や新しい攻撃に対しても対応可能
仕組み : 通常の動作と異常な動作の違いを基に検出

処理速度に大きな影響がないか

IDS・IPSの導入により、ネットワークやシステムの処理速度が低下する場合があります。これは、リアルタイムで通信データやシステム動作を監視し、攻撃や異常な挙動を検出するプロセスが追加されるためです。

特にトラフィック量が多い稼動環境や複雑な検出ルールを使用している場合、処理負荷が増大し、結果として業務処理全体のパフォーマンスに影響を及ぼす可能性があります。

そのため、製品を選定する際には、導入後の処理速度が業務に大きな支障を与えないか、十分な事前確認が必要です。適切な製品の選択により、セキュリティ対策を強化しながら、業務効率も維持する処理バランスが確保できます。

IDS・IPS製品のその他の比較ポイント

IDS・IPS製品を選定する場合には、上述した導入形態や検出方法、処理速度などに加えて、サポート体制は充実しているか、また、費用対効果として予算に見合うかなどの検討も大事です。

ここからは、IDS・IPS製品のその他の比較ポイントについて解説について解説します。

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IDS・IPS製品のその他の比較ポイント

  1. サポート体制は整っているか
  2. 費用は予算に見合うか

サポート体制は整っているか

IDS・IPS製品の導入には、専門的な知識が必要となるため、特に運用経験を持つ人材がいない企業では、設定や運用などが課題になります。このような場合、ベンダーによる設定や運用の代行が推奨されます。

多くのベンダーは、導入後の設定や定期的なメンテナンス、異常検出時の対応などをサポートするサービスを提供しています。これにより、自社内での運用負担を軽減し、適切なセキュリティ体制の維持が可能になります。

そのため、製品を選定する際には、ベンダーのサポート体制や代行サービスの内容についても事前に確認し、運用のスムーズな進行の確保が求められます。

費用は予算に見合うか

IDS・IPS製品の導入に際しては、初期費用とランニングコストが予算に合致しているかの確認が大事です。初期費用には、製品購入費用や導入に伴う設定・構築費用などが含まれます。

対してランニングコストには、保守契約や定期的なアップデート、サポートサービスなどの費用が含まれ、これらが長期的に企業の予算に適しているかを評価する必要があります。

予算を超えるコストが発生するリスクを回避し、資金の無駄遣いを防ぐためにもコストと効果のバランスを慎重に検討し、自社にとって最適な製品の選定が求められます。

おすすめのIDS・IPS製品

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IDS・IPS製品の導入フローと注意点

IDS・IPS製品の導入には、計画から実装までの明確なフローと注意点があります。まず、導入の目的と要件を明確にし、それに基づいて適切な製品を選定します。次に、製品の設定とカスタマイズを行い、運用開始前に十分なトライアルやテストを実施します。

また、厳重なセキュリティ確保のために、製品が装備している機能に加えて他のツールを併合した対策の検討も求められます。ここからは、IDS・IPS製品の導入フローと注意点について解説します。

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1. 自社に適した製品を選定

IDS・IPS製品の選定に際しては、費用やサポート体制の確認が重要です。まず、製品の初期費用とランニングコストを詳細に把握し、自社の予算に合致するかを評価します。

初期費用には、製品購入費用や導入にかかる設定費用が含まれ、ランニングコストには保守契約やアップデート費用が含まれます。次に、ベンダーのサポート体制を確認し、製品導入後のトラブル対応や定期的なメンテナンスがどのように提供されるかを調べます。

サポートが充実しているか、迅速な対応が可能かどうかも重要な選定基準です。これらを総合的に評価し、自社のニーズに最も適した製品の選択によって、効果的なセキュリティ対策が実現されます。

2. トライアルで試す

IDS・IPS製品には、導入前に無料で試用できるものがあります。このトライアルの活用によって、自社の環境における製品の動作確認が可能です。

無料トライアルにより、導入後にシステムやネットワークのパフォーマンスが著しく低下しないか、動作が重くならないかなど実際の稼働環境の評価ができます。

これにより、業務運営に支障が出ないことを確認し、自社に最適な製品の選定ができ、予期しない問題発生の未然防止にも繋がります。

3. WAFやファイアウォールも併せて導入する

IDS・IPSは強力なセキュリティ対策ですが、これだけではすべての攻撃を防ぐことは難しい場合があります。特に、アプリケーション層での脅威や複雑な攻撃に対しては、IDS・IPSだけでは不十分です。

そのため、Webアプリケーションファイアウォール(WAF)や伝統的なファイアウォールの併用が推奨されます。WAFはWebアプリケーションに特化した攻撃から保護し、ファイアウォールはネットワーク全体の不正アクセスを防ぐ役割を果たします。

これらの複数のセキュリティ対策の組合せによって、多層的かつ包括的なセキュリティが実現され、企業に対するさまざまな脅威に対する効果的な保護が可能となります。

WAFとは?機能やメリット・デメリットをわかりやすく解説

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ファイアウォールとは、ネットワーク通信において外部からの侵入や攻撃を防ぎ、内部からの不正なアクセスを禁止することで、悪意のある通信から保護するシステムです。この記事では、ファイアウォールの機能や導入のメリット・デメリットを分かりやすく解説していきます。

まとめ

IDSとIPSは、ネットワークやシステムのセキュリティを強化するための重要なツールです。IDSは、ネットワーク内外の不正アクセスや異常な通信を監視し、検出するシステムで、アラートを発する役割を担います。

一方でIPSは、IDSの機能に加え、検出した脅威に対して自動的に対策を講じ、攻撃を防ぐシステムです。これらにはホスト型、ネットワーク型、クラウド型の導入形態があり、自社のIT環境に適した形態の選択が重要です。

IPS・IDSの導入に際しては、上記に加えて初期費用やランニングコスト、サポート体制なども確認し、自社のニーズに最適な製品を選定しましょう。

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