WordPressで顧客管理を行うCRMプラグイン|注意点も解説

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  • CRMをWordPressで行う方法は、顧客管理を構築するかプラグインを設置するかである
  • WordPressでCRMができるプラグインを選ぶ際は、知名度が高く評価が高いものを選ぶ
  • WordPressのプラグインで顧客管理を行う際は、セキュリティ面などのリスクが大きい

WordPressを自社で管理している企業は、サイトの顧客管理を行うCRMプラグインを導入して効率化を図りたいと考えることも多いでしょう。本記事では、WordPressで顧客管理を行えるCRMプラグインを紹介し、顧客管理を行う際の注意点なども解説します。

目次

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  1. WordPressで顧客管理は可能か
  2. WordPressを活用して顧客管理を行う方法
  3. WordPressで顧客管理を可能にするプラグイン
  4. WordPressのプラグインで顧客管理をする注意点
  5. 顧客管理をするならCRMツール導入がおすすめ
  6. まとめ

WordPressで顧客管理は可能か

Excel(エクセル)やスプレッドシートで顧客管理を行なっている企業は多いですが、どちらも管理に最適な手段とはいえません。主に、エクセルは複数の担当者間で情報を共有しにくく、スプレッドシートは機能面で顧客管理に不十分な部分があります。

その点、WordPressはCMS(コンテンツマネジメントシステム)としての機能を備えているため、カスタマイズ次第で顧客管理用ソフトとしても十分に使用できます。機能を拡張させることで他業務との連携も可能になることから、高い利便性も特徴です。

WordPressを活用して顧客管理を行うためには、CRMのプラグインを導入するのが望ましいですが、選び方によっては不具合が発生する場合もあります。したがって、運用上の注意点やCRMプラグインの選び方を十分に考慮することが重要です。

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WordPressで顧客管理はできるが利便性は低い

WordPressは本来Webサイトを管理するためのシステムですが、非公開設定やカスタマイズによっては、顧客管理機能を追加することができます。しかし、WordPressは専用のCRMシステムに比べて、機能やセキュリティの面で制約があります。

よって、データの一元管理と自動化をはじめ、高度な分析などを求める場合には、有償のプラグインや専用CRMシステムの導入が適しているといえます。

WordPressで顧客管理を行うメリットもある

WordPressのインストール自体は無料で行えるため、導入コストを抑えられます。また、複数人での情報共有が可能であり、チーム形式で仕事を進める場面にも適しています。

そして、WordPressは専任のプログラミング担当者がいれば、カスタマイズや機能拡張が可能であり、他のCRMシステムを導入する必要がなくなります。運用コストが抑えられるため、低コストで柔軟性のある顧客管理システムを構築することができます。

WordPressを活用して顧客管理を行う方法

WordPressを活用して顧客管理を行うためには、プラグインのインストールやCRMツールの導入などが必要になります。ここでは、それぞれの方法について概要を解説します。

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WordPressを活用して顧客管理を行う方法

  1. WordPressにプラグインをインストールする
  2. CRMツールを導入する

WordPressにプラグインをインストールする

WordPressにプラグインをインストールするには、まず使用するプラグインの選定が必要です。プラグインが定まれば、顧客情報などのデータを追加し、詳細な内容を追加できるようになります。

顧客管理のプラグインを導入する大きなメリットは、機能性の高さです。データベース化した情報の一元管理に加え、情報の分析やデータ連携も行えます。また、ソフトの動作性も安定しやすく、商品によってはサポートが受けられるものもあります。

一方、初期費用のコストがかかる点と、プラグインの選択に注意が必要な点はデメリットです。サポートが充実していないものや、セキュリティ面で安全性の低いプラグインを選んでしまうと大きなリスクを抱えることになるでしょう。

プラグインの選び方

WordPressで使用する顧客管理プラグインを選ぶ際には、いくつかの注目すべきポイントがあります。プラグインの選び方を誤ると、更新頻度が低いものを使い続けることになったり、問題が起きた時にサポートを受けにくくなったりします。

主に、以下のようなポイントを考慮しましょう。

  1. 知名度が高く、評価が高いもの
  2. バージョンアップの頻度が高いもの
  3. 日本語対応しているもの

プラグインは知名度が高く評価が高いものを選ぶことが重要です。多くのユーザーに使われているプラグインはWeb上のユーザーレビューや評価を確認しやすく、トラブルに関する情報を収集しやすいです。

次に、バージョンアップの頻度が高いものであれば、定期的にセキュリティの向上や機能の追加が行われるため、セキュリティリスクを軽減できます。

最後のポイントは、日本語に対応しているかどうかです。プラグインの中には日本語で提供されていないものもあり、サポート面の使いやすさに大きな差が生じるため、スムーズに使いたい場合は、日本語対応かどうかを確認しましょう。

CRMツールを導入する

CRMツールは、顧客情報の管理や営業活動の支援などに役立てられており、さまざまな使い方ができます。例えば、CRMツールを活用して「問い合わせ」などのフォームをWordPressに埋め込むことで、より効率的な顧客管理が行えます。

WordPressにフォームを埋め込む場合は、ツール内で作成したフォームを貼り付けるだけで設置できます。高度な知識がなくても簡単に作成できてアレンジしやすいというメリットがあり、フォームのカスタマイズや自動返信などの設定も容易です。

一方、機能を拡張したい場合には追加のコストが発生することがあります。使用者と相性が合わないツールを選んでしまうと、かえって手間がかかる場合もあるため、目的を明確にして事前の検討を重ねることが重要です。

CRMツールの選び方

CRMツールを選ぶ際には注目すべきポイントがいくつかあります。特に、重要な4つのポイントは以下のとおりです。

  1. 自社の導入目的に合った機能が搭載されている
  2. 自社の設備環境に合っている
  3. 簡単な操作性である
  4. セキュリティ対策が万全

まず注目するべきなのが、自社の導入目的に合った機能が搭載されたCRMツールかどうかです。また、自社の設備環境との互換性を確認し、システム環境に適合したものを選ぶことも重要です。

CRMツールの操作性が簡単で使いやすいと、使用者が操作に手間取ることなく活用できるため、業務効率化にも貢献します。その他にも、セキュリティ対策が万全なツールを選ぶことで、効果的なリスクヘッジにつながります。

WordPressで顧客管理を可能にするプラグイン

WordPressで顧客管理が可能なプラグインは多くありますが、代表的なものとして挙げられるのは以下の3つです。

  1. Jetpack CRM
  2. Flamingo
  3. SugarCRM

1つで多くの機能を補えるプラグインとして、Jetpack CRMがあります。簡単に導入できて無料の機能が充実しているのも特徴です。顧客データの管理や取引履歴の記録といった基本的な機能を備えており、SNSとの連携も可能です。

Flamingoはメッセージや問い合わせ内容を保存し、データの一元管理や分析ができるプラグインです。顧客からの問い合わせフォームをWordPressサイトに組み込むことができ、日頃からWordPressを操作しているユーザーなら、簡単に管理できます。

また、有償版のSugarCRMは、WordPressと統合して使用することができます。用途に合わせた柔軟なカスタマイズ性とユーザーフレンドリーなインターフェースが特徴で、効率的に使えるのが魅力です。

WordPressのプラグインで顧客管理をする注意点

WordPressのプラグインで顧客管理をする場合、いくつかの注意点があります。運用上のリスクを軽減させるためにも、必ず注意点を確認するようにしましょう。

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セキュリティが万全ではない

プラグインの使用により発生したデータの漏洩などは、すべて使用者側の自己責任となります。例えば、プラグインの中に情報を抜き取るためのコードが含まれている場合や、不正アクセスがあった場合には、セキュリティリスクが大きくなります。

よって、プラグインごとのレビューやアップデート履歴を参照しながら、一つひとつ慎重にインストール・使用することが大切です。

機能の種類が少ない

無料のプラグインは使える機能が限定されており、基本的なメッセージ機能や簡素な分析機能しか備えていません。顧客情報の詳細な分析が必要な場合は、有償のものを使用するか専用ツールの導入が必要になります。

どのような機能が必要とされるのか、事前に洗い出すようにしましょう。

プラグインの不具合が発生する場合がある

プラグインはWordPress専用に設計されておらず、プラグイン同士も影響を及ぼし合っています。そのため、複数のプラグインの相性やWordPressとの互換性などを確認しなければなりません。

仮に不具合が発生すると、サイトが正常に作動しなくなるといったリスクも持ち合わせているため、注意が必要です。

プラグインが多いとサイトが重くなる

プラグインは拡張機能と同様に、多く入れるほどデータサイズが大きくなってサイトの操作が重くなります。ページ操作が重いと、操作途中の顧客がサイトから離脱してしまう可能性が高くなるでしょう。

サイト閲覧時の読み込みの早さは、ユーザーの利便性・離脱率に大きく関わるため、十分に留意することが大切です。

顧客管理をするならCRMツール導入がおすすめ

WordPressでの顧客管理はコストがかからず敷居が低いですが、リスクもあります。まず、WorePressは全世界で広く利用されているため、さまざまな攻撃の標的になりやすく、不正アクセスやデータ漏洩の危険性を持ち合わせています。

また、無料のプラグインでは機能面での制約があり、プラグインが相互に影響を及ぼし、思わぬ不具合が発生する場合もあります。したがって、大量に重要な情報を管理する際には安心できるとはいえません。

そこで、CRMツールを導入することにより、リスクを大幅に軽減できます。特に、顧客管理専用に開発されたツールはキュリティ面での対策が強固であり、個人情報保護への対策もしっかりと取られています。

初期導入の費用は発生しますが、機能性さとサポート体制が手厚いのも大きな魅力です。処理速度の向上によって業務がスムーズになるため、業務負荷の軽減にもつながります。

効率的な活用で人手不足をカバーする

現代では、労働者人口の減少から人手不足が大きな問題となっており、多くの業界業種において人手が足らない状態が発生しています。よって、CRMツールの導入によって顧客管理業務を効率化し、人手をカバーできるような施策を行うことが重要です。

また、人口の減少とともに国内の市場は縮小を続けており、市場競争は激化する一方となっています。企業では、既存顧客を長期にわたるリピート顧客とするためにも、CRMツールの効率的な活用が求められます。

顧客ニーズの多様化にも対応できる

インターネットが普及し、個人が手持ちのスマートフォンなどで自由に取捨選択できるようになったことから、顧客ニーズの多様化が進んでいます。

その結果、顧客はさまざまな企業の商品・サービスを比較検討できる反面、企業は競合と比較して顧客に求められるものを提供しなければなりません

そこで、CRMツールを活用しながら、SNSなどとも上手に連携しつつ、適切なアプローチで提供していくことが大切です。データに基づいた施策を実行していくことにより、実際に顧客から選択される商品・サービスを提供できます

中小企業や個人事業主におすすめのCRMツール8選|メリットも解説

IT・デジタルツールの導入率が上昇傾向の中、大手企業のみならず、人手不足の悩みを抱える中小企業においても、CRM導入のニーズが高まってきています。本記事では、中小企業や個人事業主向けのおすすめのCRMツールやメリット、選び方を解説しています。

まとめ

WordPressでの顧客管理を行う場合はプラグインを慎重に選定し、運用中の不具合や思わぬ情報漏洩などのリスクを避けるための対策が必要になります。

顧客管理に特化したCRMツールを導入することで、セキュリティ面での安全性や、操作性の高さによる業務効率の改善といった多くのメリットが得られます。本記事の内容を参考に、CRMツールの導入を検討してみましょう。

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