CRMを活用してメールマーケティングを行う方法は?活用例も紹介

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  • メールマーケティングのCRM活用により、顧客情報を用いた柔軟なメール配信が可能
  • メールマーケティングにCRMを活用する際は、顧客分析に必要なデータを収集する
  • CRM活用のメールマーケティングは、顧客満足度向上や担当者の負担軽減に繋がる

CRMとは、顧客情報を蓄積し一元管理できるシステムです。CRMで管理している顧客情報をメールマーケティングに活用することで、顧客満足度の向上や退会率の改善に役立ちます。本記事では、CRMをメールマーケティングに活用するフローや、活用例などを紹介しています。

目次

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  1. メールマーケティングはCRMの活用がおすすめ
  2. そもそもCRMとは
  3. CRMを活用したメールマーケティングのフロー
  4. CRMを活用したメールマーケティングのポイント
  5. CRMを活用したメールマーケティングの活用例
  6. まとめ

メールマーケティングはCRMの活用がおすすめ

CRMは顧客の情報を一元的に管理するシステムですが、メルマガ送信やメールマーケティングにも活用できるシステムです。

CRMには、顧客との取引履歴や購入履歴などを分析し、フォローメールなどを送るタイミングを提案してくれる機能が搭載されています。また、一斉送信やステップメールの自動送信にも対応しており、メール配信システムとしての役割も果たせます。

そのため、メルマガ送信やメールマーケティングを行う場合は、メール配信システムとしての役割を持つCRMとのメール連携がおすすめです。CRMでメール管理を効率的に行い、営業パフォーマンスの向上に繋げましょう。

メールマーケティングとは

メールマーケティングとは、メールを活用してマーケティングの向上を図る手法です。基本的に、メールを活用して見込み客にアプローチしたり、顧客の反応分析を行ったりして、効果的な営業活動を行うことを目的として行われてます。

メールマーケティングを行うことで、顧客のメールの開封率やキャンペーンなどのURLなどのエンゲージメント率を収集・分析できます。また、定期的にメール配信を行うことで、既存顧客との関係強化にも効果的です。

メールマーケティングはDMやチラシよりも手間がかからず、低コストで顧客へアプローチできるため、さまざまな企業で使われているマーケティング手法の1つです。

メールマーケティングのメリット

メールマーケティングのメリットはさまざまありますが、主に以下の3点があげられます。

  1. DMやチラシに比べ低コスト
  2. 顧客個々に合わせた効果的なタイミングでアプローチできる
  3. 開封率・クリック率などのエンゲージメント情報が収集できる

メールマーケティングはDMやチラシに比べ低コストなだけでなく、プッシュ型からプル型へと営業スタイルが移行する時代背景にも沿っているといえます。

そこにCRMを組み合わせることで、メールマーケティングがより効果的な手法になります。定期的に情報発信する手間は伴いますが、繊細なビジネスチャンスにもアプローチできます。

メールマーケティングのデメリット

メールマーケティングを行うメリットは非常に魅力的ですが、配信内容を考えなければなりません。商品やキャンペーンのお知らせを送るだけであれば、手間もかからず簡単な作業といえます。

しかし、ただ配信するだけでは顧客の興味関心を集められず、メールマーケティングによる利益を十分に得られません。そのため、メールマーケティングでは顧客の興味を集めるコンテンツを考え、配信する必要があります。

コンテンツが不適切だと顧客離れが起きる上に、企業としての信用も失うため、コンプライアンス意識も問われます。

そもそもCRMとは

CRMとは、顧客の情報を一元管理でき、業務効率化や顧客満足度の向上などが期待できるツールのことです。CRMを活用してメールマーケティングを行うことによって、顧客に必要な情報を届けられる上に、最適なタイミングでアプローチすることもできます

近年ではさまざまな企業がマーケティングに力を入れており、自社の既存顧客との関係強化や新規顧客の獲得に向けた戦略を打ち出す必要があります。

CRMによる顧客データの管理や分析によって、顧客ニーズに適したメール配信が可能となるため、膨大な情報の管理・分析の手間や、メール配信者の選別などといった業務の負担を減らすことができる便利なツールといえます。

\より詳しいCRMの解説はこちら/

CRMとは?メリットやマーケティングに合わせた選び方も解説

CRMとは、利益の最大化を目的に顧客との関係性を管理することを指します。この記事では、顧客関係管理やマネジメントを自動化・効率化してくれるCRMの主な機能やシステム導入によるメリット・デメリット、導入の際に選ぶポイントを解説します。

CRMを活用したメールマーケティングのフロー

CRMを活用するとメールマーケティングが効率化することが分かりましたが、適切な手順を踏まなければ効率化は実現しません。ここからは、CRMを活用したメールマーケティングのフローについて具体的に解説します。

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顧客データの収集

CRMを活用してメールマーケティングを行う際は、まずは顧客データを収集しましょう。顧客データの収集は顧客分析において非常に重要な項目であり、必要な情報が多いほどより深い分析が可能になります。

そのため、名前や住所などの基本情報・商品やサービスの購入履歴・コミュニケーション履歴・ポイント取得や使用履歴など、顧客の分析に必要な情報を収集しましょう。

データ分析

データの収集後は、分析を行いましょう。ただし、CRMは分析機能を搭載しているため、ゼロから分析する必要はなく、CRMの分析を基にどのようなマーケティングが効果的か検討する段階となります。

また、CRMのメール連携機能として、顧客に最適なメール配信の内容やメール配信の最適なタイミングなどを提案するサービスもあります。上記のような顧客情報からニーズを読み取り、最適なコミュニケーションを行う手法を「One to Oneマーケティング」といいます。

従来のメルマガの配信方法は顧客全員に同じ内容を一斉送信していましたが、個々に対して最適なメールを送ることで、継続的な関係の構築に繋げることが可能になります。

フォローメールのシステム化

CRMの活用によって、フォローメールをシステム化することができます。フォローメールとは、商品やサービスの利用後やイベントに参加した顧客に向けて、感謝の気持ちを伝えながら自社商品への感想や意見を募るメールのことです。

フォローメールは、サービス利用後など適切なタイミングで送信することが重要です。しかし、普段の業務を抱えながら手動で配信するのは、多大な労働コストのかかる作業であり、現実的ではありません。

しかし、CRMのメール配信機能を活用すれば、参加者のデータを登録するだけで一斉にフォローメールを送信できます。顧客にタイムリーに情報提供することで、顧客がアクションを起こしやすくなり、メールの開封率や売上を向上させることに繋がります

ステップメールのシステム化

CRMとメール連携機能を利用すれば、ステップメールをシステム化することも可能です。ステップメールとは、複数のメールを決められた順序、タイミングで送信するメールのことです。

主に、購入後にサンキューメールの配信、商品を使い終わる時期に販促メールの配信など、あらかじめ準備しておいたシナリオに沿って顧客にアプローチしていきます。メールの配信内容や回数、スケジュールなどは、CRMによって自由に設定が可能です。

ステップメールにおいては、1通目の開封者を選別し、興味を持ってもらえた顧客に対して段階的にアピールするのが効率的です。1通目のメールに興味を持ってもらえれば、2通目・3通目と段階を踏むことで、購買意欲の増加が見込めます。

CRMを活用したメールマーケティングのポイント

顧客のニーズを把握するのに適したCRMを活用したメールマーケティングでは、顧客のニーズに適したコンテンツを配信することでマーケティングの効果を高められます。

特定の商品やキャンペーンのお知らせなどは、顧客のニーズに合わせたコンテンツの配信により興味関心を集めることができます。反対に、ニーズにマッチしていなければ関心を持ってもらえません。
そのため、顧客全員ではなく顧客一人ひとりに適したコンテンツを配信するよう心がけましょう

CRMを活用したメールマーケティングの活用例

CRMでメールマーケティングする企業は多数ありますが、実際にどのようにシステムが活用されているのかイメージを描きにくい部分もあるでしょう。ここでは、CRMを活用したメールマーケティングの活用例について解説します。

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既存顧客への先回りフォロー

CRMのメール連携機能は、既存顧客への先回りフォローとして活用する方法があります。既存顧客に対してフォローメールを自動配信することによって、運用上の不具合がないか顧客に直接ヒアリングする機会を増やすことができます。

企業の中には、新規営業の取り組みばかりに抽出していて、既存顧客へのフォローを怠っているケースもあります。解約件数の増加などが課題となっている企業は、ぜひCRMのメール連携機能を活用し、顧客の声をヒアリングする機会を増やしていきましょう。

購入製品ごとのフォローメール

CRMのメール連携機能は、購入製品ごとのフォローメールとして活用する方法も有効です。従来のメルマガ配信などの方法では、開封率の低下が課題となっている企業も多いです。

購入製品ごとにフォローメールの配信を行えば、タイムリーに情報を提供することができるため、メールの開封率を上げることが期待できます。

CRMの収集データを利用しつつ、サンクスメールの次に使用後の販促メールを送信するなど、製品ごとに有効なストーリーを作成し、顧客一人ひとりに最適な情報の配信を行いましょう。

その結果、顧客に有益な情報と判断してもらうことができ、開封率の回復やおすすめ商品などの売上アップが見込めます。CRMでは、このようなステップメールも自動化できるため、複雑な作業がいらないのも導入しやすいポイントといえます。

クーポン配布のプレゼントメール

CRMのメール連携機能を活用してプレゼントメールの配信を行うと、退会率の改善に効果的です。プレゼントメールとは、クーポンなどの顧客にとってメリットとなるプレゼントをメールで配信することです。

プレゼントメールを配信することによって、自社のサービスや製品に対して再度興味・関心を持ってもらう機会を作れます

具体的には、CRMの顧客の利用状況などを分析し、一定回数に満たない顧客に対して、プレゼントメールの配信を行います。顧客ごとにいくつかのプレゼントや文面を用意し、顧客に合ったプレゼントや文面を選定することも大切です。

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まとめ

CRMとは、顧客情報を一元管理できる便利なシステムです。CRMで管理している顧客情報をメールマーケティングに活用することで、顧客満足度の向上や退会率の改善などに役立ちます

顧客に対して最適なタイミングや内容のメールを送信するには、CRMでの顧客情報の収集や綿密な分析が必要です。こうした分析などの作業を手動で行うのは、非常に手間がかかる業務となるため、CRMとのメール連携がおすすめです。

CRMを活用したメールマーケティングを検討する際は、この記事のメールマーケティングのフローや活用例などを参考に、自社のサービスや商品に合ったマーケティング戦略を打ち出しましょう。

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