個人事業主におすすめの経費精算システム5選|選び方も解説
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- 経理担当者がいない・経理の知識が乏しい個人事業主にも、経費精算システムはおすすめ
- 個人事業主も経費精算システムを導入することで本業に集中でき、コスト削減にも繋がる
- 経費精算システムを選ぶ際は、費用や電子帳簿保存法への対応可否などを確認する
経費精算システムは、経理担当者のいない個人事業主にも導入が推奨されます。事業運営に集中するためにも、経費精算システムを活用して効率化を図りましょう。この記事では、個人事業主におすすめの経費精算システムや導入メリット、選び方を解説します。
目次
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個人事業主にも経費精算システムは必要
経費試算システムとは、経費の申請・承認・仕訳・支払いといった工程をシステム上で一貫して処理できるツールです。一般企業向けのツールと思われがちですが、個人事業主にもおすすめです。
個人事業主は、経費精算業務や会計業務も自身で行うため、日々の業務負担が大きくなる傾向があります。しかし、経費精算システムの導入により、仕訳登録や税金の計算などの煩雑な作業を一定程度自動化できます。
経理担当者がいない個人事業主や、経理の知識が少ない個人事業主でも、必要最低限の手間で正確な会計処理を実現できるため、さまざまなメリットが生まれます。本記事では、個人事業主が経費精算システムを導入するメリットやおすすめの選び方について解説します。
経費精算システムとは?導入のメリット・デメリットと選び方を解説
経費精算システムとは、企業における経費精算業務の自動化・効率化をしてくれるものです。この記事では、経費精算システムを利用したことがない方のために、経費精算システムの機能やそのメリットやデメリット、システムの選び方など導入前に抑えておきたいポイントを解説します。
個人事業主が経費精算システムを導入するメリット
個人事業主が経費精算システムを導入することで、本業への集中やミスの防止、不要なコストの削減などのメリットに期待できます。ここでは、各メリットについて解説します。
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本業に集中できる
経費精算システムの導入によって、従来に比べて経費精算業務にかかる時間を短縮化できます。そのため、経理担当者がいない個人事業主でも、必要最低限の手間と時間で経費精算業務を行えます。
これまで経費精算に割いていた時間を本業に充てることができ、持続的なビジネスの成長や収益の拡大にもつながるでしょう。
ミスを防止できる
経費精算をExcelなどの簡易ツールで行う場合は、金額を一段間違って入力するなどのミスが起こりやすいです。さらに個人事業主には、二重チェックする人員が不足していることが多く、ミスに気づかず会計処理を進めてしまう危険性があります。
一方で、経費精算システムは入力ミスが起こりにくい画面設計になっており、誤ったデータ入力を検知する機能も備えています。これらにより、人的ミスのリスクを最低限に抑えられるでしょう。
1人で二重チェックする手間を削減しつつ、正確な経費精算が実現するため、個人事業主の会計業務の大幅な効率化につながります。
コストを削減できる
経費精算システムを導入して、電子上で経費申請や承認を行うことで、コストの削減につながります。具体的には、申請書類の紙代や印刷代などの削減が可能です。
また、製品によっては紙の領収書を電子データ化して一元管理できるため、従来のように領収書の原本を保管する必要がなくなります。つまり、保管用キャビネットなどの物理的スペースも節約でき、オフィスの有効活用が可能になります。
個人事業主が経費精算システムを選ぶ際のポイント
個人事業主が経費精算システムを選ぶ際は、予算や法令対応の可否、他ソフトとの連携可否に注目するのがおすすめです。ここでは、個人事業主が経費精算システムを選ぶ際の重要なポイントを解説します。
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個人事業主が経費精算システムを選ぶ際のポイント
費用は予算に見合っているか
経費精算システムは、利用料金が予算に見合うものを選定しましょう。一般的に料金が高額な製品ほど多機能ですが、個人事業主には不要であることも多いです。費用対効果を高めるためにも、経費精算フローを考慮し、必要な機能を明確にすると良いでしょう。
なお、経費精算システムの料金は、導入形態によって異なります。一般的な導入形態はクラウド型とインストール型であり、それぞれ料金体系の特徴が以下のようになっています。
クラウド型の経費精算システムは、利用人数に応じて料金が変動するのが一般的です。個人事業主は1ユーザーで利用することが多いため、コストを抑えるにはクラウド型が適している可能性が高いです。
導入形態 | 特徴 |
---|---|
クラウド型 | 利用人数に応じて月額利用料金が変動 |
インストール型 | 原則としてソフトウェアの購入費用のみ |
電子帳簿保存法に対応しているか
電子帳簿保存法とは、国税関連の書類や帳票を電子データ化して保管することを認めた法律です。電子帳簿等保存・スキャナ保存・電子取引データの保存などの要件が定められており、個人事業主も一部対応が必要です。
経費精算システムの中には、電子帳簿保存法に対応したものも多くあります。システムに従って入力するだけで、法令に則った経費精算や会計処理を行えるため、手動で個別に対応する必要がありません。
そのため、煩雑な法令対応を可能な限り簡略化したい場合や、法令への対応に自信がない場合にもおすすめです。また、法令違反のリスクを回避できるメリットもあります。
「JIIMA認証」を取得した経費精算システムは、電子帳簿保存法への対応を公的に保証された製品です。これらの利用により、確実に法令の要件を満たすことができます。
なお、法令は定期的に改正される可能性が高いため、法改正ごとに自動でアップデートされる製品が安心です。
会計ソフトと連携できるか
経費精算システムと会計ソフトを連携すると、経費精算のデータが会計ソフトに自動で反映されます。そのため、年度末に経費データをまとめて入力する必要がなく、確定申告業務の大幅な効率化が見込めます。
また、正しいデータを自動で取り込むため、入力ミスなどの防止にもつながります。これにより、経費の利用状況をリアルタイムで可視化できるようになり、無駄なコストの削減や的確な経営判断にもつながります。
使いやすい機能・操作性か
経費精算システムを選ぶ際は、使いやすいかどうかも重要なポイントです。必要な機能が揃っているかや、見やすいUIであるかを確認しましょう。使い勝手の良いシステムを導入することで、日々の経費精算にかかる時間を短縮でき、業務効率化の効果を実感できます。
操作性や機能性の感じ方は個人によって異なるため、本格導入前に試験運用して確かめることが望ましいです。無料トライアルや無料プランを積極的に活用しましょう。
サポート体制は十分か
必要に応じたサポートが受けられるシステムを選びましょう。例えば、経理の専門知識が乏しい場合は、経理処理に関する相談サービスが付随した製品の導入が望ましいです。
ツールの運用に不安がある場合は、導入支援や操作サポートがある製品がおすすめです。あわせて、サポート体制やサポート対応時間、サポート料金の有無も事前に確認しましょう。
個人事業主におすすめの経費精算システム5選
株式会社マネーフォワード
マネーフォワード クラウド経費
GOOD
ここがおすすめ!
- オンライン上でまとめて経費申請できる
- 従業員や費目ごとに経費利用額が自動でグラフ化
- 不備入力防止アラート機能で入力ミスが減るため、差し戻しの手間が軽減
MORE
ここが少し気になる…
- OCR機能の精度があまりよくない
株式会社ラクス
楽楽精算
GOOD
ここがおすすめ!
- 領収書やICカードはスマホで読み取れ、社外からでも申請や精算が可能
- 経費精算から会計ソフト連携まで便利な機能が充実している
MORE
ここが少し気になる…
- 外国語対応は英語のみ
GOOD
ここがおすすめ!
- スケジュールから交通費を自動計算!申請作業の手間を大幅に削減
- 作業の効率や情報の正確性が向上し、集計・仕訳作業を大幅に効率化できる
- サポートオプションが充実
MORE
ここが少し気になる…
- PCとスマホで操作が異なる
GOOD
ここがおすすめ!
- 通知機能で承認漏れを防止できる
- 低コストで従業員数が10人以下の企業でも導入しやすい
- ダウンロードした仕訳データを会計ソフトに取り込むだけで経理処理が完結!
MORE
ここが少し気になる…
- 初期設定が複雑で使用するまでに時間を要する場合も
株式会社コンカー
Concur Expense
GOOD
ここがおすすめ!
- あらゆる支払いを自動化・連携できる
- 製品サービスとビジネスモデルに高い評価を受けグッドデザイン賞を受賞
- デジタル上での申請・チェックで承認レス化が可能
MORE
ここが少し気になる…
- 回線混雑時のシステムエラーが多い
その他の経費精算システムの選び方
経費精算システムを選ぶ際は、上記に加えて以下のポイントにも注目するのがおすすめです。これらのポイントに留意することで、個人事業主ごとに異なる事情に即したツールを選定でき、ツールの導入効果を最大限に発揮できます。
【その他の比較ポイント】
- セキュリティは万全か
- 他言語や外貨に対応しているか
- スマホで利用できるか
- お試し期間があるか
まとめ
経費精算システムは、経費の申請・承認・精算までを一元管理するツールです。経費精算システムの導入により、経理担当者がいない個人事業主であっても、煩雑な経費精算業務を必要最低限の労力と時間で行えます。
その結果、本業に専念する時間が生まれ、ビジネスの成長にもつながるでしょう。また、経費精算プロセスを一定程度自動化できるため、人的ミスを防止でき、リアルタイムの収支状況を正確に可視化できる点もメリットです。
経費精算システムを選ぶ際は、予算や法令への対応可否、会計ソフトの対応可否を考慮すると良いでしょう。操作性や機能性、サポート体制にも注目して、使いやすい経費精算システムを導入し、多忙な個人事業主の業務負担を少しでも軽減しましょう。