CRMと連携できるABMツールおすすめ12選｜ABMとCRMの関係性も解説

ABMの実施には、CRMに蓄積されたデータの活用が推奨されます。ABMツールとCRMの連携により、効果的なターゲット選定が可能になり、データ入力の工数も削減できます。本記事では、ABMとCRMの関係性、CRMとの連携におすすめのABMツールなどを解説します。

CRMと連携できるABMツールの比較表を見る

目次

開く

閉じる

1. ABMとCRMの関係とは
2. CRMと連携できるABMツールおすすめ12選
3. 【比較表】CRMと連携できるABMツールおすすめ12選
4. ABMツールとCRMを連携するメリット
5. ABMに不可欠なCRMデータ
6. CRMと連携できるABMツールの選定ポイント
7. その他のABMツールの選び方
8. ABMの促進に有効なその他のツール
9. まとめ
10. タイプ別｜おすすめのABMツール
11. 業務をさらに効率化！関連サービスはこちら

ABMとCRMの関係とは

ABM (アカウントベースドマーケティング) と CRM (顧客関係管理) は、どちらも顧客中心のビジネス成長を目指す上で重要な役割を果たします。それぞれ独立した概念ですが、連携させることで相乗効果を発揮し、より効果的なマーケティング・営業活動を実現できます。

＼気になる項目をクリックで詳細へジャンプ／

ABMとは

ABMとは、数多くの見込み顧客ではなく、特定の企業や組織をターゲットとして、個別最適化されたマーケティング・営業活動を行う戦略です。

従来型のマーケティングのように顧客を網羅的に狙うのではなく、限られたリソースを重要な顧客に集中することで、効率的に成果を最大化します。

ABMツールは、このABM戦略を効果的に実行するためのソフトウェアです。ターゲットアカウントの選定、パーソナライズされたコンテンツ配信、顧客との関係構築、効果測定などを支援します。

＼ABMについての詳しい解説はこちらの記事をチェック／

CRMとは

CRMとは、顧客情報や購買履歴、コミュニケーション履歴などを一元管理し、顧客との長期的な関係構築を支援するシステムです。顧客を深く理解し、ニーズに合わせた最適なサービスを提供することで、顧客満足度向上、売上拡大、優良顧客の育成を目指します。

営業活動の効率化、マーケティング施策の効果測定、顧客サポートの質向上など、企業活動の幅広い領域で活用されています。

＼CRMについての詳しい解説はこちらの記事をチェック／

CRMはABMの基盤となるデータベース

ABMにおいてCRMは、ターゲティングの基盤となる顧客データ、そして顧客との接点を記録・分析するためのプラットフォームとして重要な役割を果たします。

具体的には、CRMに蓄積された顧客の基本属性、行動履歴、取引データを分析することで、ターゲットアカウントの選定や優先順位付けが可能となり、さらにはパーソナライズされたアプローチの展開にも活用できます。

ABMツールをCRMと連携させ、その情報を活用することで、ABMの効果的な実行と測定が可能になります。

CRMと連携できるABMツールおすすめ12選

ここでは、数あるABMツールを比較して判明した、CRMと連携できるABMツールおすすめ12選を4つのタイプに分けて紹介します。サービスの特徴も紹介しているので、資料請求と合わせて最適なABMツールを検討しましょう。

CRMと連携できるABMツールおすすめ12選早見表

	タイプ	連携可能なシステム	データベース件数	無料トライアル
＼Click／	アカウント 選定・分析	Salesforce	1,000万社以上	〇 7日間
＼Click／	アカウント 選定・分析	CRM	・500万社以上 ・700万人以上	〇
＼Click／	アカウント 選定・分析	・MA ・CRM ・SFA ・ERP ・BI ・名刺管理 ・デジタル マーケティング ・コールセンターシステム	国内820万件	ー
＼Click／	アカウント 選定・分析	・SalesForce ・HubSpot ・Marketo ・Outreach ・Salesloft ・Close.io	・250ヶ国 ・3,500万 ドメイン	ー
＼Click／	アカウント 選定・分析	・MA ・CRM	60万社	ー
＼Click／	営業活動の可視化	・Salesforce ・Adobe Marketo Engage ・Concur Expense ・Teams ・Outlook	・100万件以上の 企業情報 ・20万件の 役員情報	〇
＼Click／	リード管理・育成	・SalesCloud ・kintone	14,000社以上	無料プランあり
＼Click／	リード管理・育成	・HubSpot ・Marketo ・salesfoce pardot ・salesfoce	問合せ	ー
＼Click／	営業プロセス全体 の管理	・Salesforce ・Hubspot ・Sansan ・kintone ・アップセルテクノロジィーズ	・520万社以上 ・570万件の人物データ ・160万件の部署データ	ー
＼Click／	営業プロセス全体 の管理	・Google Contacts ・Mailchimp ・Xero ・Aircall ・Airtable ・Microsoft Dynamics 365	問合せ	ー
＼Click／	営業プロセス全体 の管理	CRM	問合せ	ー
＼Click／	営業プロセス全体 の管理	・CRM ・SFA	問合せ	ー

ABMツールにはさまざまな種類があるため、それぞれの機能を理解し、最適なものを選ぶことが重要です。ここでは、機能や特徴によって大きく4つのタイプに分類して、おすすめのABMツールを紹介します。

＼気になる項目をクリックでサービスの詳細へジャンプ／

ツールのタイプ	特徴
アカウント選定・分析	最も戦略的に重要な、アカウントを特定するためのデータ収集と分析機能に優れたツール
営業活動の可視化	営業活動の進捗や効果を視覚化するツール
リード管理・育成	リードの獲得から育成までを支援するツール
営業プロセス全体の管理	上記の機能を含む、ABMの実践に必要なさまざまな機能を統合的に提供するツール

アカウント選定・分析

データ×AIを活用した戦略的なターゲティング「スピーダ」

企業情報×人物情報のクロス検索が可能「LeadPool」

法人企業データベースLBCが全国の法人企業を網羅！「ユーソナー（uSonar）」

Googleと協業の高精度なデータ技術「Datanyze」

CRMのリードに属性データをプラス！「FINDFOLIO」

営業活動の可視化

顧客との接点情報を全社で共有「Sansan」

リード管理・育成

導入後も続く手厚いサポート体制が魅力「BowNow」

顧客とのつながりを深めるパーソナライズ施策を簡単に「TRENDEMON」

営業プロセス全体の管理

Web行動履歴データから企業のニーズを検知「Sales Marker」

AIが理想的なターゲットアカウントを提案「HubSpot ABMソフトウェア」

CRMと双方向のネイティブ統合が可能「Marketo Engage」

さまざまなマーケティングチャネルに幅広く対応「SHANON MARKETING PLATFORM」

【比較表】CRMと連携できるABMツールおすすめ12選

カオスマップに戻る

ABMツールとCRMを連携するメリット

ABMツールとCRMの連携により、効果的なターゲット選定や戦略的なアプローチ、データ管理の手間の軽減に期待できます。ここでは、ABMツールとCRMを連携するメリットを解説します。

＼気になる項目をクリックで詳細へジャンプ／

効果的なターゲット選定が可能になる

ABMツールとCRMの連携により、ABMにおける効果的なターゲット選定が可能になります。CRMは膨大な顧客情報を集約し、さまざまな観点から分析して定量データ化することに長けています。

つまり、顧客ごとに購買意欲を数値化して可視化できるため、成約確度の高いターゲットの選別が可能です。

ABMにおいては、成約の見込みが高い顧客にリソースを集中させます。少ない人員でも効果的に売上を上げることができ、自社の持続的な生産性向上や収益拡大に期待できます。

顧客に適したアプローチがしやすくなる

CRMデータには、過去の営業実績や取引履歴も含まれます。これらのデータを活用することで、対象企業ごとに成約率の高い営業活動方法を分析でき、ABMにおけるアプローチの立案に役立ちます。

例えば、CRMによっては対象企業の情報を統合して、横と縦のつながりを可視化し、決済権を持つキーパーソンを特定できます。その結果、ABMにおいて無駄のない営業活動が実現し、成約率や売上の向上が見込めます。

データ入力・管理の手間を軽減できる

ABMツールとCRMの連携により、データの入力・管理の作業工数を削減できます。一般的に、ABMツールはリード獲得前に活用し、成約後はCRMを運用して顧客情報を管理します。

このように2つのツールは運用するプロセスが異なるため、その都度ツール内のデータを手作業で転記する必要がありました。しかし、ABMツールとCRMの連携によって、互いのデータベースが統合されるため、データ転記作業が不要になります。

その結果、担当者の入力作業の負担を軽減できるだけでなく、入力ミスも防止できます。また、データがリアルタイムで相互に反映されることで、各部門が情報共有の手間をかけることなく、最新情報に基づいた活動を行える点もメリットです。

CRMと連携できるABMツールおすすめ12選を見る

ABMに不可欠なCRMデータ

ABMを成功させるには、顧客を深く理解し、適切なタイミングで効果的なアプローチを行うことが重要です。そして顧客理解を深めるためには、CRMデータの有効活用が鍵となります。数あるCRMデータの中でも、ABMに特に重要なデータを解説します。

＼気になる項目をクリックで詳細へジャンプ／

基本属性データ

基本属性データとは、企業名・業種・規模・所在地・売上高・従業員数など、企業の基本的な情報を指します。ABMでは、このデータに基づいてターゲット企業を絞り込み、セグメント化します。

例えば、IT業界で従業員数100名以上の企業といった具合です。精度の高い属性データは、ターゲット企業への的確なアプローチを可能にします。

行動履歴データ

行動履歴データは、Webサイトへのアクセス履歴、資料ダウンロード、メール開封、セミナー参加など、企業や担当者が自社とどのように関わってきたかを記録したデータです。

ABMでは、このデータから興味関心の度合いや購買プロセスを推測します。例えば、Webサイトで価格表をダウンロードした企業には、営業担当から電話で連絡を取るといったアプローチが可能になります。

取引データ

取引データは、受注金額・契約日・契約期間・商談履歴など、過去の取引に関する情報を指します。

ABMでは、このデータから顧客生涯価値（LTV）を予測したり、アップセル・クロスセルなどの戦略を立案したりします。例えば、契約更新が近い企業には、新サービスの提案を行うといったことが可能です。

CRMと連携できるABMツールの選定ポイント

ABMツールを選定する際は、自社既存のCRMとの連携可否を確認する必要があるでしょう。既存ツールと連携できない場合、各ツールを別々に運用することになり、ABMツールの導入効果が発揮されない可能性があります。

CRMとAPI連携できるABMツールであれば、シームレスな情報共有が可能です。手作業によるデータ転記が不要で、互いの最新情報が反映されるため、営業部門・マーケティング部門における情報活用が加速化し、業務品質の向上につながります。

その他のABMツールの選び方

ABMツールを選ぶ際は、既存のCRMと連携できるかどうかに加えて、次のようなポイントにも注目しましょう。これらのポイントを押さえてツールを選定することで、自社に最適な製品を導入できます。

【重要なポイント2つ】

1. データベースの件数と質は適切か
2. 簡単に操作できるか

【その他の比較ポイント】

1. 自社業界での実績は豊富か
2. サポート体制は充実しているか
3. 費用は予算に見合っているか

CRMと連携できるABMツールおすすめ12選を見る

ABMの促進に有効なその他のツール

ABMを効果的に実施するためには、CRMに加えて、MA（マーケティングオートメーション）ツールやSFA（営業支援システム）も重要な役割を果たします。以下にそれぞれのツールについて説明します。

また、MAやSFAもCRMと同様にABMツールと連携させることで、より効果的なABM施策を実施できるようになります。

＼MAやSFAと連携できるABMツールをご紹介／

MA

MAは、ABMにおいて見込み客の特定から育成、営業部門への受け渡しまでを自動化する重要な役割を担います。Webサイト訪問者の企業情報に基づき、パーソナライズされたコンテンツを配信することで、それぞれの企業にとって最適な顧客体験を提供します。

さらに、設定に基づいた適切なタイミングでのメール配信やコンテンツ表示により、購買意欲を高めるナーチャリングを自動化します。

そして、行動履歴データに基づいたリードスコアリングにより、有望なリードを明確化し、営業部門へのスムーズな受け渡しを実現します。これにより、ABM戦略における効率的な顧客獲得を支援します。

＼おすすめのMAツールをご紹介／

SFA

SFAは、ABMにおいて営業活動を効率化し、データに基づいた戦略立案を支援します。企業毎の商談状況やコミュニケーション履歴を一元管理することで、ターゲットアカウントの進捗を可視化し、営業戦略の精度向上に貢献します。

さらに、過去の営業活動データを分析することで、成約率の高いアプローチ方法を特定し、ABM戦略全体の改善を促進します。

また、MAと連携することで顧客情報や行動履歴を営業とマーケティングで共有することができ、より的確で一貫性のある顧客アプローチを実現します。結果として、ABMの目標達成を強力に後押しします。

＼おすすめのSFAツールをご紹介／

まとめ

ABMツールは、対象企業の情報を統合して、成約確度の高い顧客の選別や分析を支援します。ABMツールの運用精度を高めるには、膨大な顧客情報の集約・分析に長けたCRMとのデータ連携が重要です。

2つのツールのデータ連携により、効果的なターゲットの選定やアプローチ計画の立案が可能になります。また、各ツールのデータベースが統合されるため、従来のようなデータの転記作業を削減でき、業務の効率化や人的ミスの防止にも期待できます。

ただし、ABMツールによって連携できるCRMが異なるため、自社既存ツールとの連携可否を必ず確認しましょう。

タイプ別｜おすすめのABMツール

タイプ別おすすめのABMツールを徹底比較

API連携ができるABMツール

業務をさらに効率化！関連サービスはこちら

MAツール

CRM

SFA